ラルフ・ローレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ラルフ・ローレン(1979年)
ラルフローレン表参道(直営店)

ラルフ・ローレン(Ralph Lauren, 1939年10月14日 - )、本名ラルフ・ルーベン・リフシッツ(Ralph Rueben Lifshitz)は、アメリカ合衆国ニューヨーク出身のファッションデザイナー、また彼の持つファッションブランドである。

企業としてのラルフ・ローレンは、特に高級スーツやポロシャツなどのメンズウェアでその名を知られ、ブルックス・ブラザーズと並ぶアメリカン・トラディショナル(アメトラ)の代表的存在とされている。 通称:ラルフ、ポロ。

ジュエリー、時計部門は、リシュモングループの傘下にある。

経歴[編集]

1939年、ニューヨークのブロンクス区に、ベラルーシアシュケナージユダヤ人の移民で家屋塗装業を営むフランク・リフシッツ (Frank Lifshitz) とフレイドル・コトラー (Fraydl Kotlar) の間に生まれた。

ニューヨーク市立大学バルーク校にて2年間ビジネスを学ぶが中退。1962年から1964年までアメリカ陸軍に入隊。除隊後の1968年、リッキー・ロービアと結婚した。ファッション学校に通わず、セールスマンとしてブルックス・ブラザーズで働いた後、1967年にノーマン・ヒルトンの財政的支援のもと、ネクタイ店を開業し自身のブランド「ポロ」(Polo) を含むネクタイを販売した。後にこのブランドをヒルトンから購入している。ローレンのファッション王国はその後、10億ドルのビジネスに成長することとなる。

1971年から婦人服も手がけ始めた。1977年アメリカ映画アニー・ホール』で、主演のウディ・アレンダイアン・キートンが彼の服を着たことで「アニー・ホール・ルック」と称され一世を風靡した。

1986年には、パリアメリカ人デザイナー初の路面店をオープン。1990年代中頃、ポロ・ラルフ・ローレンは公開企業となり、シンボルであるRLの下でニューヨーク証券取引所に上場された。

2006年3月30日東京表参道にアジアの旗艦店となる「ラルフ・ローレン表参道」をオープン。後に銀座にも路面店を開店している。

2007年時点で、ラルフ・ローレンはアメリカ国内に35か所以上のブティックを持っており、そのうち23か所ではラルフローレン・パープル・レーベルを扱っている。

ローレン自身は、デザイン画を描くことが苦手だと明かしており、自分はデザイナーではなく自分の持つコンセプトをデザイナーへ提案する人、コンセプターであると称している。

2009年には、その広告に起用したモデルの写真に過剰なデジタル修正を施していたことが話題となり、これについて、「女性の体型についての歪んだイメージで写真を修正したことに責任を感じている」との旨の謝罪を行った[1]。問題となった専属モデルはフィリッパ・ハミルトンで、「太りすぎている」との理由からラルフ・ローレンから解雇されていたことも明らかとなっている。

オリンピックアメリカ合衆国代表のユニフォームも複数の大会で手掛けている。

ブランドとしてのラルフ・ローレン[編集]

ロゴの種類[編集]

  • ポニー
    • スモールポニー (小さい通常サイズのポロプレイヤーロゴ)
    • ミドルポニー (中間サイズのポロプレイヤーロゴで、普及されている数は少ない)
    • ビッグポニー、ビッグポロ
      ビッグサイズのポニーで、スモールポニーの3倍以上の5インチ(13cm)のポロプレイヤーロゴ。2005年に初登場。偽物が数多く出回っている。
  • POLO BEAR
    テディベアの絵柄。同キャラクターは、マリンブランド「ヘリー・ハンセン」の衣類でも「ヘリー・ベア」として使用されていた。

偽物・模倣ブランドによる問題点[編集]

ラルフ・ローレンの商品だと偽った偽物も普及しており、特にビッグポニーロゴの商品に多く見られる。 そういうものは、ポニーの刺繍や、刺繍の裏側が雑であったりする。 また、タグ部分に「ポロ ラルフ ローレン(株)」、「ラルフ・ローレン・ジャパン」、「オンワード樫山」、「ナイガイ」、「インパクト21」、「パートナー21」、「アクティ21」、CHAPS RALPH LAURENの場合には、「全紳連(全日本紳士服工業組合連合会)」、「日登美株式会社」、「トレンザ株式会社」といった日本の代理店名が表記されている場合は、正規品だと判断できる材料になるが、中には代理店名までタグにコピー表記してある悪質な偽物も存在する。但しその場合は代理店名のみの表記であり、住所や電話番号まではタグに表記されていない。

偽物以外にも、ラルフ・ローレンの商品に"似せた"模倣ブランドも数多く存在する。 最も代表的な例として、ポニーのマークを使用した安価なブランド「Polo Club」が、ラルフ・ローレンのPOLOシリーズの一つだと混同されがちだが、全くの別ブランドであり、ラルフ・ローレンとは一切関係が無い。 同じ様に、「U.S. POLO ASSN. (USPA、United States Polo Association)」も、やはりラルフローレンとは関係が無い。 他にも、ABC USA SPORTSWEAR、BHPC SPORT、Great Polo Sports Club、HOLLYWOOD POLO、MARCHIN、Mr.SAMURAI、POLO BRITISH COUNTRY SPIRIT、POLO BROTHERS、Polo by Royal Ralph、POLO CLUB SPORT、POLO COUNTRY(ラルフローレンのPOLO COUNTRYと全く同名)、POLO FIELD、POLO GROUND、POLO KENT、POLO KNIGHT、Polo Land、POLO LEAGUE、POLO MADISON、POLO SPIRIT、POLO STAGE、Polo Team、POLO TWIN、POLO WALKER、POLO WORLD、POLO BI-WAY、REALPOLO、ROYAL POLO SPORTS CLUB、STECCEL、WESTERN POLO TEXAS、WORLD POLOなども、ラルフローレンに似せた"模倣ブランド"として知られている。 特にPOLO GROUNDとPolo by Royal Ralphは、一見しただけでは分からないほどに、ロゴマークやタグを本物に似せている。

偽物の販売店に対する摘発も世界各国で行われており、国や時期によっては一斉検挙活動も実施されている。

LO LIFE[編集]

ロー・ライフ。「Lauren Life」を意味し、ラルフ・ローレンの衣類を熱狂的に愛好するBROOKLYNの集団。1988年にBROOKLYNの3つの集団(United Shoplifters Association、Ralphie's Kids、Polo Posse)が1つになって発足。POLO Ralph Laurenを「流行り」ではなく「生活」の一部としており、全身をラルフでコーディネートしては、レアなアイテムの披露会、交換会、ベストドレッサー選考会などを行っている。 彼らが所有するアイテムの多くは、1980年代1990年代前半のアメリカにて、高額なラルフ・ローレンの商品を買えなかった若者たちが店舗で万引きを繰り返していた当時に入手されたものである。

こうした愛好家集団が誕生する程にラルフ・ローレンの人気が高まったのは、バルセロナオリンピックが大きなきっかけとなっている。バルセロナ五輪を翌年に控えた1991年から、ラルフ・ローレンはスポーティーでカラフルなデザインを多数発表した。「クッキーパッチ」(円形のワッペンや刺繍。1980年代後半に登場)、「POLO USA」、「WING FOOT (P WING)」、「POLO STADIUM 1992」、「SNOW BEACH」、「SKI 92」、「Cycle」、「POLO HI TECH」、「RL-92 (POLO 1992)」、「RL-93 (POLO 1993)」、「RL-67」、「RL 2000」など。これらはVINTAGE POLO(通称:ヴィンポロ)と呼ばれ、そのPOPなデザインが非常に受けた。当時のアイテムは現在プレミア化している。

2005年公開の映画『JUST FOR KICKS』にも、LO LIFEのアメリカ白人男性が出演している他、ニューヨークのヒップホップクルー「Timeless Truth」の面々もLO LIFEを売りにしている。 また、日本にもLO LIFEの支部があり、アメリカからラルフ・ローレンのアイテムを持ち帰ってきて活動している。

ブランドライン[編集]

メンズ & レディース[編集]

  • Ralph Lauren Black Label (ラルフ ローレン ブラック レーベル)
    富裕層向けの高級ライン。 但しパープルレーベルよりは下位に当たる。
    • Ralph Lauren Black Label Denim (ラルフ ローレン ブラック レーベル デニム)
  • Ralph Lauren (ラルフ ローレン)
    ポニーのロゴマークが無いノーマルのラルフ・ローレンで、下記の「Polo by Ralph Lauren」よりも上級に位置する。
  • Polo by Ralph Lauren (ポロ バイ ラルフ ローレン)
    ポニーのロゴマークで知られる、最も普及されて基本となっている定番のライン。
    • POLO CHINO (ポロ チノ)
      Polo by Ralph Laurenラインの一部で、チノ・クロス素材のアイテムに使われる名称。
  • RRL (ダブル アール エル)
    POLO COUNTRYの後継ラインとして1993年に登場。
  • RLX Ralph Lauren (アール エル エックス ラルフ ローレン)
    1998年、POLO SPORTよりも更にテクニカルな機能を追及したスポーツウェアラインとして、当初は「RLX POLO SPORT」の名で登場。ライン名の由来は「エクストリーム (Extreme)」の「X」。POLO SPORTは同ラインに統合。
    • RLX GOLF (アール エル エックス ゴルフ)
      RLX Ralph Laurenのゴルフ用セカンドライン。
  • DENIM & SUPPLY RALPH LAUREN (デニム アンド サプライ ラルフ ローレン)
    2011年に登場。

メンズ & レディース (終了したライン)[編集]

  • RUGBY RALPH LAUREN (ラグビー ラルフ ローレン)
    2004年10月に登場。メンズとレディースのヤング(16歳~25歳)を対象。2010年9月に日本に初上陸。2013年2月で終了。
  • AMERICAN LIVING
    ラルフ・ローレンとアメリカの老舗デパート「J.C.ペニー」によるコラボブランド。2008年に登場。

メンズオンリー[編集]

  • CHAPS RALPH LAUREN (チャップス ラルフ ローレン)
    1978年に登場。ラルフ・ローレンのディフュージョン・メンズライン。ターゲットは18歳~44歳の男性。
  • POLO SPORT (ポロ スポーツ)
    通称:ポロスポ。1993年にデザイナーのマイケル・タピア(Michael Tapia)の手によって誕生。1998年にRLX Ralph Laurenに統合されて一旦終了。しかしこのわずか5年の間にリリースされたポロスポのアイテムは、そのPOPなデザイン性から非常に人気があり、ブランドライン終了後も古着業界にて需要が高く、2015年秋に復活した。POLO SPORTにはキッズラインも存在する。また、POLO SPORTの香水も安定した人気がある。
  • POLO GOLF (ポロ ゴルフ)
    Polo by Ralph LaurenやPOLO SPORTのゴルフ用サブライン。1994年に日本に初上陸。
  • Ralph Lauren Purple Label (ラルフ ローレン パープル レーベル)
    1994年に登場。ブラックレーベルよりも更に上級に位置する富裕層向けの"最上級ファーストライン"。

メンズオンリー (終了したライン)[編集]

  • Polo Western RALPH LAUREN (ポロ ウェスタン ラルフ ローレン)
    POLO COUNTRYに引き継いで終了。
  • POLO COUNTRY (ポロ カントリー)
    通称:ポロカン。カントリー調のクラシックライン。1993年にRRLに引き継いで終了したが、2010年秋より一時的に復活した。
  • POLO HI TECH (ポロ ハイ テック)
    バルセロナオリンピックの開催を機に、1992年1993年にかけて、Polo by Ralph LaurenとPOLO COUNTRYラインのコレクションとして発表。POLO SPORTラインに似たテイストを持っていた。
  • Wing Foot (ウィング フット)
    別名:P WING。1992年に、バルセロナオリンピックのアメリカチームの公式ユニフォームとしてラルフ・ローレンによってデザインされたコレクションの通称。Polo by Ralph Laurenラインの一部。Pの文字の上に、羽が生えた裸足の絵が重なっているデザインが特徴。
  • POLO TENNIS (ポロ テニス)
    Polo by Ralph Laurenのテニス用サブライン。
  • POLO JEANS COMPANY (ポロ ジーンズ カンパニー)
    通称:ポロジン。1996年に登場。ラルフ・ローレンが息子の世代の為に作ったヤング向けカジュアルライン。2007年にアメリカでの販売が終了。国外ではその後も同ラインをしばらく継続していた。
  • RL 2000 (アールエル トゥーサウザンド)
    Polo by Ralph Laurenラインの一部。

レディースオンリー[編集]

  • LAUREN (ローレン)
    1971年に登場。
  • RALPH LAUREN GOLF (ラルフ ローレン ゴルフ)
    1998年に登場。POLO GOLFのレディースライン。但し日本における同ラインではメンズのアイテムも展開されている。
  • RALPH LAUREN TENNIS (ラルフ ローレン テニス)
  • RLX TENNIS (アール エル エックス テニス)
    RLX Ralph Laurenのテニス用セカンドライン。
  • Ralph Lauren Blue Label (ラルフ ローレン ブルー レーベル)
    2002年に登場。
  • RALPH LAUREN Collection (ラルフ ローレン コレクション)
    • RALPH LAUREN Collection Denim (ラルフ ローレン コレクション デニム)

レディースオンリー (終了したライン)[編集]

  • Ralph Lauren WESTERN WEAR (ラルフ ローレン ウェスタン ウェア)
    Polo Western RALPH LAURENのレディースライン。RALPH LAUREN COUNTRYに引き継いで終了。
  • RALPH LAUREN COUNTRY (ラルフ ローレン カントリー)
    POLO COUNTRYのレディースライン。カントリー調のクラシックライン。1993年にRRLに引き継いで終了した。
  • RALPH LAUREN SPORT (ラルフ ローレン スポーツ)
    POLO SPORTのレディースライン。
  • Ralph RL Lauren (ラルフ アールエル ローレン)
  • LAUREN JEANS COMPANY (ローレン ジーンズ カンパニー)
    POLO JEANS COMPANYのレディースライン。
  • RALPH (ラルフ)
    1999年にレディースライン「LAUREN」のセカンドラインとして登場。

キッズ[編集]

  • RALPH LAUREN BOYS (ラルフ ローレン ボーイズ)
    • TODDLER (トドラー。2~7歳が対象)
    • SCHOOL (スクール。8~20歳が対象)
    • POLO SPORT (ポロ スポーツ。2~20歳が対象)
  • RALPH LAUREN GIRLS (ラルフ ローレン ガールズ)
    • TODDLER (トドラー。2~6歳が対象)
    • SCHOOL (スクール。7~16歳が対象)
    • POLO SPORT (ポロ スポーツ。2~16歳が対象)

キッズ (終了したライン)[編集]

  • POLO BOYS (ポロ ボーイズ)
    1978年に登場した男児向けライン。

ベビー[編集]

  • Ralph Lauren (ラルフ ローレン。0~24ヶ月の幼児が対象)

ホーム[編集]

家具、雑貨、生活用品など。

  • RALPH LAUREN Home (ラルフ ローレン ホーム)


出典[編集]

関連事項[編集]

外部リンク[編集]