魔法少女・オブ・ジ・エンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
魔法少女・オブ・ジ・エンド
ジャンル スプラッター
パニックホラー
漫画
作者 佐藤健太郎
出版社 秋田書店
掲載誌 別冊少年チャンピオン
レーベル 少年チャンピオン・コミックス
発表号 2012年7月号 -
巻数 既刊5巻
テンプレート - ノート

魔法少女・オブ・ジ・エンド』(まほうしょうじょ・オブ・ジ・エンド、Magical Girl of the End)は、佐藤健太郎による日本漫画作品。『別冊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2012年7月号(創刊号)から連載中。

魔法少女の出現によって日常が破壊され、魔法少女に殺害された者も魔法少女と化すという展開から、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』をはじめとするゾンビ映画を下敷きとしていることが窺える。

単行本の巻末には、事件の関係者と思われる何者かの視点からのシーンが描き下ろしで掲載されている。

あらすじ[編集]

どこにでもいる普通の高校生・児上貴衣は、いつものように登校し、昨日と同じ日常を過ごすはずだった。しかし、その日常は一瞬にして血塗れの非日常へと変わった。

撲殺・爆殺・焼殺…突如、学校に乱入してきた魔法少女による虐殺の宴。魔法少女に殺された者もまた魔法少女に変化し、新たな犠牲者を求めて生き残った人間を襲う。貴衣は幼馴染の福本つくね達と共に学校から脱出するが、町は何人もの魔法少女が暴れまわる阿鼻叫喚の地獄と化していた。

理不尽と不条理がまかり通る、魔法少女による暴虐のスプラッター・パニックホラー。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

児上 貴衣(こがみ きい)
本作の主人公。平凡な高校1年生。どこか冷めた性格の少年。幼い頃は父からの家庭内暴力に苦しめられ、それが原因で貴衣が小学3年生の時点で母は自殺。母の死後、窃盗で何度も刑務所に収監された父も獄中で自殺。以後は、母方の祖母の家で暮らし、何も無い普通の日常を望み、トラブルを避けストレスとは無縁でいるよう心がけて過ごしてきた。疎遠になっていたつくねと和解した後、楓からつくねへのいじめの真相を聞くが信じられず、一度は拒絶してしまう。しかしその後、過去に飛ばされた際につくねの秘密を知ってしまい、彼女への想いと葛藤の板挟みになる。
福本 つくね(ふくもと つくね)
高校1年生。小柄な少女。貴衣の幼馴染でクラスメイト。昔は貴衣と親しかったが、疎遠になっていた。幼い頃に何故か魔法少女たちにそっくりな絵やぬいぐるみを所持していた。致命傷を受けている状態で、芥から自分がこの惨事の原因であり、死ねば魔法少女の存在をなかったことに出来ると知り、あすかを抑え込んで貴衣に自分を殺すように望む。
あすか
物語のキーパーソンと思われる「もう1人のつくね」。二重人格者風でつくねの体から出没し、魔法少女の出現に深く関わっている。つくねが作り出した人格ではなく、外部から植え付けられた人格である模様。
鞘野 楓(さやの かえで)
高校1年生。ロングヘアでヘアピンをつけている女子。みきと共につくねをいじめていた。小学生の時から貴衣のことが好きだった。かつてはつくねと仲が良かったが、つくねに「(自分をいじめないと)殺す」とまで脅され、その直後から自分やみきの身内に悲惨な事件が頻発したため、仕方なくつくねへのいじめを行うようになった(そのように脅してきた理由を「貴衣の気を引くため」と推測している)。
芥 倫太郎(あくた りんたろう)
警察官。通称「ポリ公」。階級は巡査。好色であり、警察官としての本分に反し魔法少女の襲来によって社会秩序が崩壊したことを受け、好き放題しようと考える。巨乳好きらしく、夜華を気に入り「パイパイちゃん」というあだ名で呼び執着する。言動や品格が醜悪であるが、かなり頭の回転は速く行動力もあるため、物語上において重要な役割を果たすことが多い。
偶然にも魔法少女を殺す方法を発見して魔法少女を単身で打倒し、魔法少女のステッキが人間でも使いこなせることに気付く。病院内でパワーアップした寄生型魔法少女に体を貫かれた際に魔法少女の粒子が体内に混入したことで、魔法少女と同じ回復力と人間離れした身体能力を一時的に身につける。
福本 誠一(ふくもと せいいち)
つくねの父親。大学病院に勤める外科医で、神の手と呼ばれるほどの世界的な名医。毒ガスを操る魔法少女によって倒れたつくね・夜華・蓮・美羽を助ける。楓同様に、つくねのもうひとつの人格あすかから脅迫を受け、協力させられていた。
福本 ことね(ふくもと ことね)
つくねの母親。病院に勤める。
穴井 美羽(あない みう)
母親とはぐれた小学生の女の子。ショッピングモール内において寄生能力を持つ魔法少女に目を付けられ、体を操られてしまう。貴衣たちが魔法少女を倒したため無事解放され、その後は貴衣らと行動を共にしている。病院で過去へ飛ばす魔法少女に遭遇し、消息不明。

高校の生徒達[編集]

半沢 夜華(はんざわ よるか)
高校2年生。髪をツインテールにした巨乳の少女。気風が良い姉御肌。痴漢撃退用にスタンガンを所持。逃走中に引力を操る魔法少女の魔法で高所から落ちたため、胃にダメージを受ける。その後はつくねの父の病院で治療を受けるものの、パワーアップして襲撃してきた寄生型魔法少女に惨殺される。
乾 なつき(いぬい なつき)
高校1年生。貴衣やつくねのクラスメイトの女子。貴衣には好意を抱かれていた。魔法少女に襲われそうになった所を貴衣に助けられ、一旦は難を逃れるが、生きていた魔法少女に顔半分を爆破され死亡。
大月 みき(おおつき みき)
高校1年生。髪をシニヨンにしてまとめている女子。楓の親友。楓と共につくねをいじめていた。芥の銃撃を受け負傷した後、ショッピングモール内に出現した寄生能力を操る魔法少女に殴殺される。
吾代(ごだい)
高校3年生。行動力のある熱血漢。彼女がいたが、魔法少女に殺害されている。学校から脱出後、霧の中で魔法少女に殺害される。
河西(かさい)
高校1年生。伸ばした前髪で片目を隠すようにしている、斜に構えた少年。スマートフォンで外部の情報を探っていた。霧の中にいた魔法少女に惨殺される。
姫路(ひめじ)
高校1年生。貴衣やつくねのクラスメイトの男子。聾唖者であり、つくねとは手話を通じて親しい関係。逃走中に四足歩行する魔法少女に串刺しにされ死亡したと思われたが、後に生き返っていたことが判明。

その他[編集]

久代 蓮(くしろ れん)
就職活動中の大学生。所属は医学部。夜華とは親密な関係になっていたが、打ち抜く魔法少女から身を挺して夜華を守り絶命した。
梅村 ひかる(うめむら ひかる)
貴衣が過去に飛ばされた際に出会った漫画家志望の女性。2002年時点で24歳。
芦屋(あしや)
無精ひげを生やした男性の自衛官。出産直後に妻が亡くなり、一人息子と二人暮らし。夏川に惚れている。過去から帰還した直後に魔法少女たちの襲撃を受けた貴衣たちを救助する。貴衣たちの話を聞いてつくね達がいるはずの病院に向かうが、そこで遭遇した6本腕の魔法少女に殺害される。
夏川(なつかわ)
女性の自衛官。芦屋と行動を共にする。大学病院での戦闘中に芦屋に想いを伝えるが、その直後6本腕の魔法少女に殺害される。
仮面の人(仮称)
貴衣達の行動を監視し、仮面で顔を覆い隠す謎の人物。貴衣を「あたしの旦那」と呼び、後述の着ぐるみの少女からは「お姉さま」と呼ばれている。病院内で魔法少女達の襲撃を受ける貴衣を救い、ステッキを託す。
着ぐるみの少女(仮称)
仮面の人と行動を共にする少女。
殿ヶ谷 悠二(とのがや ゆうじ)
仮面の人と協力関係にある中年の男性。

魔法少女[編集]

作中における魔法少女の特徴[編集]

突如として出現した、不思議な力を使う謎の少女たち。それぞれが個性的な魔法を使い、必ず「まじかるー」と発言する(言い方は魔法少女によって異なる)。様々な手段で多くの人間を虐殺するが、その目的は不明。芥の尋問により未来から来たこと、その創生に未来のつくねの体が関わっていることが明かされた。

魔法はそれぞれが手に持つステッキにより行われており、そのほとんどが直接的・間接的に致命傷を与える能力を持つ。ステッキを所持している間はどれだけダメージを負っても再生してしまうが、ステッキを壊されると粉々になって死亡する。また、魔法少女に殺害された人物は(一部例外はあるが)黒いドレスを着飾る魔法少女となって蘇り人間を襲う。オリジナルの魔法少女とは違いステッキが無いので魔法は使えないものの、驚異的な身体能力で生存者を殺しにかかる。しかし、再生はできないため頭などに致命的な物理攻撃を加えれば倒せる。

作中に登場した魔法少女一覧[編集]

  • 爆発を操る魔法少女 - 単行本の第1巻表紙に描かれた魔法少女。掠れた吹き出しと文字で「まじかるー」と喋る。杖は傘の柄にダイナマイトのようなものが付き、そしてその先に黒い球体が付いたデザイン。杖が触れた物を爆発させる。物語序盤で倒されたが「死んだ魔法少女を生き返らせる6本腕の魔法少女」の力により再び貴衣達の前に姿を現し、パワーアップを施された後には杖で直接触れなくとも対象を爆発できるようになっていた。
  • 火炎を吐く犬を操る魔法少女 - 「まじかるウウウウ」と叫ぶ。最初の「う」が平仮名であったり「ウ」の数が上下したりしている。杖はリールに繋がれた犬の様なデザイン。
  • 霧の中に潜み、かまいたちで攻撃する魔法少女 - 黒いフキダシに「まじかるー♪」と喋る。杖は不明。貴衣達が校舎を脱出した後遭遇した霧の中に潜んでいた。貴衣達と共に校舎を脱出した吾代と河西を霧の中で首から上を切断して殺害した。
  • 引力を操る魔法少女 - 単行本第3巻の表紙に描かれた魔法少女。丸っこい文字で「まじかるー♥」と喋る。杖は棒の先にハート型の物が付いたデザイン。強力な引力で生存者をビルの屋上まで引き寄せ、能力を解除して転落死させていた。12話で倫太郎を引き寄せて殺害を試みたが反撃され杖を奪われてしまった。
  • 斥力を操る魔法少女 - 単行本第3巻の表紙に描かれた魔法少女。 丸っこい文字で「まじかるー(下向きの)♥」と喋る。杖は棒の先に下を向いたハート型の物が付いたデザイン。衣装にあしらわれているハートも杖同様、引力を操る魔法少女と逆向きになっている。倫太郎は「引力を操る魔法少女」から杖を奪った後に、彼女の力で遥か彼方へ飛ばされてしまった。
  • パラサイト・M(マジカル) - 単行本の第2巻表紙に描かれた、人体に寄生して支配する魔法少女。通称・ハナちゃん。他の魔法少女と違い、人語による意思疎通能力を有する。人間の脳に寄生して身体能力を限界まで引き出し、それを駆使して攻撃してくる。本体は虫のように小型で、主に人間の口から侵入する。初めは楓に寄生しており、ショッピングモールに侵入した後は楓から美羽に移動し、モール内の生存者を虐殺した。一度は貴衣たちに倒されたが「死んだ魔法少女を生き返らせる6本腕の魔法少女」の力により復活し、寄生した人間の力を限界以上に引き出すパワーアップも施される。病院内で夜華を殺害、それに激昂した倫太郎も殺害するが、その際に魔法少女の粒子が混入して復活した倫太郎に敗れ、拷問を受ける羽目になった。
  • パペットマスター-単行本の第5巻表紙に描かれた魔法少女。魔法少女のあらゆる姿と能力を利用できる力を持つ。ある人物と繋がりがある。
  • クロノス・M(マジカル) - 光線で当たったものを過去に飛ばす魔法少女。貴衣たち4人を10年前の過去へ飛ばした。本来とは別の目的を持って作られた特殊な魔法少女で、破壊されると過去に飛ばされた人間は現代に戻る。「死んだ魔法少女を生き返らせる6本腕の魔法少女」の力により再び貴衣達の前に姿を現した。
  • 一瞬にして足を切断する魔法少女 - 「まじかるーっ」と喋る。魔法少女を中心に円が広がりその中に入った人の足を切断している。読者投稿から採用された。
  • 毒ガスを操る魔法少女 - 「まじかるーw」と笑う。杖はタンクにホースが付き、その先にいくつかの突起が付いたハートがあり、そこに射出口と思われる物が2つ付いたデザイン。
  • 巨大化する魔法少女 - 下向きの文字で「まじかるー。」と喋る。杖はペンを縮めたようなデザイン。声で攻撃する事もでき、叫んで貴衣たちが潜んでいたショッピングモールを破壊している。自衛隊が戦闘ヘリで攻撃を仕掛けたが撃墜された。
  • 人体をバラバラにして、それぞれのパーツをでたらめに付け替える魔法少女 - 「まじかる〜」と喋る。杖は手元が根っこのようになっていて、先は5股に分かれそれぞれに黒い点が3つ付いているデザイン。読者投稿から採用された。
  • 人体の皮を一瞬にして剥ぎ取る魔法少女 - ドットの様な吹き出しと文字で「まじかるー↑」と喋る。杖は銃のようなデザイン。
  • 光線に触れたものを消滅させる魔法少女 - おしゃれな雰囲気で「まじかるー?」と喋る。杖は細長い円錐のようなデザイン。きらきらという効果音と共に光線のような物を出し、触れた人の上半身を消滅させている。
  • 死んだ魔法少女を生き返らせる魔法少女 - 単行本の第4巻表紙に描かれた魔法少女。6本の腕を持ち、4つのステッキから魔法少女を召喚する。飛来する銃弾をステッキで弾き無効化するなど物理的な戦闘能力も高い。ステッキから放たれる光線を魔法少女に浴びせることで、以前よりパワーアップさせることも可能。
  • 攻撃を受けるとそのままそっくり相手に返す魔法少女-「死んだ魔法少女を生き返らせる6本腕の魔法少女」により、病院に出現した魔法少女の一体。
  • 一瞬にして無数の棘を発生させ串刺しにする魔法少女 - 吹き出しの中一杯に「まじかる」と連呼する。杖はタンポポのようなデザインで腰の辺りに付いている。四つん這いで移動する。
  • 床に異次元空間を作り出し、入った人間を骨だけにする魔法少女 - 最後の「るー」を長く伸ばして「まじかるー」と喋る。
  • 吸い込んで殺害する魔法少女
  • 溶解液を操る魔法少女
  • 人体を切り取る魔法少女
  • 一瞬にして壁や人体を打ち抜く魔法少女
  • 植物を操る魔法少女

単行本[編集]