TED (カンファレンス)

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TEDの管理人、クリス・アンダーソン

TED(てど、: Technology Entertainment Design)とは、アメリカカリフォルニア州モントレーで年一回、講演会を主催しているグループのこと。

TEDが主催している講演会の名称をTED Conference(テド・カンファレンス)と言い、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物が講演を行なう。講演会は1984年に極々身内のサロン的集まりとして始まったが、2006年から講演会の内容をインターネット上で無料で動画配信するようになり、それを契機にその名が広く知られるようになった。

講演者には非常に著名な人物が多く、例えばジェームズ・ワトソン(DNAの二重螺旋構造の共同発見者、ノーベル賞受賞者)、ビル・クリントン(元アメリカ合衆国大統領、政治家)、ジミー・ウェールズ(オンライン百科事典Wikipediaの共同創設者)といった人物が講演を行なっている。

講演会に出席するには年会費6,000ドルを支払って(日本円で約70万円)TEDの会員になる必要がある。

目次

[編集] 歴史

TEDはリチャード・ソール・ワーマンとハリー・マークスによって1984年に設立された。1990年から毎年カンファレンスが開催されている。カンファレンスは例年モントレーで開催されているが、1993年5月7〜9日に神戸で開催されたことがある(TED 4)。2002年の講演会の後にプロジェクトは設立者のワーマンの手を離れ、その後、事業はクリス・アンダーソンに引き継がれた。

[編集] TEDの事業の種類

TED は現在次の四種類の事業を行なっている[1]

[編集] TEDカンファレンス

TEDカンファレンス(TED conference)はTEDの活動の中心的イベントで、アメリカカリフォルニア州モントレーで年一回開催される講演会のこと。カンファレンスは4日間にわたって開催され、この間 約50人の演者が登場し、1000人程の聴衆が講演を聴く。

[編集] TEDグローバル

TEDグローバル(TED global)はTEDカンファレンスの姉妹講演会。基本的なスタイルはTEDカンファレンスと同じだが、開催が一年おき、また開催地が毎回変わる。つまりはTEDカンファレンスの世界巡業版。第一回TEDグローバルは2005年、イギリスオックスフォードで開かれ、第二回は2007年、タンザニアアルシャで開催された。講演テーマに関して、経済成長や開発といったグローバルな問題により重点が置かれている点にも特徴がある。

[編集] TEDプライズ

2007年のTEDプライズ受賞記念講演。ルワンダの医療システム構築について語る元米国大統領、ビル・クリントン動画を見る

TEDプライズ(TED Prize)は2005年から始まった賞。毎年三人に送られる。受賞者はカンファレンスで記念講演を行う。受賞賞金は10万ドル(約1100万円、2007年時点レート)。

2005年
ボノ(ミュージシャン)、エドワード・バーティンスキー(写真家)、ロバート・フィッシェル(医療機器の発明家)
2006年
ラリー・ブリリアント(医療活動家)、ジェヘイン・ヌジェーム(映画監督)、キャメロン・シンクレア(建築家)
2007年
ビル・クリントン(政治家)、ジェームズ・ナクトウェイ(戦場カメラマン)、E.O.ウィルソン(生物学者、環境保護支援者)
2008年
ニール・テュロック(物理学者)、デイヴ・エガーズ(作家)、カレン・アームストロング(作家)
2009年
ジル・ターターSETIディレクター)、シルビア・アール(海洋学者)、ホセ・アブラウ(音楽家)

[編集] TEDトーク

インターネットで無料で公開されているTEDカンファレンスの講演ビデオ。ダウンロードしてiPodで閲覧することも可能。

TEDトーク(TED Talks)は、ネットを通じて行なわれている動画の無料配信プロジェクトのこと。TEDトークは2006年にスタートし[2]、それまで比較的無名だったTEDの名を広い範囲の人々に知らしめる役を果たした[3]。TEDトークでは上の三つのイベント(TEDカンファレンス、TEDグローバル、TEDプライズ)の講演の中から、毎週3点ずつ動画を公開していっている。2007年12月時点で170本の動画が公開されている。配信はTEDのホームページ http://www.ted.com 、およびYouTube上の公式チャネル http://www.youtube.com/TEDtalksDirector の両者を通じて並行して行なわれている。2009年5月、Nokiaの協賛で各言語への翻訳プロジェクトが開始された。日本語版のページはこちら(TED Talks in 日本語)。

[編集] 講演者

TEDには様々な経歴の講演者が登場する。以下にその一例を示す。

講演日 動画の公開日 ゲスト 職業・経歴 リンク
2002年2月 2007年4月 ディーン・ケーメン アメリカの発明家。電動立ち乗り二輪車セグウェイの生みの親。 動画を見る
2002年4月 2007年4月 リチャード・ドーキンス イギリスの進化生物学者。利己的遺伝子ミーム等の概念の提唱者。 動画を見る
2003年2月 2007年4月 ジェフ・ベゾス アメリカの実業家。書籍販売サイト Amazon.comの創業者。 動画を見る
2003年2月 2007年4月 ダニエル・デネット アメリカの哲学者。 動画を見る
2003年2月 2007年4月 ジェフ・ホーキンス アメリカの実業家。ハンドヘルドパソコンPalmの生みの親。 動画を見る
2003年2月 2007年5月 エヴェリン・グレニー スコットランド出身のパーカッショニスト。12歳のときに聴覚を失った中途失聴者 動画を見る
2003年3月 2007年4月 ジェーン・グドール イギリスの動物行動学者、霊長類学者。国連の平和大使。 動画を見る
2004年2月 2007年5月 セルゲイ・ブリン
ラリー・ペイジ
アメリカの企業家。インターネット企業Googleの共同設立者。 動画を見る
2005年2月 2006年10月 ボノ アイルランド出身のミュージシャン。のロックバンド U2のボーカリスト。 動画を見る
2005年2月 2006年11月 レイ・カーツワイル アメリカの発明家、未来学者収穫加速の法則の提唱者。 動画を見る
2005年7月 2007年4月 ジェームズ・ワトソン イギリスの分子生物学者。DNA二重螺旋構造の発見者。 動画を見る
2005年7月 2006年9月 デイヴィッド・ドイッチュ イギリスの理論物理学者。量子コンピューターのパイオニア。 動画を見る
2005年7月 2006年8月 ジミー・ウェールズ アメリカのインターネット事業家。オンライン百科事典ウィキペディアの創設者。 動画を見る
2006年2月 2006年12月 ピーター・ガブリエル イギリス出身のミュージシャン。ロックバンド ジェネシスのボーカリスト 動画を見る
2006年2月 2006年6月 アル・ゴア アメリカの政治家。元アメリカ合衆国副大統領 動画を見る
2006年2月 2006年7月 リック・ウォレン アメリカの神父。サドルバック教会の創設者。ベストセラー作家。 動画を見る
2007年3月 2007年4月 ビル・クリントン アメリカの政治家。元アメリカ合衆国大統領 動画を見る
2007年3月 2007年4月 E.O.ウィルソン アメリカの進化生物学者。社会生物学の提唱者 動画を見る
2007年3月 2007年10月 リチャード・ブランソン イギリスの実業家。ヴァージン・グループの創業者。 動画を見る

[編集] 資金

TEDの運営に必要な資金は、会員の会費、そして講演会の出席費、そしてスポンサー企業からのサポートによって支えられている。

[編集] スポンサー企業

TEDは多くの企業からもサポートを受けている。TEDに物的または金銭的なサポートを与えている企業(そのほとんどが巨大企業である)には、以下のようなものがある[4]

Adobe, Aliph, AMD, Autodesk, BMW, Branch Home, Condé Nast Portfolio, Desktop Factory, Ethos Water, Exclaim, Google, Grey Goose Vodka, HotStudio, Icon Estates Wines, Intel, Lexus, Microsoft, Method, Motorola, The New Yorker, Nokia, Palm, Proflowers, Six Apart, Sony, Steelcase, Sun, Target, Tesla Motors, Viewpoint, Vosges Haut-Chocolat, Weider History Group, WIRED

[編集] ギャラリー

[編集] 様々な講演者

[編集] 会場の様子

[編集] 脚注

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  1. ^ About TED - TEDの公式サイトより。「TEDについて」 最終閲覧日 2007年12月15日
  2. ^ TED blog "Introducing TEDTalks" 27 June 2006 - 2006年7月27日のTEDBlogの記事。動画配信のスタートを伝えている。最終確認日 2008年1月16日。
  3. ^ TEDBlog "The New TED.com launches today Monday April 16th" 16 April 2007 - 2007年4月16日のTEDBlogの記事。動画配信が大きい反響を呼んだことから、サイト TED.com の構成を動画中心に大幅にリニューアルしたことを伝えている。最終確認日 2008年1月16日。
  4. ^ About TED - Sponsoring TED のページより。最終閲覧日 2007年1月13日。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ