1992年のル・マン24時間レース
| 1992年のル・マン24時間レース | |
| 前年: 1991年 | 翌年: 1993年 |
1992年のル・マン24時間レース(24 Heures du Mans 1992 )は、60回目のル・マン24時間レースであり、1992年6月20日から6月21日にかけてフランスのサルト・サーキットで行われた。
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概要 [編集]
スポーツカー世界選手権(SWC)レースの一環として予定され、そのシリーズ全戦に出場するチームが優先されたが、全戦出場した有力チームはプジョー、トヨタ、マツダくらいのもので出走台数10台前後と寂しいものであり、記念すべき60回大会となるにもかかわらずそのままではル・マンのエントリー台数も極めて少ないことが予想された。そのためシリーズレースに出場したチームの車両であれば1990年までのグループC車両の出場を認め、さらにポルシェエンジン搭載車、ヨーロッパ国内選手権に出場している車両の参加が認められた。ただしターボ車は使用可能燃料が従来の2550Lから2140Lと大幅に制限された。
プジョーはジャン・トッドの元で耐久テストをこなしてプジョー・905の耐久性を大幅に上げて来たが、この車両が24時間走れるかどうかが注目された。
ターボ車に課せられたハンディキャップが大きく、ポルシェ・962の出場は予想されたより多くなかった。
ロータリーエンジンが使用できなくなったマツダはレース活動方針決定が1991年10月にずれ込み、独自新規開発では間に合わないためマツダで独自にチューンしたジャッドGV10型V型10気筒エンジンをジャガー・XJR-14の車体に搭載したマツダ・MXR-01を持ち込んだ。
トヨタ自動車は新たに開発した3,500ccエンジン搭載車(トヨタ・TS010)を3台と、サードとトラストにターボ車を1台ずつ貸与して合計5台の出場となった。
日産自動車はル・マンの出場を考え3,500ccエンジン搭載車(日産・NP35)を開発していたが、シリーズ全戦に出場する予算が得られず断念した。
有力チームだったジャガーやメルセデス・ベンツは全くそっぽを向いてしまった。
観客動員数は約15万人と最盛期の1/3程度に落ち込んでいたが、地元フランスのチームが最有力候補ということでそれなりの盛り上がりを見せた。
予選 [編集]
プジョーはTカーを3台持ち込んで積極的にタイムアタックし、1990年ル・マン24時間レースで日産自動車が記録していたシケイン設置後のコースレコードを塗り替えた。
決勝 [編集]
マツダは前半トップを快調に走り、一時二連覇も期待されたがデフロスターの不調による視界不良で逆転され、その後トヨタにも抜かれた。しかし短期間でこれまでと全く違うタイプの車両を作成して上位に食い込んだことは高く評価された。
トヨタ自動車は33号車が2位に入ったが、前年マツダが優勝したばかりであり、世間に対するインパクトに欠けた。
プジョーは大きなトラブルもなく24時間を走り切って優勝した。
| 順位 | クラス | ナンバー | チーム | ドライバー | シャシ | タイヤ | ラップ数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| エンジン | |||||||
| 1 | C1 | 1 | プジョー・905Evo 1B | M | 352 | ||
| プジョーSA35型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 2 | C1 | 33 | トヨタ・TS010 | G | 346 | ||
| トヨタ自動車RV10型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 3 | C1 | 2 | プジョー・905Evo 1B | M | 345 | ||
| プジョーSA35型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 4 | C1 | 5 | マツダ・MX-R01 | M | 336 | ||
| マツダ MV10型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 5 | C2 | 35 | トヨタ・92C-V | D | 336 | ||
| トヨタ自動車R36V型3.6LターボV型8気筒 | |||||||
| 6 | C3 | 54 | クーガー・C28LM | G | 335 | ||
| ポルシェ935型3.2Lターボ水平対向6気筒 | |||||||
| 7 | C3 | 51 | ポルシェ・962CK6 | Y | 334 | ||
| ポルシェ935型3.2Lターボ水平対向6気筒 | |||||||
| 8 | C1 | 8 | トヨタ・TS010 | G | 331 | ||
| トヨタ自動車RV10型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 9 | C2 | 34 | トヨタ・92C-V | B | 321 | ||
| トヨタ自動車R36V型3.6LターボV型8気筒 | |||||||
| 10 | C3 | 67 | ポルシェ・962C | G | 297 | ||
| ポルシェ935型3.2Lターボ水平対向6気筒 | |||||||
| 11 | C3 | 52 | ポルシェ・962CK6 | Y | 297 | ||
| ポルシェ935型3.2Lターボ水平対向6気筒 | |||||||
| 12 | C3 | 53 | ポルシェ・962C GTi | G | 284 | ||
| ポルシェ935型3.2Lターボ水平対向6気筒 | |||||||
| 13 | C1 | 4 | ローラ・T92/10 | M | 271 | ||
| ジャッドGV10型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 14 | C1 | 22 | スパイス・SE89C | G | 258 | ||
| コスワースDFZ型3.5L V型8気筒 | |||||||
| 15 NC |
C1 | 36 | スパイス・SE89C | G | 160 | ||
| コスワースDFZ型3.5L V型8気筒 | |||||||
| 16 NC |
C4 | 66 | オライオン・LM | M | 78 | ||
| プジョー 1.9L 直列4気筒 | |||||||
| 17 DNF |
C1 | 31 | プジョー・905Evo 1B | M | 208 | ||
| プジョーSA35型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 18 DNF |
C1 | 7 | トヨタ・TS010 | G | 192 | ||
| トヨタ自動車RV10型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 19 DNF |
C1 | 21 | スパイス・SE90C | G | 150 | ||
| コスワースDFZ型3.5L V型8気筒 | |||||||
| 20 DNF |
C3 | 56 | クーガー・C28LM | G | 142 | ||
| ポルシェ935型3.2Lターボ水平対向6気筒 | |||||||
| 21 DNF |
C1 | 6 | マツダ・MX-R01 | M | 124 | ||
| マツダ MV10型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 22 DNF |
C1 | 29 | Tiga・GC288 | G | 101 | ||
| フォードコスワースDFL型3.3L V型8気筒 | |||||||
| 23 DNF |
C3 | 68 | ポルシェ・962C | G | 85 | ||
| ポルシェ935型3.2Lターボ水平対向6気筒 | |||||||
| 24 DNF |
C3 | 55 | クーガー・C28LM | G | 77 | ||
| [[[ポルシェ]]935型3.2Lターボ水平対向6気筒 | |||||||
| 25 DNF |
C1 | 3 | ローラ・T92/10 | M | 50 | ||
| ジャッドGV10型3.5L V型10気筒 | |||||||
| 26 DNF |
C4 | 58 | WR・LM92 | M | 42 | ||
| プジョー1.9L 直列4気筒 | |||||||
| 27 DNF |
C4 | 61 | デボラ・92 | P | 25 | ||
| アルファ・ロメオ3.0L V型6気筒 | |||||||
| 28 DNF |
C1 | 9 | BRM・P351 | G | 20 | ||
| BRM3.5L V型12気筒 | |||||||
| DNS | C1 | 30 | スパイス・SE90C | ? | - | ||
| コスワースDFZ型3.5L V型8気筒 | |||||||
| DNQ† | C2 | 60 | ALD・C289 | M | - | ||
| プジョーPRV型3.0L V型6気筒 |
脚注 [編集]
参考文献 [編集]
- 『ルマン 伝統と日本チームの戦い』グランプリ出版 ISBN4-87687-161-2
- 『Gr.Cとル・マン』学研 ISBN978-4-05-604601-4
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