道 (1954年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Tribot (会話 | 投稿記録) による 2012年4月29日 (日) 00:32個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (bot: WP:BOTREQ#『Tl:ネタバレ終了』廃止に伴うテンプレート除去 oldid=42269179)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

La Strada
監督 フェデリコ・フェリーニ
脚本 フェデリコ・フェリーニ
エンニオ・フライアーノ
トゥリオ・ピネッリ
製作 カルロ・ポンティ
ディノ・デ・ラウレンティス
出演者 アンソニー・クイン
ジュリエッタ・マシーナ
音楽 ニーノ・ロータ
撮影 オテッロ・マルテッリ
配給 日本の旗 イタリフィルム / NCC
公開 イタリアの旗 1954年9月22日
日本の旗 1957年5月25日
上映時間 104分
製作国 イタリアの旗 イタリア
言語 イタリアの旗 イタリア語
テンプレートを表示

』(みち、原題:イタリア語: La Strada)は、1954年(昭和29年)製作・公開のイタリアの映画である。

フェデリコ・フェリーニ監督作品で、1956年(昭和31年)のアカデミー外国語映画賞を受賞した。自他共に認めるフェリーニの代表作の一つ。フェリーニの作品の中では最後のネオリアリズム映画といわれる。アンソニー・クイン以外は日本では無名で、女優も美人とは言い難かったが、日本でも上映されると口コミで評判を呼んだ。ヨーロッパのキリスト色が、いたるところに見られる[1]

ストーリー


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


旅芸人のザンパノは芸の手伝いをする女が死んでしまったため、その姉妹のジェルソミーナをタダ同然で買い取った。粗野で暴力を振るうザンパノと、頭が弱いが心の素直なジェルソミーナは一緒に旅に出る。

道化の格好で芸をするジェルソミーナ。新しい生活にささやかな幸福さえ感じていたのだが、ザンパノの態度に嫌気が差し、街へと逃げていく。そこで陽気な綱渡り芸人に出会う。ジェルソミーナはザンパノに連れ戻されるが、綱渡り芸人のいるサーカス団に合流することになる。綱渡り芸人はザンパノと古くからの知り合いらしく、何かとからかってザンパノを逆上させる。ある日、限界を超えたザンパノはナイフを持って追いかけるのだが、その行いで逮捕されてしまう。

綱渡り芸人はサーカス団から追放され、ジェルソミーナに助言を与え去って行く。翌日、ジェルソミーナは釈放されたザンパノを迎え、2人だけで芸をする日々をすごした。しかし後日、ザンパノは故障した自動車を直す綱渡り芸人を見かける。仕返しする機会を待っていたザンパノは綱渡り芸人を撲殺する。

なきがらのそばから離れようとしないジェルソミーナは、綱渡り芸人の死に放心状態となった。ザンパノは、大道芸のアシスタントとして役に立たなくなったジェルソミーナを見捨て、居眠りしている彼女を置き去りにして去ってゆく。

数年の時が流れ、見知らぬ海辺の町に立ち寄ったザンパノは、耳慣れた歌を耳にした。ザンパノがたずねると、ジェルソミーナと思われる女が、しばらくその海岸を放浪していたが、誰にも省みられることなく死んでいったという。それはジェルソミーナがよくラッパで吹いていた曲だった。海岸にやってきたザンパノは、絶望的な孤独感に打ちのめされ、ひとり嗚咽を漏らすのだった。

キャスト

主題曲

関連事項

  1. ^ KADOKAWA世界名作シネマ全集〈第24巻〉ヨーロッパ映画の秀作

外部リンク