北広島駅

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北広島駅
駅舎(2004年10月)
きたひろしま
Kita-Hiroshima
H08 島松 (6.5 km)
(8.0 km) *上野幌 H06
地図
所在地 北海道北広島市中央6丁目10番地
北緯42度58分43.45秒 東経141度33分47.48秒 / 北緯42.9787361度 東経141.5631889度 / 42.9787361; 141.5631889 (北広島駅)座標: 北緯42度58分43.45秒 東経141度33分47.48秒 / 北緯42.9787361度 東経141.5631889度 / 42.9787361; 141.5631889 (北広島駅)
駅番号 H07
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 千歳線
キロ程 40.6 km(沼ノ端起点)
電報略号 キヒ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
[* 1]6,632人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1926年大正15年)8月21日[1]
備考 社員配置駅(管理駅
みどりの窓口
話せる券売機設置駅[2]
* この間に西の里信号場有り(当駅から3.8 km先)
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北広島駅(きたひろしまえき)は、北海道北広島市中央6丁目にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)千歳線駅番号H07電報略号キヒ事務管理コードは▲131405[3]

歴史[編集]

1976年の北広島駅と周囲約1キロメートル範囲。上が札幌方面。すでに橋上駅となっている。写真右側ホームの北端右横にある白い空き地は、地上駅舎時代の旧駅舎の跡地である。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 2022年(令和4年)
    • 3月23日:エルフィンパーク内に北海道四季彩館北広島店が開店[12]
    • 4月7日:キヨスク跡地に福祉ショップ「ふゅーる」が移転開業[13]
    • 12月25日:下りホーム(3・4番線)を沼ノ端方に88 m延伸[報道 1]。エレベータ改札口を新設[報道 1]

駅名の由来[編集]

当地一体は広島県人の入植が行われたため、自治体名が「広島村」となっていたことに因んで名付けられ、広島県広島市広島駅と区別するため、「北」を冠した[14]

自治体名についても、後の1996年平成8年)に広島町(←広島村)が市制施行するにあたり、同じく広島市との混同を避けるため、すでに駅名などで定着している「北広島市」となった[15]

駅構造[編集]

島式ホーム2面4線のホームを持つ橋上駅。外側(1・4番線)が本線、内側(2・3番線)が待避線になっている。早朝・夜間を除く大半の普通列車は、当駅で快速エアポート」と相互接続するほか、特急列車の通過待ちを行う。

この内、札幌方面の3・4番線はファイターズの本拠地が2023年(令和5年)シーズンよりエスコンフィールドHOKKAIDOへ移転することに伴い、前年の2022年(令和4年)12月25日に沼ノ端方へ88 m延伸されている[報道 1]。これは、試合開催時に快速・特別快速・区間快速「エアポート」が停車する4番線の停止位置を沼ノ端方へずらし、ホーム上の混雑を分散させる目的で行われたものである。

社員配置駅でみどりの窓口自動券売機話せる券売機[2]自動改札機ステーションATM(駅ナカBANK)が設置されている[16]。かつては改札内にホームへ直結するエレベーターがなく、都度駅員に申し出て利用する形が取られていたが、ファイターズ本拠地移転に合わせ、2022年(令和4年)にエレベーター前に自動改札機が置かれて正規の改札口(エレベータ改札口)となった[報道 2][報道 3][報道 1]

駅に直結して東西連絡橋・広場空間エルフィンパーク」があり[17]、「市民交流広場」では連日様々なイベントを開催しているほか、「市民サービスコーナー」では戸籍住民票などの交付、市内施設の案内、各種情報の提供などを行っている。

なお、JR北海道では新球場隣接の新駅(北海道ボールパーク駅〔仮称〕)の設置を進めているが、開業後は快速エアポートを停車させず、当駅と新駅とで乗客を分散させる考えを示している[新聞 2]

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1・2 千歳線 上り 新千歳空港苫小牧方面
3・4 下り 札幌小樽方面

(出典:JR北海道:駅の情報検索

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員6,632人[* 1]である。

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。

年度 乗車人員 出典
1994年(平成06年) 9,020 [* 2]
1995年(平成07年) 9,190
1996年(平成08年) 9,380 [* 3]
1997年(平成09年) 9,120
1998年(平成10年) 8,930
1999年(平成11年) 8,720
2000年(平成12年) 8,580
2001年(平成13年) 8,520
2002年(平成14年) 8,450
2003年(平成15年) 8,360
2004年(平成16年) 8,230
2005年(平成17年) 8,380 [* 4]
2006年(平成18年) 8,370
2007年(平成19年) 8,300
2008年(平成20年) 8,240
2009年(平成21年) 8,050 [* 5]
2010年(平成22年) 7,960
2011年(平成23年) 7,990
2012年(平成24年) 7,837
2013年(平成25年) 7,734
2014年(平成26年) 7,637
2015年(平成27年) 7,605
2016年(平成28年) 7,577 [* 1]
2017年(平成29年) 7,700 [18][* 1]
2018年(平成30年) 7,738 [* 1]
2019年(令和元年) 7,705
2020年(令和02年) 6,017
2021年(令和03年) 5,958
2022年(令和04年) 6,632

駅周辺[編集]

北広島団地、北広島市役所、北広島市総合体育館、北広島市レクリエーションの森、広島工業団地、広島第2工業団地、星槎道都大学への最寄駅になっている。

2020年12月18日には、北広島市がファイターズの新球場で開業を見据えて、北広島駅西口周辺の再開発計画案を発表した[新聞 3][新聞 4]。計画案は不動産会社日本エスコンにより提案され、18階建ての複合ビル、北広島駅と新球場を結ぶシャトルバス発着場、10階建ての分譲マンションや保育所の整備が盛り込まれた[新聞 3][新聞 4]。複合ビルにはホテル、飲食店やイベントに活用できるスペース、北広島駅直結の歩行者用スペースなどが計画されている[新聞 3]

2021年2月24日には、北広島市が新球場と当駅、新札幌駅を結ぶ有料の路線バスを、北海道内の民間バス事業者によって、新球場開業の2023年3月より運行することを発表した[新聞 5]。なお、路線バスは新球場で試合が開催されない日も運行するとしている[新聞 5]

東口
  • 北広島市芸術文化ホール(花ホール)
  • 北広島市図書館
  • 北広島病院
  • 北広島メディカルプラザ
  • 石屋製菓北広島工場
  • 北広島市立東部小学校
西口

バス路線[編集]

2023年(令和5年)10月1日現在。東口・西口にそれぞれ停留所が設置されている。

東口

ジェイ・アール北海道バスが発着[19]。路線詳細は広91と江92は空知線、その他は長沼線を参照。

西口

北海道中央バスが発着[20]。のりば前の北広島ターミナルビルに北広島案内所を設置する。路線詳細は大曲営業所を参照。また、エスコンフィールドHOKKAIDOの開業に合わせて、F VILLAGE行きシャトルバスの専用乗り場が設置されている。

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
千歳線
特別快速「エアポート」
通過(エスコンフィールドHOKKAIDOで試合が開催される時は臨時停車あり)
快速「エアポート」
恵庭駅 (H10) - 北広島駅 (H07) - 新札幌駅 (H05)
区間快速「エアポート」
島松駅 (H08) - 北広島駅 (H07) - 新札幌駅 (H05)
普通
島松駅 (H08) - 北広島駅 (H07) - (西の里信号場) - 上野幌駅 (H06)

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 曽根悟 2009, pp. 19–21.
  2. ^ a b 指定席券売機/話せる券売機|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railroad Company”. 北海道旅客鉄道. 2021年1月26日閲覧。
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、221頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ a b c d e f g 北広島市の統計, pp. 134–143.
  5. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、835頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ 「北広島駅が改築オープン」『交通新聞』交通協力会、1974年12月27日、2面。
  7. ^ 石黒, 俊昭「施工記録 札幌都市圏における輸送施設整備」『日本鉄道施設協会誌 = The journal of Japan Railway Civil Engineering Association』第28巻第10号、日本鉄道施設協会、1990年10月、42-59頁、doi:10.11501/32553392023年3月25日閲覧 
  8. ^ JR北広島駅の新駅舎*来月19日に開業”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1995年10月17日). 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
  9. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、181頁。ISBN 4-88283-120-1 
  10. ^ JR北広島駅*連絡橋が完成*東西の行き来スムーズに*来月5日に供用開始*交流広場も設置”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2000年2月22日). 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月2日閲覧。
  11. ^ “北海道の「キヨスク」がまた消える!「北広島店」8月31日閉店”. 北海道リアルエコノミー. (2020年8月28日). https://hre-net.com/keizai/ryutu/47094/ 2020年10月16日閲覧。 
  12. ^ “JR北海道フレッシュキヨスク、恵庭・北広島2駅の「キヨスク」跡に「セブンーイレブン」出店”. 北海道リアルエコノミー. (2022年2月2日). https://hre-net.com/keizai/ryutu/57578/ 2022年2月22日閲覧。 
  13. ^ “福祉ショップ「ふゅーる」 北広島駅構内に移転オープン”. WEB北広島新聞. (2022年4月7日). https://web-kitahiro.com/news/detail.php?id=29 2023年10月4日閲覧。 
  14. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、56頁。ASIN B000J9RBUY 
  15. ^ 広島町はなぜ北広島市になったのか”. 北海道ファンマガジン (2010年3月13日). 2017年10月30日閲覧。
  16. ^ 駅構内ATM4カ所に開設*北洋銀”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年11月22日). 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
  17. ^ エルフィンパーク”. 北広島市. 2017年11月4日閲覧。
  18. ^ “新千歳空港駅6%増の2位 昨年度JR乗車人数 新函館北斗駅11%減”. 北海道新聞. (2018年8月19日). オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/Xt7BZ 2018年9月7日閲覧。 
  19. ^ 札幌都市圏 時刻表NO.13(厚別・江別方面-長沼・南幌方面)” (PDF). JR北海道バス. 2019年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月5日閲覧。
  20. ^ 北広島駅 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年12月1日閲覧。

報道発表資料[編集]

  1. ^ a b c d 北海道ボールパークFビレッジへの鉄道アクセスについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年12月14日。 オリジナルの2022年12月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221215132810/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/221214_KO_BP_access.pdf2022年12月15日閲覧 
  2. ^ 北海道ボールパーク(仮称)開業に向けた北広島駅の改修について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2019年6月12日。 オリジナルの2019年12月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191111171237/http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20190612_KO_Kitahiroshima%20renew.pdf2019年12月11日閲覧 
  3. ^ 北海道ボールパーク(仮称)開業に伴う新駅案の検討状況と北広島駅の改修計画について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2019年12月11日。 オリジナルの2019年12月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191211065932/http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20191211_KO_BP.pdf2019年12月11日閲覧 

新聞記事[編集]

  1. ^ “北広島駅の改修 10月着工 市議会で市長 BP関連工事も進行”. 北海道新聞. (2020年9月9日). オリジナルの2020年9月9日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/FwZ6w 2020年9月9日閲覧。 
  2. ^ “新球場駅 年内に整備案 JR、着工は慎重判断”. 北海道新聞. (2019年6月13日). https://www.hokkaido-np.co.jp/article/314687 2019年6月13日閲覧。 [リンク切れ]
  3. ^ a b c “北広島駅前に18階複合ビル 市が計画案発表 新球場結ぶバス発着場も”. 北海道新聞. (2020年12月19日). オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/H8bgG 2020年12月20日閲覧。 
  4. ^ a b “北広島の顔 再生に期待 市長、駅西口開発提案内容で”. 北海道新聞. (2020年12月19日). オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/7LvF2 2020年12月20日閲覧。 
  5. ^ a b “新球場とJR北広島、新札幌駅 民間バス 開業から運行”. 北海道新聞. (2021年2月25日). オリジナルの2021年2月25日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/ZOCOr 2021年2月26日閲覧。 

北広島市資料[編集]

  1. ^ a b c d e 北広島市統計情報 運輸 1 北広島駅乗車人員” (pdf). 2023年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。20234-04-22閲覧。
  2. ^ “郵便施設(1)、(2)、北広島駅乗車人員”, 平成16年度 北広島市統計書 (北広島市) 
  3. ^ 郵便施設(1)、(2)、北広島駅乗車人員” (PDF). 平成18年度 北広島市統計書. 北広島市. 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
  4. ^ 郵便施設数の推移および郵便局名・所在地、北広島駅乗車人員” (PDF). 平成22年度版 北広島市統計書. 北広島市. 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
  5. ^ 平成28年版 北広島市の統計” (PDF). 北広島市. p. 49. 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月3日閲覧。


参考資料[編集]

  • 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]