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2020年2月15日 (土) 06:27時点における版

野辺山駅
駅舎(2017年6月)
のべやま
Nobeyama
清里 (5.9 km)
(8.1 km) 信濃川上

地図

野辺山駅の位置
野辺山駅の位置
野辺山駅の位置
野辺山駅の位置
所在地 長野県南佐久郡南牧村大字野辺山306[1]
北緯35度57分19.26秒 東経138度28分27.97秒 / 北緯35.9553500度 東経138.4744361度 / 35.9553500; 138.4744361座標: 北緯35度57分19.26秒 東経138度28分27.97秒 / 北緯35.9553500度 東経138.4744361度 / 35.9553500; 138.4744361
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 小海線
キロ程 23.4 km(小淵沢起点)
電報略号 ノヘ[1]
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[2]
乗車人員
-統計年度-
153人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1935年昭和10年)11月29日[1]
備考 業務委託駅
標高:1,345.67m(JRグループ最高)[1]
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野辺山駅(のべやまえき)は、長野県南佐久郡南牧村大字野辺山にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)小海線

概要

JR最高地点碑と列車(清里 - 野辺山間 2011年2月26日)

小海線の長野県の南端に位置する駅。駅の標高は1,345.67m[3][4]で、JRグループの駅及び日本の普通鉄道の駅としては日本一高い地点に位置する[3]。隣接する清里駅との間にJRグループの最高標高地点 (1,375m) がある。

なお、日本の最高標高の駅はトロリーバスなど普通鉄道以外の鉄道を含めると、立山黒部貫光立山トンネルトロリーバス室堂駅 (2,450m) 、索道(ロープウェイ)を含めると駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅 (2,611.5m) となる。また、世界最高標高の鉄道駅は中国チベット自治区にあるタングラ駅 (5,068.63m) である。当駅は、1960年4月25日以降、普通鉄道で日本の最高標高の駅となっており、それまでは同日廃止された草軽電気鉄道国境平駅 (1,371m)が最高であった[5]

日本国有鉄道(国鉄)時代から「国鉄一高い駅」と「国鉄一深い駅」の縁で総武快速線馬喰町駅と友好関係にある(ただし馬喰町駅については、東京駅京葉線ホームや青函トンネル内の吉岡海底駅(2014年3月廃止)の開業に伴って最も深い駅ではなくなっている)。

1935年開業時の初代駅舎は、当時の建築の流行に沿った流面形状のドーム型で、全体を白セメントで仕上げ、独立した屋根を持たないというユニークなものであった[6]。開業当時にはたびたび美しい駅舎として記録されている。構造も特異で、古レールを鉄筋として下板を張り、その上にラス(金網)を張ってモルタルで固めていた[6]。しかしモルタルによる瓦なしのドーム構造が災いして早くから雨漏り・ひび割れが問題となり、築15年にも満たない1948年に、通常の木造駅舎への改築を余儀なくされている[6]。2代目駅舎は初代ほど個性的ではないものの、ローカル線の木造駅舎としては建物の棟を高く作っていることが特徴であった。

現存の3代目駅舎は1983年に完成したもので、観光地の駅らしく尖塔を付けるなどの演出がされている[7]が、正面玄関エントランス付近擁壁の独特な曲面などは初代駅舎のモチーフを踏まえたデザインである。

歴史

駅構造

ホームとJR最高駅碑(2007年2月)

小海駅が管理し、長鉄開発が受託する業務委託駅単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅[2]留置線を有する。互いのホームは構内踏切で連絡している。

簡易Suica改札機と指定席券売機が設置されている。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 小海線 下り 小海中込方面[13]  
上り 小淵沢方面 始発1本のみ
2  
3 (予備ホーム)
  • 2017年10月現在、3番線を発着する定期列車はない。

利用状況

JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は153人である[利用客数 1]

近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 242 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 237 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 236 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 254 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 224 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 213 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 210 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 233 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 244 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 204 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 197 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 192 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 189 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 185 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 180 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 165 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 177 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 166 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 153 [利用客数 1]

駅周辺

駅前「銀河公園」に保存されているC56 96
  • 国道141号
  • 野辺山簡易郵便局
  • 銀河公園 - かつて小海線を走り、廃車後はSLホテルに使用されたC56形96号機が保存展示されている。
  • 南牧村歴史民俗資料館[1]

隣の駅

※臨時快速「HIGH RAIL 1375」の隣の停車駅については、当該列車記事を参照のこと。

東日本旅客鉄道(JR東日本)
小海線
清里駅 - 野辺山駅 - 信濃川上駅

脚注

記事本文

  1. ^ a b c d e f 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、158頁。ISBN 9784784071647 
  2. ^ a b 『JR全駅・全車両基地』 25頁
  3. ^ a b えきねっと(JR東日本)|小海線 高原列車の旅|旅どきnet(2011年11月20日閲覧)
  4. ^ 長野県南牧村ホームページ 南牧村の日本一(2011年11月20日閲覧)
  5. ^ 日本交通公社『旅程と費用(全改訂第2版)』日本交通公社、1960年、975頁。 
  6. ^ a b c 交建設計・駅研グループ、1996、『駅のはなし 明治から平成まで』改訂初版、成山堂書店 ISBN 4-425-76032-8 pp. 147-148
  7. ^ a b 鉄道ピクトリアル』第33巻第7号、電気車研究会、1983年7月、117頁。 
  8. ^ 「鉄道省告示第541号」『官報』1935年11月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 3号 飯田線・身延線・小海線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年7月26日、27頁。 
  10. ^ "Suica の一部サービスをご利用いただける駅が増えます" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道株式会社. 29 November 2013. 2013年12月3日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2017年10月1日閲覧
  11. ^ 駅の情報(野辺山駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2018年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月22日閲覧。
  12. ^ a b “小海線の清里、野辺山駅「みどりの窓口」31日で閉鎖”. 産経新聞. (2018年10月30日). オリジナルの2018年10月30日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/woNIr 2018年10月30日閲覧。 
  13. ^ 時刻表 野辺山駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月18日閲覧。

利用状況

参考文献

  • 『週刊 JR全駅・全車両基地』 12号 大宮駅・野辺山駅・川原湯温泉駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月28日。 

関連項目

野辺山高原(2010年8月撮影)

外部リンク