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ティコティコタック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ティコティコタック
欧字表記 Tico Tico Tac[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1997年3月11日(27歳)[1]
死没 (存命中)
サッカーボーイ[1]
ワンアイドバンブー[1]
母の父 ブライアンズタイム[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 バンブー牧場[1]
馬主 (有)バンブー牧場[1]
調教師 松田正弘栗東[1]
競走成績
生涯成績 22戦4勝[1]
獲得賞金 2億2281万1000円[1]
勝ち鞍
GI 秋華賞 2000年
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ティコティコタック[1]日本競走馬・繁殖牝馬。主な勝ち鞍に2000年秋華賞

名前の由来は、ラテン音楽の曲「ティコティコ」(Tico Tico) [2]スペイン語心臓の鼓動や時計擬音「タック」(Tac) から取られている。

戦績

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2000年3月26日の阪神競馬場の未出走戦で、鞍上に藤井正輝を迎えデビューし、優駿牝馬と同日の中京競馬場で初勝利をあげた[3]。直後の阪神での条件戦で1位入線も6着に降着[3][4]。しかし、オーナーの竹田春夫は、札幌競馬場に転戦して古馬にもまれるきっかけを作ったということで、この降着で路線が変わったことがかえって良かったと振り返っている[4]。500万下を勝利して通過ののち900万下に昇級後は2戦足踏みするものの、3戦目の大倉山特別で勝ち上がり、「ここまで来たのだから」ということで秋華賞に駒を進めることとなる[3][4]。秋華賞では10番人気の低評価を覆し重賞初勝利。武幸四郎にとってもこれが初のGI勝利となった。その後は府中牝馬ステークス中山牝馬ステークスでの2着のほか2001年エリザベス女王杯でのトゥザヴィクトリーローズバドとのハナ、ハナ差の接戦の末の3着があったものの勝利を挙げることはなく[3]2002年8月11日のクイーンステークスの4着を最後に引退、繁殖牝馬となった。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[5]およびJBISサーチ[6]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
(kg)
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2000.03.26 阪神 4歳未出走 13 4 4 17.0 0(6人) 05着 藤井正輝 53 ダ1200m(良) 1:15.9 (38.7) -1.2 ティエッチフライト
0000.04.02 阪神 4歳未出走 16 3 5 27.5 0(7人) 07着 藤井正輝 53 ダ1400m(良) 1:28.2 (39.6) -1.0 ファイブソルジャー
0000.04.15 阪神 4歳未勝利 16 6 11 78.0 0(9人) 11着 藤井正輝 53 ダ1200m(稍) 1:16.4 (39.6) -2.6 マルブツキセキ
0000.05.06 京都 4歳未勝利 18 8 17 53.5 0(8人) 03着 藤井正輝 53 芝1400m(良) 1:22.5 (35.2) -0.4 グロリアスサンデー
0000.05.21 中京 4歳未勝利 16 3 5 03.7 0(2人) 01着 藤井正輝 53 芝1800m(良) 1:49.5 (37.0) -0.1 (イサミオテンバ)
0000.06.19 阪神 4歳500万下 16 7 13 10.4 0(4人) 06着[race 1] 藤井正輝 53 芝1600m(良) 1:35.0 (35.1) -0.0 オグリビーナス
0000.07.08 阪神 4歳500万下 13 8 12 03.2 0(2人) 05着 幸英明 53 芝1600m(良) 1:35.7 (34.9) -0.4 ランドチェイサー
0000.08.06 札幌 4歳以上500万下 16 4 8 09.8 0(5人) 01着 四位洋文 53 芝2000m(良) 2:02.7 (36.7) -0.2 (マイネルカピタン)
0000.08.19 札幌 HBC杯 900 14 2 2 12.4 0(8人) 03着 松永幹夫 51 芝1800m(良) 1:48.7 (35.7) -0.2 ミホギャラリー
0000.09.03 札幌 HTB賞 900 13 5 7 07.5 0(3人) 04着 武幸四郎 53 芝2000m(稍) 2:04.0 (37.3) -0.4 フサイチソニック
0000.09.17 札幌 大倉山特別 900 12 1 1 04.1 0(2人) 01着 横山典弘 53 芝1800m(良) 1:51.7 (34.9) -0.2 (プレイザフィールド)
0000.10.15 京都 秋華賞 GI 18 2 4 27.1 (10人) 01着 武幸四郎 55 芝2000m(良) 1:59.9 (33.5) -0.1 ヤマカツスズラン
0000.12.17 阪神 阪神牝馬特別 GII 14 6 9 15.2 0(7人) 03着 武幸四郎 53 芝1600m(良) 1:34.4 (35.0) -0.6 トゥザヴィクトリー
2001.01.28 京都 京都牝馬S GIII 16 4 7 05.8 0(3人) 06着 武幸四郎 56 芝1600m(稍) 1:35.5 (34.8) -0.3 グレイスナムラ
0000.03.14 中京 中京記念 GIII 16 1 2 07.4 0(4人) 04着 武幸四郎 55 芝2000m(稍) 2:00.0 (36.1) -0.3 ロードクロノス
0000.08.12 札幌 クイーンS GIII 11 7 8 07.8 0(5人) 06着 中舘英二 55 芝1800m(良) 1:48.2 (35.3) -0.8 ヤマカツスズラン
0000.10.14 東京 府中牝馬S GIII 11 6 6 05.2 0(2人) 02着 勝浦正樹 55 芝1800m(良) 1:45.6 (35.1) -0.0 マルカキャンディ
0000.11.11 京都 エリザベス女王杯 GI 15 4 7 09.2 0(5人) 03着 武幸四郎 56 芝2200m(良) 2:11.2 (34.1) -0.0 トゥザヴィクトリー
0000.12.08 中京 中日新聞杯 GIII 9 4 4 02.2 0(1人) 04着 武幸四郎 56 芝1800m(良) 1:48.5 (35.0) -0.5 グランパドドゥ
2002.01.20 東京 AJCC GII 12 1 1 06.6 0(5人) 08着 勝浦正樹 55 芝2200m(良) 2:14.4 (35.6) -0.7 フサイチランハート
0000.03.09 中山 中山牝馬S GIII 14 6 9 06.9 0(3人) 02着 武幸四郎 56.5 芝1800m(良) 1:46.2 (34.8) -0.8 ダイヤモンドビコー
0000.08.11 札幌 クイーンS GIII 14 5 8 08.4 0(4人) 04着 武幸四郎 55 芝1800m(良) 1:48.1 (35.9) -0.0 ミツワトップレディ
  1. ^ 1位入線

引退後

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引退後はバンブー牧場で繁殖牝馬となり、12頭の産駒を送り出した。産駒から重賞勝ち馬はでなかったが、6番仔ヴィカバンブーの産駒から九州3歳三冠を達成したスーパージンガ(佐賀皐月賞九州ダービー栄城賞ロータスクラウン賞ほか)[7]、5番仔ギャラクティコの産駒からバレンタインガール(ロータスクラウン賞)が出ている。2018年で繁殖生活を終え、2019年より引退名馬繋養展示事業の対象となり、功労馬として引き続きバンブー牧場でに繋養されている[2]

産駒一覧

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生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 2004年 バンブーファルカン 栗毛 アフリート (有)バンブー牧場 栗東・佐藤正雄 9戦1勝 [8]
2005年 (不受胎) フォーティーナイナー
2番仔 2006年 クリスタルバンブー 鹿毛 クロフネ (不出走) (繁殖牝馬) [9]
3番仔 2007年 バンブーインディゴ ダンスインザダーク (不出走) (繁殖牝馬) [10]
4番仔 2008年 コモノドラゴン 栗毛 アグネスタキオン 永井啓弍 栗東・加藤敬二
名古屋・坂口義幸
→栗東・加藤敬二
26戦4勝(うち地方2戦2勝) [11]
5番仔 2009年 ギャラクティコ 鹿毛 マンハッタンカフェ (有)バンブー牧場 栗東・佐藤正雄 8戦0勝 (繁殖牝馬) [12]
6番仔 2011年 ヴィカバンブー アドマイヤムーン 栗東・佐藤正雄
→名古屋・川西毅
9戦1勝(うち地方6戦1勝) (繁殖牝馬) [13]
7番仔 2012年 ミスズダンディー 永井啓弍 栗東・加藤敬二
→名古屋・川西毅
→栗東・加藤敬二
→栗東・荒川義之
46戦5勝(うち地方13戦4勝) [14]
8番仔 2013年 マーズアタック 栗毛 タイキシャトル 島川隆哉 美浦成島英春
笠松・後藤正義
→美浦・柴田政人
30戦3勝(うち地方16戦3勝) [15]
9番仔 2014年 アルマバテーム 鹿毛 エンパイアメーカー コウトミックレーシング
→坂本浩一
栗東・西浦勝一
盛岡・工藤裕孝
11戦0勝(うち地方6戦0勝) (繁殖牝馬) [16]
10番仔 2015年 チクタクボンボン 栗毛 ゴールドアリュール (有)ミルファーム 美浦・斎藤誠
→美浦・大江原哲
5戦0勝 (繁殖牝馬) [17]
11番仔 2016年 ケイティーアカオギ 牡→ タイキシャトル 竹之内康一 船橋・阿井正雄 5戦1勝 [18]
12番仔 2017年 クンクンクン カジノドライヴ (有)ミルファーム
→池田守
美浦・加藤和宏
金沢・吉井敏雄
7戦0勝 [19]
2018年 (不受胎) ダノンレジェンド

血統表

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ティコティコタック血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ファイントップ系
[§ 2]

サッカーボーイ
1985
栃栗毛 北海道白老町
父の父
*ディクタス
Dictus 1967
栗毛 フランス
Sanctus Fine Top
Sanelta
Doronic Worden
Dulzetta
父の母
ダイナサッシュ 1979
鹿毛 北海道早来町
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*ロイヤルサッシュ Princely Gift
Sash of Honour

ワンアイドバンブー
1991
黒鹿毛 北海道浦河町
*ブライアンズタイム
Brian's Time 1985
黒鹿毛 アメリカ
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
母の母
ドロレスバンブー
1984 青鹿毛
*ジョンティオンブル No Mercy
Kirisana
シェンバンブー *ヴェンチア
ブラックバンブー
母系(F-No.) シルバーバツトン(GB)系(FN:4-g) [§ 3]
5代内の近親交配 5代内アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [20]
  2. ^ [21]
  3. ^ [20]
  4. ^ [20][21]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ティコティコタック”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  2. ^ a b 2019年10月 ~ティコティコタックとの再会~”. 引退名馬コラム. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2019年11月15日閲覧。
  3. ^ a b c d ティコティコタック”. 競走馬のふるさと案内所. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  4. ^ a b c #杉本188 p. 88
  5. ^ ティコティコタックの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年11月15日閲覧。
  6. ^ ティコティコタック 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  7. ^ 【佐賀・ロータスクラウン賞】スーパージンガが九州3歳三冠達成!/地方競馬レース結果”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd. (2019年9月1日). 2019年11月15日閲覧。
  8. ^ バンブーファルカン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  9. ^ クリスタルバンブー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  10. ^ バンブーインディゴ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  11. ^ コモノドラゴン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  12. ^ ギャラクティコ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  13. ^ ヴィカバンブー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  14. ^ ミスズダンディー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  15. ^ マーズアタック”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  16. ^ アルマバテーム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  17. ^ チクタクボンボン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  18. ^ ケイティーアカオギ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  19. ^ クンクンクン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  20. ^ a b c ティコティコタック 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月15日閲覧。
  21. ^ a b ティコティコタックの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年11月15日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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