クワイ=ガン・ジン

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クワイ=ガン・ジン
Qui-Gon Jinn
スター・ウォーズシリーズのキャラクター
クワイ=ガン・ジン(左)とダース・モール(右)の人形
初登場ファントム・メナス』(1999年
リーアム・ニーソン
プロファイル
性別 男性
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クワイ=ガン・ジンクワイ=ゴン・ジンQui-Gon Jinn)は、アメリカSF映画『スター・ウォーズ』シリーズの登場人物である。日本語版の吹き替えは津嘉山正種が担当した。アニメレゴ・スターウォーズでは 土師孝也が担当している。

概要

ジェダイ・マスターであり、オビ=ワン・ケノービの師匠でもある。男優のリーアム・ニーソンが演じており、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』に登場する。なお、一部(多くは書籍)において「クワイ=ゴン・ジン」とされている場合がある。これは英語に "Gon" という単語がないために正確な音をカタカナで表記することが難しいためである。映画内では俳優達は「ゴン」と発音しているが、日本語表記においては現在はほとんど「ガン」で統一されている。名前は日本語の「開眼人」から来ているといわれる。

人物

ジェダイ・マスターとして

エピソード2/クローンの攻撃』や『エピソード3/シスの復讐』に登場するドゥークー伯爵の弟子である。ジェダイ・マスターとしての実力は勿論のこと、その指導力も大変に高いが[1]、ジェダイ評議会の意向を完全に無視し、弟子であるオビ=ワンに心配されるシーンがあるなど、型破りな人物でもある。

しかし一方で、評議会の固持してきた従来の正統教義に囚われない柔軟な発想を持ち、未来にではなく現在にその主眼を置いた「リビング・フォース」の概念に独自に着目していた。これが後にヨーダらによって立証された、「フォースの冥界から戻り、不死に至る術」即ち、死後に自らフォースと一体化することで、自身の霊魂を現世に留める方法、後述の霊体化の秘術の体得へと繋がったのである。

クワイ=ガンとオビ=ワンは、惑星ナブー通商連合との紛争を調停する為にナブーへ派遣された。ナブーのアミダラ女王を救出して、惑星タトゥイーンへと逃れた一行は、そこで9歳の奴隷少年アナキン・スカイウォーカーと出会う。ポッド・レースでの彼の並外れた才能に、クワイ=ガンはそれが「フォース」によるものであることに気づいた。ポッド・レースで優勝したアナキンは奴隷から解放され、惑星コルサントへと向かう彼ら一行に加わった。

政治的な動きがあった後、ナブーに戻った彼らは、通商連合が仕向けたシスの暗黒卿ダース・モールと戦う。オビ=ワンと息のあったコンビネーションでダース・モールと戦うが、ダース・モールの天性の剣術と、変則的なライトセーバーと身体の攻撃力から出される変幻自在の攻撃、なにより、シスの戦い方を知らないジェダイと、ジェダイの戦い方を知っているモールでは、完全なアドバンテージがあり、二対一という優位にもかかわらず仕留めるには至らなかった、さらに途中でオビ=ワンと切り離され、一対一の戦いで腹部を貫かれ敗北、致命傷を負ってしまった。その後オビ=ワンはフォースにより引き寄せ手にした師クワイ=ガンのライトセイバーでダース・モールを倒す。クワイ=ガンは、アナキンにジェダイの訓練を受けさせることをオビ=ワンに約束させて息を引き取り、その三日後にオビ=ワンやアナキン達に見守られながら荼毘にふされた。

霊体化の秘術

ダース・プレイガスと同様、死後にフォースの冥界から現世へと戻る方法について研究しており、最終的にフォースと一体化しつつも自我を保ち続ける方法を発見した。そのため『エピソード2/クローンの攻撃』にて、アナキンがタトゥイーンに於いて、の敵討ちでタスケン・レイダーを大量虐殺した際に、「Anakin! Anakin! Nooooooo!!」と叫ぶクワイ=ガンの声をジェダイ聖堂で瞑想するヨーダが聞く場面がある。

エピソード3/シスの復讐』の終盤でオビ=ワンは、ヨーダから別れ際にクワイ=ガンがフォースと一体化しつつもなお自我を保っている事実と、その境地に到る為の修行方法、そして死者との交信方法等を伝授されており、隠遁生活の中でも根強く修行と研究を続け、『エピソード4/新たなる希望』の時点では既にこの方術を体得していた。

これによって、『エピソード5/帝国の逆襲』や『エピソード6/ジェダイの帰還』でオビ=ワンやヨーダは、死後に霊体としてルーク・スカイウォーカーの前に現れて、助言をしている。また、アナキンが霊体化の修行を経ずとも霊体となれたのは、元々アナキンがミディクロリアンの意志により生まれた、具現化されたフォースそのものとでも言える存在であった為とされる。

関連項目

  1. ^ 成人したアナキンは、自分に合わせた指導をしないオビ=ワンを「クワイ=ガンなら、ちゃんとした指導が出来た!」と糾弾したことがあり、オビ=ワンも何も言えなくなる形でそれを認めていた。