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霰の降水。白い縦線に写っている。2006年12月28日西小倉駅にて。
霰の粒

(あられ)は、雲から降る直径5mm未満の氷粒である。

5mm以上のものは(ひょう)として区別されるが、違いは大きさだけである。落着時に、跳ねる。

形成[編集]

氷粒子に過冷却の雲粒子が衝突して凍り付く過程を繰り返して形成される。

分類[編集]

雪あられ氷あられに区別される。「雪あられ」は雪の周りに水滴がついたもので白色不透明。気温が0度付近の時に発生しやすい。「氷あられ」は白色半透明および不透明の氷の粒。発生原理は雹と同じで、積乱雲内で発生する。ともに地面に落下すると、パタパタと音を立てる。

気象庁の定義によると、降雪積雪は、あられによるものも含まれるので、実際には雪が降っていなくても、観測上は降雪や積雪が記録されている場合もある。

なお、天気予報の予報文では雪あられは、氷あられはとして扱う。ただし、実際に雪あられや氷あられが降っても、観測上はあられであり、雪や雨が降ったとは言わない。

構造[編集]

雹の表面。雪の結晶構造が見られない。

結晶の表面に凍った霧の粒が付着していることが多いため、霰の小粒を観測することには困難が伴う。さらに、被写界深度の限界があるためマイクロスコープを用いても同様。しかしながら、雪の結晶の観測同様、低温用のSEMを用いれば、明確に結晶の表面が観測できる。雹は雪と異なり、プレート、樹枝状結晶、コラム、および針という4つの基本的雪の結晶形状全てが混在した状態から成るため、規則正しい結晶構造は観測できない。

天気記号[編集]

国際式天気図の天気記号では、

  • 27.前1時間内にひょう、雪あられ、氷あられ(雨を伴ってもよい)
  • 87.弱い雪あられまたは氷あられ
  • 88.並または強い雪あられまたは氷あられ
  • 93.観測時に弱い雪、みぞれ、雪あられ、氷あられ、ひょう(前1時間に雷電があったが観測時にない)
  • 94.観測時に並または強い雪、みぞれ、雪あられ、氷あられ、ひょう(前1時間に雷電があったが観測時にない)
  • 96.弱または並の雷電で、観測時にひょう、氷あられ、雪あられを伴う
  • 99.強い雷電で、観測時にひょう、氷あられ、雪あられを伴う

の7種類があられを表す。

あられの天気記号(日本式)

日本式天気図の天気記号では、あられを表す記号がある。ただし、雷を伴う場合は優先順位によりこれと異なる表示となることがある。

定時飛行場実況気象通報式(METER)の「降水現象」の欄では、GSがあられを表す。

言葉[編集]

現在では、大きさで雹と区別されるが、本来は雹も含んだ[1]

凍雨を含めて、あられと総称することもある。また、単にあられと言った場合、雪あられをさすこともある。

「霰降り」は、「かしま」「きみつ」「とほつ」などの枕詞である。

出典[編集]

  1. ^ 広辞苑』(5版)「霰」

外部リンク[編集]