フェアーウェイ (列車)

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フェアーウェイ
快速フェアーウェイ
快速フェアーウェイ
運行者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 快速列車
経由線区 山手線東北本線宇都宮線
使用車両 485系電車新潟車両センター
運行開始 1987年
備考 2009年10月現在のデータ
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165系時代の「フェアーウェイ」
1999年

フェアーウェイは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が新宿 - 黒磯間を山手線東北本線宇都宮線)経由で運行する臨時快速列車であったが、2009年11月29日を最後に運転を行っておらず事実上廃止である。

運行概況

1987年9月、快速列車「ムーンライト」(後の「ムーンライトえちご」)で使用されていた165系電車間合い運用として、新宿 - 黒磯間毎日運転の全車指定席定期快速列車として運転を開始した。その後1993年には、休日ダイヤおよび多客時に運行される臨時列車に格下げされた。

当列車の列車名は、沿線のゴルフ場に向かう利用者に好適であることをイメージして命名されたものであり、停車駅の中に同じ宇都宮線の快速「ラビット」や通勤快速・湘南新宿ライン(横須賀線直通)の快速が停車しない栗橋が含まれているのは、ゴルフ場へのアクセスを目的とすると言われている。

乗車券[1]と座席指定券により利用可能であるが、定期乗車券での指定席利用(定期券+指定席券)は認められない。

485系交直流電車への置換えに伴い交流区間への直通が可能となり、2003年以降は、夏の観光シーズン及び冬のスキーシーズンを中心に日数を限定のうえで郡山会津若松まで延長運転された。

使用車両

PJRPJRNC
フェアーウェイ
新宿
黒磯
1 2 3 4 5 6
G L
座席種別凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
L=普通車座席指定席
女性専用席「レディースカー」
旧国鉄色のK編成
旧国鉄色のK編成
T18編成による代走 (上沼垂色時代)
T18編成による代走
(上沼垂色時代)
3000番台R27編成による代走 (フェアーウェイ)
3000番台R27編成による代走
(フェアーウェイ)
レディースカー座席
レディースカー座席

2009年現在、新潟車両センター所属の485系K1・K2編成(6両編成:国鉄特急色)が投入されている。 K編成が検査などで使用できない場合は、ATS-Pと車内減光装置を装備したT18編成(国鉄特急色、2008年4月までは上沼垂色)が投入されるが、T18編成も投入できない場合は3000番台(リニューアル車)のR26・R27編成が投入される。この場合、「いなほ」・「北越」とも共通運用となる。

  • 1号車の新宿方は半室グリーン席、2007年3月18日以降は全席禁煙となっている。
  • K編成の場合、6号車のみ内装が1 - 5号車と異なり、デッキ部がピンク色で座席モケットは赤(エンジ色)である。これは6号車が「ムーンライトえちご」・「信越 (列車)村上」ではレディースカー(女性専用指定席)となっているためで、「ムーンライトえちご」の間合い運用で土曜日・休日を中心に運転される「フェアーウェイ」と折り返しとなる村上→新潟の快速列車では一般開放される。
  • 首都圏のホーム高さにあわせるために、ドアステップは埋められているが、外観の変更はない。

停車駅

路線名称 ※1・2 東北本線 磐越西線
駅名 新宿 池袋 赤羽 大宮 久喜 栗橋 古河 小山 宇都宮 宝積寺 氏家 矢板 西那須野 那須塩原 黒磯 黒田原 新白河 白河 矢吹 郡山 磐梯熱海 猪苗代 磐梯町 会津若松
フェアーウェイ
凡例

沿革

  • 1987年昭和62年):毎日運行の定期列車として現行の運行区間で運転開始。
  • 1993年平成5年):宇都宮方面への用務客を東北新幹線に誘導するため休日ダイヤで運行される臨時列車に運行形態を変更。
  • 2003年(平成15年)4月6日:共通運用の「ムーンライトえちご」が165系から485系電車に変更され、本列車も置換えとなる。
    • 秋季より、一部の運転日限定で磐越西線会津若松まで延長運転を実施[2]
  • 2004年(平成16年)冬季:「猪苗代・羽鳥湖スキー」の愛称で会津若松まで延長運転を実施(2005年2月まで)。
  • 2007年(平成19年)3月18日:全車両禁煙となる。
  • 2009年(平成21年)11月29日:この日の運転を最後に運転休止。

脚注

  1. ^ 青春18きっぷならびに北海道&東日本パススリーデーパスJR北海道発行の東京往復割引切符(大宮以北は途中下車不可)・ホリデー・パス(小山以南のみ有効)などの特別企画乗車券も含む。
  2. ^ 「鉄道記録帳2003年10月」『RAIL FAN』第51巻第1号、鉄道友の会、2004年1月1日、18頁。 

関連項目