祐徳自動車

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祐徳自動車株式会社
Yutoku Jidousha Co.,Ltd.
Kashima bus center.jpg
本社と鹿島バスセンター
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
849-1311
佐賀県鹿島市大字高津原4078番地
設立 1932年12月11日
業種 陸運業
法人番号 6300001004996 ウィキデータを編集
事業内容 一般貸切旅客自動車運送事業
一般乗用旅客自動車運送事業
旅行業
流通事業
代表者 代表取締役社長 愛野 時興
資本金 6,000万円
売上高 107億円(2018年実績)
純利益 1億0400万円(2018年3月期)[1]
総資産 94億5800万円(2018年3月31日現在)[1]
従業員数 750名
関係する人物 愛野時一郎(初代社長)
愛野興一郎(三代目社長・初代会長)
外部リンク https://www.yutoku.jp/
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貸切バス

祐徳自動車株式会社(ゆうとくじどうしゃ)は、佐賀県鹿島市に本社を置くバスタクシー事業者。通称は祐徳バス。設立は1932年(昭和7年)12月11日。現在の武雄市から鹿島市の祐徳稲荷神社を結んでいた祐徳軌道のバス部門の後身として、同社社長愛野文次郎の息子愛野時一郎(当時代議士)が社長となる形で設立された。祐徳グループの中核企業である。祐徳グループは、唐津市昭和自動車(昭和バス)の昭和グループと並び、佐賀を代表する企業グループであり、交通事業や流通業等を多角的に行っている。また九州急行バスに出資している。佐賀長崎県で大手のユートクのホームセンター事業も手掛ける他さまざまな事業も行っている。

佐賀県南西部で路線バス事業(一般乗合旅客自動車運送事業)を行っているほか、佐賀県・福岡県内で貸切バス事業を、福岡市にある福岡事業所ではタクシー事業を行っている。また、広島、関西方面へWILLER EXPRESSブランドで高速バス事業も行っている。

営業所[編集]

  • 本社(一般路線バス、貸切バス) - 佐賀県鹿島市大字高津原4078番地
  • 西部営業所(一般路線バス、貸切バス) - 佐賀県鹿島市大字高津原40-3
  • 佐賀営業所(一般路線バス、貸切バス) - 佐賀県佐賀市駅前中央3丁目1番6号
  • 福岡営業所(貸切バス)福岡県糟屋郡粕屋町大字仲原2522番地1
  • 福岡事業所(タクシー) - 福岡県福岡市東区原田4丁目24番51号
  • 東京営業所 - 東京都千代田区鍛冶町2丁目9番18号 三栄ビル4F
  • 大阪営業所 - 大阪府大阪市中央区北久宝町2丁目6番1号 アドーラブルビルディング2F
廃止された営業所
  • 久留米営業所(貸切バス) - 福岡県久留米市諏訪野町1935番地5。2013年3月廃止。

路線バス[編集]

一般路線バス(新カラー)
一般路線バス。2006年3月撮影

鹿島市の鹿島バスセンター及び嬉野市の嬉野温泉バスセンター、佐賀市の佐賀駅バスセンターを中心に、県南西部鹿島市嬉野市武雄市佐賀市藤津郡杵島郡等に路線を持つ。ほとんどの路線が地元自治体からの補助金を受けて運行されており、各バス停留所の時刻表にはその旨が明記されている。そのため、上記の各都市間を結ぶ路線を除けば1日1 - 2往復のみ運行、日祝は運休という路線も多い。

一部路線を子会社の祐徳観光バス・祐徳交通へ移管し合理化を進め、2006年4月1日に路線バス事業をすべて祐徳バス株式会社に分社化していたが、2019年4月1日付で同社を吸収合併し、再び祐徳自動車による直営となった。

一般路線車の塗装は上半分ベージュ色、下半分赤色のツートンカラーで、バンパーは黒。新カラーは暗い赤から黄色のグラデーション帯に「Y」が入るデザインだったが、近年では元の塗装に戻され、その際にバンパーの色も赤色になっている。

1980年代以降の高速バス開設ブーム期に自社営業エリア内の鹿島市・武雄市・嬉野温泉などと近隣各地を結ぶ昼行高速バスを開設したが、2002年10月に「かささぎ号」を運休したのを最後にすべて消滅した。その後、2021年12月にWILLER EXPRESSの一路線として大阪市福岡市佐賀市を結ぶ夜行高速バスを運行開始し夜行高速バスに初参入した。

営業所[編集]

  • 西部営業所 - 佐賀県鹿島市大字高津原40-3
  • 佐賀営業所 - 佐賀県佐賀市駅前中央3丁目1番6号

廃止された営業所[編集]

  • 嬉野営業所
  • 武雄営業所

1996年(平成8年)に当時の鹿島営業所と統合し西部営業所となった。現在は嬉野市の湯の田バス停、武雄市の下西山車庫バス停にそれぞれ嬉野支所、武雄支所として車庫が併設されている。また祐徳神社前バス停にも門前出張所として車庫が併設されている。

バスターミナル[編集]

廃止されたバスターミナル[編集]

  • 嬉野温泉待合所(現体育館前バス停) ※2008年廃止
  • 武雄駅前待合所
  • 福富待合所 ※2004年廃止

現行路線[編集]

高速バス[編集]

いずれもWILLER EXPRESSブランドで運行

一般路線バス[編集]

一般路線の初乗り運賃は全路線160円で、最高額は佐賀 - 鹿島、武雄間の1000円である。

嬉野線

吉田線

  • 鹿島中川 - (浅浦) - 吉田 - 嬉野医療センター - 嬉野温泉バスセンター - 湯の田

太良線

武雄線

祐徳線

  • 祐徳神社 - 鹿島バスセンター - 塩田 - (県立宇宙科学館)- 武雄駅前 - ゆめタウン・図書館前 - 下西山車庫
    • かつての祐徳軌道と経由地がほぼ一致している
    • 県立宇宙科学館へは土日祝のみ経由

佐賀線

  • 祐徳神社 - 鹿島バスセンター - 白石 - 山口駅前 - 牛津駅前 - 医療センター好生館 - 佐賀駅バスセンター
    • 一部便は医療センター好生館を経由しない

モラージュ佐賀線

  • 佐賀駅バスセンター - 大財町 - 片田江 - モラージュ佐賀
  • 佐賀駅バスセンター - 唐人町 - 片田江 - モラージュ佐賀
    • それぞれ1時間に1本運行されている

武雄・三間坂線

嬉野・三間坂線

  • 湯の田 - 嬉野温泉バスセンター - (矢筈) - 三間坂駅前

以下の路線は日曜、祝日は全便運休する。

下吉田線

  • 湯の田 - 嬉野温泉バスセンター - 下吉田 - 七ツ川内

奥山線

  • (鹿島バスセンター) - 祐徳神社 - 奥山

能古見線

  • 鹿島バスセンター - 鹿島小前 - 尾崎

大野線

  • 鹿島バスセンター - 鹿島小前 - 大野

循環バス[編集]

以下は市町村コミュニティバスの形で運行しており、運賃が均一運賃となっており他の祐徳バス路線と運賃体系が異なる。

  • 鹿島市内循環バス
    • 鹿島バスセンター発着、鹿島市中心市街地を循環運行
    • 1日6本運行、西回り(反時計回り)・東回り(時計回り)各3本。日祝日および年末年始運休。
    • 運賃100円均一(未就学児無料)。
  • 武雄市内循環バス武雄・武内線
    • 下西山発着、武雄市内を循環運行
    • 1日5本運行。日祝日および年末年始運休。
    • 運賃200円均一(小学生以下および障害者は半額)。
  • 江北町内循環バス
    • 山口駅前発着。江北町内を循環運行
    • 1日8本運行。土日祝日および年末年始運休。
    • 運賃200円均一(小学生以下、70歳以上、障害者は半額)。

廃止路線[編集]

嬉野地区[編集]

大野原線
  • 嬉野温泉 - 下岩屋 - 大野原
春日線
  • 嬉野温泉 - 羽口坂 - 大野

鹿島地区[編集]

上久間線
  • 鹿島バスセンター - 石垣・春木 - 堤の上
新篭線
  • 鹿島中川 - 新篭入口 - 新篭
能古見線
  • 鹿島バスセンター - 行成・横田 - 柿原
広平線
  • 鹿島バスセンター - 行成 - 広平

佐賀地区[編集]

久保田線
  • 佐賀駅バスセンター - 森林公園 - 大立野
  • 佐賀駅バスセンター - 森林公園 - 久富
福富線
  • 佐賀駅バスセンター - 牛津本町 - 福富
東多久線
  • 佐賀駅バスセンター - 砥川新宿 - 東多久駅前

武雄地区[編集]

温泉ハイツ線
  • 武雄温泉駅 - 宇宙科学館 - 武雄温泉ハイツ
杉の岳線
  • 下西山 - 鳴瀬分道 - 小川入口
立野川内線
  • 武雄温泉駅 - 立野川内 - 三間坂駅前
柚木原線
  • 下西山 - 赤穂山 - 上柚木原
武雄市内循環バス
  • 橘・朝日線

優等路線[編集]

「かしま号」1992年撮影

以下、高速バスとして運行する路線と、高速道路を経由せずに自社営業エリア外の近隣地域に運行する路線があった。祐徳バスでは自社営業エリアと近隣・周辺地域を結ぶ昼行高速・優等路線は現在すべて消滅している。

おおあそ号
  • 嬉野温泉 - 佐賀駅バスセンター - 熊本交通センター <九州産業交通> ※1992年3月廃止
かささぎ号
  • 鹿島中川 - 塩田役場前 - 嬉野温泉 - 福岡 ※2002年10月運休
    • 1999年に嬉野温泉から鹿島中川まで路線延長。
かしま号
  • 祐徳神社 - 武雄駅前 - 福岡・福岡空港 <西日本鉄道
    • 1989年8月4日に、西日本鉄道との共同運行により運行を開始した。1日6往復の設定であったが、競合する特急「かもめ」「みどり」と比較すると、運賃面では優位性があったものの、フリークエンシーや所要時間の面では劣勢となり[2]、乗車率は伸び悩み、1996年3月に運休となった。車両は両社とも40人乗り前後のハイデッカー車を使用していた。
伊万里線
久留米線
佐世保線
諫早線

貸切バス[編集]

大型車は白地に緑・青・水色のラインの車体。中型車は白地に赤・橙・黄のライン。1991年(平成3年)8月に現行塗装が導入されるまでは路線バスと同一の塗装だった。県内の貸切バス事業者の中では比較的稼働率が良く、県内県外を問わず広く利用されている。(特に、旅行会社のツアー等で貸し切られる事が多い。)

タクシー[編集]

福岡市に事業部、福岡市と春日市に営業所を置き、福岡都市圏を営業エリアとしている。車両は日産車を使用していたが、日産・クルーの生産中止に伴い近年はトヨタ・コンフォートを導入していた。最近日産・NV200タクシーを2台導入した。福交運輸事業協同組合に加盟している。

なお佐賀県内では事業を展開しておらず、鹿島市内では国際興業グループ再耕庵タクシー が事業を行っている。

その他事業への展開[編集]

ホームセンターであるホームセンターユートク、園芸店などの経営も行っており、会社としてはこちらが基幹事業となっている。グループ会社として、カーディーラーや住宅販売会社、流通関連企業がある。

最近では分社化も進み、祐徳観光バス・祐徳交通などが設立されたが、2006年に貸切バスは本体の祐徳自動車、路線バスは祐徳バスに再編、さらに2019年に祐徳バスを祐徳自動車に合併させている。また、観光バス子会社の東日本観光バス東京都にあったが、日の丸自動車興業に事業を売却する形で撤退している。また、かつて福岡市への乗り入れを行っていた際、拠点となっていた福岡交通センター(現・博多バスターミナル)の運営会社である株式会社博多バスターミナルに出資している。福岡市への乗り入れはなくなったが、現在も株式をわずかであるが保有している。

2019年令和元年)6月21日、食品スーパー事業、ユートク食品館を福岡県三潴郡大木町に本社を置くスーパーマーケットアスタラビスタが買収。北方店を除く4店舗(久留米店、牛津店、嬉野店、鳥栖店)を譲渡した[3]

バス車両[編集]

国産4大メーカー(三菱ふそうUDトラックス(旧:日産ディーゼル)日野自動車いすゞ自動車)各社を使用している。2000年代までは西日本車体工業ボディの車両も導入されており一部が現存する。路線車においては交通バリアフリー法の制定前はトップドア(1扉)車が標準であった。

参考資料[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 祐徳自動車株式会社 第91期決算公告
  2. ^ 1995年6月の時点で、運行本数は「かしま号」が6往復に対し「かもめ」は22往復、「みどり」は14往復。運賃料金は「かしま号」の片道運賃1,650円に対し、JRの片道運賃と通常期普通車指定席特急料金の合計は「かもめ」の博多 - 肥前鹿島間、「みどり」の博多 - 武雄温泉間ともに2,620円。所要時間は「かしま号」が西鉄天神バスセンターから武雄温泉駅前まで1時間28分、同じく鹿島バスセンターまで1時間54分に対し、「かもめ」の博多 - 肥前鹿島間、「みどり」の博多 - 武雄温泉間ともに概ね1時間5分前後であった。参考:弘済出版社『JR時刻表』1995年7月
  3. ^ “アスタラビスタ、ユートク食品館を買収”. 佐賀新聞. (2019年6月22日). https://www.saga-s.co.jp/articles/-/390821 2019年9月25日閲覧。 

外部リンク[編集]