カーク・ハメット

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カーク・ハメット
Kirk Hammett
2007年、ウィーンにて}
2007年、ウィーンにて
基本情報
出生 1962年11月18日(51歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンフランシスコ
ジャンル スラッシュメタル
職業 ギタリスト
活動期間 1980年 - 現在
共同作業者 メタリカ
エクソダス
著名使用楽器
ESP Signature Models
Jackson Randy Rhoads
ジミ・ヘンドリックス
シン・リジィ
UFO
ゲイリー・ムーア

カーク・ハメットKirk Hammett、本名 Kirk Lee Hammett1962年11月18日 - )は、アメリカヘヴィメタルバンド、メタリカのギタリスト。サンフランシスコ出身。

来歴・人物[編集]

フィリピンセブ島からの移民である母親と、米国商船隊員を務めていたアイルランド系アメリカ人の父親の間に生まれる。プライマスのベーシストとして有名なレス・クレイプールは、高校時代からの友人である。フェンダーストラトキャスターの1978年版モデルのレプリカを手にして以来、様々なモデルを手にしたが、最終的に今でも自身の使用機材となるギブソン・フライングVに落ち着いた。

ジェフ・ベックシン・リジィUFOの影響でギターを手にし、その後ジョー・サトリアーニに師事する。その後はエクソダスを結成し、1983年にメタリカに加入。その後、現在に至るまでメタリカのリードギターを担当している。ギターは、ESPのシグネイチャー・モデルを主に使用している。

ステージでは、よくアイラインを引いて登場する。

メタリカ以外の音楽活動としては、サンタナのアルバム『オール・ザット・アイ・アム』(2005年)にゲスト参加したほか、スラッシュメタルバンド、エクソダスの発起人としても有名である。

古いホラー映画とアニメ、特撮が好きで、自宅には何千冊ものマンガがあり、グッズもかなりの数を所有している。「ウルトラマン」や「仮面ライダー」「鉄腕アトム」「ゲゲゲの鬼太郎」などといった日本のアニメも好み、特に「デビルマン」のファン。来日公演の際、ファンから「北斗の拳」のフィギュアを貰い、大喜びしている映像がある。彼が使用するESP製のメインギター群の中にも『MUMMY』と呼ばれる古いホラー映画『ミイラ再生』(原題The Mummy 主演ボリス・カーロフ 1932年作品)のペイントを施されたギターなど、彼の趣味嗜好が反映されたカスタムギターが複数存在し、実際にライブやレコーディングで使用している。

音楽性・奏法[編集]

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第11位、2011年の改訂版では削除された。

恐らく、カーク=ワウペダルと連想させる程のワウ好きである。メタリカのレパートリーの多くで、ギターソロにおいてワウペダルを用いている。ワウ偏重の姿勢は後年ほど強くなったもので、彼の奏法自体がオーソドックスかつスケール進行に忠実な為、主にスパイスのように使われていると見られるが、単にミスピッキングをカバーするために使われているという見方もあり、定かではない。メタリカ自体の音楽性の変遷にも関わらず、自身は一貫してキャッチーなプレイを貫いてきた。

レコーディング時は、正確かつスピーディーなリフ、メロディアスなソロを奏でるものの、ライブではプレイにムラがあり、ジェイムズのリフワークとは裏腹なリズムのズレやミスピッキングが散見されるステージも多い。

若かりし頃はレコーディング時のプレイを忠実に再現するよう努めていたが、年を重ねる毎にそうしたこだわりは薄れ、曲のコード進行やスケールから故意に外したアドリブをギターソロに組み込んだりと、自由で伸び伸びとしたプレイスタイルをとるようになった。

嗜好する音楽は、メタルのみに固執することなく、ロバート・ジョンソンスティーヴィー・レイ・ヴォーンのようなブルースジョン・コルトレーンチェット・ベイカー等のジャズデヴィッド・ボウイエイドリアン・ブリューレディオヘッドといった前衛性の強いアーティストを愛好する等、懐の深い音楽面の影響がフレーズの端々から現れる。彼のギターテクニックや音楽性は、正にこれらの懐の深さから作られたといえる。