高原へいらっしゃい

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高原へいらっしゃい』(こうげんへいらっしゃい)は、TBS系列で1976年3月25日7月15日まで放送された山田太一原作・脚本、田宮二郎主演のテレビドラマ

2003年に佐藤浩市主演のリメイク版が2003年7月3日9月4日に放送された。

目次

[編集] 1976年版

野辺山八ヶ岳高原に、何度も人手に渡り経営の難しいとされた1件のホテルがあった。物語は冬が終わろうとする頃から始まり、夏の観光シーズンまでに限られた予算内でホテル運営を軌道に乗せるべく奮闘する面川マネージャーと、彼が集めたメンバーそれぞれの人間模様が描かれる。また「ホテルを絶対に成功させる」という面川の強い決意の裏には、面川自身の人生の再建を懸けた意味も込められている事が徐々に明らかになる。

本作では脚本担当の山田太一の手腕が大いに発揮され、社会生活における挫折や失望、そこから立ち上がるために必要な人間同士のふれあいや信頼感、そしてその狭間で揺れ動く感情の機微が出演者の好演と相まって人気作となり、終盤には高視聴率を獲得するまでに至った[1]

[編集] キャスト

面川清次(支配人):田宮二郎
本作の舞台となる八ヶ岳高原ホテルの支配人。かつては都内一流ホテルのフロントマネージャーだった。
自ら選び抜いたメンバーと共に潰れかけたホテルの再建に情熱を燃やす。余談だが、田宮の代表作である「悪名シリーズ」での役名(一部を除く)も同じ「清次」である。
大貫徹夫(経理/副支配人):前田吟
面川のお目付役兼経理担当としてホテルに派遣された男。かなりの堅物。本来は専造の会社の経理課長代理。
当初、まったく面川を信用せず見下した態度をとっていたが・・・
高間麟二郎(コック長):益田喜頓
熟練コックで面川の良きアドバイザー。元はシンガポールの一流レストランでコック長をしていた。
普段は穏和な性格だが、一度決めたらテコでも動かぬ職人気質も持っており、面川の頭を悩ませたことも。フク江と仲が悪い。
鳥居ミツ(ウェイトレス):池波志乃
技術技師兼ウェイトレス。電気機械関係のエキスパートで以前は蒲田の工場に勤めていた。
いくつもの資格を持つ優秀な人材でありながら、自分の容姿にコンプレックスを抱いているため性格は閉鎖的。同年代の冬子にライバル意識を持つ。
北上冬子(ウェイトレス):由美かおる
美人で気立ての良いウェイトレス。ホテルの看板娘でもある。かつては大手デパートの食堂で働いていたため接客態度は良好。他のメンバーからの人気も高い。
ただ過去に恋愛で失敗しているせいか、その裏にはどこか暗い影を持つ。
高村靖雄(ボーイ):潮哲也
二枚目の元ホテルマン(ベルボーイ)。人に騙された過去があることから、猜疑心が強くやや醒めた性格。冬子に好意を持つ。
メンバー中、面川を除けば唯一ホテルで働いた経験があり、彼の補佐的存在として活躍するが・・・
小笠原史朗(ボーイ兼バーテン):古今亭八朝
お人好しで調子の良い三枚目。かつては池袋のバーでバーテンをしていた。そのため、酒に関する知識は豊富。
人は悪くないが、見栄っ張りで小心者なためいつも不平や愚痴を口にする。
杉山七郎(雑役係):尾藤イサオ
地元の青年で送迎運転手兼雑用。地元町長の推薦によってホテル再建に協力することに。
世間知らずで不器用なため到底ホテルマンには向かないが、素直で人懐っこい性格は誰からも好まれる。
有馬フク江(雑役係):北林谷栄
通称「おばやん」。地元の人間で、七郎と同じく町長の推薦により雑用担当としてホテルへ。
息子の嫁との折り合いが悪く、極端な人間嫌い。特に面川たち都会の人間には反感を持っていたが・・・
服部亥太郎(コック助手):徳川龍峰
高間の弟子。寡黙で無愛想だが料理の腕は確か。師匠の高間を心から尊敬しており、彼の不在時には立派に代役を果たした。
自分に近い性格であるミツにほのかな恋心を抱く。
村田日出男(卸売業):常田富士男
高間の推薦により材料の仕入れを任された地元卸売業者。むさ苦しい風貌で一見胡散臭い印象を与えるが、外見に反して良質な食材を見抜く確かな目を持つ。
ストーリー終盤では急場しのぎにホテルのフロントに立ったことも。

[編集] セミレギュラー

大場専造(優子の父):岡田英次
八ヶ岳高原ホテルのオーナー。大手鉄鋼会社の社長。面川の義父。一流ホテルを解雇され失意の日々を送っていた面川に自社所有のホテルの再建を任す。
面川優子(清次の妻):三田佳子
専造の娘。ブティック経営。酒に溺れた面川との生活に疲れ果て、離婚を決意するが・・・
柳田(雑誌記者):杉浦直樹
ナレーション:田中信夫

[編集] 主題歌

『お早うの朝』(作詞:谷川俊太郎、作曲:小室等、編曲:ムーンライダーズ、歌:小室等)

[編集] スタッフ

原作・脚本:山田太一
演出:高橋一郎福田新一田沢稔一
音楽:小室等
プロデューサー:高橋一郎

[編集] 放映リスト

話数 放映日 ゲスト 出来事
第1話 1976年
3月25日
岩城和男 松浪志保 面川が東京でスカウト、各自ホテルへ集結
第2話 4月1日 稲川善一
第3話 4月8日 おばやんが高間さんのオムレツを試食
第4話 4月15日 小鹿番 冷泉公裕 おばやんがエプロンを作る
第5話 4月22日 金田龍之介 西田敏行 垂水悟郎 面川、宣伝を依頼に東京の出版社めぐり
第6話 4月29日 杉浦直樹 雑誌記者・柳田現る
第7話 5月6日 横光勝彦 渡辺康子 木田三千雄 千葉繁 船員夫婦来館
第8話 5月13日 海老名みどり 矢崎滋 新婚カップル来館
大貫がセールスのため東京へ、優子と面会
第9話 5月20日 津島恵子 高間さんが引き抜かれる?
第10話 5月27日
第11話 6月3日 設備の要・ボイラーが故障
第12話 6月10日 面川が東京の大場社長に増資を懇願
第13話 6月17日 靖雄,史朗,七郎がホテルを去り東京へ
第14話 6月24日 大滝秀治 平泉征 久世龍之介 原田画伯来館
高間コック帰還
第15話 7月1日 村上幹夫 おばやん復帰、東京へ出た3人も出戻る
面川,冬子,靖雄,七郎が宣伝のため花ジープで東京へ
第16話 7月8日 及川ヒロオ 杉浦直樹 柳田記者再び現る
第17話 7月15日 大場社長・優子来館

[編集] 2003年版

TBSが全力投入し、前評判も高かったにもかかわらず、裏番組『Dr.コトー診療所』(フジテレビ)がそれ以上に好評だったため視聴率が低迷し、1話カットとなった(初回は10分、最終回は30分拡大)。ちなみにこの期のTBSのドラマは5本中3本が打ち切りになったほど低調だった[2]

[編集] キャスト

[編集] 主題歌

forgiveness」(作詞:ayumi hamasaki、作曲:CREA + D・A・I 、編曲:CMJK 、歌:浜崎あゆみ

[編集] スタッフ

[編集] サブタイトル・視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2003年7月3日 荒野の七人 9.8%
第2話 2003年7月10日 突然の敵 7.4%
第3話 2003年7月17日 面川の涙 6.3%
第4話 2003年7月24日 面川更迭 7.7%
第5話 2003年7月31日 こころのホテルって何ですか 6.7%
第6話 2003年8月7日 涙と感動のウエディングケーキ 6.7%
第7話 2003年8月14日 ホテルを愛するそれぞれの思い 7.5%
第8話 2003年8月21日 心に秘めた30年間の約束 6.3%
第9話 2003年8月28日 仲間を裏切る野望 5.7%
最終話 2003年9月4日 また会う日まで! それぞれの旅立ち 8.0%
平均視聴率 7.2%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

[編集] 脚注

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  1. ^ その後1988年頃まで、実際に夏がやってくる7~8月頃に「名作ドラマ」として地上波で度々再放送された(TBSでは後述するリメイク版が放送される直前にも平日17時台に再放送された)。近年ではCS「TBSチャンネル」にて、やはり夏が近づく時期を中心にこの1976年版の再放映がされることがある。
  2. ^ なお、TBS系列のない秋田県では2007年8月に秋田朝日放送でレターボックス式において放送されていた。

[編集] 外部リンク

TBS 木曜21時枠
前番組 番組名 次番組
高原へいらっしゃい(1976年版)
TBS系 木曜22時枠の連続ドラマ
あなたの人生お運びします
(2003.4.10 - 2003.6.19)
高原へいらっしゃい(2003年版)
(2003.7.3 - 2003.9.4)
マンハッタンラブストーリー
(2003.10.9 - 2003.12.18)


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