bjリーグ 2010-11

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bjリーグ 2010-11シーズン
優勝 浜松・東三河フェニックス(2回目)
準優勝 琉球ゴールデンキングス
チーム数 16

bjリーグ2010-11は、2010年10月16日から2011年5月22日まで、日本各地で行われたバスケットボールプロリーグである。

参加チーム[編集]

2010-11シーズン参加チーム

地区
チーム名 都道府県 都市 ホームアリーナ 位置 固定席
観客数
(平均)
参入年
秋田ノーザンハピネッツ 秋田 秋田市 秋田県立体育館 北緯39度43分10.5秒 東経140度5分37.6秒 2,590席 2,258人 2010年
仙台89ERS 宮城県 仙台 仙台市体育館 北緯38度13分4.5秒 東経140度52分8.6秒 4,681席 2,106人 2005年
新潟アルビレックスBB 新潟 新潟市 新潟市東総合SC 北緯37度54分54.6秒 東経139度6分18.1秒 2,048席 2,160人 2005年
富山グラウジーズ 富山 富山市 富山県総合体育C 北緯36度38分41.8秒 東経137度11分24秒 2,000席 1,401人 2006年
埼玉ブロンコス 埼玉 所沢市 所沢市民体育館 北緯35度48分36秒 東経139度27分48.7秒 2,352席 1,679人 2005年
東京アパッチ 東京 渋谷区 代々木第二体育館 北緯35度39分59.3秒 東経139度41分54.7秒 2,888席 1,010人 2005年
浜松・東三河フェニックス 静岡県 浜松 浜松アリーナ 北緯34度43分4秒 東経137度46分0.5秒 3,544席 1,471人 2008年
西 滋賀レイクスターズ 滋賀 大津市 滋賀県立体育館 北緯35度0分18秒 東経135度53分14.6秒 1,896席 1,784人 2008年
京都ハンナリーズ 京都 京都市 京都市体育館 北緯34度59分43.7秒 東経135度42分54.1秒 2,926席 1,054人 2009年
大阪エヴェッサ 大阪 大阪市 大阪府立体育会館 北緯34度39分44秒 東経135度29分57秒 3,131席 1,636人 2005年
島根スサノオマジック 島根 松江市 松江市総合体育館 北緯35度28分20.3秒 東経133度3分55.4秒 1,367席 1,752人 2010年
高松ファイブアローズ 香川県 高松 高松市総合体育館 北緯34度20分33.06秒 東経134度4分26.99秒 2,000席 737人 2006年
ライジング福岡 福岡 福岡市 アクシオン福岡 北緯33度34分56.2秒 東経130度27分45秒 1,160席 1,081人 2007年
大分ヒートデビルズ 大分 別府市 ビーコンプラザ 北緯33度16分58.9秒 東経131度29分13.3秒 2,432席 809人 2005年
宮崎シャイニングサンズ 宮崎 宮崎市 宮崎県体育館 北緯31度55分2.4秒 東経131度26分4.9秒 1,780席 886人 2010年
琉球ゴールデンキングス 沖縄 宜野湾市 沖縄CC 北緯26度16分47.1秒 東経127度44分0.7秒 1,468席 2,561人 2007年
  • 本年度は16チームが参加。
  • 東京はシーズン前に運営会社である株式会社エクスターエンターテイメントから株式会社EVOエンターテイメントに社名変更。
  • 高松はシーズン前に運営会社が株式会社スポーツプロジェクト高松から株式会社ファイブアローズに社名変更。

新規参入[編集]

2010-11年度シーズンは10件以上の新規参入の打診があり、その中から秋田県、神奈川県、島根県、宮崎県のほか1団体の計5団体が正式に申請を行った。

審査の結果、2009年(平成21年)5月27日に秋田の参入が発表された[1]。残る4団体も6月中に審査を行い、8月に島根[2]と宮崎[3]の参入が発表された。

ドラフト[編集]

順位 チーム 選手 前所属 備考
1 1 島根 横尾達泰 日立サンロッカーズ
2 宮崎 伊藤拓郎 レラカムイ北海道 アーリーチャレンジ(浜松)
3 新潟
(秋田)
根東裕隆 パナソニックトライアンズ
4 高松 鈴木正晃 LEGEND
- 富山 指名放棄
5 大阪
(埼玉)
小淵雅 三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ アーリーチャレンジ(沖縄)
- 京都 指名権なし
- 滋賀
(東京)
指名放棄
- 大分 指名放棄
- 滋賀 指名権なし
- 福岡 指名放棄
6 仙台 薦田拓也 福岡大学
- 新潟 指名権なし
- 沖縄 指名権なし
- 大阪 指名権なし
- 浜松 指名権なし
2 - 島根 指名放棄
- 宮崎 指名放棄
7 秋田 信平優希 法政大学
- 高松 指名放棄
- 埼玉 指名放棄
- 京都 指名放棄
- 東京 指名放棄
- 仙台 指名放棄
- 新潟 指名権なし
- 沖縄 指名権なし
- 大阪 指名権なし
- 浜松 指名権なし
3 - 秋田 指名放棄
- 新潟 指名放棄
- 沖縄 指名権なし
- 大阪 指名放棄
- 浜松 指名権なし
4 - 沖縄 指名放棄
- 浜松 指名権なし
5 - 浜松 指名放棄

育成ドラフト[編集]

順位 チーム 選手 前所属 備考
1 1 島根 曳野康久 常葉学園大学 選手契約
2 秋田 澤口誠 盛岡南高校 選手契約
3 宮崎 大石慎之介 浜松大学 アーリーチャレンジ(仙台)・選手契約
- 高松 指名放棄
4 富山 岡崎崇 立教大学
- 埼玉 指名放棄
5 京都 菊地達也 京都産業大学
- 東京 指名放棄
- 大分 指名放棄
- 滋賀 指名放棄
- 福岡 指名放棄
- 仙台 指名放棄
- 新潟 指名放棄
- 沖縄 指名放棄
5 大阪 北村豪希 近畿大学 育成指定選手(福岡)・選手契約
- 浜松 指名放棄
2 6 島根 山本エドワード 大東文化大学 選手契約
- 秋田 指名放棄
- 宮崎 指名放棄
- 富山 指名放棄
- 京都 指名放棄
- 大阪 指名放棄
3 - 島根 指名放棄

試合方式[編集]

レギュラーシーズン(予選リーグ)[編集]

2010-11シーズンでは、16チームが以下の2つにカンファレンス分けされた。

  • 東カンファレンス…秋田・仙台・新潟・富山・埼玉・東京・浜松
  • 西カンファレンス…滋賀・京都・大阪・島根・高松・福岡・大分・宮崎・沖縄

ホーム&アウェーにより、同一カンファレンス所属チームとは4回戦または6回戦総当たりで、別カンファレンス所属チームとは2回戦総当りで、合計52試合を行う。

順位は、各カンファレンス内で52試合の勝敗等(勝敗が同じ場合には、(1)得失点差→(2)1試合当たりの平均得点で順位を決める)により1位から7位までの順位を決める。そして、レギュラーシーズンでカンファレンス上位がプレイオフに進出。

※なお、東日本大震災のため東カンファレンスの仙台・埼玉・東京は途中出場辞退となった。また秋田・新潟も一時活動を休止していた。その後4月1日にbjリーグより成績についての説明があり、活動休止の仙台・埼玉・東京については休止決定時点の成績をそのまま最終成績とした上で、プレイオフに自動的に進出する残り4チームは勝率順に順位を付けてセミファイナルの組み合わせを決定した。

プレイオフ(決勝トーナメント)[編集]

  • 東地区上位4チーム、西地区上位6チームがプレイオフに進出。西地区は3位と6位、4位と5位でファーストラウンドを戦った後、カンファレンス セミファイナルで1位とファーストラウンド勝者のうちレギュラーシーズン下位のチーム、2位は上位のチームと対戦。東地区は従来通りカンファレンス セミファイナルで1位と4位、2位と3位でファイナル4を争う。いずれも上位チームのホームで2試合行い、1勝1敗で並んだ場合は第2試合直後に優勝決定戦を行う。ファイナル4は準決勝(地区優勝決定戦)を行い、更にその勝者同士で総合優勝決定戦を開催する。ファイナル4は集中開催でそれぞれ1試合決着。

レギュラーシーズン[編集]

※東日本大震災による一部チームの活動停止などの影響で、チームごとで消化試合数が異なる。
※緑色がプレイオフ進出。

イースタン・カンファレンス[編集]

順位 チーム名 勝率 得点 失点 得失点差
1 浜松・東三河フェニックス 40 6 .870 - 89.1 76.8 +12.3
2 仙台89ERS 24 12 .667 11.0 81.9 77.0 +4.9
3 東京アパッチ 20 14 .588 3.0 86.1 83.3 +2.8
4 新潟アルビレックスBB 20 20 .500 3.0 75.3 74.3 +1.0
5 埼玉ブロンコス 18 32 .368 5.0 79.3 82.7 -3.4
6 秋田ノーザンハピネッツ 18 32 .360 2.0 79.4 84.3 -4.9
7 富山グラウジーズ 13 31 .295 2.0 72.4 82.4 -10.0

ウェスタン・カンファレンス[編集]

順位 チーム名 勝率 得点 失点 得失点差
1 琉球ゴールデンキングス 34 16 .680 - 85.3 79.0 +6.3
2 大阪エヴェッサ 32 18 .645 2.0 81.2 76.0 +5.2
3 ライジング福岡 30 20 .600 2.0 89.0 85.4 +3.6
4 滋賀レイクスターズ 30 20 .600 0.0 88.8 85.8 +3.0
5 京都ハンナリーズ 28 20 .583 1.0 88.9 83.4 +5.5
6 島根スサノオマジック 24 16 .480 5.0 77.3 77.3 0
7 大分ヒートデビルズ 16 32 .333 7.0 76.1 80.9 -4.8
8 宮崎シャイニングサンズ 13 37 .260 4.0 80.9 90.0 -9.1
9 高松ファイブアローズ 10 38 .208 2.0 73.2 84.7 -11.5

プレイオフ[編集]

                                           
4月27日・28日
アクシオン福岡
  5月7日・8日
住吉スポーツセンター
         
 6  島根スサノオマジック  80  80  
 3  ライジング福岡  66  87  
 3  ライジング福岡  86  88       5月21日
有明コロシアム
 2  大阪エヴェッサ  79  100    
ウェスタン
4月30日・5月1日
滋賀県立体育館
 2  大阪エヴェッサ  76
5月7日・8日
宜野湾市立体育館
   1  琉球ゴールデンキングス  82  
 5  京都ハンナリーズ  88  60  13 ウェスタン ファイナル
 4  滋賀レイクスターズ  79  74  
 4  滋賀レイクスターズ  80  88  20   5月22日
有明コロシアム
 1  琉球ゴールデンキングス  95  85    
ファーストラウンド  
カンファレンスセミファイナル
 西1  琉球ゴールデンキングス  68
5月7日・8日
新潟市鳥屋野総合体育館
   東1  浜松・東三河フェニックス  82
ファイナル
 6  秋田ノーザンハピネッツ  72  76  
    5月21日
有明コロシアム
5月22日
有明コロシアム
 4  新潟アルビレックスBB  75  84    
イースタン
 4  新潟アルビレックスBB  74  西2  大阪エヴェッサ  85
5月7日・8日
豊橋市総合体育館
   1  浜松・東三河フェニックス  88    東4  新潟アルビレックスBB  75
イースタン ファイナル 3位決定戦
 7  富山グラウジーズ  52  62  
 
 1  浜松・東三河フェニックス  71  73    


  • 東日本大震災の影響で、イースタンカンファレンスのファーストラウンドは行われず、休止した3チームを除く4チームがそのままセミファイナルに進出した。
  • 対戦カードはレギュラーシーズンの順位によって決定され、そのラウンドに登場する最上位チームが最下位チームと対戦する[4]
  • ファーストラウンドとセミファイナルについては、上位チームのホームで2日間の1試合を行い、1勝1敗の場合は2日目の試合後に延長戦を行なって決着する。
  • カンファレンスファイナル、ファイナル、3位決定戦は1箇所に集まって開催され、1戦先勝の試合を行った。
  • チーム名の左の数字はレギュラーシーズンの順位。

bj-KBL チャンピオンシップゲームズ[編集]

開催国 日時 bjリーグ優勝 結果 KBL優勝 MVP
第1戦 日本の旗 日本 9月23日 日本の旗浜松・東三河フェニックス 80 - 66 大韓民国の旗蔚山モービスフィバス
第2戦 日本の旗 日本 9月25日 69 - 79 太田敦也

1勝1敗のため得失点差により浜松・東三河フェニックス優勝。

bjリーグオールスターゲーム[編集]

出場選手[編集]

澤岻直人(新潟・4回目)
青木康平(東京・5回目)
マイク・ベル(仙台・初出場)
ジュリアス・アシュビー(新潟・3回目)
波多野和也(埼玉・4回目)
澤口誠(秋田・初出場)
仲摩純平(東京・初出場)
ウェイン・アーノルド(浜松・初出場)
ブライアン・ハーバー(富山・初出場)
ジェフリー・パーマー(浜松・初出場)
城宝匡史(滋賀・3回目)
石崎巧(島根・初出場)
リン・ワシントン(大阪・2回目)
ウィリアム・ナイト(大阪・2回目)
ジェフ・ニュートン(沖縄・3回目)
今野翔太(大阪・初出場)
竹田智史(高松・初出場)
マット・ロティック(大分・初出場)
清水太志郎(宮崎・3回目)
マイキー・マーシャル(滋賀・初出場)
ウェンデル・ホワイト(京都・2回目)
マイケル・パーカー(福岡・3回目)

結果[編集]

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q
WEST 26 27 27 30 110
EAST 24 39 20 26 109

受賞者[編集]

  • MVP:リン・ワシントン
  • MIP:青木康平

スリーポイントコンテスト[編集]

順位 選手 予選 延長戦 決勝
1 岡田優(滋賀) 13点 11点 16点
2 ウィリアム・ナイト(大阪) 15点 --- 13点
3 大口真洋(浜松) 13点 4点 ---
4 仲摩純平(東京) 12点 --- ---
5 マクムード・アブドゥル=ラウーフ(京都) 9点 --- ---
6 ウェイン・アーノルド(浜松) 6点 --- ---

ダンクコンテスト[編集]

順位 選手 予選 決勝 同点決勝
1 橘佳宏(仙台) 50点 48点 48点
2 ジェラル・デービス(島根) 49点 48点 42点
3 ブライアン・ハーパー(富山) 47点 --- ---
4 ジェレミー・タイラー(東京) 45点 --- ---
5 ラシード・スパークス(高松) 45点 --- ---
6 ローレンス・ブラックレッジ(大阪) 38点 --- ---

アワード[編集]

最優秀選手[編集]

部門 受賞者 球団
レギュラーシーズン ジェフリー・パーマー 浜松
プレイオフ ジェフリー・パーマー 浜松

ベスト5[編集]

部門 受賞者 球団
ガード ウェイン・アーノルド 浜松
石崎巧 島根
フォワード ジェフリー・パーマー 浜松
マイケル・パーカー 福岡
アンソニー・マクヘンリー 沖縄

個人タイトル[編集]

部門 受賞者 球団 成績
得点 マイケル・パーカー 福岡 27.3 点
アシスト ケニー・サターフィールド 大阪 6.5本
リバウンド ゲイリー・ハミルトン 滋賀 15.2本
ブロックショット ジェラル・デービス 島根 3.2本
スティール マイケル・パーカー 福岡 2.3本
3Pシュート成功率 竹野明倫 福岡 46.0%
フリースロー成功率 マクムード・アブドゥル=ラウーフ 京都 89.0%

月間MVP[編集]

選手
10月 ウィリアム・ナイト
11月 ウェイン・アーノルド
12月 マイク・ベル
1月 ケニー・サターフィールド
2月 バイロン・イートン
3月 小菅直人
4月 レジー・ウォーレン

その他[編集]

部門 受賞者 球団
最優秀コーチ 中村和雄 浜松
MIP 田中健介 東京
最優秀6th Man ウェイン・アーノルド 浜松
ベストブースター 秋田ノーザンハピネッツ
島根スサノオマジック

その他[編集]

  • 2010年3月に日本バスケットボール協会と覚書調印が行われ、このシーズンが日本協会公認となって初めてのシーズンとなる。
  • 今シーズンより週間・月間MVPスポンサーがコンビニ大手のローソンに変更された。
  • シーズン終了後、東京が翌2011-2012シーズンへの不参加を発表。

脚注[編集]

  1. ^ 秋田さプロバスケ秋田プロバスケットボールチームをつくる会
  2. ^ 島根にプロ・バスケットチームをつくろう! OFFICIAL WEB SITE島根スポーツ振興会
  3. ^ みやざきプロバスケットボールチーム設立準備委員会
  4. ^ ファーストラウンドのレギュラーシーズン3位対レギュラーシーズン6位の結果によって、カンファレンスセミファイナルの対戦カードが変わることになる

関連項目[編集]