記号学

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記号学(きごうがく、: semiology)とは、フェルディナン・ド・ソシュールの記号の二区分(表現面(シニフィアン)、内容面(シニフィエ))に基づき、記号が他者にどのような影響を与えるかについて体系的に述べる分野を言う[1]

チャールズ・サンダース・パースが提唱した記号論(semiotics)と呼ばれる類似した分野もあるが、こちらはパースによる記号の三区分(表現、内容、指示対象)に基づいており、ふつう記号学とは区別されることが多い[2][3]

概要[編集]

ソシュール[編集]

記号学や記号論が記号に関する学問というのは間違いではないが、特にソシュールの記号学においては記号とその記号の体系、そしてその解釈、生成を行う主体に関する学問であり、その解釈におけるイデオロギーやシステムを問題にする批評理論とも結びつきが強い。

パース[編集]

それに対してパースのほうは、記号は物理的指示作用と図像的表示能力をもつとし、さらにこの二つの作用の総合として象徴作用という第三の意味作用が生じると考える。パースは記号のこのような三つの意味の差異を<インデックス><アイコン><シンボル>と呼び分ける。記号とは常に低次の意味作用から高次のものへと発展する、記号は時間の中にある、と考える。

脚注[編集]

  1. ^ 記号学でいう「記号」は semiosisで、専門用語などで「記号」と訳されることが多いいわゆるシンボルなどより広い。
  2. ^ ソシュールは記号学(semiology)と呼び、パースは記号論(semiotics)と呼んだ。それぞれの流れにあるものを区別したい場合など、使い分ける場合も多いが、総論的な文脈では(たとえば、この記事において記事名を「記号学」としているように)どちらかに片寄せする場合も多い。
  3. ^ 代表的な記号論者としては、ウンベルト・エーコが挙げられる。

参考文献[編集]

  • U.エーコ『記号論I』池上嘉彦(訳)、岩波書店、1996年。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]