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[[ファイル:Estuary of Tone river 20081229.jpg|thumb|300px|[[利根川]]河口]] |
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'''河口'''(かこう、estuary、river mouth)とは、[[川|河川]]が[[海]]や[[湖]]など他の水域へ注ぎ込む部分、繋がる地点のこと。 |
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地名や俗称として'''[[川口]]'''(かわぐち)、'''川尻'''(かわじり)などの呼称も用いられる。用語としては河川の大きさにかかわらず「河」の字を用いて表現する。 |
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河川から供給される[[岩石]]や[[砂]][[泥]]が[[堆積]]し、[[三角州]]や[[干潟]]、[[砂浜]]が形成される。また海沿いに堆積した土砂や[[砂州]]に遮られた場所では、一つまたは複数の川が流れ込む[[ラグーン|潟湖]]や[[入り江]]ができていることもある。潟や入り江は、細い水路で海につながった閉鎖的な水域で、上流から流れてくる[[淡水]]と[[潮汐|潮]]の満ち引きで入ってくる[[海水]]が混じる[[汽水域]]となっていることが多い。流れが複雑で泳ぐことは大変危険である。 |
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'''[[三角江]]'''のような大きな河口は、海面が[[陸|陸地]]よりも高くなって河口部を[[沈水]]させたような[[海岸]]によくみられる。また[[リアス式海岸]]や[[フィヨルド]]など海没した[[谷]]に川が流れ込むと非常に大きな河口部が形成される。こうした大型の河口は、[[湾]]や[[海峡]]などの名をつけて呼ばれることもある。 |
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古くから[[港]]などに使用され、人間の[[経済]]活動において重要な場所となっている。その一方、海水・汽水・淡水・止水・流水など複雑な水[[環境]]が形成され、[[生物多様性]]の観点からも重要な場所である。[[藻場]]、[[ヨシ原]]、[[マングローブ]]など、河口に多い大型[[植物]]が作り上げた環境もある。 |
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==ギャラリー== |
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ファイル:Estuary-mouth.jpg|河口部にできる入り江 |
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ファイル:ArakawaKako.jpg|[[東京湾]]に注ぐ[[荒川 (関東)|荒川]]河口 |
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ファイル:NatoriGawa&IdoUra&HiroUraA.jpg|[[名取川]]と井土浦、広浦 |
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ファイル:HinoGawa.jpg|[[日野川]]河口 |
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ファイル:YoshinoGawaKakou.jpg|[[吉野川 (代表的なトピック)|吉野川]]河口<br/>(2007年9月19日) |
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ファイル:Jyouganji river.jpg|[[常願寺川]]河口 |
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ファイル:Tenryu river aerial photo.jpg|[[天竜川]]河口 |
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ファイル:KahokuGata.jpg|[[河北潟]][[放水路]]河口 |
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ファイル:KitagataKo.jpg|[[大聖寺川]]河口と[[北潟湖]] |
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ファイル:NagaseGawaInawashiro.jpg|[[猪苗代湖]]に注ぐ[[長瀬川 (福島県)|長瀬川]]河口 |
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ファイル:MatsukawaUraM.jpg|[[松川浦]]に注ぐ[[宇多川]]河口 |
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ファイル:EnnaKyuryoSabiKawaHokiGawa.jpg|[[箒川]]に注ぐ[[蛇尾川]]河口(中央)、[[那珂川]]に注ぐ箒川河口(左) |
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ファイル:Suwako2.jpg|[[諏訪湖]]に注ぐ[[上川 (長野県)|上川]] |
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ファイル:AbukumaGawaKako.jpg|[[阿武隈川]]河口と旧河口跡[[鳥の海]] |
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ファイル:TorinoUmi.JPG|[[阿武隈川]]河口部拡大写真と旧河口跡[[鳥の海]]<br> |
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ファイル:20080813AnegawaBiwaKo.JPG|[[琵琶湖]]へ注ぐ[[姉川]]三角州と河口 |
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ファイル:20080813AdoGawa.JPG|琵琶湖[[安曇川]]三角州と河口 |
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ファイル:20080813HagiShi.JPG|[[阿武川]]三角州と河口 |
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ファイル:20070322信濃川魚野川合流点拡大.jpg|信濃川蛇行部を拡大した画像。信濃川に注ぐ魚野川河口が確認できる。 |
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ファイル:20081207黒部川扇状地.jpg|[[黒部川]][[扇状地]]と河口 |
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ファイル:20081207富山平野.jpg|[[富山平野]]の[[常願寺川]]河口(左)、[[神通川]]河口(右) |
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ファイル:20081207砺波平野.jpg|[[砺波平野]]の[[小矢部川]]河口(右)、[[庄川]]河口(左) |
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ファイル:20081101大河津分水.jpg|[[大河津分水]]河口 |
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ファイル:Estuary of Tone river 20081229.jpg|[[利根川]]河口 |
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== 関連項目 == |
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<!-- == 外部リンク == --> |
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2021年10月26日 (火) 01:01時点における版
河口(かこう、estuary、river mouth)とは、河川が海や湖など他の水域へ注ぎ込む部分、繋がる地点のこと。
概要
地名や俗称として川口(かわぐち)、川尻(かわじり)などの呼称も用いられる。用語としては河川の大きさにかかわらず「河」の字を用いて表現する。
河川から供給される岩石や砂泥が堆積し、三角州や干潟、砂浜が形成される。また海沿いに堆積した土砂や砂州に遮られた場所では、一つまたは複数の川が流れ込む潟湖や入り江ができていることもある。潟や入り江は、細い水路で海につながった閉鎖的な水域で、上流から流れてくる淡水と潮の満ち引きで入ってくる海水が混じる汽水域となっていることが多い。流れが複雑で泳ぐことは大変危険である。
三角江のような大きな河口は、海面が陸地よりも高くなって河口部を沈水させたような海岸によくみられる。またリアス式海岸やフィヨルドなど海没した谷に川が流れ込むと非常に大きな河口部が形成される。こうした大型の河口は、湾や海峡などの名をつけて呼ばれることもある。
古くから港などに使用され、人間の経済活動において重要な場所となっている。その一方、海水・汽水・淡水・止水・流水など複雑な水環境が形成され、生物多様性の観点からも重要な場所である。藻場、ヨシ原、マングローブなど、河口に多い大型植物が作り上げた環境もある。
ギャラリー
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河口部にできる入り江
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名取川と井土浦、広浦
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日野川河口
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吉野川河口
(2007年9月19日) -
常願寺川河口
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天竜川河口
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琵琶湖安曇川三角州と河口
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阿武川三角州と河口
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信濃川蛇行部を拡大した画像。信濃川に注ぐ魚野川河口が確認できる。
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大河津分水河口
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利根川河口
関連項目