ウィーン国立音楽大学

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ウィーン国立音楽大学(ウィーンこくりつおんがくだいがく、ドイツ語Universität für Musik und darstellende Kunst Wien)は、オーストリアの首都ウィーンにある音楽大学。音楽と舞台芸術のための総合芸術大学である。

「専攻科」には、弦楽器管楽器打楽器ピアノ声楽チェンバロオルガンハープ古楽器室内楽作曲&音楽理論、指揮、器楽伴奏ピアノ、声楽伴奏ピアノ、室内楽ピアノ、ギターオラトリオ教会音楽、声楽演技指導などがあり、「選択講座」として、ミュージカル・舞台音楽、音楽教育学楽器学、呼吸法音楽療法ジャズ、ミュージック&サウンド・エンジニアリング、エレクトロ・アコースティック、メディア音楽、コンピューター音楽、電子メディア、現代音楽の為のパーカッション、など設置されている。

中でも、指揮科は世界最高峰といわれ、ワルターカラヤンアバドアーノンクールメータシノーポリヤンソンスほか、多数の世界的指揮者を輩出している。 また、その指揮科の附属機関として、ウィーン・プロアルテ管弦楽団があり、ウィーン音大出身の精鋭が団員として指揮者の卵達をサポートしている。

設立の歴史[編集]

専門教育機関としての歴史[編集]

ウィーン市には、ウィーン国立音楽大学(ウィーン・フィル系)と二分してきた、ウィーン市立音楽院ウィーン響系)が存在したが、ウィーン市立音楽院は市の財政難により民間に移行、ウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学ドイツ語版英語版となった。 更に現在では、新たな、私立ウィーン音楽院ドイツ語版も存在する。

当大学は永い歴史の中で、ウィーン楽友協会音楽院ウィーン音楽院ウィーン音楽アカデミーウィーン国立音楽大学と学校名が改称されてきた。 音楽家のプロフィールには以上の各名称がしばしば登場するが、古い音楽家の場合、ほぼ現在のウィーン国立音楽大学のことを指す。

〈大学名称遍歴〉

  • 1812 - 1909. Konservatorium der Gesellschaft der Musikfreunde
  • 1909 - 1918. K.K.Akademie für Musik und darstellende Kunst
  • 1918 - 1919. Akademie für Musik und darstellende Kunst
  • 1919 - 1923. StaatsAkademie für Musik und darstellende Kunst
  • 1923 - 1931. Akademie für Musik und darstellende Kunst sowie
  • 1924 - 1931. FachHochschule für Musik und darstellende Kunst
  • 1931 - 1941. StaatsAkademie für Musik und darstellende Kunst
  • 1941 - 1945. Reichshochschule für Musik Wien
  • 1945 - 1970. Akademie für Musik und darstellende Kunst
  • 1970 - 1998. Hochschule für Musik und darstellende Kunst in Wien
  • 1998 - 現在. Universität für Musik und darstellende Kunst Wien

オーストリアの音楽大学・音楽院[編集]

●国立音楽大学

●私立音楽大学

●公立音楽院

●私立音楽院

主な関連人物[編集]

約200年の歴史を誇る名門大学の関連人物を挙げるには困難を極めるが、著名な歴代教師・卒業生を列記した。その中でも、モーツァルト時代に活躍したアントニオ・サリエリが最も古い人物で、創設時絶大な権力を揮った。

入学試験[編集]

  • 各専攻の実技試験
  • ドイツ語による楽典
  • ドイツ語による聴音
  • ZD合格証明書(ドイツ語基礎統一試験合格証明書)の提出

以上が入試に必要な事項だが、ZD合格証明書に関しては2008年から義務付けられている。

音楽能力に優れていても、この証明書が取得できず入学を断念する留学生も少なくない。

ZD(<Zertifikat Deutsch>ドイツ語基礎統一試験 )とは、国際ドイツ語検定の一種で、日常的なあらゆる場面においてドイツ語で生活できることを証明する語学試験である。文法構造をよく理解し、一般的なテーマの会話に参加できることが求められ、さらに、簡単な状況を口頭かつ文章で表現でき、日常のテーマについての文章を理解できることが必要である。

ZDは世界的に通用し、職業においてもドイツ語の基礎能力を証明するものとして用いられ、また、ドイツ国籍取得の申請の際にもドイツ語の能力証明として認められている。ZDの取得はヨーロッパ評議会の設定しているレベルB1の終了を意味する。また、ZDレベルでは、ドイツスイス、オーストリアに様々な方言があり、使われる単語にも地域差があることを理解していることも求められている。

外部リンク[編集]