コンテンツにスキップ

イエス・ファースト・アルバム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Addihockey10 (automated) (会話 | 投稿記録) による 2012年1月27日 (金) 20:52個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ボット : ラスタ画像をベクタ画像に置換するボット - ファイル:3of5.pngファイル:3of5.svg)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

イエス・ファースト・アルバム
イエススタジオ・アルバム
リリース
録音 1969年
ジャンル プログレッシヴ・ロック
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース ポール・クレイ
専門評論家によるレビュー
  • All Music Guide link
イエス アルバム 年表
イエス・ファースト・アルバム
(1969)
時間と言葉
(1970)
テンプレートを表示

イエス・ファースト・アルバム (Yes) は、イギリスプログレッヴロックバンドイエスのデビュー・アルバムである。 英国のロック・バンドとして初めて、R&Bの老舗、米アトランティック・レーベルと契約を交わした事や、当作品に掲載された英メロディ・メイカー誌の記者のレビューからも、当時、彼らが如何に注目されていたかが伺い知れる。しかし、そんな業界内での期待とは裏腹に大きなリアクションもなく、彼らより後に同レーベルと契約を交わした英国バンド、レッド・ツェッペリンに水をあけられるなど、本作品の結果は華々しいと言えるものではなかった(デビュー作のリリースはツェッペリンの方が先)。

サイケデリックなフォーク・ロックといった趣の音楽で、厚みのあるコーラスとグルーヴ感のあるオルガン、ソロ・パートなどで顕著なジャズの影響が印象的な作品。リズム・セクションは既にバンドのトレードマークとなるほどの個性があり、ギターウェス・モンゴメリからピート・タウンゼントまでを自由に往来するような振幅の広さがある。オリジナル曲の全てにジョン・アンダーソンクリス・スクワイアのどちらか、或いは両方が関わっている。ジャズサックス奏者の名前をそのまま曲名にした「ハロルド・ランド」は、ビル・ブラッフォードのアイディアも取り入れられている。また、「ビヨンド・アンド・ビフォア」「スウィートネス」に、イエスの前身「メイベル・グリアーズ・トイショップ」のギタリスト、クライヴ・ベイリーが共作者としてクレジットされている。バーズの「アイ・シー・ユー」、ビートルズの「エヴリ・リトル・シング」といったカヴァー曲では、大胆なアレンジでの再構築が聴ける。

バンド名と本作ジャケットのロゴ案は、ピーター・バンクスによるもの。

収録曲

A面
  1. ビヨンド・アンド・ビフォア Beyond and Before (Squire - Bailey)
  2. アイ・シー・ユー I See You (McGuinn - Crosby)
    バーズの「アイ・シー・ユー」のカヴァー曲。
  3. 昨日と今日 Yesterday and Today (Anderson)
  4. ルッキング・アラウンド Looking Around (Anderson - Squire)
B面
  1. ハロルド・ランド Harold Land (Anderson - Squire - Bruford)
  2. エヴリ・リトル・シング Every Little Thing (Lennon - McCartney)
    ビートルズの「エヴリ・リトル・シング」のカヴァー曲。
  3. スウィートネス Sweetness (Anderson - Squire - Bailey)
  4. サヴァイヴァル Survival (Anderson)

レコーディング・メンバー

  • ジョン・アンダーソン Vocals
  • クリス・スクワイア Bass,Vocals
  • ビル・ブラッフォード Drums,Perc
  • トニー・ケイ Keyboards
  • ピーター・バンクス Guitars,Vocals