レッド・ウィング作戦 (アフガニスタン)

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レッド・ウィング作戦(Operation Red Wings)とはアフガニスタン紛争において2005年6月27日にアフガニスタンクナル州の山岳地帯においてターリバーンに対してアメリカ海軍特殊部隊Navy SEALsが行った軍事作戦である。ターリバーンの幹部殺害のために行われた作戦だったが、最終的にSEALs隊員11名と第160特殊作戦航空連隊の隊員8名の計19名が戦死するという大きな損害をだし、Navy SEALs創設以来最悪の出来事となった。


作戦の背景[編集]

アフガニスタン紛争においてアメリカ軍はテロリストであるターリバーンの排除を精力的に行っていた。そのなかでターリバーン幹部の一人であるアフマド・シャーはクナル州の山岳地帯周辺を拠点に活動しており、約150名ほどの武装集団を統率していた。アメリカ軍はこのシャーの排除を決め、Navy SEALsチーム10を派遣することを決定し、本作戦が立案された。4名の偵察チームを派遣し、可能ならば狙撃により殺害。不可能であれば航空支援による空爆による排除を行う予定であった。

潜入から現地民との接触と戦闘[編集]

2005年6月27日にNavy SEALsチーム10のマイケル・P・マーフィ大尉の指揮する4名のチーム(マシュー・アクセルソン二等兵曹、マーカス・ラトレル二等兵曹、ダニー・ディーツ二等兵曹)がヘリよりロープ降下し、シャーが存在するとされる村へと徒歩による行軍で接近、偵察地点を確保しての偵察行動を始める。

直後に付近を通りかかった3名の山羊飼いと接触。マーフィ大尉らはこれを拘束する。山岳によって電波が悪く、前線基地との通信連絡が不可能な状況に陥っていたため、やむえず現場の判断として3名を解放し、無線機が使用可能な箇所まで撤退を始めるが山羊飼いの通報によってチームはターリバーンの集団による追撃をうける。

険しい山岳地帯における戦闘となり、マーフィ大尉のチームは多数のターリバーン兵を相手に斜面を滑落しながらの戦いを強いられ、ディーツ二等兵曹、マーフィ大尉、アクセルソン二等兵曹の順に銃砲撃により戦死。ラトレル二等兵曹は重傷を負いながらも追撃を振り切ることに成功する。

QRF撃墜[編集]

マーフィ大尉は戦死する直前に衛星電話による前線基地への連絡を成功させ、QRF(即応部隊)の援護を取り付けることに成功しており、基地で待機していたチーム10指揮官代行であるエリック・クリステンソン少佐率いる8名のSEALs隊員が第160特殊作戦航空連隊のMH-47ヘリコプターに搭乗し、現地へ向かった。しかし、降下地点で隊員らがロープ降下する直前にターリバーン兵のRPG-7グレネードランチャーによる待ち伏せ攻撃を受けヘリは撃墜された。搭乗員である第160特殊作戦航空連隊の隊員8名と共にヘリに乗り込んでいた16名全員が戦死した。

その後[編集]

重傷を負っていたラトレル二等兵曹は現地のアフガニスタン人によって匿われ、6日後に米軍に救出され、生還に成功した。米軍は救出の際に周囲のターリバーンへ空襲による攻撃を行ったがアフマド・シャー殺害には至らなかった。シャーは2008年に逃亡先のパキスタンにて警察によって射殺された。

参考文献[編集]

  • マーカス・ラトレル、パトリック・ロビンソン『アフガン、たった一人の生還』 高月 園子訳、亜紀書房、2009年、ISBN 978-4750509143

関連項目[編集]