エクソシスト
エクソシスト(Exorcist)は、キリスト教、特にカトリック教会の用語でエクソシスムを行う人のこと。エクソシスムとは誓い、厳命を意味するギリシャ語であり、洗礼式の時に悪魔を捨てる誓約があるが、その後に悪魔にとりつかれた人から、悪魔を追い出して正常な状態に戻すことをいう。かつてはカトリック教会の下級叙階の位階の一つとして存在し「祓魔師」(ふつまし)と訳された。また、日本の神道用語が転用されたことがあるが、キリスト教と神道は異なる宗教であり、まったく別概念である。
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[編集] カトリック教会
カトリック教会は「イエス・キリストがエクソシスムをなされたのであり、教会は主からの権能と職務を受けている」と述べる。 [1]
[編集] 歴史
日本語の祓魔師はかつてカトリック教会に存在した下級叙階で、トリエント公会議で定められた三つの下級叙階の一つ。「守門」の次の位階にあたる。「悪魔を祓う」という意味の祓魔師は名称として存在しても、実際の職務は洗礼時に行われる悪霊の追放の儀式を執り行うことに限定されていた。時代が下ると、その権能も拡大していったが、20世紀に入るころには「エクソシスム」の儀式を行うことなどない名前だけの位階となっていた。[要出典] 祓魔師になるとスルプリ(コッタとも、スータンやアルバの上に羽織る白い上衣)を身につけることができた。エクソシスムは秘蹟ではないが、特別な権能が必要であると考えられた。その権能は司祭にも必要であるということで、司祭職の前に「祓魔師」という位階がおかれたのである。[要出典]
[編集] 20世紀から21世紀
形骸化していた祓魔師という位階は第2バチカン公会議後の教会制度の見直しにあたって廃止された。その後、もうけられた「教会奉仕者」という職務が「守門」や「祓魔師」といった下級叙階の機能を引き継いでいるという見方もあるが、現行の教会法では叙階および位階に関して「司教、司祭、助祭の位階がある」と述べているに過ぎない。
1973年に映画『エクソシスト』が公開されると、当時の人々の間に「悪魔憑き」や「悪魔祓い」に対する再認識が起こった。そのためか、以降世界各地で悪魔祓いを求める声が起こるようになった。これに対応するため、ある教区において司教が特別に悪魔祓いの職務を行う司祭を任命することも行われた。このような職務を受けた司祭を「エクソシスト」と呼ぶことがある。教皇ヨハネ・パウロ2世やベネディクト16世は悪魔祓いの持つ意味を評価しているといわれ、ローマ司教区には特別に任命されたエクソシストがいる。任命を受けたエクソシストたちのチーフを勤めるガブリエル・アモースは国際エクソシスト協会の創設者でもある。[要出典]
カトリック教会の儀式についてはカトリック教会のエクソシスム、プロテスタントの用語については悪霊追い出しを参照。
[編集] 脚注
[編集] 関連書籍
- 『新カトリック大事典』、研究社
- 『現代カトリック事典』、エンデルレ書店
- 『エクソシスト(The Exorcist)』ウィリアム・ピーター・ブラッティ著
- 『アメリカの悪魔払い(American Exorcism)』マイケル・W・クネオ著
- 『エクソシストは語る(An Exorcist Tells His Story)』ガブリエーレ・アモルス著
- 『続・エクソシストは語る(An Exorcist:More Stories)』ガブリエーレ・アモルス著
- 『バチカン・エクソシスト(The VATICAN'S EXORCISTS)』 トレイシー・ウイルキンソン著 矢口誠訳
- 断罪のマリア THE EXORCISM OF MARIA - エクソシストを題材にしたコンピューターゲームPCゲーム。