いわてグルージャ盛岡

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いわてグルージャ盛岡
原語表記 グルージャ盛岡
愛称 グルージャ
クラブカラー  
 
 
創設年 2000年
所属リーグ 東北社会人
所属ディビジョン 1部
ホームタウン 岩手県盛岡市
ホームスタジアム 盛岡南公園球技場
岩手県営運動公園陸上競技場
収容人数 4,988(盛岡南)
30,000(岩手県営)
運営法人 株式会社いわてアスリートクラブ
代表者 小松豊
監督 鳴尾直軌
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ
株式会社いわてアスリートクラブ
Iwate Athlete Club Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
020-0878
岩手県盛岡市肴町4-20 永卯ビル2F
設立 2009年
業種 サービス業
法人番号 6400001004912 ウィキデータを編集
事業内容 サッカークラブ運営
地域のスポーツ振興・発展
代表者 小松豊
資本金 1175万円 (2009年[1])
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グルージャ盛岡(グルージャもりおか、Grulla Morioka)は、岩手県盛岡市をホームタウンとする社会人サッカーのクラブチーム。東北社会人サッカーリーグ1部に所属。

概要

ホームタウンは岩手県盛岡市。ホームスタジアムは盛岡南公園球技場岩手県営運動公園陸上競技場である。

クラブ名のグルージャ(Grulla)は、スペイン語で「」という意味であり、盛岡藩藩主南部氏の家紋「向鶴」と、盛岡の名物「じゃじゃ麺」、この地方の方言に多く含まれる「じゃ」の響きに因んでいる。107通の一般公募の中から決定された。

運営組織は株式会社いわてアスリートクラブ

歴史

2000年盛岡商業高校盛岡中央高校OBらで結成したヴィラノーバ盛岡が前身。

2003年

将来のJリーグ参戦を念頭に置いて、NPO組織「Jリーグチームを盛岡に作る会」が発足。それまでのヴィラノーバを改組して新クラブ「グルージャ盛岡」を発足させた。

2004年

ジェフ市原大分トリニータの選手として活躍した武藤真一をプレイングマネジャー(監督兼任選手)として招聘すると共に、J2水戸ホーリーホック所属のプロ選手3名金子剛桜井鐘吾池田光忠を補強してチームのレベルアップを始め、東北社会人サッカーリーグ2部北ブロックを優勝。東北社会人サッカーリーグ1部に昇格を決めた。

2005年

東北社会人サッカーリーグ1部に戦いの場を移し、チーム初の外国人選手U-17カメルーン代表の経験もあるディディエ・コウアカム、元ベガルタ仙台西洋祐、元モンテディオ山形大瀧直也など獲得。東北社会人サッカーリーグ1部で初優勝、全国地域リーグ決勝大会進出を果たした。決勝大会1次ラウンドではロッソ熊本ファジアーノ岡山と同組みに。第1戦・熊本に0-1。第2戦・岡山に2-1。通算1勝1敗で1次ラウンド敗退し、JFL昇格を逃す。 だがその年の末、選手への給料や業者への支払いが滞り、その額は1千万円に達していることが明らかになった。そのため経営陣は一新され、同時に監督も元市原吉田暢に交代。2010年までのJリーグ昇格を目指し、支援団体などの拡大に取り組むことを表明した(なお2006年3月に、グルージャ盛岡を追われた経営陣と辞任した武藤真一元監督が新チーム「FCガンジュ岩手」を結成)。

2006年

チームは新体制でスタートした、岩手県紫波町出身でS級ライセンスを持つ吉田暢を監督に、同じく紫波町出身でサガン鳥栖で長年プレイした佐藤大実を選手として迎えチーム力向上を図ったが、東北社会人サッカーリーグ1部は惜しくも2位に終わり全国地域リーグ決勝大会出場権を逃す。岩手県サッカー選手権も敗れ天皇杯岩手県代表の座も逃した。またユニフォームの胸スポンサーであった住宅メーカーの山忠ホームが経営難のため2006年8月末で事業停止という事態もあり苦渋の年となった。

2007年

グルージャ盛岡スーパーアドバイザー八重樫茂生富士通サッカー部の総監督を務めていた当時の所属選手今井敏明台湾代表の監督をしていたつながりから強化策として移籍話に発展し台湾代表GKの呂昆錡が入団した。4月30日にグルージャ盛岡と台湾代表の親善試合が盛岡南公園球技場でおこなわれチームは4-0で快勝した。リーグ戦の方では、東北社会人サッカーリーグ1部を13勝1敗という成績で2年ぶりの優勝を飾り、全国地域リーグ決勝大会出場を果たした。決勝大会1次ラウンドではファジアーノ岡山ホンダロックサッカー部と同組に。第1戦・岡山に1-2。第2戦・ホンダロックに0-3。通算0勝2敗で1次ラウンド敗退し、JFL昇格を逃す。

2008年

守備面の強化を課題に挙げ下屋敷恒太郎石井雄真ら12人の選手を獲得。東北社会人サッカーリーグ1部を12勝2分という成績で2連覇を飾り、2年連続で全国地域リーグ決勝大会出場を果たした。第32回全国地域サッカーリーグ決勝大会1次ラウンドでは松本山雅FCレノファ山口静岡FCと同組に。第1戦・松本に2-3。第2戦・山口に1-2。第3戦・静岡に6-0。通算1勝2敗で1次ラウンド敗退し、JFL昇格を逃す。しかし、岩手県サッカー選手権を制し天皇杯に岩手県代表として3年ぶりに出場。1回戦で山形県代表の山形大学と対戦。5-1で勝利し、この大会で岩手県勢初勝利をもたらす。

2009年

岩手県大船渡市出身でベガルタ仙台などで活躍した中田洋介を獲得。西洋祐大瀧直也三戸雄志などもチームに復帰した。4月10日運営組織をNPO法人から株式会社に移行。チーム顧問に元日本代表主将で日本サッカー殿堂入りしている八重樫茂生、チームアドバイザーに盛岡商業高校サッカー部監督斎藤重信を迎え体制強化を図った。東北社会人サッカーリーグ1部では、福島ユナイテッドFCと最終節まで優勝を争うが、得失点差僅か1点差で上回り優勝。3連覇を飾る。3年連続で全国地域リーグ決勝大会出場を果たした。第33回全国地域サッカーリーグ決勝大会1次ラウンドでは札大GPNTN岡山Y.S.C.C.と同組に。第1戦・札大に1-0。第2戦・岡山に4-1。第3戦・YSCCに0-2。通算2勝1敗で1次ラウンド敗退し、JFL昇格を逃す。

2010年

徳島ヴォルティスで主将を務めた経験もあるベテランGK島津虎史を獲得、その他徳島からレンタル移籍の菅原康太大原卓丈など11名の選手が入団。今シーズンから練習環境の向上を掲げて夜間練習から日中の午前練習に移行しシーズンをスタートした。岩手県サッカー選手権大会で3連覇、天皇杯に3年連続4回目の出場を果たす。1回戦で北海道代表の札幌大学と対戦。3-2で勝利し、2年ぶりに2回戦に進出。2回戦でコンサドーレ札幌と対戦。Jリーグ所属チームと発足以来初の公式戦を行った(1-4で敗退)。東北社会人サッカーリーグ1部では、12勝1分1敗でリーグ4連覇を飾り4年連続で全国地域リーグ決勝大会出場を果たした。第34回全国地域サッカーリーグ決勝大会1次ラウンドでは藤枝MYFC・札大GP・三洋電機洲本と同組に。第1戦・藤枝に1-1(PK戦4-3)。第2戦・札大に0-1。第3戦・洲本に2-0。通算1勝1PK勝1敗で洲本と同じ勝ち点・得失点差で並びながら総得点数で2位、また2位チーム間の成績でも振るわず、決勝ラウンド進出とJFL昇格を逃した。

2011年

2010年のキャプテン中田洋介が引退したものの主力メンバーのほとんどが残留しシーズンをスタート。しかし、3月11日に発生した東日本大震災の影響で東北社会人サッカーリーグ開幕が延期。チームは被災地へ出向き、瓦礫撤去などのボランティア活動を精力的に行う。4月17日、三浦知良が所属する横浜FCと練習試合(30分ハーフ)を行う(0-2で敗北)。会場の岩手県営運動公園陸上競技場には被災地から招待した小中学生を含む約13,500人もの観客が試合を見守った。延期されていた東北社会人サッカーリーグも5月15日に開幕。第3節で福島ユナイテッドFCに0-4で敗れるなど、シーズンを通して思うような結果が残せずリーグ2位に終わり全国地域サッカーリーグ決勝大会出場権を逃す。全国社会人サッカー選手権大会では1回戦で三菱自動車水島FCに勝利(1-0)するものの、2回戦でSC相模原に敗れる(1-3)。

チーム成績・歴代監督

ヴィラノーバ盛岡時代

年度 所属 順位 勝点 試合 天皇杯 監督
2000
2001
2002
2003 東北2部北 4位 18 10 5 3 2 16 12 +4 県予選敗退 吉田忍

グルージャ盛岡

年度 所属 順位 勝点 試合 天皇杯 監督
2004 東北2部北 優勝 28 10 9 1 0 54 9 +45 県予選敗退 武藤真一
2005 東北1部 優勝 29 12 9 2 1 36 10 +26 1回戦敗退
2006 2位 30 14 11 0 3 32 18 +14 県予選敗退 吉田暢
2007 優勝 39 14 13 0 1 65 14 +51 県予選敗退
2008 優勝 38 14 12 2 0 63 8 +55 2回戦敗退
2009 優勝 36 14 11 3 0 59 15 +44 1回戦敗退
2010 優勝 37 14 12 1 1 57 11 +46 2回戦敗退
2011 2位 27 12 8 3 1 35 15 +20 1回戦敗退
2012             鳴尾直軌

国際試合

開催年月日 大会名 対戦相手 会場 スコア 勝敗
2007年4月30日 親善試合 中華民国の旗 台湾代表 盛岡南公園球技場 4-0 勝利

獲得タイトル

リーグ戦

  • 東北社会人サッカーリーグ1部
    • 優勝(5回):2005年、2007年、2008年、2009年、2010年
  • 東北社会人サッカーリーグ2部北ブロック
    • 優勝(1回):2004年

その他

選手・スタッフ

下部組織

アカデミー

グルージャ盛岡の下部組織として2005年設立。U-15年代は、2010年に全日本ユース(U-15)フットサル大会に出場し、年代別の日本代表候補も輩出している。

  • グルージャ盛岡U-15
  • グルージャ盛岡U-12

サッカースクール

サッカー及びスポーツの普及を目的とし、県内3ヵ所に小学生や幼稚園児を対象にしたサッカースクールを開講している。

ユニフォーム

ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st)
FP(2nd)
GK(1st)
GK(2nd)
FP 1st
FP 2nd
GK 1st
GK 2nd

チームカラー

  • チームメインカラー:    ホワイト
  • チームサブカラー:        レッド・ブラック

ユニフォームスポンサー

掲出箇所 スポンサー名 表記 掲出年 備考
日盛ハウジング パルコホーム 2007年 -
背中 全国農業協同組合連合会
岩手県本部
JA全農いわて 2005年 - 2007年
2009年 -
タルトタタン タルトタタン 2006年 -
パンツ 小松製菓 巖手屋 2010年10月 -

ユニフォームサプライの遍歴

歴代ユニフォームスポンサー年表

年度 背中 パンツ サプライヤー
2004 東日本ハウス いわちく 銀河高原ビール ホテル東日本 PUMA
2005 JA全農いわて 佐々木皮膚科 - Mizuno
2006 山忠ホーム タルトタタン -
2007 パルコホーム - asics
2008 タケダスポーツ -
2009 JA全農いわて -
2010 -/巖手屋
2011 巖手屋 svolme

メディア

テレビ
ラジオ
雑誌・フリーペーパー
  • 生活情報紙「マ・シェリ」
インターネット
  • GRULLA CHANNEL (いわて元気TV)

脚注

関連項目

外部リンク