茨城県立日立第一高等学校・附属中学校
茨城県立日立第一高等学校・附属中学校 | |
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過去の名称 | 茨城県立日立中学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 |
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理念 | 高い志・科学する心・未来を拓く力 |
校訓 |
誠実勤勉なれ 剛健質実なれ 規律礼儀を正しくせよ 自治独立につとめよ 和衷協同せよ |
設立年月日 | 1927年4月11日 |
創立記念日 | 10月28日 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
分校 | 本山分校(1974年廃校) |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 進学重視型単位制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 前後期制 |
高校コード | 08104D |
所在地 | 〒317-0063 |
茨城県日立市若葉町3丁目15番1号 ![]() 北緯36度35分58.5秒 東経140度39分31.4秒 / 北緯36.599583度 東経140.658722度座標: 北緯36度35分58.5秒 東経140度39分31.4秒 / 北緯36.599583度 東経140.658722度 | |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
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茨城県立日立第一高等学校・附属中学校(いばらきけんりつ ひたちだいいちこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう)は、茨城県日立市若葉町三丁目にある県立高等学校・中学校。2012年に附属中学校を併設、中高一貫教育が始まった。
概要[編集]
生徒の自主・自律の精神が尊重されており、茨城県内では茨城県立水戸第一高等学校とともに制服を設けていない私服校である。(附属中学校は制服有) SSH(スーパーサイエンスハイスクール)、SELHi(スーパーランゲージハイスクール)に指定されており、特に科学教育が活発である。東京大学・京都大学等難関大学にも合格者を輩出する県内有数の進学校である。また、部活動も活発で、サッカー部は1957年に全国高等学校サッカー選手権大会準優勝、野球部は1985年に全国高等学校野球選手権大会出場、2015年には茨城県大会準優勝、ラグビー部は1986年に茨城県内公式戦111連勝を達成している。
2017年、学校創立90周年を迎えた。
附属中学校は2012年度に生徒募集を開始し、定員80名の所、倍率6倍近い500名弱が受験した。高校のカリキュラムに合わせた柔軟かつ高度な教育が提供されており、科学、英語教育をはじめとする質の高い授業が行われている。特に、二年には福島・ブリティッシュヒルズにおける国内語学研修、三年には修学旅行としてシンガポール語学研修が行われている。
高校には普通科とサイエンス科(工学系進学コースと医療系進学コース)があり、二年次になると成績等を考慮して各々選抜される。附属中学校から内部進学する学生と高校から入学してきた学生とのクラス分けは特にないが、数学・英語等においては内部進学生が先取り学習を行なっている。SSH指定校として、世界的に有名な科学者・技術者を招待し、毎年大規模な講演会を開催している。その他主な行事として、希望者制の英国・ロンドンへの模擬国連日本代表参加や米国・サンフランシスコ方面への科学技術関係視察、また二年次には普通科は沖縄方面、サイエンス科はベトナムへの研修旅行が組まれている。その他の行事として、マラソン大会では笠松運動公園周辺を約15kmの周回コースとして行う。また、文化祭である白堊祭では来場者が4000人を超える。
予備校なしでも生徒が勉学に打ち込める環境を考慮し、校内には冷暖房完備の学習ホール(白堊会館)が設置されている。
沿革[編集]
- 1927年1月22日 - 茨城県立日立中学校設置。同年4月の開校が認可される(定員500名)。
- 1927年4月11日 - 日立第五尋常高等小学校(現・日立市立仲町小学校)の一部を借用して、茨城県立日立中学校開校。同校の第1期生が入学(入学者104名)。
- 1927年7月8日 - 現在地に校舎が完成し移転。
- 1928年10月28日 - 開校式が挙行される。この日が開校記念日となる。
- 1932年3月6日 - 第1期生が卒業(卒業者77名)。
- 1934年7月29日 - 皇太子(明仁親王)御誕生記念プール竣工式が挙行される。
- 1939年4月1日 - 学級増(定員750名)。
- 1942年4月1日 - 学級増(定員1000名)。
- 1945年4月1日 - 学級増(定員1250名)。
- 1945年7月19日 - 艦砲射撃および空襲により校舎が全焼。
- 1945年9月 - 日立製作所青年学校(現・日立工業専修学校)の校舎を借用し、授業を再開。
- 1946年7月 - 改修された本校舎に移転し、授業を再開。
- 1946年11月28日 - 復興式が挙行される。
- 1948年4月1日 - 新学制実施により、茨城県立日立第一高等学校に改称し、全日制普通科高等学校となる。現在の校章を制定。夜間制高等学校を併置(定員400名)。
- 1949年4月1日 - 全日制商業科を併置。定員1050名(普通科900名、商業科150名)。
- 1950年4月 - 夜間制高等学校が定時制高等学校となる。
- 1952年10月23日 - 創立25周年記念式典が挙行される。現在の校歌を制定、校旗を樹立。
- 1955年4月12日 - 本山(もとやま)分校(定時制普通科)が開校(定員200名)。
- 1957年10月17日 - 創立30周年記念式典が挙行される。
- 1961年10月15日~17日 - 第1回白堊祭が開催。(白堊祭は原則、3年に1度開催。当時は1日目~2日目が文化祭、3日目が体育祭。2002年9月17日・18日の第15回から文化祭のみ。体育祭は2001年に分離、開催され、以後3年に1度開催。)
- 1962年4月1日 - 全日制定員1200名(普通科1050名、商業科150名)。
- 1963年4月1日 - 商業科募集停止。全日制普通科の定員は1500名。
- 1967年10月14日 - 創立40周年記念式典が挙行される。創立40周年記念誌を発行。
- 1969年4月1日 - 全日制普通科の定員が1350名に。
- 1969年12月1日 - 全クラスにストーブを設置。
- 1973年4月1日 - 本山分校の新入生募集を停止(日立鉱山から日本鉱業が撤退したことによる)。
- 1974年2月8日 - 1か月の試行期間を経て、制服完全自由化。
- 1974年3月 - 本山分校廃校。
- 1978年11月2日 - 創立50周年記念式典。創立50周年記念誌「白堊五十年のあゆみ」を発行。
- 1980年7月31日 - 現在の本館が竣工。
- 1995年4月1日 - 全日制普通科の定員が1134名に。
- 1996年2月 - 推薦入学試験実施。
- 1997年4月1日 - 全日制普通科の定員が1080名に。
- 1997年10月3日 - 創立70周年記念式典。創立70周年記念誌「白堊七十年のあゆみ」を発行。
- 1997年12月16日 - 正門前に校歌碑を建立。
- 2000年4月1日 - 全日制普通科の定員が1040名に。
- 2001年4月1日 - 全日制普通科の定員が1000名に。
- 2002年3月5日 - 格技場を改修し、白堊会館と改称。
- 2002年4月1日 - 全日制普通科の定員が960名に。
- 2003年4月1日 - 文部科学省よりSELHi(2003年度~2005年度)に指定。
- 2003年10月18日 - 第1回国際交流生徒派遣(~10月29日、イギリスロイヤル・ラッセル・スクール)実施。
- 2004年4月1日 - 全日制普通科を学年制から単位制に改める。
- 2007年4月1日 - 文部科学省よりSSHに指定。(指定期間は5年間)
- 2011年11月18日 - 定時制募集停止。
- 2012年3月28日 - 文部科学省よりSSHに指定。(5年間)
- 2012年4月1日 - 茨城県立日立第一高等学校附属中学校を開校し、中高一貫教育を開始。
- 2017年10月28日 開校から90年を迎えた。
校訓[編集]
- 一.誠実勤勉なれ
- 一.剛健質実なれ
- 一.規律礼儀を正しくせよ
- 一.自治独立につとめよ
- 一.和衷協同せよ
著名な卒業生[編集]
- 石川昭政(衆議院議員)
- 石田剛規(トヨタ自動車アルバルク選手)
- 江尻亮(元プロ野球選手。大洋ホエールズ→同コーチ→同監督→千葉ロッテマリーンズコーチ→同監督)
- 大金直樹(FC東京代表取締役社長)
- 近藤陽次(NASAの天文物理学者)
- 宮本征勝(元サッカー日本代表、鹿島アントラーズ初代監督)
- 渡辺弘基(元プロ野球選手。阪急ブレーブス→広島東洋カープ)
- 国吉伸洋(テレビ朝日報道記者、元同局アナウンサー)
- 大泉実成(ノンフィクション作家)
- 小池博史(演出家・作家・武蔵野美術大学教授)
- 小林寛(前水戸ホーリーホック社長)
- 岡部英明(元衆議院議員)
- 小川春樹(日立市長)
- 柴原宏一 (茨城県教育委員会教育長/元茨城大学教育学部附属教育実践総合センター特命教授)
- 奥村祐介(津軽三味線奏者)
- 鎌田光夫(元サッカー日本代表)
- 小林寛(前水戸ホーリーホック社長)
- 佐藤シンイチロウ(the pillows、The ピーズ ドラム担当)
- 東海林毅(コンサドーレ札幌フィジカルコーチ)
- 中島俊一(元プロボクサー)
- 古木優(作家)
- 松崎龍夫(元北茨城市長)
- 山崎猛(彫刻家)
- 吉野俊郎(元ラグビー日本代表、早大ラグビー部出身)
- 和田利弘(銀座バードランド店主)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 茨城県立日立第一高等学校・附属中学校 - 中学校HP
- 茨城県立日立第一高等学校 - 高校HP
- 茨城県教育委員会 (学校管理者)
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