スーパーカー (人形劇)

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スーパーカー』(Supercar)は、1960年イギリスジェリー・アンダーソンが製作した特撮人形劇である。全39話。スーパーカーの語源になったといわれている。[要出典]

ストーリー[編集]

ビーカー博士とポプキス教授が発明した、空でも海でも進める夢の乗物、スーパーカーによる冒険。でもスーパーカーには一つだけ欠点がある。道路の上は走れないのだ。

概要[編集]

ジェリー・アンダーソンによるテレビ人形劇の第4作であり、SF特撮人形劇「スーパーマリオネーション」(SuperMarionation)の第1作[1][2]。第1シーズン(1-26話)が1960年9月から1961年5月に、第2シーズン(27-39話)が1961年10月から1962年1月に放送され、第2シーズンのエンディングより「スーパーマリオネーション」の表記が加わる[1][3]

日本では1961年10月10日から1962年4月22日までNTVで第26話まで放映された[2]森下仁丹一社提供)。放映時間は第14話まで火曜19:30 - 20:00、第15話からは日曜10:10 - 10:30[2]JST)。その後1965年にフジテレビで第38話まで放送された[2]。このほかに再放送は1984年 - 1985年に千葉テレビで放送された。

これまでジェリーが作ってきた人形劇は、マリオネット(上操り)の為、走れないという欠点があった。そこでジェリーが考えたのは「人形が高速移動するのでなく、人形がメカに乗って高速移動すれば良い」というものだった[2]。これはジェリーが好きなSFを作りたいと考えていた事や、スタッフに第二次世界大戦時の空軍経験者が多かった事が好都合になっている。ここに特撮と人形劇の合体した「スーパーマリオネーション」なる造語が生まれた。

『スーパーカー』は白黒作品だが、カラーのスチル写真が日本にも多く出回っている。メイキング写真は第2シーズンに撮影されたものが多い[1]

登場人物[編集]

声優は再放送時に一新されたので、初代と2代目の担当を「→」で区切って記述している。

マイク・マーキュリー(納谷悟朗石原良
スーパーカーのパイロット。
ビーカー博士(沖竜太杉浦宏策
スーパーカーを発明した2人の内、髪が薄く背広の方。イギリス人。
ポプキス教授(熊倉一雄矢田稔
スーパーカーを発明した2人の内、白髪で眼鏡で白衣の方。料理が得意である。
ジミー・ギブソン(堀絢子
1話でスーパーカーに救助された少年で、以後レギュラーとなる。パイロットの兄がいる。
ミッチ
ジミー同様1話でスーパーカーに救助された、ジミーの相棒のいたずら好きのチンパンジー。
マスタースパイ(滝口順平
スーパーカーの秘密を狙うセミレギュラーの悪役。図体がでかい。
ザリン(小宮山清
マスタースパイのチビの子分。

ゲストキャラ&メカ[編集]

米海軍捜索救助ヘリコプター(第1話)
初期版ヘリコプターメカ、シコルスキー型である。飛行機の墜落事故で行方不明のジミーたちを捜索したが、失敗。
アマゾン人1と2(第3話)
ITC作品の初代黒人キャラらしい(二、三代目はグリーン少尉にあたる)アマゾンのジャングルに住む野蛮な首狩り族。(スティングレイのマゴジラと同じくガバガバと喋る)
二人とも仮面をかぶっている。
カール・カルジンスキー教授(第33話)
めずらしい血液型(ポプキス教授と同じ)をもつ科学者。
助手がスパイだった。
ギャングA(ローリー)とギャングB(ジョディ)(第27話)
ニューヨークに小型原爆を仕掛けた悪党一味の部下。
馬鹿な二人組み。
ハーパーとジャド(第6話ほか)
マスタースパイ&ザリンに次ぐ二人組みの悪党。
ハーパーは元エレクトロニクス会社の従業員で、ジャドは金庫破り。彼らの仕事はほとんど盗み。
「ビッグ・バン」というボスの下で働いている。
原子力列車(第31話)
原子炉による電気エネルギーで動く電気機関車だろうと思われる。
マスタースパイたちによって原子炉を破壊され、暴走した。
フェリシティ・ファンズワース(第17話ほか)
ビーカーの従兄弟でマレーシアに土地をもっていて、使用人に庭師兼ガードマンのタルモス(仮)がいる。
従兄弟だからなのか、顔がビーカー博士そっくり。
強盗1フランクリン・ウェッブ(仮)(第21話)
シカゴギャング「ホイル・ブラザーズ」の部下。
顔が面白い。
ギャング団潜水艦(第27話)
原爆犯人たちの潜水艦、軍用をどこからか入手したもの。
のちにこの潜水艦はTBに登場した標的潜水艦になったと思われる。
宇宙人カーモアス(第36話)
マイクの日頃の救助活動を表彰するために惑星マーキュリアスからやってきたらしい。
姿は白髪頭の初老である。
魔法のベルトをマイクに授けた。
冒頭でこの人に指令を出した惑星王プラネティマスは初代正体不明キャラ(×将軍と同様)
小型ロケット1号、2号(第32話)
宇宙ロケットN○SAが開発した。
ジミーの兄・ビルが搭乗するつもりだったが、宇宙にいった初めのチンパンジーにあこがれたミッチが乗ってしまった。
ボーイング707旅客機ピープルネーブル便(仮)(第39話)
ビル・ギブソンが操縦した旅客機、南米バントンガ島大統領・ゴーメットがこの飛行機を奪還する為に指令を出したスパイのスワー中尉によってハイジャックされた。
ちなみに、この話で一番の被害者はロス機長(旅客機の機長)である。
少女ジジ(第34話ほか)
フランスのワイン職人ラバルの使用人、虐待まがいの行為(コキつかわれていた)をうけていた少女。
ワインの木箱に入って密航し、ブラックロックのスーパーカー研究所についた。
悪夢のシーンはこの作品からのルーツ。
巨大チョウチンアンコウ(第16話ほか)
怪物深海魚、スーパーカーを襲ったりする動物キャラ。
このほかにも怪物深海魚の類がいる。
メスのチョウチンアンコウらしい。
ブラック・モーガン(ヘンリー・モーガンJr)(第10話)
海賊行為を働く男。彼の海賊船「MVキャトルフィッシュ号」は見た目は漁船だがホーミング魚雷にマシンガンと、重装備である。
片目に眼帯、マドロス帽をかぶっている。
セバスチャン・カプリルデラフィス(仮)・ラグアーバー将軍(第11話)
島国の大統領、双子の弟の大佐に政権を奪われた。弟が恐怖政治を行っているので、助けを求める。
店員アンディ(第38話)
陽気なスーパーストアの店員、レジがいつも不調気味。

なおここで紹介したのはあくまでも全話中の一部のゲストキャラである。

サブタイトルリスト[編集]

参照『ジェリー・アンダーソン メカニック大全』[4]



英語サブタイトル

初放送時サブタイトル 再放送時サブタイトル 脚本 監督
1 SEA RESCUE 1 スーパーカー誕生 海のSOS マーティン&ヒュー・ウッドハウス ジェリー・アンダーソン
23 THE LOST CITY 2 死の町のミサイル 空飛ぶ爆弾 ジェリー&シルビア・アンダーソン アラン・パティロ
2 AMAZONIAN ADVENTURE 3 アマゾンの冒険 アマゾンの冒険 マーティン&ヒュー・ウッドハウス
3 THE TALISMAN OF SARGON 4 サルゴンの魔よけ サルゴンのお守り デビッド・エリオット
22 THE DRAGON OF HO MENG 5 孤島の古寺 ホーメンの宝物
7 GROUNDED 6 盗まれた設計図 盗まれた設計図
4 FALSE ALARM 7 ミッチのお手柄 にせの警報 アラン・パティロ
5 WHAT GOES UP 8 気球追撃 危険なカプセル デビッド・エリオット
11 ICE-FALL 9 氷の滝 氷の洞窟 デズモンド・サンダース
16 PIRATE PLUNDER 10 海賊船現わる 海賊退治 デビッド・エリオット
12 ISLAND INCIDENT 11 ベロタ島の独裁者 ベロータ島の革命
19 THE SUNKEN TEMPLE 12 海底の神殿 海底の神殿
10 A LITTLE ART 13 謎の絵画 あぶら絵の謎 アラン・パティロ
20 TRAPPED IN THE DEPTHS 14 海底からの脱出 深海潜水艇そうなん
9 HIGH TENSION 15 マスタースパイ撃退 おどるマスタースパイ デビッド・エリオット
15 DEEP SEVEN 16 深海の危機 スーパーカー浮上せず デズモンド・サンダース
14 PHANTOM PIPER 17 幽霊の吹く笛 スコットランドの幽霊 アラン・パティロ
17 FLIGHT OF FANCY 18 囚われのお姫さま お姫さま救出 ジェリー&シルビア・アンダーソン
13 THE TRACKING OF MASTERSPY 19 マスタースパイ追跡 マスタースパイを追え マーティン&ヒュー・ウッドハウス デビッド・エリオット
24 MAGIC CARPET 20 はるかな国の魔法のじゅうたん 魔法の絨毯 デズモンド・サンダース
25 THE WHITE LINE 21 スーパーカーとシカゴのギャング 魔のセンターライン アラン・パティロ
18 HOSTAGE 22 シャムロック亭ゆうかい事件 人質 デズモンド・サンダース
26 SUPERCAR“TAKE ONE” 23 消えたフィルム 映画騒動 ジェリー&シルビア・アンダーソン
21 CRASH LANDING 24 月夜に消えたミッチ 不時着
8 JUNGLE HAZARD 25 ジャングルの危機 ジャングルの追跡 マーティン&ヒュー・ウッドハウス アラン・パティロ
6 KEEP IT COOL 26 危険な燃料 砂漠の待伏せ
35 ATOMIC WITH HUNT 27   謎の原爆 ジェリー&シルビア・アンダーソン デズモンド・サンダース
36 JAIL BREAK 28   脱獄囚 ビル・ハリス
38 TRANSATLANTIC CABLE 29   海底のスパイ基地 デズモンド・サンダース
33 THE SKY'S THE LIMIT 30   消えたスーパーカー ビル・ハリス
27 THE RUNAWAY TRAIN 31   危うし!原子力機関車 デビッド・エリオット
32 SPACE FOR MITCH 32   ミッチ宇宙を行く デズモンド・サンダース
34 70-B-LO 33   北極へ進路をとれ アラン・パティロ
28 PRECIOUS CARGO 34   幸運を運ぶブドウ酒
31 CALLING CHARLIE QUEEN 35   気の狂った科学者[5]
37 THE DAY TIME STOOD STILL 36   誕生日の夢
39 KING KOOL 37   ドラム合戦 ビル・ハリス
29 OPERATION SUPERSTORK 38   とんだ風船旅行 デズモンド・サンダース
30 HI-JACK 39   ハイジャック ビル・ハリス

映像ソフト[編集]

日本
  • 2005年に東北新社より発売されたDVD『ジェリー・アンダーソン トリプルパック』に『ジョー90』『宇宙船XL-5』と共に日本版第1話と第2話が収録された[1]。字幕。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 伊藤秀明、池田憲章「GERRY ANDERSON Photo Gallery 3」、『宇宙船』Vol.118(2005年5月号)、朝日ソノラマ2005年5月1日、 88頁、 雑誌コード:01843-05。
  2. ^ a b c d e メカニック大全 2013, p. 4, 「スーパーカー作品紹介」
  3. ^ メカニック大全 2013, pp. 8-9, 「メイキング・オブ・スーパーカー」
  4. ^ a b メカニック大全 2013, p. 5
  5. ^ 『ジェリー・アンダーソン メカニック大全』では、タイトルを『あやしい科学者』に改題して記載している[4]

参考文献[編集]

日本テレビ 火曜19:30枠
【当番組まで森下仁丹一社提供枠】
前番組 番組名 次番組
スーパーカー