在韓中国朝鮮族

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在韓中国朝鮮族(ざいかんちゅうごくちょうせんぞく、朝鮮語:재한중국조선족)は、大韓民国(以下、韓国)に居住する中国朝鮮族

概要[編集]

1990年代から本格的に増えはじめ、2007年に33万人、2009年5月44万3836人、2011年4月44万7000人、2017年49万8000人、2019年54万人と増加。[1] 帰化・永住者を含めると、延辺朝鮮族自治州に居住する朝鮮族の人口(2017年・75万7238人)にほぼ匹敵する約70万人に達している。

韓国では中国同胞(중국동포)、中国僑胞(중국교포)とも呼ばれる。

一方、在日中国朝鮮族(ざいにちちゅうごくちょうせんぞく、朝鮮語:재일중국조선족)は約10万人と推計されている。[2]

交流初期(里帰り・親族訪問)[編集]

社会主義国の中国と反共が国是の韓国との間には国交がなく、朝鮮戦争で実際に戦火を交えたこともあり、同じ民族である朝鮮族と韓国との交流も、体制の違いなどから長く閉ざされていた。

だが、1970年代後半に中国で文化大革命が終わり改革・開放に取り組む一方、韓国では社会主義諸国との関係改善を目指す北方外交を進め、中韓両国の関係が改善、往来も活発になり始める。

1984年3月23日、中国は離散家族再会のための韓国人の訪中を認め、1985年には朝鮮族の韓国への里帰り・親族訪問が本格化、訪問者数は250人に達した。

そんな中、1986年には韓国の特務機関に情報を流していた延辺の朝鮮族2人(龍井県物資回収公司元組合委員長と図們市鉄路一中の元教員)が中国当局に摘発される事件も発生している。韓国に住む親族を訪ねた際にスパイになるよう買収されたといわれる。(同年12月27日・読売新聞

1988年ソウルオリンピックに中国は選手団を派遣、1991年1月、中韓両国は貿易事務所の相互設置を認めるなど交流は進み、1992年8月24日、中韓国交正常化が実現した。

1993年には約15万人、1994年には30万人の韓国人が訪中、朝鮮族が暮らす延辺朝鮮族自治州白頭山へも大挙訪れるなど交流は進んだ。

出稼ぎ・国際結婚から定住へ[編集]

朝鮮族の韓国訪問は、1985年の約250名から1989年9388名、1991年4万4188名、1992年4万5187名と増加、研修留学さらには中国国内では得られない高所得など経済的成功(コリアン・ドリーム)を目的に、韓国で暮らす朝鮮族もますます増えていった。

韓国では3K(汚い・きつい・危険)といわれる仕事の人手不足解消に言葉が通じる朝鮮族が歓迎され、1991年7月24日には韓国船主協会が全国船員労働組合連盟と合意の上で、朝鮮族の雇用を正式に海運港湾庁へ要請、これは後に実現している。また出稼ぎを目的に不法滞在する朝鮮族も増加、1995年3月26日には不法滞在する朝鮮族らによって「中国労働者協会」が設立された。

交流が深まるとともに韓国人と朝鮮族間の葛藤なども深刻化し、1996~97年には、韓国の事情に疎い朝鮮族を狙った、韓国人による詐欺事件も頻発、被害者数は7200人、被害総額は1.5億元に達するなど社会問題化した。

1996年8月には、ホンジュラス船籍のマグロ漁船ペスカマ号で働いていた朝鮮族船員6人が、度重なる暴力に耐えかねて韓国人7人、インドネシア人3人、朝鮮族1人の計11人を殺害するというペスカマ号事件・ペスカマ号船上反乱事件 (페스카마호 선상반란 사건)も発生、多くの韓国人が殺害されると同時に、漁船上での日常的な暴力が明らかになったことで韓国及び朝鮮族社会に大きな衝撃を与えた。

このようななか、1996年11月には朝鮮族の作家金在国(김재국、1959年吉林省生まれ)が韓国社会と韓国人を痛烈に批判した『韓国はない』(한국은 없다・図書出版民芸堂)を出版、大きな話題を集めた。[3]

「優れた韓国人と劣った中国僑胞(在中朝鮮族)!」ともすれば仁川港に足を降ろしたそのときから、韓国は私にしつこくこの点を強調してきた。漢方薬を売る中国僑胞、不法滞在をする中国僑胞、売春をする中国僑胞、麻薬売人の中国僑胞、研修生としてやってきて一日に一二時間も働きながら、一ヵ月にわずか四〇万ウォンも稼げない中国僑胞……。私が韓国にやってきて早々、韓国はこうしたさまざまな現実を示し、それがどんなにいけないことかを教えてくれた。そのように多くのことを見せてくれたうえ、さらに今日はテレビを通じて「延辺歌舞団の女優は鬼みたい」とまで教えてくれるではないか! — 『日本人のための「韓国人と中国人」中国に暮らす朝鮮族作家の告白』舘野皙 訳・三五館・1998年

また出稼ぎや留学以外にも国際結婚によって韓国で暮らす朝鮮族も増え、2004年12月末、韓国人と結婚し韓国に滞在中する朝鮮族は2万6259人を数えた。

韓国に出稼ぎ、さらに定住する朝鮮族が増えたことで、朝鮮族の故郷である延辺では朝鮮族人口比率の低下、優秀な人材が流出したことによる地場産業の立ち遅れ、韓国からの仕送りによる消費都市化、親と離れて暮らす留守児童などが深刻な社会問題となっている。

在韓朝鮮族の人口推移[編集]

  • 2002年5月現在の不法滞在者数は26万2000人で、朝鮮族が7万5964で全体の28.3%、中国漢族が23.3%を占めた。
  • 2006年4月現在、韓国国内に居住する外国人53万6627名の内16万9995名が朝鮮族。また国籍取得者の55%、国際結婚移民者中の42.1%が朝鮮族。
  • 2007年12月現在、韓国に滞在している中国国籍の外国人は約50万人で、うち33万人が朝鮮族。
  • 2009年5月現在韓国内に居住する外国人は計110万6884人。国籍別には朝鮮族を含む中国籍が56.5%(62万4994人)で最多。朝鮮族は44万3836人で外国人全体の40.1%を占めた。
  • 2010年6月末現在、韓国に滞在している外国人は120万8544人で、このうち不法滞在者が17万4049人だった。不法滞在者を国籍別にみると中国が8万474人(朝鮮族含む)で46.2%を占めた。中国は滞在者57万7002人のうち13.9%が不法滞在だった。
  • 短期、長期、違法などを合わせた中国人滞在者は2010年11月末現在、60万6408人(朝鮮族40万4000人余り)。約60万人の中国人滞在者のうち、合法滞在は52万9000人ほどで、残る7万7000人余り(12%)が違法滞在者。韓国内での就業資格を持つ外国人滞在者は56万人余りで、このうち28万6000人(51%)が朝鮮族。また結婚移民者14万人余りの47%に当たる6万6000人余り(朝鮮族約3万1000人)、外国人留学生8万9000人余りの75%に当たる6万7000人余り(朝鮮族約3006人)が中国人だった。
  • 2011年6月末現在、韓国に滞在している外国人約139万2000人のうち就労を目的に入国した人は約71万6000人だった。国別に見ると中国が31万人(うち朝鮮族が29万人)で最多。
  • 2011年9月現在の韓国在住外国人は141万8149人。うち就労者は9月末現在で60万138人だった。就労者の国籍別では中国人が31万8381人で53%を占め、このうち朝鮮族が29万6326人を占めた。就労者に次いで多い外国人配偶者は14万3253人となり10.1%を占めた。国籍別では朝鮮族を含む中国人が6万5074人(45.4%)で最も多かった。
  • 2017年の人口住宅総調査によると、韓国に在留している外国人(3ヶ月未満を除く)は147万9000人で、総人口の2.9%を占めた。外国人数は2016年の141万4000人から6万5000人(4.6%)増加した。国家別では、朝鮮族が49万8000人(33.6%)で最も多く、中国人14.3%(21万2000人)、ベトナム人10%(14万8000人)などの順だった。[1]
  • 2019年の人口住宅総調査によると、19年11月現在、韓国に在留している外国人は148万人で、総人口の3.4%を占めた。国家別では、中国系(朝鮮族、中国人、台湾を含む)が43.5%の77万人。このうち、朝鮮族は54万人(30.2%)、中国人22万人(12.4%)、台湾2万人(0.9%)だった。[4]

韓国社会の偏見・差別[編集]

韓国では、映画やテレビで朝鮮族を犯罪者として描いたり、KBS「ギャグコンサート」でカン・ソンボム(강성범)演じる延辺チョンガ―(연변총각)など、お笑い番組で朝鮮族独特の訛りを笑いのネタにすることがよくみられる。また、ネット空間でも「チャンケ(짱깨、中国人全般を指す侮蔑語)」や「犯罪者集団(범죄자 집단)」などの差別的・侮辱的なコメントが飛び交っている。

社会に大きな衝撃を与えるような残酷な事件が起きるたびに、「犯人は朝鮮族」とのうわさが広がり、2018年10月14日の「ソウル江西区ネットカフェ殺人事件서울 강서구 PC방 살인사건)」でも、容疑者のゲームIDに漢字が使われていた点や、警察が当初、容疑者の詳細を明らかにしなかったことなどから「容疑者は朝鮮族」とのうわさがSNSを中心に一時急速に広がった。

韓国のマスコミは、「朝鮮族とのうわさ、なぜ広がった?朝鮮族恐怖症という悲しい自画像」(東亜日報[5]や「訛りなおそうと努力しても、朝鮮族に向かう視線は今も冷ややか」(同)[6]などの記事を掲載、韓国社会に差別偏見が広がっていると指摘している。

朝鮮族が登場する韓国のドラマ・映画[編集]

韓国社会と朝鮮族との交流、接触が増えるにつれ、韓国のドラマ映画にも頻ぱんに朝鮮族が登場するようになった。

主人公(登場人物)として男性よりも女性が好まれ、ロングランを記録したミュージカル「地下鉄1号線」やSBSドラマ「ピングオリー」(2005年2月10日)の主人公ソンニョ(善女)という人物名からもうかがえるように、朝鮮族の女性は「田舎者、うぶ、善良」といった人物として描かれる傾向がある(韓国版オリエンタリズム)。

また、2010年代以降、交流初期にあった好意的なまなざしが薄れ、「汚い、粗暴、危険」な存在として描かれる傾向が強まっている。2011年の「人肉カプセル事件」、2012年の「水原バラバラ殺人事件」など、延辺(中国)や朝鮮族が関わる陰惨な事件が、連日大きく報道され、社会に衝撃を与えたことなども影響しているとみられる。

韓国のマスコミは、「汚く、危険なひとびと――映画の中の偏見が中国同胞差別を生む」[7]などの記事を掲載、映画が、韓国人が抱く朝鮮族のイメージに大きな影響を与えているとも指摘。

2017年8月28日公開の「ミッドナイト・ランナー」(韓国名:青年警察)では朝鮮族が臓器売買を行う犯罪集団のように描かれているとして、朝鮮族団体が上映中断と制作陣の謝罪を要求[8]。また、朝鮮族60名余が「朝鮮族を悪意をもって描き、偏見を助長した」として製作会社の「Movie Rock」を訴えた。2018年11月の一審で敗訴したものの[9]、2020年6月の控訴審で、ソウル中央地方法院は、映画に登場する朝鮮族の描写について、「架空の事実が含まれており、映画によって不快感や疎外感などを持ったように見える」とし、和解勧告の決定を下した。また、同年4月に「Movie Rock」は既に朝鮮族団体側に「今後、特定の集団に偏見や反感を引き起こす嫌悪表現がないかを十分に検討する」という謝罪文を渡した。[10]

  • 地下鉄1号線(지하철 1호선・1994年5月・ミュージカル)お腹のなかにいる子供の父親を探しにソウルを訪ねた延辺の娘ソンニョ(善女)が主人公。1994年に初演して以降、2000年2月に1000回、2003年11月に2000回、2006年3月に3000回、2008年に公演4000回を記録した。
  • あなたを知ってから(그대를 알고부터・2002年・MBCドラマ)崔真実が韓国に働きに来た延辺女性を演じる。
  • 加里峰エレジー(가리봉 엘레지・2002年3月7日・MBC特集ドラマ)ソウル・加里峰洞に集まり、自分たちなりの社会を形成している在韓朝鮮族の生活ぶりとともに、その裏に隠れた人間的哀歓を描く。[11]
  • ラブ・インポッシブル~恋の統一戦線~南男北女(남남북녀・2003年8月29日公開・映画)日本では2006年春に公開。
  • ピングオリー(핑구어리・2005年2月10日・KBSドラマ)旧正月の特集ドラマ。 延辺女性リ・ソンニョ(李善女)が父親を探しに韓国に渡るも不法滞在者になり紆余曲折を経験する。 1998年一家で脱北したリ・ギョンが初出演。ピングオリーとは延辺名産リンゴ梨(サガァぺ)の中国語発音。
  • ダンサーの純情(댄서의 순정・2005年4月28日公開・映画)有名なダンサーである姉の替わりに韓国に来た延辺の少女がダンスを習い活躍する。ムン・グニョン主演。
  • 19の純情(열아홉 순정・2006年5月・KBSドラマ)延辺出身のヤン・グンファが国際結婚のため訪韓するが、突然新郎に先立たれる。韓国での生活を始め、エリート男性と出会う。
  • 青き河は流れよ(푸른 강은 흘러라・2009年10月8日公開・映画)延辺の朝鮮族中学スギとチョリが主人公。チョリは韓国へ出稼ぎに行った母親が送ってきた金でバイクと携帯電話を購入、乱れた生活を送るようになる。そんな中、チョリの母親が韓国で事故にあう。
  • 哀しき獣(황해・2010年12月22日公開・映画)延辺のタクシードライバー、グナムは、借金返済のため殺し屋の提案を受け人を殺すため韓国へ向かう。グナムは殺人の機会を伺いながら出稼ぎに出たまま行方不明の妻を探すが逆に追われる身となる。
  • 新世界(신세계 2013年2月21日公開・映画) 乞食のような身なりの朝鮮族犯罪者が登場。
  • コインロッカーの女(차이나타운・2015年4月29日公開・映画)臓器売買を行う朝鮮族犯罪組織が登場。
  • 阿修羅(아수라・2016年9月28日公開・映画)
  • ミッシング(미씽・2016年11月30日公開・映画)
  • 悪女(악녀・2017年6月8日・映画)
  • ミッドナイト・ランナー(청년경찰・2017年8月28日公開・映画)ソウル永登浦区大林洞が舞台。朝鮮族が犯罪集団のように歪曲して描かれているとして、朝鮮族団体が上映中止と制作陣の謝罪を要求[8]
  • 犯罪都市(범죄도시・2017年10月3日公開・映画)2004年と2007年にソウル九老区加里峰洞で起きた暴力団事件を題材に警察の活躍を描く。「青年警察上映禁止要求大林洞中国同胞地域民合同対策委員会」は2017年9月10日、大林洞で集会を開き上映中止を求める。
  • ミストレス(미스트리스・2018年4月28日~2018年6月3日・ドラマ)
  • Big Forest(빅 포레스트・2018年9月7日~2018年11月9日・ドラマ)
  • 偶像(우상・ 2019年3月20日公開・映画)

事件・事故[編集]

  • 2008年1月7日午前、韓国の京畿道利川にある大型冷凍倉庫「コリア2000」で爆発と同時に火災が発生し作業員40人が死亡。うち朝鮮族13人が死亡または重い火傷を被る。爆発当時、倉庫地下では57人が作業中だった。1月7日、多くの朝鮮族が死亡したことをうけ、胡錦涛主席は犠牲者らに哀悼を示し、負傷者を治療し、死亡者の遺族が韓国を直ちに訪問できるように便宜を提供するよう指示した。
  • 2010年7月8日、ソウル高裁は、韓国で交通事故で死亡した中国籍の朝鮮族女性に対する損害賠償金額を算定する際には、中国の賃金水準に基づくべきだとする判断を下す。2008年9月に交通事故で死亡した朝鮮族女性の遺族がサムスン火災を相手取り起こした損害賠償訴訟で、保険金給付額を1審より減額する和解勧告を行った。
  • 2012年4月2日、京畿道水原市で朝鮮族の呉某(男・42歳)が帰宅中の韓国人女性(28歳)を家に拉致して殺害し、遺体をバラバラする事件が発生。いわゆる「水原バラバラ殺人事件」。
  • 2014年12月、京畿道水原市で朝鮮族の朴某(男・55歳)が同居していた朝鮮族女性(48歳)を殺害、遺体をバラバラにした後、八達山などに遺棄。いわゆる「水原バラバラ死体遺棄事件」。

ペスカマ号事件[編集]

1996年8月2日、ホンジュラス船籍のマグロ漁船 ペスカマ(PESCAMAR)号で働いていた朝鮮族船員6人が、度重なる暴力に耐えかねてサモア近海で、36歳の船長ら韓国人7人、インドネシア人3人、朝鮮族1人の計11人を殺害 し、事件を隠蔽するため死体を海へ遺棄した。 生き残った船員が反乱した船員を倉庫に閉じ込め反乱を鎮圧。 燃料不足によって漂流した後、日本領海内で救難信号を発し日本船に発見された。日本の海上保安庁巡視船によって拘束され、調査を受けたのち韓国に引き渡される。ペスカマ号の乗組員は朝鮮族7人、韓国人7人、インドネシア人10人の計24人だった。

裁判で、主犯のチョン・ジ ェチョン(전재천、犯行当時38歳)ら6人は、「韓国人は、私たちのことをイヌと呼ぶなど毎日罵られ、棒や鉄パイプで殴れられた」と証言。

1996年12月24日、1審で釜山高等法院は、主犯のチョン・ジ ェチョンら6人に死刑を宣告。

1997年4月の2審で、主犯のチョン・ジ ェチョンを除く5人を無期懲役に減刑。

1997年7月26日、大法院は、主犯のチョン・ジ ェチョンを死刑 、残りの朝鮮族5人を無期懲役とした原審を確定。

2008年12月 主犯のチョンを無期懲役刑に減刑。

2審では、当時、人権派弁護士として知られていたムン・ジェイン(第19代大統領)が弁護人をつとめた。

ソウル朝鮮族タウン[編集]

多くの朝鮮族労働者が暮らすソウル九老工業団地周辺の加里峰大林洞一帯は朝鮮族タウンと呼ばれ、中国料理店や羊肉串店、中国雑貨店、旅行会社、安宿・民宿などが多く集まり、中国語の看板が立ち並ぶ独特の町並みを形成している。

永登浦区には2008年5月現在、40万8186人の住民が暮らし、このうち3万9793人が朝鮮族または中国人を含む外国人。また九老区にも2万8818人の外国人が暮らし、九老6洞に登録されている朝鮮族は3220人にのぼった。1999年6月6日にはすでに、韓国ソウル九老区九老6洞に大韓イエス教長老会「ソウル朝鮮族教会」が創立されている。

一方で、黒龍江派など朝鮮族の暴力団組織も生まれ、2007年4月にはソウル九老区加里峰洞一帯で活動していた延辺黒蛇派32人が逮捕された。延辺出身者らが結成、他の暴力団員らを暴行、歓楽街の遊興業者などから金品を奪っていた。普段から足首や背中に刀やオノを隠し持ち、ささいなもめ事でも凶器を振り回して商売人らを脅し、朝鮮族はひどい目に遭っても報復を恐れ、被害の事実を隠すケースが多かった。

永登浦区大林洞は2004年以降、加里峰洞で暮らしていた朝鮮族たちが再開発の影響で移り住み、朝鮮族の街として知られるようになった。だが、2017年9月現在、永登浦区の朝鮮族は3万1548人と、2年前に比べ約15%減少した。朝鮮日報はその理由として、中国系大手資本流入による家賃の高騰を挙げている。大林洞の朝鮮族たちは仁川市富平区などソウル郊外に移り住み、富平区の朝鮮族は2017年9月現在8960人で、4年前に比べ60%近く増加した。[12]

ギャラリー[編集]

韓国在住の朝鮮族著名人[編集]

  • チョン・サンウン(정상은 1990年4月2日-)卓球選手。韓国国籍取得。「第23回アジア卓球選手権大会」に韓国男子卓球代表チームの選手として出場。
  • 張律(チャン・リュル、 장률、1962年5月30日 -)延吉出身の映画監督。 元延辺大学中国語中国文学科教授。
  • ロンジュン(2000年3月23日 -)歌手。男性アイドルグループNCTのメンバー。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 국내 체류 외국인 수 148만명 역대 최고…조선족 최다”. The financial news. 2019年10月22日閲覧。
  2. ^ 10만명 日조선족 대표하는 통합단체 첫 발족 …회장에 허영수 씨”. Yonhapnews. 2019年11月9日閲覧。
  3. ^ <데스크의눈>'한국은 없다'”. 중앙일보. 2020年4月26日閲覧。
  4. ^ 늘고 있는 총 인구…비결은 '외국인'”. 파이낸셜뉴스. 2020年8月29日閲覧。
  5. ^ 한국인 김성수, ‘조선족’ 소문 왜 돌았나?…‘조선족 포비아’ 슬픈 자화상”. 동아일보. 2018年10月28日閲覧。
  6. ^ “말투 고치려 노력해봐도”…조선족 향한 시선은 여전히 ‘싸늘’”. 동아일보. 2018年10月28日閲覧。
  7. ^ ‘더럽고 위험한 사람들’ 영화 속 편견이 중국동포 차별 낳는다”. 경향신문. 2020年3月28日閲覧。
  8. ^ a b 영화 '청년경찰' 반발 중국동포…"범죄자 취급 더는 못참아"” (朝鮮語). 뉴스1 (2017年9月10日). 2019年3月25日閲覧。
  9. ^ 조선족, 영화 ‘청년경찰’ 상대 손배訴 패소”. 법률신문. 2018年11月10日閲覧。
  10. ^ 俳優パク・ソジュンの主演映画に裁判所が謝罪と和解勧告…法的責任を問う初の事例に”. スポーツソウル. 2020年6月20日閲覧。
  11. ^ MBC 특집드라마 가리봉엘레지”. 문화방송. 2019年12月1日閲覧。
  12. ^ 朝鮮族街から朝鮮族を追い出す中国資本”. 2018年6月17日閲覧。

参考[編集]

金在国『日本人のための「韓国人と中国人」中国に暮らす朝鮮族作家の告白』舘野皙訳・三五館・1998年