パガーニ・ゾンダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
パガーニ・ゾンダ
Pagani Zonda C12 S
Pagani Zonda.jpg
Pagani Zonda Cinque Roadster
Pagani Zonda Cinque.jpg
販売期間 1999年 - 2010年
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン メルセデスベンツV型12気筒 DOHC
変速機 6速マニュアル
駆動方式 MR
後継 Huayra(ウアイラ)
-自動車のスペック表-

パガーニ・ゾンダ(Pagani Zonda)は、イタリアのパガーニ・アウトモビリ社が2010年まで製造していたスーパーカーである。

目次

[編集] 概要

AMG製のV12エンジンをミッドに積む。エクステリアはパガーニ・アウトモビリ社の創立者、オラシオ・パガーニ自らの手によるものである。

アドバイザーとしてパガーニが崇拝する、同じアルゼンチン出身で、不世出のグレートドライバーとして知られる、ファン・マヌエル・ファンジオが起用され、ファンジオの意見が随所に取り入れられている。イタリアのスーパーカーがドイツのエンジンを使うことは珍しいが、これもファンジオのアイディアである。

ゾンダは「南米に吹く風」という意味で、パガーニの出身地であるアルゼンチンの風から名づけられた。 「C12」の「C」は妻であるクリスチーナの頭文字で、「12」はパガーニにとって12台目のミッドシップ・プロジェクトであることを意味する。

特徴的なエクステリアに相応しく、インテリアは絢爛かつ豪奢。マテリアルには、レザーアルカンタラアルミカーボンファイバーを用い、独自の世界観をもつ。

日本には保安基準の関係で正規輸入はされておらず、インポーターやディーラーもないため、日本以外のディーラーから購入し、輸入する、二次販売の形態(いわゆる並行輸入)で少数が上陸している。

2004年、辛口の批評で有名な米国のスポーツカー専門誌、スポーツカー・インターナショナルの選出したベスト・スポーツカー2000年代部門第4位を獲得している。

2005年、ジュネーヴショーゾンダFが発表された。このFはファンジオのFである。翌2006年にはゾンダF・ロードスターが発表された。

2008年8月、日本にゾンダFの正規輸入第一号車が納車済み。世界に25台中のシャーシナンバー24

2009年、ジュネーヴショーで5台限定のゾンダ・チンクエが発表された。価格は80万ユーロであったが完売している。 2009年7月、チンクエ・ロードスターが発表された。

2010年に生産終了、2011年に後継車種となる「Huayra(ウアイラ)」が発表された。

[編集] 市販モデル

[編集] C12

C12は1999年のジュネーヴショーで発表。6000ccのメルセデスベンツM120型 V12エンジン(394 hp)が搭載されており最高速は332km/h 。2002年まで生産された。

[編集] C12 S

AMGによってチューンされたM120型 V12 7.0Lエンジン(550 hp)を搭載。2000年から2002年まで製造された。

[編集] C12 S 7.3

さらにチューニングされた7.3Lエンジン(555hp)を搭載。TCSABSが装備されたモデル。2002年から2005年まで製造された。0-100km/h加速は3.7秒。乾燥重量は1280 kg

[編集] Roadster (ロードスター)

C12 S 7.3のロードスターバージョン。40台限定で生産された。

[編集] F

2005年から発売開始されたモデル。AMG製V12 7.3Lエンジン(602 hp)を搭載。25台限定で生産された。また、その中でもオプションのスポーツエキゾーストなどを装着したF Clubsport(クラブスポーツ)(650hp)が存在する。F Clubsportはニュルブルクリンクで7分27秒82を記録し、当時の市販車最速記録を更新した事で話題を呼んだ。乾燥重量1230kg。0-100km/h加速は3.6秒。最高速度は345km/h。

[編集] F Roadster

Fのロードスターバージョン。強化されたエンジン(650hp)を搭載。同じく25台限定で生産された。ルーフはカーボン製で着脱可能。

[編集] R

2009年から発売が開始されたサーキット走行専用モデル。15台限定で生産された。レース用のメルセデスベンツ・CLK-GTRのユニットをベースにしたメルセデスベンツ・AMG製M120型 V12エンジン(750 hp)を搭載し、パーツの90%を新開発した。0-100km/h加速は2.7秒以下。乾燥重量は1070kg。最高速度は350km/h。トランスミッションはパドルシフト付の6速シーケンシャルAT。ゾンダシリーズでは初のパドルシフトである。 2010年6月30日、ニュルブルクリンクで6分47秒50の最速記録を達成した。

[編集] CINQUE(チンクエ)

香港のパガーニ・ディーラーであるSPS社の要望により、Fをベースに生産された5台限定モデルで、2009年のジュネーヴショーで発表された。CINQUEはイタリア語で5を意味する。Fをベースとしながらも、随所にRで得られたデザインやノウハウが取り込まれている。カーボンやチタン、マグネシウムを使用して軽量化を図っている。乾燥重量1210㎏。AMG製エンジン(678 hp)を搭載し、パドルシフトを装備している。0-100km/h加速は3.4秒。ルーフやリアフェンダー上にはRと同じくエアインテークが、またリアディフューザーも装備されている。 1台はホラチオ・パガーニ自身が所有し、残る4台はSPS社に納車された。

[編集] CINQUE Roadster

CINQUEのロードスターバージョン。同じく5台限定で生産された。ルーフを着脱可能とするため、エアインテークが短縮されている。

[編集] 競技車両・ワンオフモデル・その他

競技専用車や記念の限定モデル以外にも、個人の求めに応じてのワンオフ(1台限定)が多数存在する。

[編集] GR

C12 Sをベースにしたレース車両。ル・マン24時間レースの他アメリカン・ルマン・シリーズなどにプライベーターチームから参戦したが、目立った結果を出せずに終わっている。最高出力600hp、重量1100kg。0-100km/h加速は3.3秒

[編集] C12 S Monza(モンツァ)

アメリカのあるオーナーがパガーニに依頼し、GRをベースに製作されたワンオフモデル。

[編集] PS

イギリスの実業家であるPeter Saywell(ピーター・セイウェル)氏がパガーニに依頼し、Fをベースに製作されたワンオフモデル。パドルシフトや新設計のエキゾーストパイプを装備している。

[編集] トリコローリ

2010年のジュネーブモーターショーで公開。イタリア空軍のアクロバット飛行チームである「フレッチェ・トリコローリ」創立50周年を記念して製作された限定モデル。最高出力670hp。ボディは専用のクリアブルーのフレッチェトリコローリと同様のストライプが施され、ヘッドライト下部にはLEDのポジショニングライトが組み込まれている。後に2台が追加製作され、計3台が製作された。またセールスマネーの一部がフレッチェトリコローリに寄付された。

[編集] Uno(ウノ)

カタール王室のアル=サーニ家が依頼し、CINQUE Roadsterをベースに製作されたワンオフモデル。ボディは全体的にターコイズブルーに塗装されている。Unoはイタリア語で1を意味する。

[編集] HH

デンマーク出身のプログラマーであるDavid Heinemeier Hansson氏が依頼し、CINQUE Roadsterをベースに製作されたワンオフモデル。CINQUE Roadsterでは存在するリアのエアインテークが省略されている。

[編集] Absolute(アブソリュート)

香港の顧客の依頼でCINQUEをベースに製作されたワンオフモデル。ボディカラーはカーボン地のままで、センターにイタリア国旗をモチーフとしたストライプがペイントされている。香港での走行基準に合わせるために右ハンドル仕様となっている。

[編集] RAK

CINQUEをベースに製作されたワンオフモデル。ボディは全体的にイエローで塗装されている。

[編集] 750

カタール王室のアル=サーニ家が依頼し、CINQUEをベースに製作される予定であったワンオフモデル。意見の相違のためキャンセルされた。ボディカラーは全体的にパープルで塗装される予定であった。

[編集] GJ

CINQUE Roadsterをベースに製作されたワンオフモデル。リアのエアインテークが省略されている。

[編集] ギャラリー

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語