青函トンネル竜飛斜坑線

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青函トンネル竜飛斜坑線
青函トンネル記念館駅停車中のもぐら号(2006年9月撮影)
青函トンネル記念館駅停車中のもぐら号(2006年9月撮影)
路線総延長 0.8 km
軌間 914 mm
停車場・施設・接続路線
ENDEa+BSl
0.0 青函トンネル記念館駅
STR
STR+BSr
0.8 体験坑道駅

青函トンネル竜飛斜坑線(せいかんトンネルたっぴしゃこうせん)は、財団法人青函トンネル記念館が運営している、青森県東津軽郡外ヶ浜町青函トンネル記念館内にあるケーブルカーである。

概要[編集]

地上の「青函トンネル記念館駅」と地下の「体験坑道駅」を結んでおり[1]、総走行距離は778m(うち海面下部分が140m)である。青函トンネル記念館駅に巻き上げ機があり、同駅では2名の係員うち1名がケーブルカーの操作、1名が風通門の開閉を行う。体験坑道駅には係員が1名待機している。定員40名の車両が1両で運転され、全線が単線ですれ違い部分はない。ただし、体験坑道付近に分岐点があり、作業輸送用の線路が存在する。車両には「もぐら号」の愛称が付けられている。

元々は青函トンネル工事における作業員の移動や物資の輸送などを目的として建設されたもので、青函トンネルにある2つの定点のうち、本州側の竜飛定点(旧・竜飛海底駅)に通じている。記念館の休館中も、トンネル内のメンテナンス作業のために使用されており、青函トンネルを走行中の列車が火災を起こしたときなどは列車が竜飛定点に停車し、このルートで避難できる。なお、北海道側の吉岡定点(旧・吉岡海底駅)の斜坑にも同様の目的で建設されたケーブルカーが存在するが、こちらは体験坑道としての一般公開はされていない。

2013年現在の利用料金は体験坑道入場料を含めて往復1,000円で、青函トンネル記念館の入場料とのセット割引券もある。冬季(11月11日 - 翌年4月24日[1])は、アクセス道路の国道339号が閉鎖されるため青函トンネル記念館が休館し、本路線も運休する。かつて北海道旅客鉄道(JR北海道)が実施していた「竜飛海底駅見学コース」では竜飛海底駅と体験坑道駅を行き来できていたが、青函トンネル記念館から当路線を利用して下りた場合は竜飛海底駅に入場することはできなかった。当時の見学順は次の通り。

青函トンネル記念館駅 -(ケーブルカー乗車:9分) - 体験坑道駅 … 徒歩による構内での説明(約40分から45分・構内にトイレなし)… 体験坑道駅 -(ケーブルカー乗車:7分)- 青函トンネル記念館駅

竜飛海底駅については2013年11月10日で見学を終了し、2014年3月14日限りで廃止された[2][3]が、当路線の運行および体験坑道の見学は2014年度以降も実施される予定である[1]

路線データ[編集]

  • 路線距離:実距離778m(営業キロ0.8km)
  • 軌間:914mm
  • 駅数:2駅(起終点駅含む)
  • 最大勾配:全線25%
  • 体験坑道駅:海面下140m

歴史[編集]

駅一覧[編集]

青函トンネル記念館駅[編集]

斜坑1面1線の地上駅。風圧防止と、列車無人走行による事故防止のため、通風門がある。通風門開場中は、駅構内に入ることはできない。入り口は青函トンネル記念館と同じではあるが、入場券購入後、入って左側に進まなければならない。

2002年(平成14年)、「世界一長い海底トンネルの記念館」として、東北の駅百選に選定された。

体験坑道駅[編集]

斜坑1面1線ホームを持つ地下駅であり、2014年3月15日に海峡線の2つの海底駅が廃止された後は、日本で最も海抜の低い駅となっている。

過去の接続路線[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c お知らせ「青函トンネルの海底駅 事実上廃止」の報道について”. 財団法人青函トンネル記念館 (2013年8月4日). 2013年8月21日閲覧。
  2. ^ “吉岡海底など3駅、来春廃止 JR北海道、新幹線工事で”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2013年8月2日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/483336.html 2013年8月23日閲覧。 [リンク切れ]
  3. ^ “駅の営業終了について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年9月13日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130913-1.pdf 2014年6月18日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]