アレイスター・クロウリー
アレイスター・クロウリー Aleister Crowley | |
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誕生 |
エドワード・アレグザンダー・クロウリー Edward Alexander Crowley 1875年10月12日 イングランド、ウォリックシャー州ロイヤル・レミントン・スパー |
死没 |
1947年12月1日(72歳没) イングランド、ヘイスティングズ |
職業 | オカルティスト、著述家、登山家 |
国籍 | イギリス |
最終学歴 | ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ中退 |
代表作 |
『法の書』 『第四の書』 |
配偶者 | ローズ・イーディス・ケリー |
パートナー |
リーラ・ウォドル リーア・ハーシグ |
影響を受けたもの
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影響を与えたもの
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アレイスター・クロウリー(Aleister Crowley 発音、1875年10月12日 - 1947年12月1日)は、イギリス(イングランド)のオカルティスト、儀式魔術師、著述家、登山家。『法の書』を執筆し、これを聖典とする宗教にして哲学であるセレマを提唱した。
経歴
奔放な活動で物議を醸し、マスコミに「世界で最も邪悪な男」 (the wickedest man in the world) などと書き立てられた。
タロット愛好者の間では、名作トート・タロットの考案者として知られ、ヘヴィメタル・ファンには、オジー・オズボーンの楽曲「ミスター・クロウリー(死の番人)」(『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』収録)のモチーフになったことでも知られる。また、自身を魔術師エリファス・レヴィの生まれ変わりと称していた。
著書も多数あり、日本でも1980年代より多数の訳書が刊行された。
また、フォロワーにはジミー・ペイジ、デヴィッド・ボウイ、映画監督のケネス・アンガーらがおり、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のアルバムジャケットにもその姿が見られる。
年譜
- 1875年10月12日 - イングランドのウォリックシャー州レミントン・スパーにて、ビール酒造業者の家に生まれ、エドワード・アレグザンダー・クロウリーと名づけられる。両親はエクスクルーシブ・ブレザレン(イングランド国教会から分離したカルヴァン主義の一派)の信徒であった。
- 1885年 - エクスクルーシブ・ブレザレンの寄宿学校に入れられるが、その厳格なキリスト教教育に反発して退学、オカルトを志向するようになる。
- 1887年 - 父エドワード死亡。多額の遺産を相続し、以後は遺産のみで生活する。
- 1892年 - パブリックスクールに入学するも退学。
- 1898年 - ケンブリッジ大学卒業間際に黄金の夜明け団の団員と接触、入団してその教義を学ぶ。
- 1900年6月 - 団の内紛に紛れる形で脱退、世界各国遍歴の旅に出る。この間に日本や上海、スリランカなどを訪れ、ヨーガなどを学ぶ。
- 1902年 - ヒマラヤ山脈のK2登頂に挑戦。
- 1904年3月 - 新婚旅行中に訪れたエジプトで、アイワスという名の霊的存在に接触し、その声の幻聴を書き留める(『法の書』)。
- 1905年 - カンチェンジュンガ登頂に挑戦。
- 1907年 - ジョージ・セシル・ジョーンズと共同で神秘主義結社銀の星(A∴A∴)を創設。機関誌『春秋分点』を編集し、同誌にて多くの詩や魔術文書を発表する。
- 1912年 - テオドール・ロイスに東方聖堂騎士団(O.T.O.)の性魔術の奥義を公表したと詰め寄られるが、それはクロウリーが偶然発見したもので、クロウリーの書いた『嘘の書』の中の或る章を見せられたとき、その奥義の核心を理解した。その後、O.T.O.のイギリス支部である Mysteria Mystica Maxima を開設。
- 1920年 - シチリアのチェファルにてテレマ僧院を開設する。ここで麻薬やセックスを応用した儀式を行っていたが、ひとりの男性信者がジステンパーにかかった猫の血を飲み、感染し死亡したため、国外退去を命じられる。以後、各地を転々とする。
- 1925年 - O.T.O.のO.H.O.に就任。
- 1947年12月1日 - イギリスの片田舎で72歳で死去。
魔法名
- Perdurabo (ペルデュラボー) (0°=0□, G∴D∴) - ラテン語で「われ耐え忍ばん」。
- ΟΥ ΜΗ (オミクロン・ユプシロン ミュー・エータ) (7°=4□, A∴A∴)
- Vi Veri Vniversum Vivus Vici (8°=3□, A∴A∴) - ラテン語で「われ、真実の力によりて生きながらに万象に打ち克てり」。
- To Mega Therion (ト・メガ・セリオン)〔Τὸ Μεγα Θηρίον (ト・メガ・テーリオン)〕(9°=2□, A∴A∴) - ギリシア語で「大いなる獣」。
- Baphomet (バフォメット)(X°, O.T.O.)
著書
日本語訳されたもののみ記載。
- 『法の書』 Sor. Raven訳(O.T.O. Japan公式日本語訳、詳細は法の書の項を参照)
- 『法の書』 島弘之訳、国書刊行会、1983年、ISBN 978-4-336-02438-1
- 『世界魔法大全 英国篇2 魔術 - 理論と実践(上)』 島弘之他訳、国書刊行会、1983年、ISBN 978-4-336-02590-6
- 『世界魔法大全 英国篇2 魔術 - 理論と実践(下)』 島弘之他訳、国書刊行会、1983年、ISBN 978-4-336-02594-4
- (新装版)『魔術 - 理論と実践』 島弘之他訳、国書刊行会、1997年、ISBN 978-4-336-04043-5
- 『アレイスター・クロウリー著作集1 神秘主義と魔術』 島弘之訳、国書刊行会、1986年、ISBN 978-4-336-02615-6
- 『アレイスター・クロウリー著作集2 トートの書』 榊原宗秀訳、1991年、ISBN 978-4-336-03095-5
- (新装版)『トートの書』 榊原宗秀訳、2004年、ISBN 978-4-336-04647-5
- 『アレイスター・クロウリー著作集3 麻薬常用者の日記』 植松靖夫訳、国書刊行会、1987年、ISBN 978-4-336-02616-3
- 『アレイスター・クロウリー著作集4 霊視と幻聴』 飯野友幸訳、国書刊行会、1988年、ISBN 978-4-336-02617-0
- 『アレイスター・クロウリー著作集5 777の書』 江口之隆訳、国書刊行会、1992年、ISBN 978-4-336-03096-2
- (新装版)『777の書』 江口之隆訳、国書刊行会、2013年、ISBN 978-4-336-05781-5
- 『アレイスター・クロウリー著作集別巻2 アレイスター・クロウリーの魔術日記』 スティーヴン・スキナー編、江口之隆訳、国書刊行会、1998年、ISBN 978-4-336-03097-9
- 『ムーンチャイルド』 江口之隆訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、1990年、ISBN 978-4-488-55201-5
- 『黒魔術の娘』 江口之隆訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、1991年、ISBN 978-4-488-55202-2
登場作品
小説
- トマス・ウィーラー『神秘結社アルカーヌム』
- ランダル・コリンズ『シャーロック・ホームズ対オカルト怪人』
- サマセット・モーム『魔術師』(The Magician) - 魔術師オリヴァー・ハドゥーはクロウリーがモデル。
- コリン・ウィルソン『ジェラード・ソーム氏の性の日記』- 自称魔術師カラドック・カニンガムはクロウリーがモデル。
- 鎌池和馬『とある魔術の禁書目録』 - 学園都市統括理事長。元世界最高最強の魔術師にして現世界最高の科学者。アニメ版の担当声優は関俊彦。
漫画
- 氷室奈美『タロットウォーズ』 - 死後のクロウリーが幽体(アストラル体)で登場。
- 星野桂『D.Gray-man』 - 吸血鬼のようなエクソシストがアレイスター・クロウリー三世という名で登場。作者はキャラクター設定において、「ユースケ・サンタマリアがモデルだ」と公言している。
- CLAMP『カードキャプターさくら』 - 精霊を封印するクロウカードの制作者クロウ・リードの名前のモデル。
- 外薗昌也『犬神』 - 作中に登場する「23細胞」命名の由来となる「生命の樹宇宙論」の提唱者。
アダルトアニメ
- 『新・バイブルブラック』 - アレイスターの孫娘、ジョディ・クロウリーが登場。
ゲーム
- 『真・女神転生II』 - 魔界ネツァクのボスとして登場。
テレビドラマ
- 『木曜の怪談』 - 怪奇倶楽部の小学生編でクラスターに解説された。
音楽
- 「ホテル・カルフォルニア」-イーグルスのアルバムの表紙の奥にクロウリーが写りこむ。
- 「Mr. Crowley」 - オジー・オズボーンの楽曲。アルバム「ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説」に収録。
関連項目
外部リンク
- Aleister Crowleyの作品 (インターフェイスは英語)- プロジェクト・グーテンベルク
- Aleister Crowleyに関連する著作物 - インターネットアーカイブ
- アレイスター・クロウリーの著作 - LibriVox(パブリックドメインオーディオブック)
- The Skeptic's Dictionary 日本語版 アレイスター・クロウリーの項