桂川駅 (京都府)

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桂川駅
駅西口(2008年10月18日)
かつらがわ
Katsuragawa
(久世)
西大路 (2.8 km)
(1.1 km) 向日町
所在地 京都市南区久世高田町6-7
北緯34度57分52.21秒 東経135度42分37.36秒 / 北緯34.9645028度 東経135.7103778度 / 34.9645028; 135.7103778 (桂川駅)
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 東海道本線JR京都線
キロ程 518.9km(東京起点)
京都から5.3 km
電報略号 カツ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
6,507人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 2008年平成20年)10月18日
備考 直営駅
みどりの窓口
京 京都市内
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桂川駅(かつらがわえき)は、京都府京都市南区久世高田町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線である。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。

2010年11月現在、JR西日本管内では最も新しい駅である。

概要

2008年平成20年)10月18日に開業した。当駅は西京区との境界付近にあり、JR京都線が通っているが駅が設置されていない同区からも利用が可能である。JRの特定都区市内制度における「京都市内」の駅であり、「京都市内」の東海道線としては最も西となる。当駅開業により、「京都市内」着の乗車券で向日町駅方面に乗り越したときの精算運賃が安くなったケースもある。

仮駅名はJR桂駅であったが、『近傍を流れており、広い範囲の地域に親しまれている、一級河川「桂川」』にちなんで、桂川と命名された[1]。また、副駅名として、駅所在地の「久世(くぜ)」が命名されている。

下り列車の出発相当の信号機は向日町第1場内信号機だが、ひめじ別所駅のように「下りが停車場・上りが停留場」ではなく、上下とも『停留場』である。

開業当初から喫煙コーナーを設けておらず終日全面禁煙である。

駅構造

駅東口

島式ホーム1面2線(12両対応)を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。併せて京都市による東西自由通路とエレベーターエスカレータ・多目的トイレが整備された。総工費は約19億円[2]。当初から外側線を走る列車が停車しないことを前提にしており、内側線のみにホームが設けられた。

駅舎は、屋根を滑らかな斜めにする事で地域の発展を表現し、カーブを描いたガラス張りの壁面のある階段で桂川の流れを表現したデザインとなっている[2]

駅の西口がバスターミナル等のある事実上の表口である。駅舎のすぐ脇に元から存在した高圧鉄塔が建つ。一方、東口には関西空港行きはるか等の通る貨物線の築堤が存在したが、駅の建設にあたり一部が高架橋に改築され通路が整備された。駅舎自体は貨物線に隠れてしまうため、高架橋に駅名が掲出されている。

直営駅長岡京駅の被管理駅)。ICOCAが利用でき、ICOCAの相互利用対象カードも利用可能である。

桂川駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 JR京都線 下り 新大阪大阪三ノ宮方面
2 JR京都線 上り 京都草津方面
  • 上記の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

ダイヤ

日中時間帯は1時間あたり6本が停車する。(2010年3月12日まではこの時間帯は8本が停車していた。)朝ラッシュ時の大阪方面は8分間隔で発車する。夕方は京都方面は8本停車する。

利用状況

1日の平均乗車人員は以下の通りである。

  • 4,170人(2008年度)
  • 5,548人(2009年度)
  • 6,507人(2010年度)

なお、開業前は1日の予想乗車人員は4,200人を見込んでいた[2]

駅周辺

南西にあるキリンビールの京都(桂)工場跡地において、イオンモールや高層住宅の建設などの都市再開発事業が予定されている。なお、2005年5月より工場施設の取り壊しが行われ、一旦更地にされた後2008年より区画整理工事が行われている。

駅前には、駅前広場と、東西それぞれに駐輪場が整備される。

バス路線

  • ヤサカバス
    • 1号 洛西(境谷大橋)経由 桂坂中央行
    • 2/3号 洛西地区循環
    • 4号 洛西(洛西高校前)経由 桂坂中央行
    • 6号 東桂坂(京大桂キャンパス)経由 桂坂中央行
    • 臨時 京都明徳高校前行
    • 1A/2A/3A/4A号 JR向日町行

歴史

上り列車の先頭から建設中の新駅を見る
(2007年11月25日)

当駅の設置は10年以上前から予定されていた。当初、2005年度冬の開業を目指していたが、当駅周辺の都市再開発事業の遅れの影響や、当駅の地下をくぐり抜ける都市計画道路久世北茶屋線(京都府道201号中山稲荷線の一部)の拡張工事を受け、開業は延期となり、その後も延期が繰り返されていた。

年表

  • 2006年平成18年)- 久世北茶屋線の函体構築が完成した事を受け、駅舎の建設工事が始まる。
  • 2008年(平成20年)
    • 6月23日 - 正式駅名と開業日が決定する。
    • 10月18日 - 東海道本線の西大路駅 - 向日町駅間に新設開業。

その他

  • プリペイド式磁気カード乗車券「Jスルーカード」は、2008年9月15日をもって発売を終了したため、当駅の開業時点では既に発売が終了している。当駅では2009年3月1日自動改札機自動精算機での利用終了までは各機器にて利用できた。自動券売機に関しては2009年3月2日以降も利用可能である。
  • 当駅設置の自動改札機・自動精算機は、近畿圏で広く使われているタイプではなく、岡山・広島エリアやおおさか東線島本駅等で使われている新タイプの物が使用されている。

隣の駅

西日本旅客鉄道
JR京都線(東海道本線)
新快速・快速
通過
普通(高槻駅以西は快速となる列車を含む)
西大路駅 - 桂川駅 - 向日町駅

脚注

  1. ^ JR西日本プレスリリース 「JR京都線 新駅名称などについて」[リンク切れ]
  2. ^ a b c 交通新聞2008年6月23日1面

関連項目

外部リンク