ジェームズ・ガーナー
ジェームズ・ガーナー James Garner | |||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1959年 | |||||||||||||||||
本名 | James Scott Bumgarner[1] | ||||||||||||||||
生年月日 | 1928年4月7日 | ||||||||||||||||
没年月日 | 2014年7月19日(86歳没) | ||||||||||||||||
出生地 | オクラホマ州ノーマン | ||||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||
職業 | 俳優 | ||||||||||||||||
活動期間 | 1954年 - 2010年 | ||||||||||||||||
活動内容 | 映画・テレビドラマ | ||||||||||||||||
配偶者 | Lois Clarke(1956年 - ) | ||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||
映画 『大脱走』 『マーフィのロマンス』 『マーヴェリック』 『スペース カウボーイ』 『きみに読む物語』 テレビドラマ 『マーベリック』 『ロックフォードの事件メモ』 『パパにはヒ・ミ・ツ』 | |||||||||||||||||
|
ジェームズ・ガーナー(James Garner, 1928年4月7日 - 2014年7月19日)は、アメリカ合衆国の俳優。オクラホマ州ノーマンの出身で、本名はジェームズ・スコット・バムガーナー (James Scott Bumgarner) である。
来歴
[編集]父親はカーペット職人で、3人兄弟の末っ子[1][2]。一部チェロキー族の血を引いていた母親は、ジェームズが5歳の時に亡くなっている[3]。父親の再婚相手に虐待されたため、14歳の時に義母と喧嘩になり殴り倒してしまう[4]この事件が元で父親と義母は離婚した[5]。7歳の時にロサンゼルスに住んでいた父親の元に戻り、地元の高校に通う。高校の体育教師に勧められて水着のモデルをする[6]。報酬は良かったがこの仕事が好きではなく、結局オクラホマに戻って地元の高校でスポーツに励む[7]。しかし学業不振で中退する[8]。
朝鮮戦争に従軍するが、名誉戦傷章を与えられ除隊。モデルや舞台俳優を経て、ワーナー・ブラザースと契約。1957年の『ロケット・パイロット』が映画デビュー作。テレビシリーズ『マーベリック』(1957年〜1960年)での長男ブレット役で一躍人気俳優となる(のちに映画としてリメイクされた1994年の『マーヴェリック』では、メル・ギブソン演じるブレットの父親役で出演した)。
次第に活躍の場をテレビからスクリーンに移し、『大脱走』、『グラン・プリ』といった大作アクションから『スリルのすべて』、『プレイボーイ』、『セパレート・ベッド』、『恋するパリジェンヌ』などのロマンティック・コメディ、『墓石と決闘』、『夕陽に立つ保安官』など西部劇まで幅広い作品に主演した。1974年には『ロックフォードの事件メモ』でテレビ界に復帰、その飄々とした個性で人気を集める。『マーフィのロマンス』ではアカデミー賞主演男優賞候補となったほか、その他の作品でも3度のゴールデングローブ賞、2度のエミー賞の主演男優賞に輝く実力派。
2005年、半世紀にわたる息の長いキャリアを称え、アメリカ映画俳優組合から生涯功労賞を贈られた[9]。
2000年以降の出演作には『スペース・カウボーイ』、『きみに読む物語』(アメリカ映画俳優組合助演男優賞ノミネート)、テレビ『シカゴ・ホープ』、『パパにはヒ・ミ・ツ』などがある。
2014年7月19日、自宅で死去[10]。86歳没。
プライベート
[編集]1956年にロイス・クラークと結婚。ロイスの娘キムと、2人の間に生まれた娘グレイスの2人がいる。
2008年には軽い脳卒中を起こし、入院・手術した[11]。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1956 | ロケット・パイロット Toward the Unknown |
ジョー・クレイヴン | |
1957 | 暴力部落の対決 Shoot-Out at Medicine Bend |
ジョン・メートランド | |
サヨナラ Sayonara |
ベイリー | ||
1958 | 特攻決死隊 Darby's Rangers |
ウィリアム・オーランド・ダービー | |
1959 | 潜望鏡を上げろ Up Periscope |
ケネス・M・ブラデン | |
札束とお嬢さん Cash McCall |
キャッス・マッコール | ||
1961 | 噂の二人 The Children's Hour |
ジョー・カーディン | |
1962 | プレイボーイ Boys' Night Out |
フレッド・ウィリアムズ | |
1963 | 大脱走 The Great Escape |
ヘンドリー | |
スリルのすべて The Thrill of It All |
ジェラルド・ボイヤー | ||
セパレート・ベッド The Wheeler Dealers |
ヘンリー | ||
女房は生きていた Move Over, Darling |
ニコラス・アーデン | ||
1964 | 卑怯者の勲章 The Americanization of Emily |
チャールズ・エドワード・マディソン | |
1965 | 36時間 36 Hours |
ジェファーソン・パイク | |
恋するパリジェンヌ The Art of Love |
ケイシー・バーネット | ||
1966 | ダイヤモンド作戦 A Man Could Get Killed |
ウィリアム | |
砦の29人 Duel at Diablo |
ジェス | ||
グラン・プリ Grand Prix |
ピート・アーロン | ||
1967 | 墓石と決闘 Hour of the Gun |
ワイアット・アープ | |
1968 | ダイヤモンド強奪作戦 The Pink Jungle |
ベン・モリス | |
水色のビキニのマドモアゼル How Sweet It Is! |
グリフ・ヘンダーソン | 日本劇場未公開 | |
夕陽に立つ保安官 Support Your Local Sheriff! |
ジェイソン・マッカラー | ||
1969 | かわいい女 Marlowe |
フィリップ・マーロウ | |
1970 | スレッジ A Man Called Sledge |
ルーサー・スレッジ | |
1971 | 地平線から来た男 Support Your Local Gunfighter |
ラティゴ | |
西部無法伝 Skin Game |
クインシー | ||
1972 | 大捜査 They Only Kill Their Masters |
アベル | |
1973 | リトル・インディアン One Little Indian |
Keyes | 日本劇場未公開 |
1980 | ロバート・アルトマンのヘルス HealtH |
ハリー・ウォルフ | 日本劇場未公開 |
1981 | 殺しのファンレター The Fan |
ジェイク・バーマン | 日本劇場未公開 |
1982 | ビクター/ビクトリア Victor/Victoria |
||
1984 | ミスター・タンク Tank |
ザック・カーリー | |
グリッタードーム The Glitter Dome |
マッケイ | テレビ映画 | |
1985 | マーフィのロマンス Murphy's Romance |
マーフィ・ジョーンズ | 日本劇場未公開 |
1988 | キャデラック・カウボーイ Sunset |
ワイアット・アープ | 日本劇場未公開 |
1989 | ジェームズ・ウッズの ドランカー My Name Is Bill W. |
ドクター・ボブ | テレビ映画 出演・製作総指揮 |
1990 | デコレーション・デイ/30年目の勲章 Decoration Day |
アルバート・シドニー・フィンチ | テレビ映画 |
1992 | ホワイトハウス狂騒曲 The Distinguished Gentleman |
ジェフ・ジョンソン | |
1993 | ファイヤー・イン・ザ・スカイ/未知からの生還 Fire in the Sky |
フランク | 日本劇場未公開 |
企業買収/250億ドルの賭け Barbarians at the Gate |
F・ロス・ジョンソン | テレビ映画 | |
1994 | 一日の旅路 Breathing Lessons |
アイラ・モラン | テレビ映画 |
マーヴェリック Maverick |
ゼイン・クーパー | ||
1996 | ロックフォードの事件メモ/帰ってきた名探偵 The Rockford Files: Friends and Foul Play |
ジム・ロックフォード | テレビ映画 |
ロックフォードの事件メモ/運命の再会 The Rockford Files: Punishment and Crime |
ジム・ロックフォード | テレビ映画 | |
元大統領危機一発/プレジデント・クライシス My Fellow Americans |
マット・ダグラス大統領 | 日本劇場未公開 | |
1997 | デッドサイレンス Dead Silence |
ジョン・ポッター | テレビ映画 |
1998 | トワイライト 葬られた過去 Twilight |
レイモンド・ホープ | 日本劇場未公開 |
スキャンダル Legalese |
ノーマン・ケイン | テレビ映画 | |
1999 | ロックフォードの事件メモ/間違えられた男 The Rockford Files: If It Bleeds... It Leads |
ジム・ロックフォード | テレビ映画 |
2000 | スペース カウボーイ Space Cowboys |
タンク・サリバン | |
ラスト・デシジョン The Last Debate |
マイク・ハウリー | テレビ映画 | |
2001 | アトランティス 失われた帝国 Atlantis: The Lost Empire |
ローク司令官 | 声の出演 |
2002 | ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood |
シェプ・ウォーカー | |
2003 | リトルフット ベスト・オブ・フレンズ The Land Before Time X: The Great Longneck Migration |
パット | 声の出演 |
2004 | きみに読む物語 The Notebook |
デューク |
テレビシリーズ
[編集]放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1955-1957 | シャイアン Cheyenne |
4エピソードに出演 | |
1957 | アリゾナ・トム Sugarfoot |
ブレット・マーヴェリック | 1エピソードに出演 |
1957-1962 | マーベリック Maverick |
ブレット・マーヴェリック | 65エピソードに出演 |
1971-1972 | 保安官ニコルス Nichols |
ニコルス | 24エピソードに出演 |
1974-1980 | ロックフォードの事件メモ The Rockford Files |
ジム・ロックフォード | 122エピソードに出演 |
1981-1982 | Bret Maverick | ブレット・マーヴェリック | 18エピソードに出演 |
1991-1992 | Man of the People | ジム・ドイル | 10エピソードに出演 |
2000 | シカゴホープ Chicago Hope |
ヒューバート・ミラー | 4エピソードに出演 |
2000-2001 | God, the Devil and Bob | 神 | 13エピソードに出演 |
2002 | First Monday | トーマス・ブランキン | 13エピソードに出演 |
2003-2005 | パパにはヒ・ミ・ツ 8 Simple Rules... for Dating My Teenage Daughter |
ジム・イーガン / C.J.バーンズ | 45エピソードに出演 |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b The surname is spelled "Bumgarner" as confirmed by Garner in an interview at Archive of American Television Interview with James Garner (Part 1 of 6)
- ^ The Garner Files: A Memoir - James Garner, Jon Winokur, Julie Andrews - Google Books. Books.google.ca 2012年4月4日閲覧。
- ^ “James Garner”. WCHS TV. 2009年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月12日閲覧。
- ^ Strait, Raymond . James Garner. New York, New York: St. Martin's Press. 1985. ISBN 0-312-43967-9
- ^ Grobel, Lawrence. The Art of the Interview. New York: Three Rivers Press. 2004, p. 161. ISBN 1-4000-5071-5
- ^ Cunneff, Tom. "Jim Dandy". People (February 7, 2005) Retrieved on 2008-05-30
- ^ "Proud to be an OKIE". Tulsa World (July 15, 2007)
- ^
(US Census records for 1900 and 1910 show that Mr. Garner's maternal ancestors, Meek, were members of the Choctaw Nation in Oklahoma.) “James Garner: A Really Nice Guy makes Good”. Good Housekeeping (New York City: The Hearst Corporation). (March 1976). Page: 46, photo caption: "Though Gigi Garner, 18, . . ." Page 46, JG: "I was a terrible student and I never actually graduated from high school, but I got my diploma in the Army." Page 48: "my two daughters, Kim and Gigi" Page 48: "to his darkly pretty, very bright wife, Lois" Page 48, Lois: "When I first met him, I was an emotional wreck. My seven-year-old daughter Kim, was in a hospital with polio." Page 58: "Jim's mother, who was half Cherokee Indian, a beautiful woman who died when he was five." (The interview was conducted on the set of Rockford Files and at his home with his wife and two daughters present, who lived at home. Kim's age was given as "27." - ^ “ジェームズ・ガーナー、特別功労賞を受賞”. シネマトゥデイ. (2004年9月24日) 2013年8月9日閲覧。
- ^ 「プレイボーイ」「大脱走」…米俳優J・ガーナー氏死去 スポーツニッポン 2014年7月20日閲覧
- ^ “『きみに読む物語』のジェームズ・ガーナー、軽い脳卒中で入院、手術”. シネマトゥデイ. (2008年5月15日) 2013年8月9日閲覧。