成功級フリゲート

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成功級フリゲート
艦級概観
艦種 フリゲート
艦名
建造期間 1990年 - 2002年
就役期間 1993年 - 就役中
前級 済陽級フリゲート
次級 康定級フリゲート
性能諸元
排水量 満載 4,200t
全長 138.1m
全幅 14.3m
吃水 4.9m
機関 COGAG方式 1軸推進
LM2500-30ガスタービンエンジン(41,000 hp 2基
非常用旋回式スラスタ(350 hp) 2基
速力 最大30ノット
航続距離 4,500海里(20ノット)
乗員 217人(飛行要員19人)
兵装 62口径76mm単装速射砲 1基
350PX 40mm単装機関砲 2基
ファランクス 20mmCIWS 1基
Mk.13 mod.4 ミサイル単装発射機
スタンダードMR SAM
を発射可能
1基
雄風II型 SSM4連装発射機 2基
Mk 32 3連装短魚雷発射管
Mk46短魚雷用)
2基
艦載機 S-70C-1哨戒ヘリコプター 2機
C4I 大成 (台湾版NTDS; リンク 11 / 14)+リンク 16
JTDS+Mk.92 GMFCS+Mk 116 UBFCS
レーダー SPS-49 対空捜索
SPS-55 対水上
STIR-240 射撃指揮
ソナー AN/SQS-56 船底装備
電子戦
対抗手段
AN/SLQ-32(V)5統合電子戦装置
Mk 36 SRBOC チャフフレア展開装置
言語 表記
日本語 成功級フリゲート
英語 Cheng Kung class Frigate
中国語 成功級巡防艦

成功級フリゲート成功級巡防艦、Cheng Kung class frigate)は、台湾海軍フリゲートオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートライセンス生産によって8隻が建造された。

台湾海軍の近代化計画の一つである光華I号計画によって調達されたフリゲートであり、原型となったオリバー・ハザード・ペリー級との相違点として、ハープーンの代わりに雄風II型を搭載、Mk-13ミサイルランチャーのスタンダードミサイル専用化、一部対潜装備の省略などがある。また、本級8隻目の「田単」をイージスシステム搭載艦として建造する構想もあったが、結局8番艦として建造された。

2006年3月には、鄭和がパラオで接触事故を起こし航行不能となる事態が発生している。

なお、成功級は艦設計時のミスによって、成功級の76mm砲を射撃するとその真下にある40mm機関砲の作業員が爆死することが判明。結果、成功級は戦闘時には76mm砲と40mm機関砲を同時に射撃せず、76mm砲の射撃時には40mm機関砲の作業員は艦内退避をすることとなった。

2012年には、8隻のうち5隻に2011年8月に公開実験を行った雄風III型ミサイルを実戦配備した。

同型艦

艦番号 艦名 起工 進水 就役 艦名の由来
1101 成功 1990年12月21日 1991年10月5日 1993年5月7日 鄭成功
1103 鄭和 1991年10月29日 1992年10月15日 1994年3月28日 鄭和
1105 繼光 1992年10月30日 1993年10月3日 1995年3月4日 戚継光
1106 岳飛 1993年9月5日 1994年8月26日 1996年2月26日 岳飛
1107 子儀 1994年8月7日 1995年7月13日 1997年1月9日 郭子儀
1108 班超 1995年7月25日 1996年7月3日 1997年12月16日 班超
1109 張騫 1995年12月4日 1997年5月14日 1998年12月1日 張騫
1110 田単 2001年2月22日 2002年10月17日 2004年3月11日 田単

関連項目

外部リンク