ベルセルクの登場人物

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ベルセルクの登場人物は、三浦建太郎漫画ベルセルク』に登場するキャラクターについて説明する。

キャラクター名横の()は公式の英語表記、声優名はテレビアニメ版およびそれに準じたゲーム作品/黄金時代篇(映画版)の順。1人しか記載されていない場合は特記ない限りテレビアニメ版のキャストとし、それ以外のものは別途記載する。

ガッツ一行[編集]

ガッツ (Guts)
声 -神奈延年岩永洋昭
声(少年時代) -福島おりね三浦智子(第23話のみ)/井之上潤
本作の主人公。「黒い剣士」の異名を持つ、右目と左腕を失った全身傷だらけの剣士。黒髪黒眼。首筋に「生贄の烙印」を刻まれたことによって悪霊・妖魔に命を狙われ続けながらも、ゴッドハンドと使徒への復讐のために各地を放浪している。苛烈極まる戦いの中で、キャスカを「守る」ことと、グリフィスに「挑む」ことを魂に問いつづけていく。
「ドラゴンころし」と名付けられた身の丈よりも長大で分厚い、鉄塊のような大剣(ゾッドは「斬魔刀」と後に呼んでいる)を背に佩び、左腕には大砲を仕込んだ鋼鉄製の義手を装着。黒い剣士の異名の元となった黒い甲冑とマントを身に纏う。他に連発式ボウガン投げナイフ炸裂弾等の武器を携帯。肉体は極めて屈強で、巨大な剣を片手で難なく振り回し、前述の装備類一式を身につけたまま軽快な動作も可能な他、反射神経や動体視力など、身体能力全般に優れ、戦で培った機転にも長ける。人間離れした戦闘力と狂気的な戦い振りから、魔でさえ畏怖する存在となる。傭兵団時代に襲われたトラウマが元で(後述)体に馴れ馴れしく触られるのを嫌い、帯剣していないと落ち着かない。子供に敵意や殺意を向けると激しい嘔吐感に襲われる。後に「狂戦士の甲冑」を身に着けて戦った副作用として味覚障害色覚異常視野狭窄震顫、頭髪の一部白髪化などが表れている。
髑髏の騎士によれば、死者から生まれ落ちた身の上に加え、グリフィスに烙印を刻まれたことで、世界の理の外側に身を置く者となっていると言う。シールケは、ガッツがドラゴンころしを自在に扱い、生身で使徒と渡り合う(あまつさえ打ち殺す)ことが出来るのも、意思が実際の出来事に強く作用する、異界の住人となったことが大きな理由ではないかと想像している。
戦地で母親の骸の下に産み落とされ、ガンビーノ率いる傭兵団に拾われた。以後、傭兵団の中でガンビーノを養父として過ごし剣術を習い、幼少期から戦場に駆り出される。ガンビーノを親として慕っていたが、愛情を受けることはなく、傭兵相手に無理やり売春をさせられたりしていた(体に触れられるのが苦手なのはこれが原因)。11歳の時、ガンビーノに襲われた際のはずみで誤って彼を刺殺、傭兵団から脱走せざるを得なくなる。以後は何処にも所属せず1人で戦地を転々とする。この時、小さな体で大人の振るう剣を長年使わされてきたため、いつしか身の丈よりも大きな武器を使うことに習熟し、成長した後も巨大なだんびらを愛用するようになった。
4年後、グリフィスに決闘で敗北し「鷹の団」に入団。果敢な戦い様で頭角を現し、鷹の団切り込み隊長に任命される。初めて仲間と居場所と言うべきものを団の中に見出し、100人斬りなどの武功で鷹の団最強の戦士として名を馳せ、グリフィスと無二の絆で結ばれるものの、グリフィスの夢に埋もれつつある現状に自問する一方で、キャスカと次第に想いを寄せあっていく。グリフィスと”対等の者”でありたいと考えた末、決闘でグリフィスを下し、キャスカの制止をも振り切って3年間在籍した鷹の団を脱退。鍛冶屋ゴドーの元で寄宿、遊歴や修行をし、剣を振るうことに存在意義を見出す。
1年後、キャスカが率いる鷹の団が逆賊として追われているとの情報を聞き、助太刀し合流。キャスカとの想いを確かめ合い、結ばれる。グリフィス救出遂行も束の間、へと巻き込まれる。かつて仲間だった団員は一方的な殺戮に遭い、キャスカはガッツの目の前でグリフィスに犯され、ガッツ自身も左腕と右眼を失い「生贄の烙印」を刻まれる。辛うじて「蝕」から逃れたガッツとキャスカだったが、これにより事実上(旧)鷹の団は壊滅となった上に、常に魔に脅かされ続ける身になる。キャスカは極限の恐怖で発狂し、彼女の胎内に宿っていたガッツの子供は魔に取り憑かれ、魔物となって姿を消してしまう(これも重なってキャスカは幼児退行まで起こした)。多くのものを失いつつも死の淵から這い上がったガッツは復讐の旅へと出る。
人格が一変するほど魔に向ける憎悪と憤怒は凄まじく、他者の事情や命を考慮しない無慈悲で冷淡な性格となるが、一方で捨てきれない人間性との間で葛藤し続ける。復讐のために形振り構わず戦い続けた結果、各地に災厄と混乱をもたらし、法王庁教圏から異端の存在「黒い剣士」として追われるお尋ね者となった。鷹の団の壊滅以降、2年間に渡り孤独な戦いを続けてきたが、常に危険に身を晒しながらどの様な死中にも活路を見出す強固な意志に惹かれ、新たな仲間が集まった。周囲を慮る余裕も多少見受けられるようになってきたが、狂気が凝り固まり顕在化した「闇の獣」、獣の自分を心底に抱えており、後の装備となった呪物「狂戦士の甲冑」によって、顕在化をより強めてしまっている。現在は、キャスカの身の安全の地と心の再生を求めて「妖精郷(エルフヘルム)」を目指す。
物語初期のエルフを軽蔑しているかのような言動は、少年時代に遭遇したとある出来事が原因の、小さな罪悪感の裏返しであった。
パック (Puck)
声 -渕崎ゆり子(ゲーム)
妖精郷出身のエルフ羽精と言う風の精霊の一族。妖精郷に飽きて単身世界に飛び出した。旅芸人一座と旅をしていたがダーツの標的として盗賊に玩ばれていたところをガッツに救われ、怪物見たさで勝手にガッツの鞄に住み着き行動を共にするようになる。その好奇心の旺盛さと騒々しさでガッツからは煙たがられ冷たくあしらわれていたが、懲りること無く同行しやがて仲間と認められた。ガッツの右腰の鞄を住処にしている。
他者の憎悪や恐怖などの負の思念に過敏に反応し、気を探り人探しも出来る。又、羽根の鱗粉には強力な治癒作用があり、満身創痍のガッツを幾度も治癒する。基本的に戦うことは無いが全身を強力に光らせて敵の目を眩ます「パックスパーク」で援護する他、自称「エルフ次元流7段」で栗のイガで作った「妖刀ざっくり丸」で殴ることもある。イシドロが仲間になってからはギャグの絡み相手をガッツからイシドロへと鞍替えしている。メタフィクションコメディリリーフ的な活躍があり、ギャグ形態では二頭身で頭部が状の「くりパック」になり、よくコスプレをする。イシドロを「コソドロ」または「ドロピー」、セルピコを「ピコリン」、マニフィコを「マニ彦さん」と呼称。ベヘリットを「ベッチー」と呼び、自分の玩具兼ペット兼抱き枕にしている。
キャスカ (Casca)
声 -宮村優子行成とあ
鷹の団の千人長の女性剣士。褐色肌で黒髪。紅一点でありながらも副長的存在だった。ロングソードの腕前はガッツ、グリフィスに次ぐ鷹の団No.3。加入以前は貧農の娘で6人兄弟の末娘。12歳の時、口減らしのために貴族に売られ、乱暴されかけた現場に居合わせたグリフィスに選択を問われた彼女は鷹の団に入団。入団に至る経緯からグリフィスに対し崇拝に近い信頼を寄せていた。
ガッツとは何度もぶつかり嫉妬も抱くことがあったが、お互いを知る内に次第に離れがたくなる。ガッツ脱退後、ミッドランドから逆賊として追われるグリフィス不在の鷹の団団長代理として指揮。1年後、再会したガッツと結ばれる。しかし直後に見舞われた「蝕」での恐怖と、転生したグリフィスに凌辱されたことで精神が崩壊、記憶喪失と幼児退行に陥り、宿していたガッツとの子供もこの世ならざる存在となる。記憶力や学習能力は皆無に等しく、言葉になっていない喃語(うー、あー等嬰児が発する意味のない言葉)を発する。幼児のように状況を考慮せず勝手気ままに行動し失踪すること数回。運動能力は変化しておらず機敏な動作が出来、輪姦目的で襲った盗賊3名から剣を奪って皆殺しにしている。
2年余りゴドーの坑道に身を寄せていたが、エリカと木の実摘みで外出した際に失踪。再生の塔付近にて徘徊していた所、魔女狩りで火刑に処されかける。ガッツの手で救出され、以後旅に同行する。世話係のファルネーゼに懐いている一方、旅疲れと夜毎繰り返される悪霊との戦いの結果、精神的に疲労し、一時的な狂気と劣情に駆られたガッツから傷つけられて以来、彼に対し警戒心と悪感情を露にするようになる。妖精郷へと向かう旅に際しては、シールケから託された銀の鎖帷子と巡礼服を着ている。生贄の烙印は左胸上部に刻まれている。
ファルネーゼ (Farnese)
声 -後藤邑子(ゲーム)
本名ファルネーゼ・ド・ヴァンディミオン。元聖鉄鎖騎士団団長。大富豪で名門貴族ヴァンディミオン家の4子の末子で長女。物質的には恵まれた身分にあったが親から愛情を向けられず、哄笑を上げながら深夜の庭園を徘徊したり、屋敷前の火刑に魅了され小動物を焼き殺したりと鬱屈した幼少期を過ごす。成長してからも身勝手な振る舞いは収まらず、16歳の時に結婚話を父から否応無く押し付けられた際、錯乱し屋敷の一棟を焼失させる。この件で父から見棄てられ、「ヴァンディミオンの鬼子」と渾名される。この後、屋敷から出て修道院に入る。法王庁大審院の末席に就き、聖鉄鎖騎士団団長に就任。真摯な信仰心に生きようとしながらも己の弱い部分を律し切れず、硬直した思考様式に嵌り当初は教条的な言動しかできなかったが、己の穢れを哀しむ心根も持ち合わせていた。
異端の存在として追っていたガッツとの接触によって自分の無力さを知り、また魔の世界の一端を垣間見る。そして自力で抗い続けるガッツに真実と生きる術を求めようと還俗、同行することを申し出る。この際、禊(みそぎ)として髪を切っている。
当初は一行の足手まといとなっていたが、次第に成長し柔和になっていき、キャスカの世話役として無防備な彼女を守る。後にシールケの活躍に感動し、彼女を「先生」もしくは「御師匠様」と呼び慕うようになる。シールケに魔法の教えを請い、シールケの助力が必要だが四方の陣の術を発動させることができるまでに成長を遂げていく。一行の役に立とうと一計を案じ旅を抜けて家に戻るが、旅を続行する意思をガッツから問われたことで屋敷の中には居場所が無いと悟り、再び家を後にして旅を再開する。父娘としての情や関係は未成立で一言も心情を伝えられないままであるものの、父が魔獣に襲われかけたときは、間に割って入り、機転を利かせて銀の燭台で魔獣に傷を負わせ撃退した。海馬号船長ロデリックとは婚約し悪感情は抱いていないが、ガッツにも言葉や態度にできない淡い想いを寄せている。イシドロとパックからは「ファルネーちゃん」と呼ばれている。武器は銀のナイフと銀の鎖帷子、敵を拘束できる棘の蛇。
セルピコ (Serpico)
声 -水島大宙(ゲーム)
ファルネーゼに付き従う従者の青年。元聖鉄鎖騎士団員。フェディリコが侍女に産ませたファルネーゼの異母兄にあたるが、彼女はこの事実を知らない。ファルネーゼに拾われる前は父が誰かを知らず、荒屋で病に臥せった母を1人で世話しており、事実上見捨てられて零落した身でありながら貴族に縁ある身であることを事毎に強調し、貴族としての振る舞いを躾けようとする母を心中疎ましく思っていた。雪の中行き倒れかけていた所をファルネーゼに拾われ、ヴァンディミオン家に小間使いとして仕え、少年期は主であるファルネーゼから、利己的で無茶な要求をさせられ過ごす。母から譲り受けた首飾りから当主のフェディリコの妾の子であることが露見。家系上ファルネーゼの異母兄にあたることが判明するが、口外しないことを条件に爵位を授かる。ある日、疎遠になっていた母がファルネーゼ指揮下で邪教徒として晒され、半強制的に実母の火刑に加担。この一件は彼に火に対するトラウマを刻み込んだ。
聖鉄鎖騎士団に所属していた時は紋章官の職にあったため、各国の紋章に精通しており、世情や政、国家間の力関係に対しても詳しい。家事も得意。処世術に長け普段は茫洋として韜晦しているが、殺気を帯びるや表情が豹変する。断罪の塔以降、主の意向に伴い騎士団を抜けガッツ一行に加わるも、旅の途上でファルネーゼが落命した折には旅の牽引者であるガッツの殺害も辞さない旨を明言している。元々感情の起伏が平坦だったが、ガッツが見せる不屈の闘志に感化されつつある。ガッツ一行との旅程に付き合うことで、世間知らずのお嬢様から世界を知り人間的に立派に成長していくファルネーゼを快く見守りながらも、危険に身を投じる主人の動向には従者として危機感を感じており、ファルネーゼの人間的成長と危険なガッツ一行から引き離したい思いとの葛藤に揺れている。そのため一時はガッツを危険視し、ガッツとは2度に渡って決闘している。普段は猫をかぶっているが戦闘能力、知能共に人並外れており、ヴァンディミオン家に仕えてから身に付けた高度な剣技と、卓越した頭脳による詭計を駆使し、特定状況下における一騎打ちでは短時間ながらもガッツと互角に渡り合った。武器はシルフェの剣とフードとレイピア。パックからは「ピコりん」と呼ばれている。
アザン (Azan)
元聖鉄鎖騎士団副団長。「鉄棍鬼アザン」の異名を持つ。騎士道精神を体現する質実剛健で愚直な武人。愛用の武器である長大な鉄棍を自在に操り、その攻撃は強力にして正確(これが「鉄棍鬼」の二つ名の由来)。副団長だったころは団長のファルネーゼを補佐する立場にあり、部下からの人望も厚く、実質的に騎士団の要であった。僧籍にある身分として教えに沿い、壮年ながら独身を通している。橋に立ち往生していた老人を庇い、強引に橋を渡ろうとした100の騎馬隊相手に渡り合ったと言う逸話(ガッツ曰く「その老人を橋の袂まで担いで行けば済む話」という笑い話)から「橋の騎士」の異名も持つ。
元々は世俗の騎士団に所属していたが、「守るべき者に裏切られた」ことが切っ掛けで出家し僧侶となる。アルビオン寺院の怪異では崩れた門の下敷きになるが、鉄棍がつっかい棒になり、九死に一生を得る。断罪の塔以降、ファルネーゼやセルピコの脱退や一連の事態に対して自ら責を負う形で教会から追い出されるように職を辞し、ヴリタニスでは食うや食わずの生活だったが、ガッツ一行が帆船に乗り込むために使った小船で寝ていたために一緒に乗船(結果的に無断、無賃乗船の形)することになった。教会から追い出される形で脱退しているため、法王庁直下の者の前では体裁が悪く「黒髭の騎士」と名乗って(一応)身分を隠しており「海馬号」で人足として働く身。常時兜を被っていて暇があれば甲板上でイシドロに剣術の稽古をしている。
イシドロ (Isidro)
声 -吉野裕行(ゲーム)
「最強剣士」を目指す少年。自称「ガキ」。パックなどから「コソドロ」「ドロピー」など、名前をまともに呼ばれない。山間育ち。
鷹の団切り込み隊長(ガッツのことだが気付いていない)への憧れから剣の道を志し家出する。家出をしたものの、集団に属するなど社会的適応力や経済能力は皆無に等しく、戦乱の中で大人に反抗し己の腹を見たすことだけしか考えていなかった。1年間、国中を放浪し窃盗を働いていたところガッツとバーキラカの戦闘に遭遇、勝手にガッツを剣匠及び当座の目標として特訓を要求し旅に同行する。そんな彼が、社会に出て初めて集団の一員として属したのがガッツ一行だった。以来、自己中心的だった彼が自分のためではなく、仲間のために剣を振るうようになる。
以前行っていた窃盗行為[1]は度々行うもののガッツと出会ったことにより収束傾向にある。窃盗犯罪の代わりに剣の道を志し、それが彼の精神を鍛える結果となる。弱い者を虐げる、髭骸骨の卑劣な犯罪行為を阻止したことがきっかけに正義心が芽生え、それ以降犯罪行為は行っていない。彼は不良少年でなくなった。それを期に服装が変わっている。
戦闘中、小賢しい妨害を一瞬で考えつき実行する頭の回転の良さは、並みの大人以上の才能だと髭骸骨に評価される。
威勢が良く勝気で目立ちたがり且つ挑発的な性格、シールケなどの生真面目な性格の人間とは馬が合わず、よく諍いを起す。しかしほのかな恋心を抱いている。
また、潜在的に己の身を投げ捨ててまで人を助けようとする正義心と根っからの男性気質がある。乱世においても定住の地に執着し、事なかれで耐え忍ぶ者らを複雑な目で見ており軽蔑し、格式張った人間や居丈高な者を嫌い、度々諍いを起す。
歳相応の少年らしく性行為や女体に興味津々である。しかし、実際にイスマの裸を目の前にすると直視できなかった。性的羞恥心に関して幼く、怒張した男性器を見られたくないために前屈みで歩くシーンがある。アザンに股間を見られたことを恥ずかしがるほど幼い。初登場時から、性行為に対する憧れや意欲はあったものの、断罪編生誕祭の章でそれらの肉欲に反抗し(サバトの乱交現場に石を投げる。ルカの誘いを断るなど)肉欲に溺れず自らの夢を実現する道を選んだ。
投石は百発百中の腕前を誇る。剣の腕前は最初こそ経験の無さで未熟であったが、子供ゆえの非力さを俊敏性と武器であるサラマンデルの短剣の炎を使って補い、特訓や魔物との戦いの中で低位置から攻撃する短剣での我流の二刀流を体得。「低く。もっと早く。」という戦法は、こどもであることを受け入れた彼の生み出した技だった。その後はガッツ、セルピコと共に魔物戦で活躍し、一行の中でも十分な戦力だが人を斬ることに対しては躊躇を見せる。また、パックからエルフ次元流を習っている。最初は師弟関係を否定していたが、後に師弟を名乗るようになる。
また、作中何度かの服装の変更がある。度々上半身裸になるが、細身に薄くしっかりとした筋肉を纏った体である。
シールケ (Schierke)
声 -ゆかな(ゲーム)
霊樹の館に棲む魔女フローラの下で修行を積んでいた華奢で小柄な魔女見習いの少女。師の命でガッツ一行に同行する。見習いながら自分の能力に見合わぬ強大な精霊を幽界から呼び出し、翻弄されかけるなど危うい面もあるが、強力な魔術を使う他、呪物や呪文を使った結界、小動物への憑依、魔除けの護符、頭髪を使った火矢、念話、などの多岐にわたる術を駆使しガッツたちを援護する。時折本人の意思とは無関係に、その時に触れていた者の意思に憑依し介入、同調することができ、かつ魔法を発動できる。なお、魔法発動時は意識が体から離れ無防備な状態となるため結界か護衛が必須になる。
生真面目かつ優等生的な性格で、思考が魔術的常識に偏りがち。常に敬語を使い大人びた態度をしていて、旅に同行するのは本人の意図するものでは無く半ば強引な成り行きであり、魔道を迫害し、争いも絶えない現世の人間やその社会に否定的で、ガッツ一行に対しても居丈高な態度をとっていたが、旅を通じ新たな視点も得ていき、年齢相応の幼さも見せていく。
衣装は師から譲り受け大事にしている鍔広のとんがり帽子に外套と木の杖と言う典型的な魔女装束。魔法習得を申し出たファルネーゼから「先生」もしくは「御師匠様」と呼ばれ慕われている。旅の途上ファルネーゼ同様ガッツに淡い感情を抱いており、無茶な戦いをするガッツの身を案じつつ協力し、涙を流して警告し諌めている。また、魔法によってガッツに憑依、狂戦士の甲冑による悪影響の際のナビゲーション及び制御弁的な役割も持っている。
イバレラ (Ivalera)
声 -田村ゆかり(ゲーム)
シールケのお目付け役の少女型エルフ。パックと同じく羽精の一族で、羽根に強力な治癒作用のある鱗粉を持つ。他人の恋心を敏感に察知して茶化す一方、横柄な性格であり、パックとイシドロの事を特に小馬鹿にしている。魔法発動時のシールケの補佐役。
マニフィコ (Manifico)
フェディリコの三男。ブラージュ支店銀行業務及び商品取引業を請負う。小物で常識人だが、目端が利く野心家で母親曰く若い頃の父親に似てきているという。父に反発し、境遇の似ている妹ファルネーゼに同情を寄せている。ロデリックとは大学からの親友で外洋に大望を抱く仲。
ロデリックとファルネーゼを政略結婚させようとし、それを公の場で発表しようとするが失敗。クシャーン襲撃の最中、ロデリックが妹とその仲間たちを自分の船に乗せて旅立とうとした際、このまま居残っては失態で追及されると危惧し自分も船上の人となる。パックには絶好のからかい相手と目をつけられている。船酔いが酷い。
ロデリック (Roderick)
本名ロデリック・オブ・シュタウフェン。北方の国イースの王位継承権第3位王族にして海軍士官であり艦長職。ガレオン船の舳先に馬の船首像を頂く「海馬号」船長。卓越した指揮力で1隻でチューダー軍船5隻を打ち負かした経歴を持ち『航海王子』の異名を持つ。友人のマニフィコが勝手に決めたファルネーゼの婚約者だが、本人は彼女に惚れ込んでいる。他国の干渉を嫌い、閉鎖的な政策を執る母国に見切りをつけ、マニフィコと共に外洋に目を向け新時代を築き上げようとする。気さく且つ豪胆な性格で、旅をしているガッツ一行の自分の船への乗船を快く引き受ける。

新生鷹の団[編集]

グリフィス (Griffith)
声 -森川智之櫻井孝宏
声(少年時代) -高山みなみ竹内絢子
鷹の団、新生鷹の団・団長で超越者ゴッドハンドの1人。ガッツの復讐の旅の宿敵。ガッツと共に唯一の親友だった。
「白い鷹」の異名を持つ貴公子然とした騎士で白銀の長髪を持ち、純白のマントを羽織る。柄に宝石を埋め込んだ業物のサーベルを愛用する。容姿、知略、剣技、指揮、人望、統率力等のあらゆる面において並ぶ者がないとさえ謳われる天才。時折、子供のような無邪気な言動をする反面、鋭い洞察力と人心を掌握、操作する才能に長けるが支配欲が強く、一度手中にしたものを失いかけると、表情にこそ出ないが激しい執着を見せる。ガッツ云わく「プライドの塊」。
平民出だったがいつしか自分が世に生を受けた意味と意義を問い、「自分の国を持つ」という壮大な夢を持つに至って傭兵団「鷹の団」を結成。傭兵時代のガッツと出会い、剣で下して配下に加える。数々の戦での常勝無敗の戦功と、権謀術数を駆使することで、一介の傭兵団長からミッドランド貴族階級に列されるまでに伸し上がる。百年戦争終結時には戦功が讃えられ「白鳳将軍」の地位を与えられる予定だった。しかし、グリフィスの中で無二の存在となっていたガッツの退団の意思を、決闘をもって翻意させようとするも敗れ、自暴自棄に陥り王女と密通、処女を奪ってしまう。見回りの折にそれを目撃した侍女の密告ですぐにミッドランド国王に露見し、国の反逆者として牢獄に閉じ込められ、虜囚となる。1年後に鷹の団残党の働きで牢獄から救助されたが、長期に渡る拷問によって再起不能となる。自害しかけて絶望したグリフィスの目の前に一度紛失したベヘリット“覇王の卵”が現れ「蝕」が発現。「降魔の儀」で、夢の実現の代償として鷹の団メンバーを生贄として捧げることをゴッドハンドと約し、第5のゴッドハンド「フェムト」に転生した。
数年後、フェムトは幼魔に受肉し現世にグリフィスとして再誕。現世に並ぶものの無い「絶対者」としての力と、強力無比な使徒らを擁する「新生鷹の団」により、再び己の国を手に入れるために動き出す。ゴドーの鍛冶屋の近くにある剣の墓場でゾッドを伴いガッツとキャスカ、リッケルトに再会、ガッツ達に決別とも誘いとも取れる言葉を残す。その後は「新生鷹の団」を率い、ミッドランド正規軍総司令官に就任。ミッドランド王女と婚約し、クシャーンにより占拠された首都ウィンダム奪還の一戦を迎える。ガニシュカと髑髏の騎士を利用し、幽界の扉を開き現世を「幻造世界」へと変える。
ゾッド (Zodd)
声 -内海賢二三宅健太
新生鷹の団幹部の1人。使徒の中でもズバ抜けた戦闘狂で、強者との戦いに最上の喜びを見出す。300年に渡り闘争と殺戮の日々を続け、死んだと噂される度に他の戦場に姿を現すことから、「不死の(ノスフェラトゥ)ゾッド」と異名が付き、傭兵の間では軍神とされている。人間形態は極めて頑健な体格をした巨漢で、身幅が広く刃身の厚い太刀や戦斧を好んで使用する。使徒形態は牡牛の後肢と角、獅子の頭部と前肢、蝙蝠型の翼での飛行能力も備え、全身獣毛に覆われた大きく長い尾を持つ黒い巨獣という姿である。使徒の中でも屈指のパワーとタフさを誇り、腕を切り落とされても短時間で接合出来、1人で傭兵300人を殲滅する戦闘能力を持つ。髑髏の騎士とは互いに宿敵(とも)と認め合う。同種、同胞であろうとも行為や目的から逸脱、私利私欲に走る者には容赦無い制裁を加える。
ある城攻めにおいて鷹の団と交戦、ガッツとグリフィスにより深手を負いながらも圧倒するが、グリフィスが所持していた「覇王の卵」を発見したことで得心し、ガッツに死の予言を残し飛び去る。その後、盗賊として追走されていた鷹の団の混戦に乱入、「降魔の儀(ゾッド曰く「乱痴気騒ぎ」)」には「興味無い」と参加せず外で待機。元は2本で1対の角を持っていたが、戦場跡で殺戮の追憶の中「光の鷹」に左の角を切り落とされて消失、以来、右の角が肥大化して一本角になる。ゴッドハンドの忠実な使徒であり、グリフィスの受肉に逸早く駆けつけ、「鷹」の敵対者を殲滅すべく活動している。
強者を求めて各地を放浪していたが、自分と同じ使徒を相手に戦っても満足を得られないらしい。髑髏の騎士やガッツを相手に嬉々として戦い、特に髑髏の騎士は終生のライバルとして認めている。彼自身が使徒であることから、己が超えられなかった絶望の中から這い上がり、なおかつかつて自分が予言した「死の宣告」を覆し、人の身のまま使徒を狩るガッツに対して心の奥底では憧れていることを指摘されている。
ロクス (Locus)
「月光の騎士」の異名を持つ戦魔槍騎兵隊隊長。新生鷹の団幹部の1人。決まった主を持たず遊歴し、戦場で数々の武勲と御前試合・決闘での無敗ぶりからその異名が付き英雄譚にもなっている生きた伝説の武人だったが、使徒に転生しておりグリフィスに付き従う。複数の敵兵の頭部を一度に串刺しに出来るほど長大なランスと三日月の意匠の兜飾りを持つ甲冑を装備し、使徒形態はこれらが融合して金属光沢を放つ人馬一体の姿となる。新兵訓練役。戦魔槍騎兵隊指揮下に蝕の際にガッツの腕に喰らい付き動きを止めた使徒、ボルコフがいる。
グルンベルド (Grunberd)
「炎の巨竜」の異名を持つ新生鷹の団幹部の1人。北方民族特有の真紅の頭髪を有し、かつてチューダー帝国の進攻から僅か3,000の兵で10年間北の小国を守りぬき、その巨躯と苛烈な戦い方が異名の由縁となった。戦死したと伝えられていたが使徒に転生していた。
ガッツやゾッドを遥かに上回る極めて巨大な体躯を誇る使徒。人間形態ですでに並の使徒をしのぐ膂力を誇り、巨大な戦槌と刃や大砲が仕込まれた楯を振るい、竜をそのまま模したような兜と甲冑を身に纏う。使徒形態は鋼玉の結晶を鎧う巨大な火竜で、口から灼熱の炎を放つ。武人としての誇りが高くゾッドに対しては謙譲語で接する。生真面目で朴念仁であり、冗談を好まない。
アーヴァイン (Arvine)
新生鷹の団幹部の1人。卓越したの名手で一つ眼のついた奇怪な大弓を引き絞り、同時に幾本もの矢を射て複数の敵を仕留めることが出来、且つその矢に射られた箇所が大きく切断される。目に瞳孔が無く鍔が長い帽子を目深に被っている。元は狩人で単独行動を好み、弦楽器を嗜む。使徒形態は一つ目の狼のような獣の臀部から人が生えているような異相で、獣の頭部の触角が弓、尾の毛が矢となり、敵に刺さった後無数に枝分かれし、内側から破壊する。ソーニャとは親しい。
ラクシャス (Rakshas)
新生鷹の団の1人。「夜魔」とも。バーキラカ一族から追放された過去を持ち、3つ眼が描かれた奇妙な仮面をかぶり黒いマントで全身を覆っている正体不明の人物。気配を消し、ターパサの猛攻を軽くかわす体術を持つ。「グリフィスの首を己の物にする」という歪んだ欲望のもとグリフィスを護衛する。戦場においては主に敵の撹乱や残敵・斥候の掃討。ヴリタニスに侵攻してきたクシャーン戦象部隊の巨象に吹き矢を放ち、統制を失わせた。
ソーニャ (Sonia)
新生鷹の団幹部の1人。「鷹の巫女」としてグリフィスを補佐する少女。クシャーンに占領されたミッドランド都市、シェトで奴隷として連行されていた市民たちの中にいた。両親を焼殺されたために周囲から気がふれたと思われていたが、千里眼念話預言等の能力を持つ。グリフィスには年相応の振る舞いで懐いて恋慕の情を抱いているため、シャルロットは面白くない存在でありしばしば拗ねてしまう。
可憐な容貌と華奢な身体ながら、狂暴な戦魔兵とも対等以上に付き合い、人の死をも平然と扱う。俗世の社会通念や倫理に無頓着で、善悪の規範などに縛られておらず、しばしば非常識とも取れる屈託の無い言動をする。ヴリタニスでシールケと出会い意気投合、仲間に誘おうとするも断られる。ガニシュカとの決戦では人と使徒を協力させた。
ミュール (Mule)
本名ミュール・ウォーフレイム。ミッドランド南方にあるルミアスの若領主。父バラガーと兄達はクシャーンとの戦で討ち死にしている。剣術に優れた正義漢で、領民を助けるためにクシャーン軍と応戦しようと飛び出した所、その場に現れた新生鷹の団により助けられ、その後グリフィスに会いその配下となる。ソーニャのお目付け役でもあるが奔放な彼女に振り回されている。イシドロとは生まれ育った環境と性格の違いから相性が悪く、非常に不仲。
ジャリフ
新生鷹の団に多数いるクシャーンからの恭順者の1人。機転が利くために工作部隊に所属し、ラバンらのウィンダム脱出をサポートした。

ゴッドハンド[編集]

ボイド (Void)
声 -石塚運昇小川真司
ゴッドハンドの主導者的存在。「天使長」とも呼ばれる。肥大化した脳髄が露出した頭部と、削がれた耳、顔面下半分の皮膚が剥離し鼻腔と歯茎、顎部が剥きだしになっており、瞼を糸で縫い合わせられた怪異な容貌を持つ。羽織っているマントから出た腕は異様に長く、手の指が6本、各指の関節は常人よりも1つ多い。降魔の儀は主に彼が取り仕切って執行される。
髑髏の騎士はゴッドハンドの中でも特に彼を宿敵と目している。空間を歪曲させる能力を持ち、髑髏の騎士による一撃の切っ先を空間を捻じ曲げて撥ね返した。
スラン (Slan)
声 -田中敦子沢城みゆき
触手の様な頭髪と蝙蝠状の翼を持ち、胴体部に装着したコルセット状の外皮を纏うだけの半裸身という姿で、妖艶な肢体を持つ美女然としたゴッドハンド。髑髏の騎士から「胎海の娼姫(はらわだのしょうき)」と呼ばれる。ゴッドハンドの中では比較的人間に近い外見をしている。淫魔でもあり、サバトの炎の中に影として現われた。
蝕を生き残り、使徒達に並み外れた憎悪と執念を抱き彼等を狩り続けるガッツは元々ゴッドハンドの間でも評価が高い(辛辣な評価を下したのはフェムトのみである)が、彼女はその中でも特にガッツに執心しており、「あの子(=ガッツ)が私たちの仲間になれば最高でしょうね」とガッツの眼前で言ったほど(但し「因果律から外れている。仲間になれん」とボイドに返された)。「闇の領域」(クリフォト)の深部、「闇の子宮」に臓物の集合体で出現、跳躍して大上段で斬り付けようとしたガッツが途中で墜落するなど慣性の法則を消滅させると思われる能力が描写されている。ガッツが装備していたゴトーが作った甲冑を破壊して一方的に嬲るもガッツの仕込み大砲を胴体部に一撃を食らった直後ドラゴンころしにより下腹部を貫かれ「また会いましょう」という言葉を残し、闇のクリフォトから姿を消した。
ユービック (Ubik)
声 -茶風林/同左
眼に眼球の代わりに眼鏡のような物を埋め込まれた短躯のゴッドハンド。空中を跳ね回り、饒舌で常に嘲笑的な態度をとる。両手を祈りのポーズのように組んでいることが多い。時空を操って過去の映像を再現したり、深層意識の心象を再現する能力があり、現世の人間に「闇を切り裂く光の鷹」の夢を送っている。
コンラッド (Conrad)
声 -西尾徳小山力也
甲虫のような背中と畸形の胎児のような奇怪なフォルムを持つゴッドハンド。ユービックと対照的にゴッドハンドの中では最も寡黙。蝕ではグリフィスが転生を行うための祭壇を作り上げた。ユービックと同じく両手を組んでいることが多い。独白からガッツは魔に転生する因果律の範疇に無いことを示唆している。現世では疫病を運ぶドブネズミの集合体として現れた。
フェムト (Femto)
グリフィスが鷹の団を贄として奉げることで転生した5人目にして最後のゴッドハンド。「渇望の福王」「闇の鷹」と呼ばれる。人間時代に身につけていた鷹の頭を模した兜をそのままに被り、漆黒の外皮を纏い、マント状の黒い翼を持つ。空間を質量化させる能力を持ち、砲弾を弾き、手をかざした前方の空間に存在する物質を握り潰す。蝕の数年後、ガッツとキャスカの間に出来た「幼魔」に受肉し、グリフィスの肉体を纏って現世に降り立つ。

使徒[編集]

盗賊団首領
コカ城を根城にして盗賊を率い、領主を脅して人質(エサ)を要求していた。人肉食や虐殺を好む残酷な性格。人間形態は蛇を象った不気味な甲冑を纏い、三日月斧を武器とする。使徒形態は手足と蛇の頭を持ったコブラに変身する使徒。使徒を追って使徒狩りをしていたガッツと戦い、ドラゴンころしで胴体を切り裂かれ、さらに何本も矢を打ち込まれ焼殺。「蝕」の直前に森を歩き回っているところを住民に目撃されている。TVアニメ版では、設定が首領から領主に変更されており、ベヘリットを首にぶら下げている。
伯爵
異端査問委員会を利用し邪教徒と称して巡礼者らを捉えては処刑し、人肉を食していた地方領主。テレジアという名の愛娘がいる。人間形態は脂肪の塊のような肥満体が特徴。元々の体格は逞しく、領民の利益を優先し外敵には冷酷に振る舞う勇敢かつ精悍な騎士であり名君でもあった。しかし、妻が邪教の信徒であることを知り、激情に駆られその場にいた他の信徒達を皆殺しにするが、妻に向けた剣を振り下ろせない己に気付き、またそれを見透かされたことに絶望する。だが伯爵の絶望した心が、その場にあったベヘリットからゴッドハンドを召喚。伯爵は妻を贄として捧げることで使徒に転生した。
使徒形態は巨大なナメクジ状の姿。体の一部分を配下の人間に寄生させて使徒もどきとして使役していた。ガッツと死闘を繰り広げ追い詰めるが、途中で現れたテレジアを人質に取ったガッツに敗れ死の淵に瀕する。しかし生への執念により再度ゴッド・ハンドを召喚。ゴッド・ハンドは娘テレジアを生贄とすることを要求するが、生と死の狭間で娘の姿を見た瞬間、伯爵はかつての人間としての誇りを取り戻す。彼は娘を生贄に捧げることを拒んだ。それによって因果律の糸が切れ、伯爵は虚無に引きずり込まれた。作中でゴッド・ハンドを2度召喚したのが判明しているのは彼のみである。
「蝕」の前夜祭でロシーヌと共にリッケルト率いる鷹の団別働隊を襲撃し、「蝕」の際にはピピンの亡骸を咥えていた使徒でもある。
ゾッド (Zodd)
新生鷹の団を参照。
ワイアルド (Wyald)
ミッドランド王国を参照。
ロシーヌ (Rosine)
「霧の谷」に住む使徒。人間形態は斑色の髪をした少女の姿。使徒形態が2段階に分かれており、第1段階では目が昆虫のようになり、髪が巨大な蛾の翅になり、背中に蜂の腹部のようなものが生えた姿、第2段階では巨大な蛾の姿になる。飛行能力が高く、巨大な蛾の姿の時は超音速で飛行することが出来る。人間時代はジルの姉的存在で、妖精の物語を自分の身になぞらえる夢見がちな少女だったが、それは自分の出生に対する父の疑念からくる家庭内暴力の絶えない家庭からの逃避でもあった。ある夜発作的に妖精の谷に向かうが、そこで自らの所詮夢に過ぎない空想への諦観にとらわれる。心配して探しに来た両親を見て思慕の情にかられるが、ロシーヌを案じる母とは対照的に冷たい罵声と暴力を振るう父親を見て絶望する。その時所持していたベヘリットが呼応し、両親を生贄に奉げることで使徒に転生。その後は、霧の谷に理想の楽園を作り上げるために街の子供を攫い、繭の中で蜂を基調とした妖精もどきに変身させ、大人は昆虫型の使徒もどきとして使役していた。自分の楽園を破壊したガッツと死闘を繰り広げ、巨大な蛾の姿に変身し、を伸ばした高速飛行で、ガッツごとドラゴンころしを弾き飛ばす体当たりや超音速による衝撃波などを駆使してガッツを追い込むが、油断した隙を突かれる形で大砲を打ち込まれ、最後はドラゴンころしで体を切り裂かれ、半死半生となる。死の間際、自分の両親への思いと愛情、そして謝罪を想いつつ空を飛び、死亡する。
「蝕」の前夜祭では使徒もどきを率いて伯爵と共にリッケルト率いる鷹の団別働隊を襲撃した。
完璧な世界の卵
自身が何者なのかすら知らず、名前が存在したのかどうかも不明。物心ついた時から聖地アルビオンのゴミ溜めで暮らし、ある日そこでベヘリットを拾う。誰と会うことも無く断罪の塔を仰ぎ見て、自分が掘った穴を住処として暮らしていた。しかしその住居を拷問で死亡した者の墓穴とされ、遺棄された死体に埋もれ意識を失いかけていた時に現れた5人の天使に「完璧な世界(の孵化)」を望み、代償に「この世界」を捧げた。卵形の本体に人の足がついたベヘリットを擬人化したような姿をしており、本体の殻は透過していて光を透かすと脊髄と肋骨が見え、舌に生贄の烙印を持つ。「居場所」では無数の死体や蝋燭を並べ、僧侶の皮と骨で作った神像を作っていた。又、動きが素早く、塔の壁面を駆け上がる脚力を持つ。針が付いた触手で「望む者に望む力を与える」能力を持ち、山羊の頭を被っていた男や、モズグスとその弟子全員を使徒もどきに変えた後、髑髏の騎士に追われ負傷。途中で息絶えかけていた幼魔を見つけて飲み込み、グリフィスを孵化して割れた。
ガニシュカ (Ganiska)
クシャーン帝国を参照。
ロクス (Locus)
グルンベルド (Grunberd)
アーヴァイン (Arvine)
新生鷹の団を参照。

鷹の団[編集]

グリフィス
新生鷹の団を参照。
ガッツ
キャスカ
ガッツ一行を参照。
ジュドー (Judeau)
声 -石田彰梶裕貴
多才で目端が利き、鷹の団では参謀としての役割を果たしていた。非常に器用で、二刀のカトラスを使いこなす。特に投げナイフを得意とし、百発百中の腕前を誇っていた。ガッツが扱う投げナイフは彼から教わったものである。器用であるが、あらゆる物事において一番にはなれなかったというコンプレックスを持つ。そのために彼は一番になれそうな人物の下に付き、叶わぬ夢を果たそうとグリフィスに託す決意をする。入団前は旅芸人の一団に属していた。密かにキャスカへの恋心を抱きながらもガッツに想いを寄せるキャスカの心情を察し、身を引いていた。蝕に際しては最後までキャスカを庇いながら奮闘するが、彼女への告白は果たされぬまま使徒の手に掛かって息絶えた。
ピピン (Pippin)
声 -天田益男藤原貴弘
鷹の団幹部の1人。鷹の団随一の巨漢。蒙古系を思わせるような容貌と髪型をしている。寡黙ながら思いやりに溢れる。モーニングスターウォーハンマーを愛用。かつて鉱山で働いていた過去を持ち、グリフィス救出行ではその知識を生かして一行の命を救った。「蝕」の中で、ジュドーとキャスカを庇いつつ複数の使徒の手にかかって絶命、その後背中から内蔵を貪られ、伯爵の手によりガッツの目の前で死体を真っ二つにされた。
コルカス (Corcus)
声 -西村朋紘松本ヨシロウ
鷹の団幹部で千人長の1人。かつて10人程度の盗賊団団長だったが、ある日グリフィスに敗れ、鷹の団の傘下に入る。入団前のガッツから金を巻き上げようと襲撃したが失敗し、その腹いせにグリフィスに敗れたガッツをここぞとばかりにいたぶろうとするなど、ハイエナ根性の持ち主。結果的にガッツ入団のきっかけを作った。ガッツのことをとにかく一方的に嫌っており、彼との相性も最悪で、何かにつけて勝手に突っかかっていた。現実主義者で夢や理想を嫌い、故に現実離れした理想を叶えてきたグリフィスを特別視しており、彼に並ぼうとするガッツを最後まで認めなかった。「蝕」では女性型の使徒の手にかかって殺される。この使徒は第1巻の第1話冒頭に登場しガッツに殺されている。
ガストン (Gaston)
声 -川中子雅人矢尾一樹
ガッツの部下で鷹の団切り込み隊副隊長。気さくで人情に厚い。彼を初め切り込み隊隊員はグリフィスよりもガッツを尊敬し慕っていた。百年戦争終了後、念願だった仕立て屋を開くが、鷹の団の受難を知り復隊する。「蝕」での混乱の最中に左腕を失いながらもなんとかガッツに会い、心境を語るが使徒の手に掛かり、ガッツと会話中に頭を破裂させられ死亡。
劇場版アニメでは最後の会話の部分がカットされ、ガッツが発見した時には既に死亡していた。
リッケルト (Rickert)
声 -矢島晶子寿美菜子
鷹の団メンバーの1人。童顔で小柄な少年。ボウガンの名手でジュドーに劣らぬ器用さを持つ。グリフィスを尊敬し憧れてガッツ入団後はガッツも同様に慕う。グリフィス救出の際、負傷していたため別働隊として宿営地に残り、使徒の襲撃を受けるが、髑髏の騎士に救われ生き残る。最後まで鷹の団にいた団員の中で、別働隊として動いていたことが幸いして唯一「蝕」に遭わずに生き延びた。この際妖精の姿をしたロシーヌを目撃したことで、パックに対し若干の恐怖感を持っている。鷹の団全滅後は身を寄せた鍛冶屋ゴドーに弟子入り。ガッツの左腕の大砲を仕込んだ義手や炸裂弾も彼が製作した。ゴドーの死後、跡を継いで鍛冶屋になりエリカと共に暮らす。その後、グリフィスとの再会に喜ぶもガッツの告白によって鷹の団の最期を知る。真実を知るに至ってガッツに付いて行こうとするも、諭されてエリカの元に残る。

ミッドランド王国[編集]

国王
声 -大木民夫勝部演之
ミッドランドを統べる国王。家臣と領民を第一とする「尊厳王」と呼ばれる名君で、平民出身のグリフィスら鷹の団を重用していた。常々国王であるという重責を感じており、名君ではあるが「良い個人」にはなりきれてはいなかった。王女であり実の娘であるシャルロットを愛でているが、グリフィスが娘と姦淫に及んだことを侍女の密告で知らされたため、彼に激しい憎悪を持ち、尋常ではない拷問を命じる。後、精神が不安定のまま、一時の欲望の赴くまま実娘を陵辱しかけるも激しい拒絶を被った上に会うことすらも一方的な途絶の目に遭い、何ら生き甲斐の無い最中、心の拠り所を失う。
鷹の団によるグリフィス救出後、当団殲滅に異常な執着を見せ、狂人のような雰囲気を漂わせていた。数年に渡り国軍の7割を使って鷹の団を探索するなどの逸脱した命令を下し続け、これがミッドランド王国衰退に繋がる一端となった。疫病が蔓延する中で自身も病に臥した上に曖昧になり、玉座の前で「光の鷹」にシャルロットを連れ去られる幻影を見、グリフィスへの憎悪と狂気にとらわれることではじめて「玉座」という牢獄から「一人の人間として」開放されることができたと悟りながら崩御。
シャルロット (Charlotte)
声 -白鳥由里豊崎愛生
本名シャルロット・ベアトリックス・マリー・ルホディ・ウインダム。ミッドランド王女にして第1王位継承者。文字通りの内気な箱入り娘で、武張った軍人が苦手で王族としての自覚に少々欠けている。国王にとって愛娘であったが彼女自身は父親を疎ましく思い平民出のグリフィスに惹かれて彼を思い慕うようになるが、密通を父に見咎められて城に半ば幽閉される。後、一時の屈辱と劣情から手を掛けられた為、実の父親である国王と会うことすら拒絶するようになる。国王崩御直後の混乱で生死不明となるが、クシャーン大帝ガニシュカによって「再生の塔」に軟禁されていた。ガニシュカに婚姻を強要されるも、新生鷹の団の手により身柄を奪還、そのまま身柄を保護され、現在はグリフィスと婚姻を誓い合う身となる。
アンナ (Anna)
声 -竹内絢子(映画)
シャルロットの侍女で女官。常に王女の身を案じ、傍に付き従っていて、塞込んでいたシャルロットが入室を許した唯一の人間。成り行きでシャルロットと共にグリフィス救出作戦にも加担することになった。シャルロットと共に新生鷹の団に身を寄せてからシャルロットに自分の故郷の味である焼き菓子の作り方を教えた。茄子カバを足して割ったような下膨れの容貌をしており、美人とは言い難い。
王妃
声 -沢田敏子
前王妃が亡くなった後に嫁いできた国王の後妻。シャルロットの継母にあたるが、性格は冷酷そのもので民や傭兵に対して「下賤の者」と彼らの眼前で平然と罵る貴族主義者。国王から愛を向けられず、空閨を慰めるためにユリウスと密通した。フォスからグリフィスがユリウス暗殺の犯人と知らされ、その怒りからグリフィス暗殺計画の首謀者となる。しかし事前に計画を見破っていたグリフィスによって計画を逆手に取られた揚句、暗殺を企てた重臣共々屋敷ごと焼殺される。
劇場版では登場しない。
前王妃
国王の前妻であり、国王が唯一愛した人物であるとされる。シャルロットの実母であり、肖像画に描かれた姿はシャルロットに酷似。グリフィスがシャルロットに会った頃には故人であった。遺品に天然磁石の御守り。
ユリウス (Julius)
声 -水野龍司/小山力也
国王の弟で第2王位継承者。ミッドランドの二大騎士団の1つである白龍騎士団団長で「白竜将軍」の異名を持つ。王妃の愛人。軟弱な息子アドニスを立派な跡継ぎにするために厳しく接する。典型的な貴族主義者で、グリフィスのことを「平民出の成り上がり者」と激しく嫌い、国王や周囲のグリフィスへの評価が高くなると嫉妬が高じてなおさら、グリフィスへの憎悪を募らせ、近々自分と同じ地位になるであろう事態を危惧。フォスに唆されてグリフィス暗殺計画を首謀したが失敗し、報復としてガッツに暗殺される。
原作とTVアニメ版では、ガッツはユリウス暗殺時にいつものだんびらを使用していたが、劇場版では「剣で身元が特定される」という理由から普通の剣に変更されている。
アドニス (Adonis)
声 -水間まき(映画)
ユリウスの息子で国王の甥。第3王位継承者。気弱で華奢な美少年。父ユリウスからまっすぐな愛情を受けずに育ち、ガッツは彼に幼き日の自分と養父ガンビーノの関係を重ねていた。将来は白龍騎士団団長となる筈であり、シャルロットとの婚姻により王位を継承する可能性もあった。不運にも、父ユリウス暗殺の現場に偶然居合わせ、反射的に反応したガッツに口封じで殺害され、その幸薄く短い生涯を終える。
フォス(Foss)
声 -辻村真人
ミッドランド内務大臣。宮中で様々な権謀術数を駆使し、宮廷闘争を影で操ってきた狡猾な人物。グリフィスが武功を認められて貴族として列せられた時、旧守派に根回しつつユリウスや王妃らを唆し、グリフィス暗殺計画を練る方向に誘導していた。しかしそれをグリフィスに看破された上に娘のエリーゼを人質に取られたため、粛清に荷担させられる。以来グリフィスに対しては畏怖を感じ、宮廷闘争から身を退く。
国王が崩御しクシャーンが侵攻してきた後は、ミッドランドの残党を率いて抵抗組織を編成。国王が崩御する前からグリフィスの帰還を信じ、再会した時には崇拝と言っていい程にグリフィスに傾倒するようになっている。
劇場版では、上記の王妃同様登場しない。
ラバン (Raban)
声 -大川透大塚芳忠
ミッドランド王国アークロー騎士団団長。不利な戦に於いても冷静に戦力分析が出来、堅実で思慮深い人物。オールバックの髪とラウンド髭が特徴。グリフィス捕縛の命を受けて行方を追っていたが、疫病や災害で荒廃した領土と領民を目の当たりにし、王の変貌と任務の目的に疑念を抱き、国の行く末を憂慮する。
クシャーン占領下の王都ウィンダムへ潜入、フォスから実情を知り、クシャーンに連行され捕囚となったウィンダム市民を救出すべく脱出作戦を行う。全てを見通すかの「鷹」の啓示に少々の困惑と畏怖を抱いている。
オーウェン (Owen)
ミッドランド王国トゥーメル騎士団団長。国への忠義に厚い人物。ラバン同様、国の将来を憂えている。
ヴリタニスの舞踏会でミッドランド諸侯同士の諍いを仲裁。国の危機に際しても保身に走る諸侯を見て団結を呼びかけるも、王家なくして国の存続は不可能と断られる。ラバン同様グリフィスを高く評価しているが、盲目的とも取れる周囲の熱狂に動揺している。
ワイアルド (Wyald)
ミッドランド王国でも「ミッドランドの恥部」と呼ばれ忌避される囚人部隊「黒犬騎士団」の団長。原始人の様な風貌をしており、全身は真っ黒な剛毛に覆われている。騎士団結成の際、団長の座を巡って同じく囚人であったバーボと争ったが、瞬時にバーボを吹き飛ばして尖塔に串刺しにし、その絶大な腕力と残忍さをもって囚人部隊を恐怖で支配して団長となった。
「エンジョイ&エキサイティング」「死を恐れていたら人生楽しめない」を理念とし、それを部下にも強いているが、その自信はあくまでも使徒ゆえに持つ人間を超越した力からくるものである。人間形態はゾッドに匹敵する体格をしており、使徒形態は肩部と胸部に合計3つの眼と1つの口を持った大猿型の怪物に変身する。ミッドランドから逆賊として追放された鷹の団を追うが、ガッツの必死の攻撃により返り討ちに遭う。瀕死の状態に陥り、生への執着と死への恐怖から、グリフィスのベヘリットでゴッド・ハンドを呼び出そうとするが、乱入してきたゾッドにより体を真っ二つに折られて死亡した。使徒としての魔力が抜け落ちた後に残されたその正体はやせ細った小柄な老人の死体で、ガッツたちを驚愕させた。TVアニメでは黒犬騎士団自体が普通の騎士に差し替わったため登場せず、劇場版でも登場がカットされている。
拷問官
声 -青山穣/茶風林
ミッドランドの牢獄の獄長。小柄で、醜悪な風貌と性根の持ち主。国王から引き渡されたグリフィスを1年間拷問し続け、再起不能にする。その後ガッツたちがグリフィスの救出のために牢獄を訪れた際に彼らを独房に閉じ込めることに成功するが、軽率な挑発がガッツの怒りを買い独房の扉ごと身体を貫かれ、最期は奈落の底に落とされて死亡する。TVアニメ版では口調、容姿共に原作とは異なる姿になっている。
ミュール(Mule)
新生鷹の団参照。

チューダー帝国[編集]

ゲノン (Genon)
声 -大木正司/矢尾一樹
北方戦線総司令官総督。元は一地方貴族に過ぎなかったが、莫大な財力でこの地位にまでのし上がりドルドレイ要塞に総督として赴任す。衆道家であり、何人もの美少年を色子として侍らせている。まだ駆け出しであった鷹の団の消耗戦回避と戦力費用を欲したグリフィスと一夜を過ごしたことがあった。後のドルドレイ要塞攻防戦では敵対する立場になるが、最優先事項としてグリフィスの身柄確保に執着している。しかしグリフィスの身柄に執着しすぎたため自ら戦場に赴き指揮系統を混乱させ、惨敗の要因となる。最期にはグリフィス自身の手で討たれる。
ボスコーン(Boscorn)
声 -沢木郁也菅生隆之
チューダー帝国最強と謳われる紫犀聖騎士団団長。兜に犀を象った重厚な甲冑を纏い、長大な槍斧を操る猛将。最強不敗の英雄として世界中に勇名を馳せており、ドルドレイ城塞に将軍として駐屯。ミッドランドの軍勢を正攻法で正面から堂々とぶつかる戦法で迎え撃つ。戦場の指揮に口を出す主ゲノンを快く思っていなかった。鷹の団との戦いの中でガッツと一騎討ちをし激闘の末ガッツの剣を折り飛ばして追い込むが、ゾッドが遥か遠方から投げ込んできた剣を振るったガッツに首を切断され敗北。ボスコーンの敗北と要塞の陥落により、チューダー軍は恐慌に陥り潰走した。劇場版ではゾッドの部分と剣が折れる部分がカットされており、決着の内容は「助太刀するもあっさりと斬られた味方が持っていた旗槍を投げて、一瞬の隙を作った隙に斬る」という展開に変更されている。
アドン (Adon)
声 -玄田哲章/小山力也
青鯨超重装猛進撃滅騎士団団長。チューダーの名門「コボルイッツ家」の長男。自称「不死身の智将」「不死身男爵」。何かというとコボルイッツ家に代々ウン百年伝わるという仰々しい技の口上を述べるが、ほとんど役に立たず[2]、ギャグキャラクターとしての色合いが強い[3]ものの、三叉槍やコルセスカを愛用する槍術の達人であり、鷹の団の平騎士程度では歯が立たない[4]。また、激怒していたガッツと戦い顔面に重傷を負うも命は助かるなど、防御力・生命力[5]も頑強である。鷹の団と戦闘を繰り広げ、ガッツの百人斬りの場に居合わせた。弟サムソンと傭兵100名以上を討ち取られたため、将軍のボスコーンから激しい叱責を受けドルドレイ城塞攻防戦時には指揮権を剥奪される[6]。青鯨超重装猛進撃滅騎士団と共に要塞の留守居役を命じられていたが、グリフィスの策により堡塁に侵入していたキャスカ一隊と遭遇。迎撃するもキャスカに圧倒されてしまうが、土下座して謝ったフリをして、油断したキャスカにしびれ薬を塗ったボウガンの矢を放って形勢逆転するが、最後は急接近したキャスカに口を斬られ戦死。
劇場版では謝ったフリをしてボウガンを放つところが、騙し討ちをしてキャスカの剣をへし折るという展開に変更されており、こちらの最後は、突きつけた槍を握られて急接近され、腰に差していた自分の剣をキャスカに奪われて喉を貫かれ死亡という展開になっている。
サムソン (Samson)
声 -青山穣
青鯨超重装猛進撃滅騎士団副団長。アドンの弟でチューダーの名門「コボルイッツ家」の次男。巨体を覆う鎧は厚みが通常の3倍あり、水牛の頭蓋骨をも粉砕する鉄球を振り回す。しかしガッツに鉄球を破壊され、直後の反撃で盾ごと頭を割られ死亡。
劇場版では登場しない。
又、CR版では、原作には無いジュドーとの対決が収録されている。(ジュドー側の台詞等はバーキラカ戦のものになっている)
副将
声 -斎藤寛仁
劇場版オリジナルキャラクター。ボスコーンの副将で眼帯をつけている。ボスコーンの命令で、鷹の団と乱戦中にグリフィスを背後から討ち取ろうとするが、途中でゲノンに気づかれてしまい、横から首をはねられて戦死。

クシャーン帝国[編集]

ガニシュカ(Ganishka)
「恐帝」の異名をもつクシャーン帝国大帝。豊かな口髭を蓄え、尊大にして傲岸不遜。幼い頃から王宮の陰謀劇の中を生き延びるために父、母、弟をはじめ一族・家臣を葬り続け、暴虐を尽くし乱世を切り抜け地上最大の帝国を築き上げた。その後、息子に命を狙われ、死の寸前でベヘリットが発動。息子を生贄に捧げ使徒に転生した。天下に覇を唱える野心に取り憑かれながらも、心の奥底の一部では真に渇望する心の平穏を求めるも手に入れることの出来ない生と世界に絶望しきっていた。
グリフィスの下に馳せ参じるという使徒の欲求を自身も感じていたが、地上を制圧するという欲望が勝り、あえてグリフィス達と敵対する道を選択。ヴリタニスにおいて諸侯達に対し宣戦布告を行う。グリフィスと敵対するだけあってその力は強大。使徒形態が霧状の体であるため物理的な攻撃は受け付けず、霊的な力でなければ傷1つ負わせることは出来ない。霧になった体は空を覆う大きさにまでなり落雷攻撃を行う。しかし、強風下では形の維持が困難になり存分に力を振るうことは不可能となる。
グリフィスと直接対峙した際には、声と容姿だけでクシャーン総力をもってしても彼一人の力に到底及ばないと使徒の本能で悟ったガニシュカは、自身を魔子宮で再転生させて使徒を凌ぐ力を得ようと試みる。
終わりの魔獣
再転生したガニシュカ。天を衝く巨体と、自身の顔を幾重にも重ねたような頭部と無数の腕を持つ「末神」「魔界そのもの」と称される異形の魔神と成った。理性や自我さえも曖昧になりつつあり、歩くだけで巨大な穴を地面に作り、その跡からは無数の魔物が生まれてくる。世界の理が終わる存在となり魔都となったウィンダムで自ら新生鷹の団を迎え撃つ。フェムトと対峙し自らの心中を語り自らの渇望をフェムトに見出し、髑髏の騎士を利用したフェムト(グリフィス)により光と消えた。消滅と同時に世界の理が破壊された。
ダイバ (Daiba)
妖術師長兼妖獣兵団(ピシャーチャ・ガナ)団長の老魔術師。「仙将(パラマリシャ・センアーンイー)ダイバ」の異名を持つ。「大魔道帝国」建国を悲願とし、ガニシュカの右腕として活躍する。水を元素霊とする呪術攻撃を得意としており、発動時には空中に浮遊しながら座している。ヨガを体得しており、水中で長時間にわたり息を止めることも可能。ガニシュカが転生するのに使用したベヘリットは彼が献上したもの。ヴリタニス襲撃の際に港湾でガッツ一行と交戦、魔法と魔法の武具で武装した「狂神戦士」(ガッツ、シールケ)と「風神の戦士」(セルピコ)によって手酷い惨敗と損害を蒙る。魔子宮の製作者で、魔子宮に身を投じ怪異な姿と成り果てた主人ガニシュカの姿に恐怖、狼狽する。

バーキラカ[編集]

シラット (Silat)
声 -中村悠一(映画)
暗殺集団バーキラカ一族首領。権力闘争に敗れたため、奴隷の身分に没落した一族の末裔の嫡子。ジャマダハルチャクラムウルミンなど何種類もの奇妙な武器を使いこなし、後ろから飛んできたボウガンの矢を振り向きもせず素手で掴むなど卓越した体術も心得ている。ガッツの鷹の団再合流時にガッツと2度戦うも敗れ、額に傷を負わされている。一族にとって数百年の悲願である帝国への正式な復帰を果たすためにクシャーンの軍門に下るも疑念を感じ、新生鷹の団とガニシュカ双方を見極めるために中立の立場を取り、情勢を見守る。
ターパサ (Tapasa)
バーキラカ一族の頂点とされ、シラットの側近。シラットを「若」と呼ぶ。確認出来るだけで4人おり、額にそれぞれ意匠の違う紋章のような刺青がある以外はほぼ同じ見た目をしている。いずれも全身の筋肉と節を極限まで鍛え上げた巨漢で、第2及び第3指の付け根をはじめ、格闘技で打撃に用いる各部位が大きな瘤状になっており、素手で甲冑をひしぎ、一撃で絶命させる闘術を体得している。
ラクシャス
新生鷹の団参照。

法王庁[編集]

法王
法王庁トップ。名家の生まれで何不自由なく育ち、何の興味も野心も持たず、気が付けば法王の座に就いていたという地位を除けば没個性で凡庸な人物。さしたる業績も失政も無いまま、無難に法王職を務めていたが病の床に臥し、平穏無事かつ退屈な生涯を終えようとしたとき、夢の中に現れた白い鷹に自らの運命を直感。グリフィスの下に赴くことを決意。一変して快活になり、自ら「鷹」の信奉者として率先してグリフィスを崇拝する。
モズグス (Mozgus)
「血の経典」の異名を持ち、どんな軽微な罪さえも許さぬ[7]苛烈な審問で恐れられる異端審問官。法王庁から派遣され、異端の徒や異教徒として裁いた者をことごとく磔刑や車輪轢きの刑といった極刑に処しており、その数は500人以上に上る。分厚い聖書を所持して法衣を着て帽子を被り、朝晩1000回にもなる頂礼を10年以上に渡って、欠かさずし続けたために扁平な顔になり(これを見たセルピコは「あの顔の秘密はこれですか」と妙に納得していた)、同時に両膝を痛めてしまっているため、走る事が出来ない。普段は温厚そうな顔だが、激昂すると顔全体が強張り血管が浮かぶ。「信仰とは死ぬことと見つけたり」という信念をもち、彼を襲う異端者(とモズグスが決めた者)が「天誅」という言葉を使っただけで激昂して聖書の背で撲殺し、あまつさえ「お前達ごときが神の代弁者たる法王庁に口答えする権利など無いわ!」と怒鳴りつけるなど文字通りの狂信者。しかしながら同じ神の信者には比較的寛容で、ファルネーゼの失敗を優しく許したり、彼女の懺悔を聞いて信者として完璧な(セルピコ曰く「うさんくさい」)正論を説いたりしている。
だがその一方で「この地獄の様な光景も法王庁の一面。神とは慈愛のみこの地上に降り注ぐものではありません。厳格な裁定者でもあるのです」と余りに惨い拷問に目を逸らしたファルネーゼを諭しており、狂信者と映る反面、清濁を併せ飲み、己の信念と使命を全うしようとする一面を見せていた。
自身が自らの足で集め、彼に心酔する弟子たちを常に従えており、その死に際しては血涙を流した。
断罪の塔で完璧な世界の卵によって弟子と共に使徒もどきに変貌した。変貌直後の姿はそれまでの姿に天使のような翼が生えただけであったが、ガッツとの戦闘中に全身を鱗状の羽根で覆われた姿に変化した。どちらの姿でも、火を吹く攻撃が可能。使徒もどきとはいえ、力は並の使徒以上で表皮も硬く、ドラゴンころしの一撃すら通用しない強度でガッツを苦戦させるも、激闘の末に心臓付近にある聖書が表皮で覆われていなかったことを見抜いたガッツによって、心臓を聖書ごと貫かれて死亡した。
モズグスの弟子達
異端審問官モズグス専任の拷問執行人。異端・魔女とされた者を審問にかけ、モズグスが下した判決に従って処刑するのは彼らである。各々の名前は不明。合計で6名おり、日光に身をさらすと火ぶくれができ、身体の抵抗力も皆無な体質の鳥仮面の美男子、巨大な鋼鉄の車輪を武器とする筋肉の塊のような童顔の大男、頭と肩甲骨あたりが変形した長身の身体で鎖に鍬鋏がついたような武器を持つ大男、目をくりぬくペンチと敏捷性を武器とする小男、「二児」と呼ばれているを2つ組み合わせたような武器を2人1組で持つ双子、から構成される。
彼らはその先天性の畸形により、世間から迫害されて見世物にされたり、怪物として人里を離れたところに潜み暮らしていたが、モズグスの慈愛の心によって信仰の道に入り、異端審問を神からわが身に与えられた聖なる職務として、真摯に執行している。全員がモズグズと共に天使のような翼の生えた使徒もどきとなるが、ガッツ、イシドロ、ジェロームの3人に倒される。

聖鉄鎖騎士団[編集]

ファルネーゼ (Farnese)
ガッツ一行を参照。
セルピコ (Serpico)
ガッツ一行を参照。
アザン (Azan)
ガッツ一行を参照。
ジェローム (Jerome)
聖鉄鎖騎士団に所属する騎士で貴族の放蕩息子。貴族にしてはくだけた性格。団所属当時、任に実直だった団長のファルネーゼを快く思っておらず、任務を放棄しては娼婦のルカのところで遊んでいた。ルカに心から惚れ込んでおり、ルカに頼まれニーナやキャスカの救出の片棒を担ぎ、最後は騎士団を抜けルカ達4人の女性を身請けすることになる。

ヴァンディミオン家[編集]

フェディリコ (Federico)
本名フェディリコ・ド・ヴァンディミオン。ヴァンディミオン家当主。尊号は「天秤の主」。同家の莫大な財力を背景に比類なき影響力を持つ、法王庁教圏における事実上の最高権力者。家族に対しては酷薄で家父長権を振りかざし、たとえ実子であろうともヴァンディミオン家当主としての地位で接する。
夫人の分析によれば、全てを自分の手の及ぶ中に置きたがり、自分の範囲内だけで世界の事象を計り納めたつもりになって安心している弱い人物。それゆえ自分の範疇外の行動をする娘のファルネーゼは不可解で怖れているとのこと。しかし、自分を含む法王庁教圏の有力者たちの前でファルネーゼが魔術を使用した際には、幻覚によって教圏の首脳部に打撃を与えて混乱させようとする敵の策略であるという論理を強引に押し通す開き直りを見せた。これには夫人も「マニフィコとは役者が違う」と呆れ半分で感心していた。
ヴァンディミオン夫人
フェディリコの妻。鋭い観察眼と洞察力の持ち主で舌鋒鋭い女性。子育てもそこそこに放蕩の日々を送り、大資産家だが閉塞的な同家とその男連中を諦観。夫のことを「病的」「世界の奴隷」と見ているが度量は認めている。自分の意思で家を後にした娘ファルネーゼに少々嫉妬する。自身の子は「さん」付けで呼んでいる。舞踏会で娘の立場が危うくなった時は焦りの表情を見せていた。
ジョルジオ
本名ジョルジオ・ド・ヴァンディミオン。フェディリコの長男。フェディリコの片腕でヴァンディミオン銀行共同経営者、法王庁会計院総財務管理者、事実上同家次期当主。
ポリティアーノ
本名ポリティアーノ・ド・ヴァンディミオン。フェディリコの次男。法王庁領大総督兼枢機卿。次期法王の最有力候補と目される。気前が良く人気があるが健康面で不安視されており、法王の座に就いても短期になるのではとの噂。
マニフィコ (Manifico)
ガッツ一行を参照。
ファルネーゼ (Farnese)
ガッツ一行を参照。
セルピコ (Serpico)
ガッツ一行を参照。

その他[編集]

ガンビーノ (Gambino)
声 -若本規夫岩田安宣
傭兵団長でガッツの養父及び剣の師。シスを愛していたが、ガッツを拾ってから3年後にシスを疫病で失う。そのためガッツが災厄を運んできたと憎悪を向け疎んじ、甲斐甲斐しく世話を焼こうとするガッツに厳しく当たるなど手荒く扱う。後に稚児趣味を持つ同僚ドノバン(後にガッツが殺害)の夜の相手にガッツを銀貨3枚で売り渡した。その後戦場での負傷で片足を失い、心の荒みきったガンビーノは、自分の身に降りかかる災厄の全てがガッツのせいだと錯乱し、ガッツに手をかけようとするも逆にガッツの握った剣に喉を刺し貫かれて死亡。
シス (Sis)
ガンビーノの伴侶でガッツの養母。ガンビーノとの子を流産で失ったことで精神が不安定になっていた時、泥の中よりガッツを見つけて拾い養育する。ガッツが3歳の時に疫病(ペスト)に感染し死去。
ゴドー (Godot)
かつて妖精が棲んでいたという鉱山の中で、武具や蹄鉄、拘束具や貞操帯を作って営んでいる老鍛冶屋。偏屈な性格で口は悪いが、鍛冶職人としての腕は非常に良く、「ドラゴンころし」をはじめとする初期のガッツの装備の殆どは彼の作品である。戦災孤児のエリカを養父として育てた。
かつては名工として華やかな栄誉に包まれ、王侯貴族から注文を受けていたほどであったが貴族たちが実用を無視して華美な武器ばかりを求めるのに嫌気がさし、自棄になって作ったドラゴンころしが領主の怒りを買い処刑されかけ人里を離れた鉱山に隠遁、孤高の鍛冶屋となる。鷹の団を抜けて修行していたガッツは彼のもとに寄宿しており、その縁で、蝕から生き延びたガッツとキャスカ、そしてリッケルトを受け入れた。酷使されたドラゴンころしを鍛え直した後、天寿を全うする。
エリカ (Erica)
ゴドーと共に暮らしている明るく天真爛漫な娘。かつて戦災で家族を失った戦争孤児で、偶然通りかかったゴドーについていき、そのまま養女となる。エリカを養育する内に、己の腕一本で生きてきたゴドーは、人間性を甦らせていく。修行中のガッツの特訓を手伝ったこともある。ゴドーが死去した後は、ガッツ、キャスカ、リッケルト、4人の生活を望んでいたが、リッケルトと共にゴドーの住処に留まる。
コレット(Colette)
声 -半場友恵
原作第二話に登場した少女。神父の父と馬車で移動していた時にガッツと出会い一緒に移動するが、森で出くわした亡霊のとり憑いた骸骨に腹を刺され死亡。その後彼女の死体にも亡霊がとり憑き、父を殺害してガッツも殺そうとするが、ガッツに身体を切断される。TVアニメ版では、酒場で兵士に苛められていた所をガッツに助けられるという設定に変更されている。こちらでは父の設定が祖父に変更されており、ガッツと会話するシーンが無い。
バルガス (Vargas)
伯爵に仕えていた侍医。使徒と化した伯爵の残虐さに恐れを抱き、逃走を試みるも失敗。家族は目の前で伯爵に喰われ、彼も片腕と両足、顔面右半分の皮膚を失う。その後、何とか脱出に成功し、その際ベヘリットを盗み出す。7年に及ぶ潜伏生活をしながら伯爵を倒す機会を狙っていた。ガッツに伯爵殺害を依頼した後、捕えられ、衆目の中、邪教徒として断首に処される。伯爵の最期の時、伯爵を虚無に引き込んだ亡者達の中にバルガスの姿があった。バルガスが伯爵から奪ったベヘリットは以降パックの所有品になる。
ゾンダーク
伯爵に仕えていた巨漢の騎士。戦槌を使用。横暴で血の気が多く、ガッツとの戦いでは自らの攻撃で部下の兵士を巻き添えににし、数人を殺害するも、顔面に手酷い傷を受けて敗北する。治療を受けるもガッツに敗れた怒りで狂乱、医者一人の頭を割って殺害し、伯爵が体の一部を彼に寄生させて人外の化物となった。再度ガッツと交戦するも肉体に著しい損傷を受け寄生物もろともガッツに殺害される。
テレジア (Theresia)
伯爵の愛娘。常に父から深い愛情を注がれていたが、母の死を境に父に怯えるようになる。城の中に半ば軟禁されたような暮らしの中、外に出ることに憧れ、父からの贈り物として貰ったパックと仲良くなる。そしてガッツと伯爵の戦いの場に居合わせた彼女は転生の儀へ巻き込まれ、そこで初めて父の変貌と残酷な過去を知る。過去の真実と父の最期に衝撃を受けたテレジアは憧れ望んでいた現状を受け入れられず取り乱し、衝動的に命を絶とうとする。その直後、床が崩れ転落しそうになったところをガッツに助けられるが、全てはガッツのせいと思い込み、ガッツを激しく憎悪する。
ジル (Jill)
霧の谷の近くの村に住む少女。4歳年上のロシーヌとは家庭の境遇が似ており仲が良く一緒に遊んでいた。元兵士で飲んだくれの父と、父に端女のように扱われる母を嫌い、野卑な父の仲間が集う家を当ても無く飛び出し、野盗に襲われかけられていた所を、ガッツに助けられる。使徒へと転生したロシーヌと再会した彼女は霧の谷へと向かい、何ら楽しみも希望も無く諍いが絶えない日常と、ロシーヌの誘いとの間で揺れ動く。霧の谷の惨状を見て嫌悪感を持つもなおロシーヌを憎めず、身を挺して最期まで庇った。行動を共にするうちにガッツに惹かれ、旅に同行させてもらおうと頼むも諭され、生きる勇気に目覚め家に戻る。
ゼペック (Zepeck)
ジルの父親。常に兜を被り、元兵士だった身分をひけらかし、負け戦を酒で紛らわす飲んだくれ。武功を上げ夢よ再びと霧の谷における聖鉄鎖騎士団の黒い剣士捜索の道案内をし、娘ごとロシーヌにとどめを刺そうとした手負いのガッツに矢を射ち込む。その後も騎士団に同行しようとするが、アザンに言い包められ不平を言いつつ村に帰った。
ルカ (Luca)
娼婦達の中心的存在。姉御肌で処世術に長ける。徘徊していたキャスカを案じ匿った。妹分にはペペ、フーケ、リューシー、ニーナがいる。仲間を守るためには自ら進んで危険に身を投じる自己犠牲の精神を持つ。名前が不明だったキャスカのことを便宜上「エレーン」と呼んでいた。
アルビオンの混乱の際に髑髏の騎士と行動を共にし、完璧な世界の卵が話した内容、及び目的を知っている唯一の人間。
ニーナ (Nina)
ルカの妹分の娼婦。さしたる自我や主張を持たず臆病な性格の上、自己保身ばかり気にして、その場の状況によって自分を都合良く変心させる。重病に侵され何事にも悲観的であったため邪教に身をやつし、夜な夜なサバトに参加、その後、邪教徒として断罪の塔に捕らえられ、怪異に巻き込まれるが恐怖に耐えるうちに生への執着と希望と強さに目覚める。最後はヨアヒムと共に旅立った。
ヨアヒム (Joachim)
ニーナに想いを寄せている難民。彼女が邪教に染まっていると知り、恐れて逃げ出す。ニーナ同様、心の弱い人間で、ニーナを邪教徒と呼び逃げ出すこともあったが、想いを断ち切れず、断罪の塔倒壊後に、ともに旅立つ。
モーガン (Morgan)
イーノック村に住む老人。村が獣鬼に襲われたためフローラに助けを求めた。50年前にフローラからもらった薬で母が救われたことがある。当時は閉鎖的な環境に嫌気がさしており、外の世界への冒険を夢見ていたが、後にこれが逃避に過ぎなかったことを悟る。獣鬼を退治し終わった後、イシドロに上記の昔話を聞かせて諭そうとしたが、逆に諭され、感心したモーガンは餞別として彼に短剣を授けた。
髭骸骨
海賊「髭骸骨一家」の頭。長い口ひげと長髪を蓄え、隻眼で左目には眼帯、片足は義足という実に分かりやすいビジュアルの海賊。海賊業を改め、正規の商売をしようと営利誘拐で子供の人身売買をし奴隷商で生計を立てようとしていた。イシドロ、ミュールと諍いとなり、彼等を経験の差で圧倒するも、たまたま居合わせたアザンの乱入で失敗。「鮫乗り船長号」「船虫号」「田螺号」の3隻の武装商船を率い本業の海賊業へと戻る。が、営業再開早々にして「海馬号」操るロデリックに容易く見破られ撃退される。
その後執念深くロデリックらをつけ狙うも惨敗。幻造世界現出直後に魔の存在として現れ海上で海馬号を再襲撃し脅かすも手下と鮫乗り船長号もろとも海神に取り込まれ、共に海の藻屑と消えた。
ギャグキャラクターとして描かれることが多い。
イスマ
ガッツ達が妖精島に向かう途中に立ち寄った島でイシドロ、シールケが出会った少女。ウェーブがかかった髪型をしていて、男っぽい口調で喋る。泳ぎが得意で、を手に素潜り漁をしながら生活している。物心付いた時には既に母親はおらず、父親と2人で暮らしていたが4年前に父親を亡くし、一人で暮らしている。実は人魚の娘であり、父親は死ぬ間際、過去に人魚と付き合っていたと打ち明け、いつか人魚である母親が彼女を迎えに来ると言い残した。
島で「海神」が暴れ出した際、その「触手」と化した島民達に襲われたが、ガッツ達に助けられ、さらに自分が島民の最後の生き残りであることを確信し、島を出ることを決意した。
「海神」との戦いの最中にイシドロが海に落下した時、彼を助け出すために海に飛び込んだが、その時、何処からか聞こえてきた声に促されて自分の「真名」を唱えた際、人魚に変身し、彼を助け出した。このことから父が死の間際に打ち明けたことが事実であると確信した。

幽界に係わる者[編集]

幼魔
ガッツとの間の子を身籠ったキャスカが魔の存在に犯されたために胎児に魔が宿り、幽界にずれた存在となる。現世に産み落とされた直後に朝日と共に掻き消え、醜怪な畸形の嬰児の姿として、時折ガッツの前に姿を現す。悪霊を呼ぶなどしばしばガッツを困らせることもあったが、母親であるキャスカを守るために父親のガッツに警告を与えたり、魔の力を使ってキャスカの身を守るなどした。断罪の塔において息絶えかけていたところを完璧な世界の卵に取り込まれ、グリフィス受肉の素体となる。
髑髏の騎士 (Skull Knight)
声 -磯部勉(ゲーム)/大塚明夫
「5人の御使いに仇成す者」と自称し1000年間に渡りゴッドハンドや使徒と敵対している騎士。降魔の儀における”蝕”への物理的な介入が可能。髑髏と骸骨を模した甲冑に身を覆い、浮き彫りの薔薇をあしらった剣と盾を持つ。威厳ある佇まいで、髑髏の双眸の奥に光を宿す。使徒の所有するベヘリットを収集し甲冑内に溜めて[8]、対ゴッドハンドの切り札「喚び水の剣」を作り出す。「生贄の烙印」の反応が異なることから使徒とも違った存在で、共闘している者も一切見受けられないが、危機に陥ったリッケルトやルカを助ける等、弱者に対する慈悲の心を持ち合わせている。妖精が感じ取ることが出来る何らかの気配を放っており、髑髏の騎士自身もリッケルトが持っていた妖精の鱗粉を知っていた様である。その風貌は伝説の王ガイゼリックを思わせるが、関係不明。
使徒形態のゾッドと渡り合う戦闘力を有し、互いに宿敵・好敵手と認め合っている。ゴッドハンドのボイドとは過去において何らかの因縁が存在し、スランからは「王さま」と呼ばれ、霊樹の森に住む魔女フローラとは旧知の間柄(今のガッツとシールケのような関係だったとのこと)。
ガッツの出生を把握しており、キャスカとガッツを蝕から救い出したり、異次元へと入り込んだガッツを脱出させるなど神出鬼没ながら陰で助力を成している。「狂戦士の甲冑」の以前の着用者だった発言があり、甲冑が着用者にもたらす弊害を熟知、連用するガッツに警告、助言を与えている。世界の変化を告げる節目の場面には馳せ参じ、唯一の目的であるゴッドハンド討伐のために放浪し続ける。魔神と化したガニシュカと対峙していたフェムト(グリフィス)を奇襲し「喚び水の剣」で斬りつけるが、逆にガニシュカを葬ることに利用される。TVアニメ版では登場せず、それによりリッケルトの生死とガッツがどうやって蝕を脱出したかが不明となっている。
髑髏の馬
名前不明。騎手である髑髏の騎士と同じく(馬の)髑髏の面をつけており、屈強な馬体を持つ、主人と同じく使徒の姿に変じたゾッドにも怯まない。馬重が無いかのように身のこなしは軽く、蹄の音を立てずに走ることも可能で、闇夜や洞窟内においても人の目に留まらない速さで風の様に疾駆し、壁面や高所などへも飛ぶように駆ける。
フローラ (Flora)
声 -島本須美(ゲーム)
人が踏み入れぬよう結界を張った「狭間」にある霊樹の森の館に住む魔女で、シールケの師匠。彼女もまた烙印が異なる反応をする存在。護符や薬草などを作っており、呪われた武具や魔法のエレメントを有する道具等を所有。かつてはイーノック村周辺の人里に住み、村々を回って精霊達の声を伝えたり、天候を教えたり、病人を癒して回っていたが法王庁教圏の拡大と共に魔女として排斥され、霊樹の森へと追いやられた。発言から齢は数百年を重ねているが見た目は普通の老女で少なくとも50年は容姿に変化は無い。現世に不満を持つシールケをやんわり窘め、口調と佇まいは物静かで温厚。
髑髏の騎士とは「時の理にあった頃の友」で、過去の共通する思い出に浸る間柄。自らの身に逃れられぬ災厄がふりかかることを既に把握しており、ガッツ一行に宿を提供した後、戦魔巨人兵隊から優先的に「将来、鷹と敵対し得る者」と看做され急襲される。霊樹の森とその棲家に火を放たれ館もろとも焼かれるも直後に若年化した巨大な姿で業火の中に炎を纏い顕現、戦魔兵との混乱の最中、炎の壁となりガッツ一行に逃げる契機を与え、自ら護符を施した狂戦士の甲冑を弟子のシールケに託し別れを告げる。

不明[編集]

ガイゼリック (Gaiseric)
1000年前、「覇王」と称され戦乱の下にあった大陸全土を掌握し、一代で大帝国を打ち立てたとされる伝説の大英雄。出自や経歴は不明で、戦いの時は常に髑髏を模した兜を被っており、「ドクロの王様」というお伽話としても伝わっている。「魔王」「死を駆る王」と呼ばれるほどに暴虐の限りを尽したが、王に背き虜囚となった賢者の願いによって天使に打ち滅ぼされてしまう。ミッドランド王家は唯一ガイゼリックより連なる血統を持つと言われる。
賢者
王への背任で虜囚となり獄中から王を滅ぼすよう願い、5人の天使(他、4人説)を呼び出した。
花吹雪く王
スケリグ島にあるという妖精郷に坐す妖精の主。「妖精王」とも称され魔道書や多くの詩、物語にその名が記されている。
月下の少年
ヴリタニスへ向かう途中ガッツ一行が一夜を過ごした砂浜で遭遇した黒い長髪を持ち全裸の物言わぬ小さな男の子。一時ガッツ一行が保護しキャスカに懐いたが、クシャーンの妖獣兵との戦いの最中に一行と逸れる。彼に見つめられた妖獣兵が退くなど、特別な気配を持っている。

千年帝国の鷹篇 喪失花の章[編集]

リタ
旅芸人で軽業師の少女。愛犬にイルク。
バルザック
敵からは鬼神、領民からは名君とされていた城の主。医術を用いてマンドラゴラ憑きを研究、兼、戦力にしていた。ガッツに倒され使徒に転生。再度倒される。
アネット
バルザックの妻、重病に罹患していたがマンドラゴラの薬によって少女の姿のまま不老になる。ただし薬の副作用として知能は皆無。
エリザ
信心深い聖職者で人外の修道女、村のマンドラゴラ憑きと大樹を守っていたが大樹の核と共に焼け落ちた教会の炎の中に消えた。
ダンテス
抵抗軍を組織していた男。マンドラゴラ憑きに殺される。
ヨブ 
知能に乏しく食べ物につられてリタに付いて来たマンドラゴラ憑きの巨漢、ガッツにより殺害される。
ニコ
物狂いで周囲からは嘲笑の対象だったが、笑みを絶やさず、些細なことでも喜ぶ子供だった。しかし飢饉の最中、飢えで衰弱し教会に救いをもとめるも鐘の音で気づかれず門前で力尽きる。手にはベヘリットを持っていた[9]

脚注[編集]

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  1. ^ 本人曰く窃盗行為は、彼のわがままさや幼さを象徴したこどもな行為としている。
  2. ^ 「戦槍術最大奥義岩斬旋風」はガッツに止められ自分が負傷。「活殺自在の術」(死んだふり)は成功し、生還を果たしている。
  3. ^ このためキャスカには本当に貴族かと呆れられた。しかし口上を述べる、金で傭兵の士気を引き上げる、豪華な甲冑を身につけて登場する(ドルドレイ攻防戦ではギャグシーンとなった)など貴族としての見せ場ではしっかり決めている。
  4. ^ 数人まとめて倒す実力がある。キャスカ隊の平騎士数人を野戦とドルドレイ城攻防戦と二回にわたってまとめて倒している。キャスカも体調が万全でなければ敵わないほど。
  5. ^ 本人いわくゴキブリ以上。
  6. ^ 本来地下牢への投獄のところを軽い処分で済まされた。
  7. ^ ただし量刑は法に則った適正なものである。
  8. ^ ベヘリットを兜の口から入れている。その時「カラン」と音がする。
  9. ^ コミック22巻「ほころぶ世界」