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山中湖村

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やまなかこむら ウィキデータを編集
山中湖村
山中湖(左は富士山、山腹に自衛隊の「北富士演習場」の草地が見える)
日本の旗 日本
地方 中部地方甲信越地方
都道府県 山梨県
南都留郡
市町村コード 19425-5
法人番号 5000020194255 ウィキデータを編集
面積 53.05km2
総人口 5,158[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 97.2人/km2
隣接自治体 山梨県富士吉田市忍野村
都留市道志村
県外:神奈川県山北町、静岡県小山町
村の木 イチイ
村の花 サンショウバラ
白鳥
山中湖村役場
村長 高村正一郎
所在地 401-0595
山梨県南都留郡山中湖村山中237-1
外部リンク 公式サイト

山中湖村位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

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山中湖村(やまなかこむら)は、山梨県南東部の

地理

村の中心に富士五湖の一つである山中湖が位置し、集落は主に北西からの国道138号(旧鎌倉往還)と北東からの国道413号が合流する湖南岸に広がる。南東方向に富士山が見え、裾野には梨が原高原が広がる。東には丹沢山地が位置。気候が冷涼で県内有数の観光村となっており、湖北岸の芙蓉台や南岸の旭が丘は別荘地となっている。夏場は首都圏や中京圏の避暑地としてにぎわうが、冬場は雪が積もることが多い。

富士山原生林には国の天然記念物として保護されている植物群落が多いが、村域には山中の鷹丸尾溶岩上の山中のハリモミ純林がある。また、山中湖のフジマリモは県指定天然記念物。

気候

山中湖村
雨温図説明
123456789101112
 
 
65
 
4
-9
 
 
86
 
4
-8
 
 
187
 
7
-4
 
 
188
 
13
2
 
 
196
 
18
6
 
 
252
 
20
12
 
 
188
 
24
16
 
 
309
 
25
16
 
 
368
 
21
13
 
 
233
 
16
6
 
 
165
 
12
0
 
 
49
 
7
-6
気温(°C
総降水量(mm)
出典:[1]
インペリアル換算
123456789101112
 
 
2.6
 
38
16
 
 
3.4
 
38
17
 
 
7.4
 
45
25
 
 
7.4
 
56
35
 
 
7.7
 
64
43
 
 
9.9
 
68
53
 
 
7.4
 
75
60
 
 
12
 
77
61
 
 
14
 
70
55
 
 
9.2
 
60
43
 
 
6.5
 
53
32
 
 
1.9
 
44
21
気温(°F
総降水量(in)

全域が標高1000m前後の高原であるため県内でも比較的寒冷であり、年間平均気温は8.8℃と北海道並である。また小盆地なので寒暖の差が激しい。夏場の昼間でも涼しく、肌寒く感じる夜もある。冬場は雪が積もることが多く、また山中湖は湖面凍結する。最低気温が-15℃以下になることも珍しくない。

山中(1981-2010年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 17.5
(63.5)
19.0
(66.2)
21.8
(71.2)
28.0
(82.4)
30.0
(86)
32.8
(91)
32.6
(90.7)
32.6
(90.7)
32.0
(89.6)
27.9
(82.2)
24.2
(75.6)
20.5
(68.9)
32.8
(91)
平均最高気温 °C°F 3.8
(38.8)
4.3
(39.7)
7.9
(46.2)
14.1
(57.4)
18.3
(64.9)
21.0
(69.8)
24.9
(76.8)
26.0
(78.8)
21.8
(71.2)
16.4
(61.5)
12.0
(53.6)
6.8
(44.2)
14.8
(58.6)
平均最低気温 °C°F −9.3
(15.3)
−8.3
(17.1)
−4.1
(24.6)
1.2
(34.2)
6.4
(43.5)
11.5
(52.7)
15.7
(60.3)
16.2
(61.2)
12.9
(55.2)
5.9
(42.6)
−0.4
(31.3)
−6.1
(21)
3.5
(38.3)
最低気温記録 °C°F −19.5
(−3.1)
−22.2
(−8)
−19.6
(−3.3)
−14.1
(6.6)
−5.3
(22.5)
3.4
(38.1)
8.4
(47.1)
8.8
(47.8)
8.5
(47.3)
−5.8
(21.6)
−9.6
(14.7)
−16.6
(2.1)
−22.2
(−8)
降水量 mm (inch) 78.2
(3.079)
88.0
(3.465)
183.5
(7.224)
180.3
(7.098)
195.1
(7.681)
234.2
(9.22)
191.4
(7.535)
299.9
(11.807)
343.6
(13.528)
253.4
(9.976)
151.9
(5.98)
68.0
(2.677)
2,275.7
(89.594)
出典:気象庁[1]

歴史

富士北麓地域には縄文時代の遺跡が数多く分布するが、村域においても長池、平野柳原、篭坂峠付近などに縄文時代の遺跡が分布している。

律令制下においては都留郡に属する。『延喜式』に拠れば律令制下には東海道を駿河国横走駅(静岡県御殿場市)から分岐し富士北麓を通過し甲斐国府に至る甲斐路(御坂路)が整備され、三駅のひとつである加吉駅は村域に比定されている。

甲駿相間の多国間交通の要衝で、御坂路は中世に鎌倉往還となり、史書にも事例が見られる。関東で挙兵した源頼朝石橋山合戦で敗退した際には、土屋宗遠(三郎)が甲斐へ向かう際に通過しており、承久3年、承久の乱に東山道大将軍として上洛した武田信光は、帰路の加古坂峠において乱の首謀者藤原光親を処刑しており(『吾妻鏡』、墓所が伝わっている。

戦国時代に甲斐国は守護武田氏の内訌と有力国衆による乱国状態となり、村域には1493年(明応3年)に武田家惣領信縄と弟の油川信恵 が争った八代合戦で戦死したと伝わる山中太郎左衛門の城館跡がある。郡内地方においては駿河今川氏や相模後北条氏ら他国勢力の侵攻もうけ、明応4年には北条早雲今川氏と共同して郡内へ侵攻し、1526年(大永6年)には武田信虎(信尚)が駿河国梨木平において北条方を破り、1536年(天文4年)に北条氏綱と今川氏が郡内へ侵攻した山中合戦が行われている。鎌倉街道は武田滅亡後の天正壬午の乱においても北条氏が甲斐へ侵攻する際のルートとなった。

近世に郡内地方は谷村藩領を経て幕府直轄領となる。郡内地方は山間部で耕地に乏しく僅かな米麦栽培のほか入会地における山稼ぎや街道添いの駄賃稼ぎ、養蚕郡内織を特徴とするが、村域においてもこれらの生業のほか、山中湖における漁業が行われていたほか、加古坂峠に口留番所が置かれ運輸機能が強化され、駿河方面と経済圏を形成している。

近代には入会地が官修されたため、馬鈴薯トウモロコシの栽培、織物などの新たな産業が取り入れられたほか、戦後には観光に力を入れている。

行政

  • 村長:高村忠久(2004年12月27日から 1期目)

行政区域の変遷

  • 1872年(明治5年) - 長池村と平野村が合併⇒平野村
  • 1875年(明治8年) - 山村と平村が合併⇒中野村
  • 1965年(昭和40年)1月1日 - 中野村が山中湖村に改称

人口


山中湖村(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


経済

産業

地域

教育

  • 山中湖村立山中小学校
  • 山中湖村立東小学校
  • 山中湖村立山中湖中学校

交通

鉄道路線

村内に鉄道路線はないが富士山駅が最寄。

道路

高速道路
村内にあるインターチェンジ:東富士五湖道路山中湖IC
一般国道
村内を走る一般国道:国道138号国道413号

バス

船舶

  • 山中湖遊覧船

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

出身有名人

その他

  • 2006年に山中湖村が国に対し、虚偽のデータを提出し、自衛隊の基地周辺の対策費を騙し取ろうとしていた疑いが日本テレビ報道特捜プロジェクトで大々的に公表され、現在防衛施設庁と会計検査院が調査をしている。
  • 虚偽報告は前村長で山中湖村近辺の大地主である高村朝次の代に頻繁にされており、事業などは前村長は息子が経営している高村建設に対し発注させていたとも報道されている。それを受け2006年12月に山中湖村ではこれらに関する調査委員会を設立することになったが調査結果は虚偽報告は一切行っていないとの報告を国に提出した。しかし資料等によって村民からも疑問視されており疑惑は深まっている。高村忠久村長はこれらに関して「(虚偽報告があるとの見解は)誤解である」と述べ、放送された内容に客観性に欠け捏造されたものがあるとして、放送倫理・番組向上機構に苦情申立書を、日本テレビに対しては抗議文書を送付した。
  • この際、日本テレビ宛ての抗議文書中に、同村は個人情報の保護に関する条例を定めているにも関わらず、本人に無断で住民の住民除票を添付し、FAXで送付するといったずさんな個人情報の扱いが問題となった。
  • 一方、山中湖村は高村一族が代々の村長を務めており、村政に関して高村村長一族による私物化の疑いがあるとする反村長派と村長を支持する村長派との対立も近年深刻化している。

脚注

  1. ^ 山中 1981-2010年 標高992m”. 気象庁. 2012年1月7日閲覧。

関連項目

外部リンク