麒麟の翼

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麒麟の翼
著者 東野圭吾
発行日 2011年3月3日
発行元 講談社
ジャンル ミステリ推理小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六変型
ページ数 327
前作 新参者
次作 祈りの幕が下りる時
公式サイト 麒麟の翼 講談社
コード ISBN 4062168065
ISBN 9784062777667A6判
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麒麟の翼』(きりんのつばさ)は、東野圭吾書き下ろし推理小説である。

概要[編集]

日本橋の麒麟像

2011年3月3日に講談社より刊行され、2014年2月14日に講談社文庫より文庫版が発刊された。

加賀恭一郎シリーズの第9作目にあたる。家族のあり方について書いた『赤い指』と人情を描いた『新参者』の双方の要素を取り入れた作品となっている。

舞台は『新参者』と同じ日本橋。ここには五街道の起点であることから、「ここから羽ばたく」という意味を込め橋の中央に大きな翼を持った麒麟の像が設置されている。表題の「麒麟の翼」とはこの麒麟像を示すもので、物語における重要な意味をあらわしている。

作品のテーマは「悲劇からの希望と祈り」である。

あらすじ[編集]

夜の日本橋

寒い夜のこと。日本橋の欄干にもたれかかる男を巡査が目撃する。男の胸にはナイフが刺さっていた。どうやら男は死にかけた状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。その後、男は病院で死亡してしまう。

加賀と松宮も参画して事件の捜査が始まる。その中、事件直後に若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。「彼が人殺しをするはずがない」と否定する恋人。しかし、彼の持ち物からは被害者が持っていた財布と書類鞄が発見される。そして、被害者とのある関係が浮上したことから、警察は不審な男を犯人と断定し裏付け捜査を進めてしまう。

一方、被害者が部長を務めていた会社で「労災隠し」が発覚し、その責任が被害者にあることが公になる。このことで被害者家族は一転して世間・学校からのバッシングにさらされてしまう。

果たして、若い男は真犯人なのか。被害者はなぜ瀕死の状態で日本橋まで歩いてきたのか。加賀と松宮はその真相に挑む。

登場人物[編集]

青柳武明
日本橋の事件での被害者。建築部品メーカー「カネセキ金属」製造本部長。
青柳悠人
武明の息子。中学校時代に水泳部に所属していた。
中原香織
八島の恋人で同棲している。福島県出身で八島と一緒に養護施設で育った。
八島冬樹
日本橋の事件の容疑者。かつて「カネセキ金属」に派遣されて働いていたことがある。しかしある出来事で契約を切られた。
青柳遥香
被害者の娘で悠人の妹。父親の死に対する周りの態度に悩まされている。
青柳史子
被害者の妻で悠人と遥香の母親。
杉野達也
悠人の友人。中学時代の水泳部仲間でもあり、高校も一緒である。
黒沢翔太
悠人の友人。中学時代の水泳部仲間。
糸川
悠人たちが中学時代の水泳部顧問。
小竹芳信
「カネセキ金属」工場長。
吉永友之
悠人たちが中学時代の水泳部の後輩。練習中の事故により一命を取り留めたが今も意識を戻していない。

キャッチコピー[編集]

  • ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。
  • 誰も信じなくても、自分だけは信じよう。
  • 加賀シリーズ最高傑作

映画[編集]

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
監督 土井裕泰
脚本 櫻井武晴
原作 東野圭吾
出演者 阿部寛
新垣結衣
溝端淳平
中井貴一
音楽 菅野祐悟
主題歌 JUJU「sign」
撮影 山本英夫
編集 穂垣順之助
製作会社 フィルム フェイス
配給 東宝
公開 日本の旗 2012年1月28日
上映時間 129分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 16億8000万円[1]
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麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(きりんのつばさ げきじょうばん・しんざんもの)として映画化され、2012年1月28日公開。配給は東宝

2010年4月期に放送された連続ドラマの日曜劇場新参者』、ならびに2011年1月に放送されたスペシャルドラマ『東野圭吾ミステリー 新春ドラマ特別企画 赤い指〜「新参者」加賀恭一郎再び!』の続編にあたる。

全国377スクリーンで公開され、2012年1月28、29日の初日2日間で興収2億7,640万8,100円、動員21万7,183人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった[2]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 2012年度興収10億円以上番組 (日本映画製作者連盟 2013年1月発表)
  2. ^ 『ALWAYS』がV2で10億円!『ミッション:インポッシブル』は50億円突破!! AKBドキュメンタリーは7位初登場!!シネマトゥデイ 2012年2月1日

外部リンク[編集]