ホタテマン

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ホタテマンは、かつてフジテレビ系で放映されたお笑い番組オレたちひょうきん族』内に登場したキャラクター安岡力也が扮した。

概要[編集]

見た目はホタテ貝から手足が出たような姿の着ぐるみ。顔にはプロレスラーのペイント風のメイク(登場当初はペイント風メイクはなかった)がなされ、着ぐるみには傷跡がついており、腕にはウェスタンファッション特有の水切りが付いている。胸には「ホタテマン」と書かれた名札が付いている。

誕生の過程[編集]

安岡力也が1982年11月20日分の『オレたちひょうきん族』のコント劇(タケちゃんマン)に暴力団員役でゲスト出演した際、タケちゃんマンを呼ぶための道具「ホラ貝」のことを、間違って「ホタテ貝」と言ってしまったのがきっかけ[1][2]。これを他の出演者が軽く揶揄したところ、力也が「そんなにおかしいか!」とスタジオセットの大道具や小道具をなぎ倒すなどして暴れだし、他の出演者が血相を変えて逃げ出す結果になった。後輩からバカにされたと思い込んだ力也が本気で怒ったという説、本気ではなく安岡がわざとボケた、腫れ物に触るような雰囲気だったので怒ったフリをしてビビらせた、事前の打ち合わせどおりだった等多数ある。

この「力也がホタテ貝にからんで大暴れ」シーンが話題になり、力也はホタテマンとして『ひょうきん族』にレギュラー出演するようになった。タケちゃんマンのコーナー内で誰かが「ホタテ」といえば[3]、“ジョーズ”のテーマに合わせて力也が登場し大暴れするというのが定番パターン。当初は生身の力也が暴れていたが、番組内で「力也=ホタテ」というイメージが定着したことで、着ぐるみを付けた「ホタテマン」というキャラクターへと変化していった[2][4]

その後、途中からたまたま場面に居合わせた榎本三恵子[5]演ずる「ハチの三恵子」に一目惚れし猛アタックの末結婚。榎本とともに番組降板となった。

最終回にゲスト出演した。後日安岡が不祥事逮捕されたときに、ワイドショーの女性レポーターに「安岡さんは『ホタテマン』として子供たちに夢を与えてきたのに、こんなことをして子供たちに申し訳ないと思いませんか」と聞かれていたというエピソードがある。

レコードリリースとミニヒット[編集]

1983年ホタテのロックンロールを、ワーナー・パイオニア(現・ワーナーミュージック・ジャパン)から発売。コミックソングながらも作詞は内田裕也横澤彪城悠輔[6]、作曲はザ・ワイルドワンズ加瀬邦彦という豪華な顔ぶれによるもの。

さらにアレンジは当時駆け出しだった小室哲哉が担当している[7]。最終的には32万枚のセールスを記録[8]した。そのホタテの宣伝功績から北海道のホタテ漁業組合から表彰されるに至った[2]

なお、この歌は日本テレビ系の子供番組『まんがジョッキー』の主題歌「マンジョキロックンロール」改変したものであり、作詞・作曲は同じコンビ[9]である[10]

「サッポロ一番ほたてラーメン」(サンヨー食品)や「ほたて風味フライ」(かねてつ食品)のテレビCMにも出演し、人気を博した。

他に広告活動として、BASFジャパン社のハイポジション用カセットテープCR-X」の広告に、写真のみで出演していた(キャッチコピーは「高域が"たいへんよくできました"」)。

出典・脚注[編集]

  1. ^ 「オレたちひょうきん族クロニクル」『笑芸人』1999冬号VOL.1、高田文夫責任編集、白夜書房、1999年、p.38.
  2. ^ a b c 『笑芸人』pp.85-86。
  3. ^ 例:掘っ立て小屋…ほったてごや…ほ、た、て!?
  4. ^ 『笑芸人』p.64。三宅恵介インタビュー。
  5. ^ ロッキード事件で有罪となった榎本敏夫秘書前夫人
  6. ^ JASRAC公式作品データベース、及びザ・ワイルドワンズが2004年発売のライブアルバム『Kunihiko Kase&The Wild Ones』にカバー版を収録した時の作詞者表記より。
  7. ^ 吉田豪『人間コク宝 ドトウの濃縮人生インタビュー集』コアマガジン、2004年、p.274。
  8. ^ 『TBSウソつきバラエティーオオカミ少年 Lie or truth』宝島社、2005年、35頁。
  9. ^ JASRAC公式作品データベースでの作詞者は城悠輔のみとなっている。
  10. ^ 『人間コク宝』p.271。

関連項目[編集]