ハープーン (ミサイル)

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A/R/UGM-84 Harpoon
Harpoon asm bowfin museum.jpg
真珠湾の「ボーフィン」博物館で展示されているハープーン
種類 対艦ミサイル
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計 マクドネル・ダグラス
製造 マクドネル・ダグラス
性能諸元
ミサイル直径 0.34 m
ミサイル全長 3.8 m
ミサイル全幅 0.914 m
ミサイル重量 691 kg
弾頭 272.2 kg
射程 124 km以上
推進方式 テレダイン製 -J402-CA-400 ターボジェットエンジン
誘導方式 慣性誘導
アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)
飛翔速度 マッハ 0.864
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ハープーン: Harpoon)は、アメリカ合衆国マクドネル・ダグラス社が開発した対艦ミサイル。なお、harpoon は、捕鯨モリを意味する英語の語である。

目次

[編集] 概要

ターボジェットエンジンを動力とする対艦攻撃用ミサイル。海上自衛隊護衛艦も含め、多くの西側諸国艦船に搭載されているベストセラー。

1960年代半ばから、アメリカ海軍航空機から浮上潜水艦を遠距離攻撃する兵器を構想していた。1967年エイラート事件が起きると、水上艦艇全般を目標とするミサイルとして計画は具体化した。

1971年よりマクドネル・ダグラス社を主契約者として開発が開始された。初めは航空機発射型を開発することとなっていたが、開発期間中に水上艦艇発射型、潜水艦発射型も開発することとなった。

1974年に誘導試射が行われ、1975年から量産が開始され配備開始は1977年

[編集] 各型

ハープーンには、空中発射型AGM-84、艦船発射型RGM-84、潜水艦発射型UGM-84の派生型がある。空中発射型は航空機から切り離されたあとジェットエンジンに点火され飛行する。

艦船発射型はハープーン専用の発射機(キャニスターと呼ばれる)やスタンダードミサイル発射機などから発射され、は発射後に展開される。今後はMk 41 垂直発射システム(VLS)からの発射も検討されている。潜水艦発射型は専用のカプセルに入れられ魚雷発射管から発射される。海面にカプセルが到達すると、そこからミサイルが発射される。

潜水艦発射型も艦船発射型と同様に発射後に翼が展開される。艦船発射型と潜水艦発射型は固体燃料ロケットエンジンブースターを装備しており、約7秒間ブースターによって加速された後にブースターを切り離し酸化剤の不必要なターボジェットエンジンによる飛行に切り替える。

[編集] 誘導方式

発射時にはあらかじめ敵艦の位置などの情報をインプットしておき、発射後は慣性誘導によって敵艦の方向へ誘導を行う。最終段階では自らレーダーを作動させて誘導するアクティブレーダーホーミングとなる。なお発射時にはロックオンせず、発射後指定の距離まで達した段階でレーダーを作動させ、一番近くにいる目標へロックオンさせることも可能である。

敵艦までの飛行経路としては高空を巡航する方法と低空を巡航する方法(シースキミング)が選択可能であり、通常はシースキミングを使用する。

高空巡航
低空を巡航するのに比べて空気密度が小さく、抗力も小さいため射程は長くなる。しかし、かなり遠距離で敵艦のレーダーに探知されてしまい、対空兵器によって迎撃される可能性が高くなる。
シースキミング
ミサイルは敵艦から見ると水平線下を飛行してくるため、敵艦に近づくまでレーダーで捕捉されず、対応時間をかなり減らすことが可能である。レーダーの設置位置によってある程度違いがあるが、大体水平線下から出てくるのは敵艦から30 km前後の位置だといわれる。

シースキミングを使用した場合、敵艦着弾前には一度上昇してから降下しつつ敵艦上部に命中させる方法(ホップアップ)とそのまま敵艦側面に命中させる方法の二つが選択可能である。

ホップアップは命中率が高まるが、そのまま命中させるのに比べ敵艦に迎撃のチャンスを与えることとなる。逆にそのまま命中させる場合は若干命中率が下がることとなる。旧型のハープーンではホップアップしか選択できなかった。

[編集] 派生型

Harpoon block I (A/R/UGM-84A)
基本型。
Harpoon block IB (A/R/UGM-84C)
ポップアップモードなし、-84A型よりわずかに低い高度で巡航する。
Harpoon block IC (A/R/UGM-84D)
改善されたECCM、中間INS誘導機能の追加。射程が約220kmに延伸したとの情報もある。
Harpoon block ID (A/RGM-84F?)
レーダー作動時に標的が捉えられない場合、クローバー形の飛行経路を描いて自動再捜索/再突入を行う機能を持つ。射程220-315kmの射程延伸型。1991年に初飛行したが、冷戦が終焉したため1993年に開発が中止された。
SLAM (AGM-84E)
1990年にはAGM-84などをもとに対地攻撃が可能なSLAM (Standoff Land Attack Missile)が開発された。
SLAM-ER(AGM-84H)
SLAMの射程延伸型(Expanded Response)。
SLAM-ER ATA (AGM-84K)
Harpoon block II (AGM-84L)
中間誘導にGPSも併用し、誘導精度を高め、沿海域での作戦能力を高めている。
Harpoon block III (AGM-84L)
戦術データ・リンク搭載型。2011年の初期作戦能力獲得を目指し、開発中である。block ICに対するアップグレードキットとして開発されており、長射程での誘導や発射後の誘導の自由度を高めている。

[編集] 登場作品

[編集] 漫画・アニメ

[編集] 小説

[編集] ゲーム

  • 鋼鉄戦記C21』(パーツ「ハープーンBS」がミサイルである点からして、これが元だと考えられる。)
  • 大戦略シリーズ』(艦船、航空機の搭載装備および、地対艦ミサイルユニットとして登場。)

[編集] 関連項目

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