フォード・GT

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ガルフオイルカラーのフォードGT

フォード・GT (Ford GT) とは、アメリカフォード・モーターが開発したスポーツカーである。

初代(2005年 - 2006年)[編集]

フォード・GT(初代)
2005 Ford GT.jpg
販売期間 2005年 - 2006年
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン 5.4L V8 DOHC
スーパーチャージャー
最高出力 558PS/6,500rpm
最大トルク 69.13kgfm/3,750rpm
変速機 6速MT
駆動方式 MR
全長 4,643mm
全幅 1,953mm
全高 1,125mm
ホイールベース 2,710mm
車両重量 1,568kg
現地価格 13万9,995ドル~
ステアリング位置
-自動車のスペック表-

かつて1960年代にル・マン24時間レースなどで活躍したレーシングカーであるフォード・GT40リメイクであり、フォード100周年を記念して限定1,500台がフォードと関係の深いサリーンの工場で2006年まで生産された。かつての「GT40」は英国の著名なレーシングコンストラクターのローラが開発した。この「GT40」という名称には商標登録の問題があり、結局、フォードGTという名称で販売されることになった。GTの開発に当たり、チーフデザイナーにカミーロ・パルドが担当。GT40を彷彿とさせながら現代のスーパーカーとなっている(ちなみに「GT40」の車高は40inだが、「GT」のほうは44in強である。)駆動方式はミッドシップ(MR)で、V8エンジンを縦置きし、その後ろにデフギヤボックスが配置されるという、レーシングカーとしてオーソドックスな作りをしている。オリジナルの「GT40」は右ハンドルであったが、このフォードGTは左ハンドルであり、イギリスでも左ハンドルのまま販売された[1]

なお、日本には正規輸入されなかったものの、個別に数台が輸入されており、ゲームのグランツーリスモシリーズで知られる山内一典が2台所有している[2]

フォードGTのバリエーション[編集]

GTX1
GTX1 試作車
2005年の北米SEMAショーにて、Genaddi Design Groupが公開した車両。
フォードGTをロードスターに改造したもので、ルーフはTバールーフとフルオープンの2通りの展開が可能。ただし、特徴的な「ルーフに大きく回りこんだドア」でなくなる仕様。
GTX1はオーダーメイドのみで発売され、米国では数台の個人所有のGTX1が存在している。GTX1の生産は、2008年8月で終了した。改造費用はUS$48,000。
GTB
GTX1を製作しているGenaddi Design GroupのGTB groupが製作した、フォードGTのガルウイング仕様車。GTX1と異なり、こちらはパーツのみの発注も可能であり、日本への発送も行っていた。なお、GTX1をGTBに改造することも可能だった。
FORD GT700
GT700
FORD GTのチューニングカー。
最高出力は700hp(約709.7ps)まで引き上げられており、スカート部分の「FORD GT」が「GT700」に書き換えられている。現地価格で20万ドル。また「GT1000」というツインターボチューンの車両も存在する。


レーシングカー[編集]

DHG ADVAN FORD GT(日本)
  • 車両寸法 4,620mm×1,970mm×1,067mm
  • エンジン DHG D35806V300 3,500cc 300PS
  • 車重 1,150kg
DHG Racingが、2006年より日本のモータースポーツSUPER GTで出場している車両。一見すると市販車両とそれほどの相違点がないように感じられるが、中身はまったくの別物となっている。市販のフォードGTをベースに、アルミシャーシを中空パイプシャーシに置き換え、エンジンにはDHG Racingオリジナルの「DHG D35806V300」という3.5L V8 300PS レース用エンジンを搭載。また外装も、エアロ類が主にエンジンフードを小型化しているなどの変化が見られる。特徴的な乗降のし易さを目的とした『ルーフまで回り込んだドア』は剛性強化のためか改修され、ルーフ部分を切り取ったために一般的なドア形状になっている。タイヤはヨコハマタイヤ
2006年の初参戦当初はあまり好成績を残せず、シーズン終盤に成績下位への救済措置として性能優遇調整(リストリクター2ランクアップおよびウェイトハンデ50kg軽減)を受けたことで、第7戦では予選最下位(車両規定違反によりタイム末梢)から5位を獲得。続いて第8戦オートポリスでは3位表彰台を獲得した。
2007年の第1戦では、番場琢のドライビングミスによりスピン。タイヤバリアに激突してリアを中心に大破したものの、これを機に車両を大きく改善。特に空力面での見直しを図り、マシンの安定性を向上した。また、カラーリングベースをシルバーからパールホワイトに変更している。2007年のカーナンバーは55。ドライバーは池田大祐と番場琢、監督は神長大、テクニカルディレクターに牧野成伸を起用。2008年度からは、所属チームであるDHG Racingの活動休止により参加していない。
Ford GT GT1
Ford GT GT1/GT3 (スイス)
  • エンジン Ford Racing Cammer 5.0L V8 550hp@7,200rpm
  • トランスミッション HEWLAND 6 speed
  • ブレーキ (フロント) 380mm AP RACING 6ピストンキャリパー / (リア) 355mm AP RACING 4ピストンキャリパー
  • タイヤ (フロント) ミシュラン 29/65-18 / (リア)ミシュラン 31/71-18
  • 車重 1,250kg
スイスのmatech-conceptsが、FIA GT3 ヨーロッパ選手権に、2007年度から参加している車両。参戦当時のカーナンバーは83。
Matech社の構想は、かつて自動車レース界を席巻したフォードGT40を目指し、新たにフォードGTをレースカーとして設計し直したもの。日本のDHGのフォードGTと比べると、ほぼオリジナルのデザインを保っており、また特徴的なルーフに大きく回り込んだドアもそのままである。
フォードのバックアップの下、2台のフォードGTをレースカーとして設計。フレームにはハイブリッドアルミニウムフレームを使用。車体はフロントフェンダーを拡大し、リアのディフューザーを大型化。さらに大型のGTウイングを装備。エンジンにはFord Racing Cammer 5.0L V8 550馬力680Nmを採用。タイヤはヨコハマタイヤ。後にミシュランタイヤ。車両は徹底的な軽量化と車体強化も果たしており、レースカーとして十分なスペックを誇っている。カラーリングはブルーを基調として、サイドミラーに黄色や赤のペイントを施している。
2007年度の第4戦ブルノからは車両を1台追加し、計3台のフォードGTが参戦した。2007年度は、第2戦ブカレストの第2レースで44号車が優勝した。2008年度は第1戦のシルバーストーンで20号車、第2戦のモンツァで21号車、第4戦のブルノで20号車がそれぞれ優勝を果たしたその他、ドーランレーシング、ファルケンタイヤが、アメリカンルマンシリーズGT2クラスにてフォードGTで参戦している。

ギャラリー[編集]

二代目[編集]

新型フォードGT

2015年の北米国際オートショーにおいて発表された.設計はフォードの高性能車開発部門「フォード・パフォーマンス・ビークルズ」が担当する.デザインはGT40,先代GTの流れを汲むが,より空力的に洗練されている[4]

環境性能に配慮した,新開発の3.5リットルV型6気筒ツインターボ「エコブースト」エンジンが搭載される.最大出力は600hp以上とアナウンスされている.トランスミッションは7速デュアルクラッチATで、トランスアクスルレイアウトを採用する。また、ドアはダイヘドラルドアとなっている。[5]

1966年のルマン24時間レース優勝から50周年となる2016年後半に発売が予定されている[6]

脚注[編集]

  1. ^ 英国フォードのフォードGT公式サイト - リンク切れ
  2. ^ 1台目に納車されたホワイトのフォードGTは、山内が名付け親であるチューニングショップ「OPERA PERFORMANCE」でカスタムされている。
  3. ^ GT40は右ハンドルだがレバーも右(ドア側)にある
  4. ^ GTEベース車!? フォード、新型『GT』を公開 - AUTOSPORT WEB 2015年1月14日閲覧
  5. ^ フォードGT (2015.1.13) - webCG
  6. ^ 【デトロイトモーターショー15】フォードのスーパーカー「GT」 復活…600hpツインターボ搭載 - Response. 2015年1月14日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]