「屋代駅」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
地図記載、位置図記載、座標情報追記
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: Template:駅情報への地図引数挿入 - log
6行目: 6行目:
|pxl =
|pxl =
|画像説明 = 駅舎(2019年11月14日)
|画像説明 = 駅舎(2019年11月14日)
{{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=300|type=point|marker=rail}}
|地図={{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=300|type=point|marker=rail}}
{{location map|width=240|Japan Nagano|label=屋代駅|mark=MUTCD I-12.svg|marksize=12|caption=屋代駅(しなの鉄道)位置図(長野県)|float=center}}
{{location map|width=240|Japan Nagano|label=屋代駅|mark=MUTCD I-12.svg|marksize=12|caption=屋代駅(しなの鉄道)位置図(長野県)|float=center}}
|よみがな = やしろ
|よみがな = やしろ

2020年2月15日 (土) 00:29時点における版

屋代駅
駅舎(2019年11月14日)
やしろ
YASHIRO
千曲 (2.8 km)
(1.9 km) 屋代高校前

地図

屋代駅の位置(長野県内)
屋代駅
屋代駅
屋代駅(しなの鉄道)位置図(長野県)
所在地 長野県千曲市大字小島3139
北緯36度31分55.3秒 東経138度7分41.2秒 / 北緯36.532028度 東経138.128111度 / 36.532028; 138.128111 (屋代駅)座標: 北緯36度31分55.3秒 東経138度7分41.2秒 / 北緯36.532028度 東経138.128111度 / 36.532028; 138.128111 (屋代駅)
所属事業者 しなの鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 しなの鉄道線
電報略号 ヤシ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
2,155人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1888年明治21年)8月15日
キロ程 59.9 km(軽井沢起点)
備考 終日駅員配置
しなの鉄道の管轄駅
標高:361m
テンプレートを表示
屋代駅
屋代線ホーム
やしろ
YASHIRO
(1.3 km) Y2 東屋代
駅番号 Y1
所属事業者 長野電鉄
所属路線 屋代線
キロ程 0.0 km(屋代起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
170人/日(降車客含まず)
-2011年-
開業年月日 1922年大正11年)6月10日
廃止年月日 2012年平成24年)4月1日
テンプレートを表示

屋代駅(やしろえき)は、長野県千曲市大字小島にある、しなの鉄道日本貨物鉄道(JR貨物)しなの鉄道線

2012年3月31日までは長野電鉄屋代線起点でもあった。共同使用駅として、しなの鉄道が駅業務を担当していた。

概要

北信地方の都市・千曲市(旧更埴市)の代表駅で、同市の中心市街地に位置する。

しなの鉄道と、貨物鉄道事業者であるJR貨物が管轄する駅である。しなの鉄道線経由で小諸駅や終点の軽井沢駅とJR長野駅を結ぶ列車が発着している。JR貨物はしなの鉄道線を利用する第二種鉄道事業者で、当駅を発着する臨時貨物列車はしなの鉄道線を経由する。

駅の開業は1888年明治21年)である。元々はしなの鉄道線の駅ではなく、軽井沢より東の高崎駅を起点とし、新潟駅を終点とする日本国有鉄道信越本線の途中駅であった。また、特急「あさま」の一部が停車する駅でもあった。1987年(昭和62年)の民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)とJR貨物が継承した。その後北陸新幹線開業に伴って軽井沢・篠ノ井間がJR東日本より分離されたためしなの鉄道の運営となり、現在に至っている。

一方、屋代線が乗り入れを開始したのは1922年大正11年)で、運営会社変更・線名改称を経て2002年平成14年)より廃止当時の名称となった。

沿革

  • 1888年明治21年)8月15日 - 長野駅・上田駅間の開業にあわせ、国有鉄道(国鉄)の駅として開業。ただし工事の都合により営業せず[1]
  • 1888年(明治21年)9月15日 - 旅客・貨物営業を行う一般駅として営業開始[1]
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により、信越本線の所属となる[1]
  • 1922年大正11年)6月10日 - 河東鉄道により、当駅・須坂駅間(後の屋代線)が開業。
  • 1926年(大正15年)9月30日 - 河東鉄道を長野電鉄が合併、同社河東線に。
  • 1937年(昭和12年)3月 - 信越本線と河東線のあいだで直通列車が運行される。
  • 1982年(昭和57年)11月15日 - 国鉄ダイヤ改正で急行志賀が廃止。
  • 1984年昭和59年)11月15日 - 国鉄駅において、車扱貨物の取り扱い範囲を専用線発着のみに縮小[1]
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 国鉄駅において、荷物の取扱を廃止[1]
  • 1986年(昭和61年)3月27日 - 駅舎改築。現在の駅舎に改築される[1]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄駅はJR東日本とJR貨物が継承[1]
  • 1994年平成6年)12月3日 - JR貨物、貨物の取り扱い範囲を、臨時の車扱貨物のみに縮小[1]
  • 1997年(平成9年)10月1日 - 経営分離により、JR東日本の駅がしなの鉄道に移管される[1]
  • 2002年(平成14年)9月18日 - 長野電鉄河東線が屋代線に改称。
  • 2006年(平成18年)9月28日 - 構内のキヨスク跡地にローソンがオープンする。
  • 2008年(平成20年)12月 - 構内のローソンが閉店する。
  • 2010年(平成22年)8月12日 - 構内のローソン跡地に「屋代駅ウェルカムステーション」がオープンする。
  • 2012年(平成24年)4月1日 - 屋代線が廃止され、しなの鉄道の単独駅となった。
  • 2017年(平成29年)3月3日 - 改札口北側に、新しいエレベーター・こ線橋が完成。

駅構造

ホーム・配線

地上駅であり、ホームも地面に接する構造である。駅窓口にはPOS端末が設置されており、自社線及び連絡会社線の切符を発売している。また、かつてはビジネスえきねっとが設置されていたが、現在は取り扱いを終了している。

しなの鉄道のホームは、単式ホーム島式ホームが1面ずつあり、単式ホームに1線、島式ホームに2線線路が接する。乗り場は西側の単式ホーム側から順に1番線・2番線・3番線である。線路の名称は1番線が下り本線、2番線が中線、3番線が上り本線であり、1番線に長野方面行きの列車、3番線に軽井沢方面行きの列車が発着する。ホームに接しない線路もあり、3番線の東側にしなの鉄道線の上り1番線がある。跨線橋は、従来から設置されているものの他、エレベーター付きの新しい跨線橋が移管後新たに設置された。

この東側に長野電鉄線が発着していたホームがある。木造建築の待合室がある島式ホーム構造であるが、4番線に相当するしなの鉄道側の線路にはフェンスが設置されており、定期列車は5番線のみを使用していた。


駅構内南東には、長野電鉄の車両の点検・整備をおこなっていた長電テクニカルサービス屋代車両検査場がある。この検査場はしなの鉄道車両の検査を受託しているため、屋代線廃止後も引き続き営業中である。検査場内には屋代線に繋がる3線の線路があったが、このうちの1線からしなの鉄道線の上り1番線に繋がる線路が分かれていた[2]。屋代線の廃止時点ではこの検査場を介してのみしなの鉄道線と接続していたが、1937年昭和12年)に国有鉄道から長野電鉄河東線(後の屋代線)に初めて直通列車が乗り入れてから、1982年(昭和57年)の急行志賀」運行廃止まで、直通用の連絡線が存在した(志賀の運行廃止後まもなく線路は撤去された)。しなの鉄道車両の検査をおこなう関係で、検査場から同線につながる線路は現在も使用されている。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 しなの鉄道線 下り 長野方面
2 (予備ホーム)
3 上り 小諸軽井沢方面
  • 2017年10月現在、2番線を発着する定期列車はない。

駅舎・その他設備

かつて使用されていた跨線橋

駅舎は駅西側の単式ホーム(1番線)側に設置されている。ホームの上屋や、しなの鉄道ホームと駅舎を結ぶ跨線橋木造である。 廃止された屋代線の駅業務はしなの鉄道が担当し、長野電鉄の社員は配置されていなかった。ただし屋代駅では長野電鉄線内の駅で購入した切符や整理券は運転士が回収していた。それと引き換えに精算済証が交付され、出場時に改札で駅員に渡していた。また屋代から精算済証を持ったまましなの鉄道線に乗車し、目的地で屋代からの運賃を精算するようになっていた。

ホームでは信越本線時代に導入された発車メロディがそのまま使用されている。1番線が「JR-SH5-3」、2・3番線が「JR-SH3-3」である。なお、屋代線の5番線ホームでは発車ベルが用いられていた。

駅舎内に「千曲市屋代駅市民ギャラリー」(千曲市の文教施設)・「屋代駅ウェルカムステーション」(千曲商工会議所運営の売店)を併設する。また、改札前では、地元商店の商品が並んでおり、精算は窓口で行っている。

貨物取扱

現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物設備はなく、専用線も接続していないため定期貨物列車の発着はない。屋代線廃止までは長野電鉄向けの甲種車両輸送の終着駅となっていた。屋代線廃止後に長野電鉄が車両輸送をどのようにおこなうかは明らかにされていない。

1993年平成5年)ごろまで、現在長電テクニカルサービス屋代工場となっている場所にあったシェル石油の油槽所へ至る専用線があり、油槽所向けの石油の取扱いがあった。また国鉄分割民営化前までは、駅舎の北側に有蓋車用の貨物ホームが1面設置されていた。

利用状況

近年の1日平均乗車人員の推移は以下のとおり[3]

年度 1日平均乗車人員推移
しなの鉄道 長野電鉄
1999 3,249 257
2000 3,166 225
2001 2,776 192
2002 2,672 154
2003 2,528 158
2004 2,454 165
2005 2,475 171
2006 2,474 176
2007 2,422 175
2008 2,458 176
2009 2,318 183
2010 2,192 185
2011 2,190 170
2012 2,209
2013 2,307
2014 2,199
2015 2,159
2016 2,147
2017 2,155

駅周辺

路線バス

長電バス

  • 屋代須坂線(屋代線代替バス)
    須坂駅 - 井上 - 若穂病院 - 川田駅 - 松代駅 - 岩野 - 屋代駅

このほか、市内各地に向けて循環バスとデマンドタクシーも運行されている。

隣の駅

しなの鉄道
しなの鉄道線
快速「しなのサンライズ」・快速「しなのサンセット」
通過
快速(愛称なしの列車)
戸倉駅 - 屋代駅 - 篠ノ井駅
普通
千曲駅 - 屋代駅 - 屋代高校前駅

かつて存在した路線

長野電鉄
屋代線
屋代駅 (Y1) - 東屋代駅 (Y2)

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 JTB、1998年、ISBN 4-533-02980-9
  2. ^ 「HiSE威風堂々 -長野電鉄1000系日車豊川→屋代763.5km 甲種輸送の旅路-」『鉄道ファン』通巻543号(2006年7月号)、交友社、2006年
  3. ^ 「千曲市統計書」による

関連項目

外部リンク