パゼッヘ語

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パゼッヘ語
巴宰語
Pazeh
話される国 中華民国の旗 中華民国
地域 台湾
消滅時期 2010年
言語系統
言語コード
ISO 639-3 pzh
Glottolog kulo1237[1]
消滅危険度評価
Extinct (Moseley 2010)
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パゼッヘ語
各種表記
繁体字 巴宰語
簡体字 巴宰语
拼音 Bāzăi Yŭ
注音符号 ㄅㄚ ㄗㄞˇ ㄩˇ
発音: バーザイ ユー
英文 Pazeh
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パゼッヘ語(パゼッヘご)は、台湾南投県埔里鎮苗栗県三義郷鯉魚潭村などで使用されてきた、原住民パゼッヘ族の言語。漢字では巴宰語巴則海語で表記される。

パゼッヘ族は、サオ族などと同様に漢化が進み、台湾語を生活言語に用いるようになったため、平埔族の一つとして分類され、中華民国政府からは原住民族としては認定されていない。

パゼッヘ語の最後の母語話者であるとされた潘金玉1914年7月21日生)が2010年10月24日に亡くなったことで、言語学でいう死語になったとされた。しかし、2015年に苗栗県のパゼッヘ族が、まだ4人の話者がいると主張し、パゼッヘ語が死滅したことを否定した[2]

近年、辞典をはじめとする学習教材が作成され、パゼッヘ語の学習講座が開かれ、若者たちが文化や言語を学んでいる[3]

潘金玉のめいである潘美玉は、パゼッヘ語の復興を願って、2016年にパゼッヘ語の辞典を発刊した[4]

脚注[編集]

注釈
出典

関連項目[編集]

外部リンク[編集]