留辺蘂駅
留辺蘂駅 | |
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駅舎(2018年7月) | |
るべしべ Rubeshibe | |
◄A55 西留辺蘂 (2.0 km) (10.9 km) 相内 A57► | |
所在地 | 北海道北見市留辺蘂町東町 |
駅番号 | ○A56 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■石北本線 |
キロ程 | 158.2 km(新旭川起点) |
電報略号 | ルヘ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
202人/日 -2015年- |
開業年月日 | 1912年(大正元年)11月18日[1] |
備考 | 簡易委託駅[新聞 1] |
留辺蘂駅(るべしべえき)は、北海道北見市留辺蘂町東町(あずままち)にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線の駅である。電報略号はルヘ。事務管理コードは▲122525[2][3]。駅番号はA56。旧・留辺蘂町の代表駅かつ温根湯温泉の玄関口であり、特急「オホーツク」「大雪」・特別快速「きたみ」を含めた全ての旅客列車が停車する。
歴史
[編集]- 1912年(大正元年)11月18日:鉄道院湧別軽便線の野付牛駅(現在の北見駅) - 当駅間が軌間1,067mmにて開通[注釈 1]。暫定的な終端駅として開業[4]。一般駅。
- 1914年(大正3年)
- 1916年(大正5年)
- 1921年(大正10年):温根湯森林鉄道開設。最長時(1944年)72.9キロ[6]
- 1922年(大正11年)
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1954年(昭和29年)8月12日:旭川市から北見市に向かう昭和天皇、香淳皇后のお召し列車が停車。駅前奉迎が行われた[7]。
- 1960年(昭和35年):温根湯森林鉄道廃止。
- 1961年(昭和36年)4月1日:新旭川駅 - 網走駅間を石北本線に改称[5]。
- 1968年(昭和43年)7月25日:補助コンテナ基地設置。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物取扱い廃止[5]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物取扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[5]。
- 2016年(平成28年)4月30日:この日をもってみどりの窓口を廃止し、無人駅化[新聞 2][新聞 3](簡易委託化[新聞 1][新聞 4])。
駅名の由来
[編集]アイヌ語の「ルペシペ」(越え下っていく道)が転訛したもの。2023年4月1日に北海道留萌市の留萌駅が廃止されたことにより、日本で唯一の「る」から始まる鉄道駅となった。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線および島式ホーム1面2線の計2面3線を有する地上駅。駅舎は北側にあり、南側に出入り口はない。駅舎側にある単式ホームは島式ホームの形状になっていて1番のりばへのスロープが設置されており段差無く行き来ができる。駅舎と2・3番のりばとは跨線橋で結ばれ、ログハウス風の待合室がある。
元は木材出荷が主目的の駅として、客扱い用には島式ホーム(現2・3番のりば)しか有しておらず、短い単式ホームは後に普通列車専用として設けられた。それと共に島式ホームも遠軽側に延長されている。1番のりばは駅舎裏側片面の上下双方向の利用である。
2016年4月30日までは社員配置駅だった[新聞 2]が、同年5月1日から、簡易委託駅となり、駅から200m北の呉服店「坂口呉服店」が切符の販売を週1回、事前申し込みを行った場合にかぎり取り扱う[新聞 1]。
簡易委託後は、普通乗車券や自由席特急券のほか、Rきっぷ、「札幌往復限定きっぷ」、定期券のみ取り扱う[新聞 5]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■石北本線 | 下り | 北見・網走方面 | 普通列車の大半 |
上り | 遠軽方面 | |||
2 | 下り | 北見・網走方面 | ||
3 | 上り | 遠軽・旭川方面 |
-
改札口・待合室(2021年5月)
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1番線ホーム(2021年5月)
-
2・3番線ホーム(2021年5月)
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跨線橋(2021年5月)
-
駅名標(2018年7月)
-
改札・窓口(有人駅時代 2010年3月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1970年(昭和45年) | 251,485 | (689.0) | [8] | ||
1977年(昭和52年) | 256,765 | (701.5) | |||
1978年(昭和53年) | 686 | [9] | |||
1980年(昭和55年) | 255,174 | (699.1) | [8] | ||
2016年(平成28年) | 114.2 | [JR北 1] | |||
2017年(平成29年) | 108.6 | [JR北 2] | |||
2018年(平成30年) | 98.4 | [JR北 3] | |||
2019年(令和元年) | 89.4 | [JR北 4] | |||
2020年(令和 | 2年)75.4 | [JR北 5] | |||
2021年(令和 | 3年)66.4 | [JR北 6] | |||
2022年(令和 | 4年)56.2 | [JR北 7] | |||
2023年(令和 | 5年)47.8 | [JR北 8] |
駅周辺
[編集]街を形成している。
- 北海道道307号留辺蘂停車場線
- 北海道道103号留辺蘂浜佐呂間線
- 北見市役所留辺蘂総合支所(旧・留辺蘂町役場)
- 北見警察署留辺蘂交番
- 留辺蘂郵便局
- 留辺蘂神社
- 北見信用金庫留辺蘂支店
- きたみらい農業協同組合(JAきたみらい)留辺蘂支所
- Aコープ留辺蘂店
バス路線
[編集]駅向いの北見市はあとふるプラザに北海道北見バス留辺蘂案内所が設置されていたが、2022年(令和4年)5月13日をもって窓口営業を終了し無人待合室化された[10]。
北海道北見バス - 北見行・温根湯行「留辺蘂」、サンライズ号「留辺蘂駅前」停留所[11]
留辺蘂自治区内スクールバス 峠の空号 - 「留辺蘂」停留所[12]
- 花園駅逓行
- ラルズマート留辺蘂店行
留辺蘂市街地コミュニティバス 白花豆号 - 「はあとふるプラザ前」停留所[13]
- 市街地循環線
隣の駅
[編集]- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■石北本線
- *
打消線は廃駅
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 国鉄の特殊狭軌線#官設線参照のこと。
出典
[編集]- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、920頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、245頁。doi:10.11501/1873236 。2023年3月21日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 『官報』 1912年11月16日 鉄道院告示第44号(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d e f g h i 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 28号・釧網本線/石北本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月31日、22-23頁。
- ^ 河野哲也「北海道の森林鉄道,殖民軌道」『鉄道ピクトリアル』No.733
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、111頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ a b 『新留辺蘂町史』留辺蘂町、1985年3月30日、470頁。doi:10.11501/9571498 。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、900頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ “留辺蘂案内所の窓口業務終了について”. 北海道北見バス (2022年4月29日). 2023年11月6日閲覧。
- ^ “留辺蘂”. NAVITIME. 2023年11月6日閲覧。
- ^ “留辺蘂自治区内スクールバス(厚和・瑞穂)の一般利用”. 北見市. 2023年11月6日閲覧。
- ^ “留辺蘂市街地コミュニティバス「白花豆号」”. 北見市. 2023年11月6日閲覧。
JR北海道
[編集]- ^ 「石北線(新旭川・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「石北線(新旭川・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ 。2018年8月19日閲覧。
- ^ “石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ a b c “美幌、留辺蘂きょうから無人駅化”. 北海道新聞 (北海道新聞社): p. 23(朝刊/北見・オホーツク). (2016年5月1日)
- ^ a b “JR北海道 4駅を無人化”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年4月14日)
- ^ “JR北海道、特急停車駅など4駅「みどりの窓口」廃止へ…4月30日限り”. Response. (株式会社イード). (2016年4月13日) 2016年4月15日閲覧。
- ^ “4駅窓口業務終了 奈井江・美幌・留辺蘂・美深 地元から職員配置も”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2016年4月13日). オリジナルの2016年4月15日時点におけるアーカイブ。 2016年4月15日閲覧。
- ^ “留辺蘂駅が無人化 乗車券、地元商店で受け渡し 道内初、Rきっぷや定期券も”. 北海道新聞 (北海道新聞社): p. 25(朝刊/地方). (2016年4月5日). オリジナルの2016年4月17日時点におけるアーカイブ。 2016年5月19日閲覧。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 留辺蘂|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company
- 国立国会図書館近代デジタルライブラリー 「湧別線建設概要」(鉄道院北海道建設事務所,大正5年発行)より建設当初の留辺蘂駅構内
- 北海道立図書館北方資料デジタルライブラリー
- 建設中の初代留辺蘂駅舎(5ページ目を手動選択してください。)
- 留辺蘂駅遠景(2ページ目を手動選択してください。)駅裏貯木場は木材が山積みされており、温根湯へ向かって森林軌道が一直線に敷かれている。(大正末から昭和初期?)