ボイス・オブ・アメリカ
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形態 | 国際公共放送局 |
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国 | アメリカ合衆国 |
所有者 | アメリカ合衆国連邦政府 |
系列 | ワールド・レディオ・ネットワーク |
公式サイト | www.voanews.com |
ボイス・オブ・アメリカ The Voice of America(VOA) | |
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運営 | アメリカ合衆国連邦政府 |
設立 | 1942年2月24日 |
在籍国 | ![]() |
所在地 | ![]() |
外部リンク | voanews.com (英語) |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/79/2009-0725-CA-Delano-VOArelay.jpg/220px-2009-0725-CA-Delano-VOArelay.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/99/Voice_of_America_headquarters_-_Stierch.jpg/220px-Voice_of_America_headquarters_-_Stierch.jpg)
ボイス・オブ・アメリカ(The Voice of America 略称:VOA)は、アメリカ合衆国政府(USIA:合衆国情報庁。CIAではない。1998年の省庁統合により国務省に吸収された)が公式に運営する国営放送である。
国際的な放送でよく知られている放送局の1つである。Voice of America を略して「VOA」と呼び、日本語などでの呼称は「アメリカの声」である。本項では、原則として「ボイス・オブ・アメリカ」という呼称を用いる。
歴史
初期(1942年 - 1947年)
ヨーロッパ及び西アフリカを占領した当時のドイツと日本軍の南太平洋を占領した当時の日本に向けたニュースプログラムを放送するため戦争情報室(en:Office of War Information)の下で1942年に設立された。
1942年2月24日に放送を開始。送信機はCBS及びNBCによって使用された短波送信機からVOAラジオを送信した。このラジオ局は1947年2月17日に当時のソビエト連邦(現:ロシア)へラジオ放送の送信を始めた。
冷戦時代(1948年 - 1992年)
冷戦の間、VOAは合衆国情報庁(U.S. Information Agency)の下で運営された。1980年代に、VOAはテレビジョンサービス、同じくキューバ、ラジオ・マルティ(Radio Martí)及びテレビ・マルティ(TV Martí)へ特別な地域プログラムも加わった。
インターネット時代(1992年 - 現在)
VOAは英語で2000年よりインターネット上で放送を行っている。
IBB放送活動、VOA以外
VOAは専門的な聴取者に向けた幾つかのプログラムを放送している:
- en:Radio Martí 及び en:TV Martí はキューバ向けである。
- en:Radio Sawa はアラブ世界の若い視聴者向けである。
- en:Radio Farda はイラン向けのペルシア語の若い視聴者向けである。
- ラジオ・フリー・ヨーロッパ(RFE)及びラジオ・フリー・アジア(RFA)はVOAではないが、USIA傘下にあり、特にヨーロッパ及びアジア、元共産主義及び圧制的な国へ向けた姉妹サービスである。
各言語版及びプログラム
ボイス・オブ・アメリカは、英語を母語としない人々に向け、平易な語彙と文法を用いた上で、通常の3分の2の速さでアナウンサーが語るスペシャル・イングリッシュという英語放送がある。これを含め、現在50前後の言語で放送されている。短波放送で受信可能であり、インターネットでは、ボイス・オブ・アメリカの公式サイトでのインターネットラジオをはじめ、ポッドキャストやYouTubeなどでビデオ放送などがいずれも無料でダウンロードすることができる。また、日本では有線放送でも放送されている。
2010年1月現在、放送されている主な言語は以下の通りである。
- オロモ語
- アルバニア語
- アムハラ語
- アルメニア語
- アゼルバイジャン語
- ベンガル語
- ボスニア語
- ビルマ語
- 広東語
- 標準中国語
- クレオール言語
- クロアチア語
- ダリー語
- 英語
- フランス語
- グルジア語
- ギリシア語
- ハウサ語
- ヒンディー語
- インドネシア語
- クメール語
- ルワンダ語
- ルンディ語
- 韓国語
- クルド語
- ラオス語
- マケドニア語
- ンデベレ語
- パシュトー語
- ペルシア語
- ポルトガル語
- ロシア語
- セルビア語
- ショナ語
- ソマリ語
- スペイン語
- スワヒリ語
- タイ語
- チベット語
- ティグリニャ語
- トルコ語
- ウクライナ語
- ウルドゥー語
- ウズベク語
- ベトナム語
- ジンバブエ向け英語
ニュースにおいては、アメリカ国内のみならず、国外の話題を含め、24時間体制で最新のニュースを提供している。アメリカの歴史や文化、音楽などの特集番組も定期的に放送される。
日本語放送
元来、ボイス・オブ・アメリカの日本語放送は当時の日本へのプロパガンダの要素を有していた。1941年に太平洋戦争が勃発し、翌1942年2月24日に日本語放送はドイツ語放送とともに開始された。日系アメリカ人二世であるフランク・正三・馬場の指揮により、戦争の動きなどを詳細に伝えたり、空襲予告などの放送も行った。1944年12月25日からは、サイパン島のKSAIからの中波放送も開始された。日本はジャミングに苦慮した。その後、太平洋戦争の終了によってその目的が達成されたため、直後に日本語放送は一旦廃止された。
戦後、1951年に日本語放送が再開され(これと同時に全国統一のテレビ放送も行われようとしていた。正力マイクロ波事件。)、アメリカの国内情勢や話題などを放送した。短波放送や当時アメリカ統治下にあった沖縄からの中波中継や、在京民放局への番組提供も行ったが、アメリカ東部時間の夜、すなわち日本時間早朝に1日1回しか放送されなかったことでリスナーが非常に少なかったため、前述した通り1970年2月28日をもってボイス・オブ・アメリカの日本語放送は幕を閉じた。
また、日本にはもう十分に世界から情報が行き渡っており、わざわざアメリカから情報発信の必要性はないとVOAが判断したことも日本語放送廃止の理由の一つであった[1]。
1972年沖縄返還に伴い沖縄の中継局も日本から移転したが、その際の費用も沖縄返還密約により日本側が負担している。
アル・フッラ
脚注
- ^ 石井清司『日本の放送をつくった男 フランク馬場物語』毎日新聞社(原著1998年10月30日)、204頁頁。ISBN 4-620-31247-9。