野家啓一
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人物情報 | |
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生誕 |
1949年2月21日(75歳) 日本宮城県仙台市 |
出身校 | 東北大学、東京大学 |
学問 | |
研究分野 | 哲学(科学哲学) |
研究機関 | 南山大学、東北大学 |
野家 啓一(のえ けいいち、1949年2月21日 - )は、日本の哲学者。専攻は科学哲学。東北大学名誉教授。東北大学総長特命教授、元日本哲学会会長。
経歴
[編集]1949年、宮城県仙台市生まれ。宮城県仙台第一高等学校卒業。東北大学理学部に入学し、1971年3月に東北大学理学部物理学科を卒業。物理学科在学中に廣松渉の論文「マッハの哲学と相対性理論」を読んだことが「物理学から哲学へ変わるきっかけ」[1]となり、大学院は東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎理論に進学した。大森荘蔵に師事。1974年3月、東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎理論専門課程修士課程修了。1976年3月、東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専門課程博士課程を中退。 1976年に南山大学文学部助手に着任。
職歴
[編集]- 1976年4月 南山大学文学部助手
- 1977年4月 南山大学文学部講師
- 1979年9月 プリンストン大学客員研究員(1980年8月まで)
- 1981年4月 東北大学文学部助教授
- 1991年4月 東北大学文学部教授
- 2000年4月 東北大学大学院文学研究科教授
- 2003年4月 東北大学大学院文学研究科長・文学部長(2006年3月まで)
- 2005年4月 東北大学副学長(人文社会科学担当 2006年4月より男女共同参画・学術情報担当 図書館長兼務)(2008年3月まで)
- 2008年4月 東北大学理事(広報・校友会・学術情報担当 図書館長兼務)
- 2013年3月 東北大学を定年退職(理事就任により、定年が1年延長されていた)。同大より名誉教授の称号を授与された。
- 2013年4月から現在まで 東北大学教養教育院総長特命教授[2]
- 2019年6月から現在まで 河合文化教育研究所主任研究員(所長・木村敏)
学外における役職
[編集]研究内容・業績
[編集]- 分析哲学や科学哲学から現象学、さらには西田幾多郎や高橋里美といった日本の哲学までにわたる、幅広い論稿がある。
- 代表的著書は『科学の解釈学』(1993年)、『物語の哲学』(1996年)、『歴史を哲学する』(2007年)。
著書
[編集]単著
[編集]- 『言語行為の現象学』(勁草書房, 1993年)
- 『無根拠からの出発』(勁草書房, 1993年)
- 『科学の解釈学』(新曜社, 1993年/ちくま学芸文庫(増補), 2007年/講談社学術文庫(改訂), 2013年)
- 『物語の哲学――柳田國男と歴史の発見』(岩波書店, 1996年/岩波現代文庫, 2005年)
- 『クーン――パラダイム』(講談社, 1998年)
- 『パラダイムとは何か――クーンの科学史革命』(講談社学術文庫, 2008年)
- 『科学の哲学』(放送大学教育振興会, 2004年)
- 『科学哲学への招待』(ちくま学芸文庫, 2015年)
- 『歴史を哲学する』(岩波書店, 2007年/岩波現代文庫, 2016年)
- 『はざまの哲学』(青土社, 2018年)
共著
[編集]- (大庭健・高橋順一・小林敏明・吉田憲夫・島田稔夫・山本啓)『廣松渉論』(ユニテ, 1982年)
- (今村仁司・三島憲一・鷲田清一)『現代思想の源流――マルクス, ニーチェ, フロイト. フッサール』(講談社, 1996年)
- (中村雄二郎)『インターネット哲学アゴラ――歴史』(岩波書店, 2000年)
編著
[編集]共編著
[編集]- (丸山高司・小川侃)『哲学の現在(1)知の理論の現在』(世界思想社, 1987年)
- (木田元・栗原彬・丸山圭三郎)『コンサイス20世紀思想事典』(三省堂, 1989年)
- (木田元・村田純一・鷲田清一)『現象学事典』(弘文堂, 1994年)
- (新田義弘・丸山圭三郎・子安宣邦・三島憲一・丸山高司・佐々木力・村田純一)『岩波講座 現代思想』(岩波書店(全16巻), 1993年-1994年)
- (井上達夫・川本隆史・中岡成文)『岩波新・哲学講義』(岩波書店, 1997年-1999年)
- (大橋良介)『西田哲学選集』(灯影舎, 1998年)
- (廣松渉・子安宣邦・三島憲一・宮本久雄・佐々木力・末木文美士)『岩波哲学・思想事典』(岩波書店, 1998年)
- (鷲田清一)『20世紀を震撼させた100冊』(出窓社, 1998年)
- (大橋良介)『「哲学」――「知」の新たな展開』(ミネルヴァ書房, 1999年)
- (竹中興慈・岩渕康民)『アメリカを知る技法』(宝文堂出版, 2003年)
- (木村敏)『自己と他者』(河合文化教育研究所、2013年)
- (木村敏)『臨床哲学とは何か』(河合文化教育研究所、2015年)
- (木村敏)『生命と死のあいだ』(河合文化教育研究所、2017年)
- (木村敏)『人称をめぐって』(河合文化教育研究所、2019年)
訳書
[編集]- エルンスト・マッハ『時間と空間』(法政大学出版局, 1977年)
- J・オールウド『日常言語の論理学』(産業図書, 1979年)
- ノーウッド・R・ハンソン『知覚と発見――科学的探究の論理(上・下)』(紀伊國屋書店, 1982年)
- ソール・A・クリプキ『名指しと必然性――様相の形而上学と心身問題』(産業図書, 1985年)
- H・I・ブラウン『科学論序説――新パラダイムへのアプローチ』(培風館, 1985年)
- クェンティン・スキナー『グランドセオリーの復権――現代の人間科学』産業図書, 1988年)
- リチャード・ローティ『哲学と自然の鏡』(産業図書, 1993年)
- クリストファー・ノリス『脱構築的転回――哲学の修辞学』(国文社, 1995年)
関連人物
[編集]- 車谷長吉 - 車谷の随筆にしばしば友人として名が出てくる。