ふりむけば愛

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ふりむけば愛
監督 大林宣彦
脚本 ジェームス三木
原案 ジェームス三木
製作 堀威夫
笹井英男
出演者 山口百恵
三浦友和
音楽 宮崎尚志
主題歌 三浦友和「ふりむけば愛」
撮影 萩原憲治
編集 鍋島淳
配給 東宝
公開 日本の旗 1978年7月22日
上映時間 92分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 8億6100万円(配給収入[1]
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ふりむけば愛』(ふりむけば あい)は、1978年製作の日本映画東宝)。山口百恵三浦友和の主演コンビ8作目で、リメイクや原作を持たないコンビ初のオリジナル作品である。監督はCM撮影を通じて師事していた大林宣彦。海外ロケサンフランシスコ)やコンビ初のベッドシーンも話題になった。

8億6100万円の配給収入を記録、1978年(昭和53年)の邦画配給収入ランキングの第9位となった[1]

作品内容[編集]

サンフランシスコへ一人旅に来た杏子は、金門橋で凧揚げをしていた哲夫と出会い、恋に落ちる。東京での再会を約束して帰国した杏子だったが、哲夫から手紙は来ず、約束の場所を訪ねたが、それらしい店はなかった。

失意の中、杏子は大河内の乗った車にはねられ怪我を負う。杏子を見舞う大河内は杏子に魅かれ、求婚する。杏子の両親は喜ぶが、杏子は哲夫の真意を確かめるために再びサンフランシスコの哲夫の部屋を訪ねる。そこには別の女がいて、杏子は哲夫を罵り、別の男と結婚すると言い捨てて去る。哲夫は杏子の残していったライターを見て、杏子の愛の強さに気付き後を追うが、杏子は帰国してしまう。哲夫は金を工面してようやく帰国、杏子の前に現れるが、杏子の強い拒絶に合う。ついには痴漢呼ばわりされて、大河内に殴られ、雨の路上に倒されてしまう。

杏子は大河内と結婚し、新婚旅行でサンフランシスコを訪れる。大河内が見つけたガイドは哲夫の親友・松本で。松本は二人を馴染みのディスコへ案内する。ステージには哲夫がいて、「ふりむけば愛」をギターで弾き語る。哲夫を見つめる杏子の熱い視線に気づいた大河内は、ステージの男が雨中の痴漢であることを思い出し、哲夫に歩み寄る。哲夫は杏子を自分に返してくれと大河内に頼み、大河内に一方的に殴られる。杏子は自分の哲夫に対する愛に気づき、大河内に謝りその場を去る。大河内は母に電話して離婚の決意を告げる。哲夫は杏子を探して街に出る。

杏子は金門橋に行き、青空に翻る凧を見る。「杏子」と書かれた凧を揚げる哲夫に杏子は駆け寄り、二人は強く抱き合うのであった。

製作経緯[編集]

大林は『HOUSE』を作る以前に構想段階であった『さびしんぼう』を作ろうとして、当時手掛けていたCMに出演していた誰かを主演にと探していて、見つけ次第具体化しようと計画していた[2]。当時仕事をしていたホリプロのプロデューサーにもホリプロに入ったばかりの山口百恵を紹介されて会った。百恵を映画デビューさせようと最初の企画は大林の『さびしんぼう』であったが、新人のデビューなので安定した文芸路線が採用された[3]。その後百恵はグリコのCMに起用され大林が百恵のCMを作ることになった。このCMシリーズで百恵がお兄ちゃんに対する憧れを持つという企画が上がり、この候補として三浦友和が紹介され大林が起用を決めた[2]。百恵と友和のコンビでCMシリーズが始まり、演出側に興味を持っていた友和は大林の横に常に立ち、技術的な質問をしたりしたが、大林が百恵に友和を見て演技するよう指示した。2~3年たつと百恵の視線が"カット"後も友和から離れなくなった[4]。スタッフの間でも百恵が友和に好意を持っていると話題になってきたころ、本作の企画が持ち上がった。大林はこの感情を引用し、カット尻が虚構ではなく、虚構が現実になりつつあるその過程を捉えるという内容にした[2]。大林と百恵・友和コンビのグリコCMは結局二人の出会いから結婚までの7年間続いた[5]。幼い憧れが恋となり、やがて愛にまで育っていくというCMの企画が、そのまま二人の現実と一体化してしまった[2]

エピソード[編集]

  • 東京とサンフランシスコを行きつ戻りつしながら撮影が行われ、本作を切っ掛けに山口百恵と三浦友和は結婚にふみきることを決意したといわれる[6]
  • 「ふりむけば愛」という題名は大林と脚本のジェームス三木との会話の中からふと見つけ出して付けた[3][7]。しばらくして「○○すれば○○」といういい方が広告業界に流行した[7]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

同時上映[編集]

お嫁にゆきます

脚注[編集]

  1. ^ a b 『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』 キネマ旬報社、2003年、230-231頁。ISBN 4-87376-595-1
  2. ^ a b c d #この指、12-19頁
  3. ^ a b #ワンダーランド、118-123頁
  4. ^ 紙面復刻:山口百恵伝説ここに(4) - 日刊スポーツ
  5. ^ 大林宣彦監督 旭日小綬章受章祝賀会 三浦友和さん祝辞 -山陽日日新聞
  6. ^ #ワールド、17頁
  7. ^ a b #むうびい、209頁

参考文献[編集]

外部リンク[編集]