アイヌ民族博物館

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アイヌ民族博物館
団体種類 一般財団法人
設立 1976年9月10日
所在地 日本の旗 日本 北海道白老郡白老町若草町2-3-4
法人番号 3430005008728
主要人物 代表理事 野本勝信
活動内容 アイヌ文化の伝承・保存、調査・研究、教育普及事業
基本財産 6,750万円[1]
従業員数 51名(2015年6月現在)[1]
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Japanese Map symbol (Museum) w.svg アイヌ民族博物館
THE AINU MUSEUM
Ainu Museum building.JPG
施設外観(2016年5月)
アイヌ民族博物館の位置(日本内)
アイヌ民族博物館
日本内の位置
施設情報
専門分野 アイヌ文化
来館者数 188,891人(2014年度)[2]
館長 野本正博
学芸員 4人
事業主体 一般財団法人アイヌ民族博物館
管理運営 一般財団法人アイヌ民族博物館
延床面積 1,715.49 m²[3]
開館 1984年4月2日[3]
所在地 059-0902
日本の旗 日本
位置 北海道白老郡白老町若草町2-3-4北緯42度33分41秒 東経141度22分01秒 / 北緯42.56139度 東経141.36694度 / 42.56139; 141.36694
アクセス 北海道旅客鉄道(JR北海道)白老駅から徒歩約13分
公式サイト アイヌ民族博物館
プロジェクト:GLAM

アイヌ民族博物館(アイヌみんぞくはくぶつかん)は、北海道白老郡白老町にある一般財団法人博物館アイヌ語で「大きい湖の集落」を意味する「ポロトコタン」を運営しており、園内には登録博物館の「アイヌ民族博物館」がある。

概要[編集]

アイヌ民族博物館は、アイヌ民族に関する有形・無形の資料を専門に展示・保存し、調査研究、教育普及事業を総合的に行う社会教育施設として、白老町民はじめ広域の人々に利用してもらい、学術及び文化の発展に寄与することを目的としている[3]。野外博物館の性格を持つ園内にはアイヌの住家であったチセやプ(食料庫)、ヘペレセッ(ヒグマの飼養檻)、チプ(丸木舟)などを復元・展示してコタン(集落)を再現している[4]。博物館ではアイヌ民族の資料約5,000点、北方少数民族資料の約250点を収蔵しており、約800点を常設展示している[4]。また、アイヌ絵や文書約150点、図書約7,500冊を所蔵している[4]。文化伝承・保存事業としてイオマンテなどの伝統儀礼を実施ているほか[4]、伝統工芸の機織りやキナ(ゴザ)編み、民族衣服の製作、アイヌ文様の刺繍なども常時実施・公開しており、アイヌ文化に触れることができる体験学習を行っている[4]

国の「民族共生象徴空間」整備に伴い2017年度末で閉館し、新たに「国立アイヌ民族博物館」が2020年に開設する予定である[5]。運営を1本化する方針である国立アイヌ民族博物館の運営主体を目指すため、アイヌ文化振興・研究振興機構が一般財団法人アイヌ民族博物館を吸収合併する形で協議を進めている[6][7]。なお、閉館後の拠点として旧白老町立社台小学校校舎を活用する予定にしている[8]

利用案内[編集]

  • 開館時間:8:45 - 17:00
  • 休館日:年末年始(12月29日 - 1月5日)
  • 入場料金
    • 個人:大人800円、高校生600円、中学生500円、小学生350円
    • 団体(15人以上):大人650円、高校生486円、中学生324円、小学生216円
  • その他料金
    • 各種体験料金
    • 駐車料金

歴史[編集]

1965年昭和40年)に白老市街地にあった「白老コタン」を現在地となるポロト湖畔に移転し、「白老観光コンサルタント」が運営主体となる「ポロトコタン」として営業開始した[9]1967年(昭和42年)には白老町立による「白老民俗資料館」(現在のアイヌ民族博物館旧館)が開館した[9]1976年(昭和51年)、白老コンサルタントを発展的に解消した「財団法人白老民俗文化伝承保存財団」を設立[9]1984年(昭和59年)に「アイヌ古式舞踊」が国の「重要無形民俗文化財」に指定されたことに伴い財団による伝承公開が始まり[注 1][9][11]、民俗資料常設展示施設として「アイヌ民族博物館」(新館)が開館[9]博物館法による「登録博物館」になった[9]

施設[編集]

コタンコロクル(むらおさ)像

北海道犬・クマ檻

有用植物園

  • アイヌが食用・薬用などに利用した植物約60種を移植栽培している。

カフェリムセ

あずまや

  • 園内に3カ所あり、各棟10人〜16人利用することができる。

丸木舟

  • アイヌ語でチプと言い、かつてアイヌの大事な交通手段であった。

体験学習館

  • 各種製作体験や伝統料理の食事会場になっている。収容人員192名。

アイヌ民族博物館

  • 展示室(新館)
  • 映像展示室
  • 展示室(旧館)
  • 学習室
  • ミュージアムショップ「イカラカラ」

コタンゾーン(復元家屋群)

  • チセが5軒が並んでおり、サウンチセ(手前の家)では定時に『アイヌ文化の解説と古式舞踊公演』を開催している。チセの周りには高床式のプ(食料庫)やヌササン(祭壇)などを再現している。

アクセス[編集]

  • 道南バス「白老コタン前」バス停下車 徒歩約5分
  • 北海道旅客鉄道(JR北海道)白老駅から徒歩約13分
  • 登別から道央自動車道(道央道)利用し車で約30分
  • 千歳から道央道利用し車で約1時間
  • 札幌(道央道札幌南IC)から車で約1時間10分

脚注[編集]

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注釈

  1. ^ 2009年平成21年)に「アイヌ古式舞踊」は国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の「無形文化遺産」に登録されている[10]

出典

  1. ^ a b 概要 2015, p. 2.
  2. ^ 概要 2015, p. 16.
  3. ^ a b c 概要 2015, p. 3.
  4. ^ a b c d e 法人概要”. アイヌ民族博物館. 2017年3月23日閲覧。
  5. ^ 2020年、白老ポロト湖畔に国立アイヌ民族博物館・国立民族共生公園、誕生 (PDF)”. 白老町. 2017年3月23日閲覧。
  6. ^ “アイヌ民族博物館、新施設建設に伴い閉館へ”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2016年10月19日). http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08525080Y6A011C1CR8000/ 2017年3月23日閲覧。 
  7. ^ “白老のアイヌ民族博物館が3月閉館、職員に伝える”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2017年4月2日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2017/04/02/20170402m_07.html 2017年4月3日閲覧。 
  8. ^ “白老アイヌ民族博物館閉館後 旧社台小活用へ”. 苫小牧民報 (苫小牧民報社). (2016年9月8日). http://www.tomamin.co.jp/20160942387 2017年3月23日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f g h i j 概要 2015, pp. 2-3.
  10. ^ アイヌ古式舞踊(無形文化遺産) - 文化遺産オンライン(文化庁
  11. ^ アイヌ古式舞踊(重要無形文化財) - 文化遺産オンライン(文化庁
  12. ^ a b 概要 2015, p. 7.
  13. ^ “松浦武四郎が縁結び 白老の博物館と松阪市の記念館が姉妹提携”. 苫小牧民報 (苫小牧民報社). (2014年10月28日). http://www.tomamin.co.jp/20141018405 2017年3月23日閲覧。 
  14. ^ “白老・アイヌ民族博物館 台湾の国立博物館と協定”. 苫小牧民報 (苫小牧民報社). (2015年12月1日). http://www.tomamin.co.jp/20151232762 2017年3月23日閲覧。 

参考資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]