「北九州市交通局」の版間の差分
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カードの新規発売時、1枚につき500円の預り金(デポジット)を収受しており、カードを返却した際に返還される。 |
カードの新規発売時、1枚につき500円の預り金(デポジット)を収受しており、カードを返却した際に返還される。 |
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現在定期券タイプ・一日乗車券タイプの子供用を除きバス車内で購入できる |
現在定期券タイプ・一日乗車券タイプの子供用を除きバス車内で購入できる(市営バスではチャージのことを積み増しといっている)。またバス車内で購入できないものについては各案内所・営業所でしか取り扱いされていない。積み増しについては各案内所・営業所に加え、西鉄黒崎バスセンター定期券販売所でも行うことができる。ただし黒崎バスセンター定期券販売所では、カードの新規購入(共通定期券を除く)はできない。かつては回数券タイプかつ3000円以上でしか新規発売を取り扱いしていなかったが、2007年4月1日より一日乗車券・大人用の新規販売を始めた。また回数券タイプも1000円単位で新規発売・積み増しを開始した。 |
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定期券タイプは、通勤定期券・通学定期券・持参人式定期券・片道定期券・一括契約定期券・地域フリー定期券(折尾・若松渡場)・全線定期券・高齢者向け高割引定期券「ふれあい定期」があ |
定期券タイプは、通勤定期券・通学定期券・持参人式定期券・片道定期券・一括契約定期券・地域フリー定期券(折尾・若松渡場)・全線定期券・高齢者向け高割引定期券「ふれあい定期」がある。定期券タイプは、紙式を除いて積み増しができる。万が一期限が切れていたり、定期区間外に乗車しても回数券タイプのように積み増しすれば、利用することができる。 |
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回数券タイプは、最大25000円まで積み増しすることができる。またプレミアムがついている。 |
回数券タイプは、最大25000円まで積み増しすることができる。またプレミアムがついている。 |
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北九州市営バスは乗車カードとして当初からICカードを使用していたため、当初は磁気カードであった西鉄とは乗車カードの共通利用は想定されていなかった。また、ICカードの方式としてはいわゆるISO/IEC14443 TYPE AもしくはTYPE Bの方式となっており、[[nimoca]]などTYPE Cベースの[[FeliCa]]互換型カードとの共通性はなく、nimocaとのローミング利用もできない。 |
北九州市営バスは乗車カードとして当初からICカードを使用していたため、当初は磁気カードであった西鉄とは乗車カードの共通利用は想定されていなかった。また、ICカードの方式としてはいわゆるISO/IEC14443 TYPE AもしくはTYPE Bの方式となっており、[[nimoca]]などTYPE Cベースの[[FeliCa]]互換型カードとの共通性はなく、nimocaとのローミング利用もできない。 |
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現状、[[nimoca]]等との相互利用が不可能な技術的理由は上記のとおりであるが、北九州市営バスと西鉄バスの双方を併用する北九州市民は非常に多い。福岡市等の他地域では、複数の交通機関での[[nimoca]]等の共通利用が可能となっており、他地域に比べ交通網のバスへの依存度が高い北九州市においては、市営バスと西鉄バスの双方でICカードの併用が出来ないという現状は、本当に不便極まりなく、残念である。 |
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従って、今後はこれらの[[nimoca]]等のカードとの相互利用について、何らかの形にて早急な対応が求められる(例えば、市営バスにおいて、現状の「ひまわりバスカード」の読み取り装置とは別個に[[nimoca]]用の読み取り装置も同時に車内に設置する等)。 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
2010年8月4日 (水) 01:43時点における版
北九州市交通局(きたきゅうしゅうしこうつうきょく)は福岡県北九州市の自動車運送業務を担う地方公営企業法に基づく地方公営企業である。
1929年に若松市交通局として発足し、1963年2月10日に若松市が小倉市・門司市・戸畑市・八幡市と対等合併してできた北九州市に引き継がれた。
沿革
この節の加筆が望まれています。 |
- 1929年(昭和4年)6月15日 若松市、路線バス事業を開始。
- 1936年(昭和11年) 市営軌道(貨物専用路面電車)の運行を開始。
- 1950年(昭和25年)
- 1963年(昭和38年)2月10日 北九州市発足、旧若松市の交通事業を引き継ぐ。この前後に若戸大橋経由のバス路線を運行開始。
- 1975年(昭和50年) 若松区内の貨物専用路面電車を廃止。
- 1999年(平成11年) 二島営業所・小石営業所を廃止。小石営業所の向かいにあった響南中学校(1997年度限りで閉校)の跡地に、交通局を二島営業所の位置から移転し、若松営業所を新設(庁舎は旧校舎を活用)。
- 2001年(平成13年)9月20日 非接触式ICカード「ひまわりバスカード」を導入。
- 2002年(平成14年)10月26日 西鉄バス北九州の協力を受け、「社会実験」として黒崎 - 芦屋急行線の運行を開始。
- 2006年(平成18年)
- 3月16日 北九州空港の移転に合わせ、折尾・学研都市ひびきのと空港を結ぶ高速バスの運行を開始。
- 4月1日 抜本的ダイヤ改正・路線再編を実施。
- 2007年(平成19年)8月1日 上記の北九州空港行き高速バスを向田営業所まで延伸。
- 2009年(平成21年)
- 4月1日 水巻町南部に乗り入れている西鉄バス北九州中間ローカル線(63、64番系統)が全面廃止されたため、その代替として同町南部へ乗り入れを開始。また、上記の北九州空港行き高速バスを、西鉄バス北九州が運行している黒崎 - 北九州空港線と統合、同社との共同運行とし、一部の経路を変更(詳細後述)。
- 10月1日 利用促進を図るため小倉線を増便。平日は24便となり従来より8往復増便となった。
- 2010年(平成22年)
軌道事業
北九州市営軌道線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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軌間 | 1067 mm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
電圧 | 600 V 架空電車線方式(直流) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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北九州市電
1936年に若松市営軌道として若松市内で開業。その後、北九州市発足とともに北九州市営軌道となった。電化された路面の軌道であるが、一般の路面電車とは異なり、貨物専業で旅客営業は行わなかった。電気機関車で国鉄の貨車を牽引し、若松駅と港湾部の間で貨物輸送を行ってきたが、道路上を走行するため騒音・振動が激しいことや商店街の中を通過することから沿線住民とのトラブルが絶えなかった。主力の石炭輸送量の減少に伴って経営が悪化し、1975年に廃止された。
路線データ
年表
- 1932年(昭和7年)6月11日 軌道法特許
- 1933年(昭和8年)5月8日 工事施工認可申請
- 1936年(昭和11年)5月5日 北湊線(本線)若松 - 北湊 (1.3km) および浜ノ町線中川通 - 浜ノ町 (0.6km) 開業
- 1936年(昭和11年)5月22日 市営電気軌道事業開始、本線延2.665km、側線延0.850kmを敷設(若松市史第2集)
- 1938年(昭和13年)7月20日 連歌浜線軌道法特許
- 1939年(昭和14年)2月14日 本線より北湊海岸線へ延0.300kmを敷設(若松市史第2集)
- 1939年(昭和14年)5月1日 連歌浜支線延長第1期0.800kmを敷設(若松市史第2集)
- 1939年(昭和14年)7月11日 連歌浜線中川通 - 連歌浜 (0.8km) 開業
- 1939年(昭和14年)9月13日 連歌浜支線延長第2期0.170kmを敷設(若松市史第2集)
- 1945年(昭和20年)9月30日 浜十二番町支線より東海岸連絡線0.100kmを敷設(若松市史第2集)
- 1952年(昭和27年)10月1日 市営電気軌道事業に地方公営企業法適用(若松市史第2集)
- 1958年(昭和33年)3月6日 連歌浜線連歌浜 - 安瀬軌道法特許
- 1959年(昭和34年)8月1日 連歌浜線連歌浜 - 安瀬 (1.3km) 開業
- 1975年(昭和50年)11月1日 全線廃止
車両
ボギー台車を2基備える凸型電気機関車がのべ6両在籍した。開業時に1, 2の2両、廃止時に5, 101, 201の3両。貨車は国鉄車両が直通していた。
- 1, 2
- 1936年開業時の車両。書類上、1924年馬来工業の新規製造だが、谷口 (1969) は前所有者があると推測している。全長7,220mm、全幅2,240mm、全高4,253mm、重量10t、出力22.4kW×2、引張力1,370kg(歯車比69:14)と小型で、老朽化及び出力不足のため1950年(昭和25年)3月31日に101に代替廃車され、日本鉄道自動車工業に売却された。1956年、そのうちの1両は北陸鉄道の手に渡って再起し、EB301となっている。
- 3, 5
- 1940年(昭和15年)日本鉄道自動車工業の製造。全長8,350mm、全幅2,400mm、全高4,000mm、重量15t、出力26.1kW×4、引張力2,740kg(歯車比81:14)。3は余剰車として1968年(昭和43年)8月31日廃車、5は路線廃止まで在籍。
- 101
- 日本鉄道自動車工業の製造、1950年(昭和25年)製造、翌年竣工。全長8,390mm、全幅2,400mm、全高4,064mm、重量20t、出力37.3kW×4、引張力2,500kg(歯車比64:14)。廃止時までの主力機。
- 201
- 三菱電機の製造による。1952年(昭和27年)の製造。全長8,830mm、全幅2,400mm、全高3,965mm、重量20t、出力38.8kW×4、引張力3,640kg(歯車比76:15)になっている。廃止時まで主力であった。
軌道事業の参考文献
- 谷口良忠 (1969). “北九州市営軌道線”. 鉄道ピクトリアル No. 232 (1969年12月号臨時増刊:私鉄車両めぐり10): pp. 92-95, 100.(再録:鉄道ピクトリアル編集部 編『私鉄車両めぐり特輯』 2巻、鉄道図書刊行会、東京、1977年。)
- 鉄道省『昭和12年10月1日現在鉄道停車場一覧』鉄道史資料保存会(1986年覆刻)、東京、1937年、p. 457頁。ISBN 4-88540-048-1。
- 和久田康雄 著「昭和52年5月1日現在における補遺」、鉄道ピクトリアル編集部 編『私鉄車両めぐり特輯』 2巻、鉄道図書刊行会、東京、1977年、補遺5頁頁。
- 若松市史第2集編纂委員会『若松市史第2集』福岡県若松市役所、福岡、1959年、pp. 639-648頁。
バス事業
営業所
また、折尾駅丸和内、二島(イオン若松ショッピングセンター)、若松商連、小倉北区役所内に案内所がある。
一般路線バス
1929年に、若松渡場から折尾駅前までの11.2kmの区間で、旧若松市が経営する市営バスとして開業。この区間を拠点に、主に北九州市若松区・八幡西区および遠賀郡水巻町・芦屋町に路線網を持つ。また若松区から戸畑駅・小倉駅への路線も運行している。
前述のとおり、元は旧若松市の事業を引き継いだものであるため、北九州市交通局といっても北九州市内の全域をカバーしているわけではなく、上記営業エリア以外の北九州市内のバス事業については西日本鉄道の子会社である西鉄バス北九州が行っている。黒崎・芦屋間の急行バス(芦屋急行線)については市営向田営業所と西鉄バス北九州八幡営業所との間で共同運行されている。
2006年4月1日に、定時運行の確保やJRとの接続を効率化するため、ダイヤの全面改正が行われ、路線や系統番号などのシステムが大きく改編された。営業所は、若松と向田の2か所あり、おおむね二島駅を境に、東へ向かう路線は若松営業所が、西へ向かう路線は向田営業所が、それぞれ受け持つようになった。
乗降方式は後乗り前降り。区間料金制である。西鉄バス北九州との共通定期券制度があるが、現時点では乗車カードの共通利用はできない(詳細後述)。
運営が非効率的で赤字が多く、市では今後の経営状況によってはバス事業の民営化を実施することにしている。
車両の色は一般車が白と紺のツートンカラーで、ワンステップバスやノンステップバスは黄緑色、競艇の送迎車には特別塗装を行っている。かつては学研都市ひびきのPR用の特別塗装を行っていた。その名残で一部旧急行ひびきの用の塗装も存在する。各車に車両番号が付けられている。
運行している地域
主なバスターミナル
高速バス
- 向田営業所 - 高須交番前 - 学研都市ひびきの - 浅川学園台入口 - 産業医科大学病院入口 - 学園大通り - 折尾駅西口 - 西鉄黒崎バスセンター - ホテルクラウンパレス北九州 - 黒崎インター引野口 - 高速千代ニュータウン - 八幡IC - 小倉南IC - 北九州空港(北九州空港エアポートバス)
- 2006年3月16日北九州空港開港と同時に学研都市ひびきの発着で運行開始。2007年8月1日に向田営業所まで延長。当時のルートは向田営業所 - 高須公営住宅前 - 学研都市ひびきの - 浅川学園台入口 - 産業医科大学病院入口 - 学園大通り - 折尾駅西口 - 北九州空港。当初は北九州市営バスの単独運行で、黒崎駅は経由しなかった(黒崎駅からは西鉄バス北九州により黒崎 - 北九州空港線が運行されていた)。
- 2009年4月1日のダイヤ改正で折尾発・黒崎発の両路線を統合(同時に運行ルートの都合で経由地を高須公営住宅前から高須交番前に変更)し、西鉄バス北九州との共同運行になったが、2010年4月1日から西鉄バス北九州の撤退に伴い再び北九州市営バスの単独運行に戻った(同時に小倉南ICは全便通過となった)。
- 市営バスに関しては青と白の専用塗色の車両が用いられている。
貸切バス
紫色と白のツートンカラーである。貸切バス車両には車両番号ではなく、各車に北九州市内の地名や山などにちなむ固有の愛称名が付けられている。
車体メーカー
日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)製もしくは三菱ふそう製のシャーシに架装されるボディは大部分が西鉄バスと同じく西日本車体工業製であるが、わずかに富士重工製や新呉羽自動車工業製のものも存在する。
ひまわりバスカード
2001年(平成13年)9月20日、乗車カードとして非接触式ICカード「ひまわりバスカード」が導入された。種類は現在3種類ある。
- 回数券タイプ
- 定期券タイプ
- 一日乗車券タイプ(大人用・子供用)
カードの新規発売時、1枚につき500円の預り金(デポジット)を収受しており、カードを返却した際に返還される。
現在定期券タイプ・一日乗車券タイプの子供用を除きバス車内で購入できる(市営バスではチャージのことを積み増しといっている)。またバス車内で購入できないものについては各案内所・営業所でしか取り扱いされていない。積み増しについては各案内所・営業所に加え、西鉄黒崎バスセンター定期券販売所でも行うことができる。ただし黒崎バスセンター定期券販売所では、カードの新規購入(共通定期券を除く)はできない。かつては回数券タイプかつ3000円以上でしか新規発売を取り扱いしていなかったが、2007年4月1日より一日乗車券・大人用の新規販売を始めた。また回数券タイプも1000円単位で新規発売・積み増しを開始した。
定期券タイプは、通勤定期券・通学定期券・持参人式定期券・片道定期券・一括契約定期券・地域フリー定期券(折尾・若松渡場)・全線定期券・高齢者向け高割引定期券「ふれあい定期」がある。定期券タイプは、紙式を除いて積み増しができる。万が一期限が切れていたり、定期区間外に乗車しても回数券タイプのように積み増しすれば、利用することができる。
回数券タイプは、最大25000円まで積み増しすることができる。またプレミアムがついている。
一日乗車券タイプは、一日大人700円(小児350円)でエアポートバス(北九州空港線)を除く市営バス全路線に乗車することができる。最大35日分積み増しができる。
北九州市営バスは乗車カードとして当初からICカードを使用していたため、当初は磁気カードであった西鉄とは乗車カードの共通利用は想定されていなかった。また、ICカードの方式としてはいわゆるISO/IEC14443 TYPE AもしくはTYPE Bの方式となっており、nimocaなどTYPE CベースのFeliCa互換型カードとの共通性はなく、nimocaとのローミング利用もできない。
現状、nimoca等との相互利用が不可能な技術的理由は上記のとおりであるが、北九州市営バスと西鉄バスの双方を併用する北九州市民は非常に多い。福岡市等の他地域では、複数の交通機関でのnimoca等の共通利用が可能となっており、他地域に比べ交通網のバスへの依存度が高い北九州市においては、市営バスと西鉄バスの双方でICカードの併用が出来ないという現状は、本当に不便極まりなく、残念である。
従って、今後はこれらのnimoca等のカードとの相互利用について、何らかの形にて早急な対応が求められる(例えば、市営バスにおいて、現状の「ひまわりバスカード」の読み取り装置とは別個にnimoca用の読み取り装置も同時に車内に設置する等)。