EU域内乗り入れ禁止航空会社の一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Jogungagon (会話 | 投稿記録) による 2022年9月18日 (日) 23:42個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎リストアップの開始まで)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

  全社禁止
  一部航空会社を禁止
  一部航空会社を禁止、その他航空会社はAnnex B制限下
  一部航空会社がAnnex B制限下

EU域内乗り入れ禁止航空会社の一覧(EUいきないのりいれきんしこうくうがいしゃのいちらん)では欧州連合 (EU) が航空会社の安全管理体制に問題があるとして、EU域内での飛行・離着陸を禁止した航空会社について述べる。

概要

欧州連合(EU)に乗り入れの禁止を指名された航空会社は、大多数のヨーロッパ諸国で路線の開設はもとより、領空の飛行すら不可能になる。なお、スイスは欧州連合には加盟していないがEU加盟国に囲まれているため、EU域内への乗り入れが禁止された航空会社はスイスへの乗り入れも不可能となる。

乗り入れ禁止の航空会社のリストアップを行うのは、乗り入れを禁じられた航空会社に対し、より安全意識を持たせるためであるが、航空会社によっては「安全が確認された一部の機体を乗り入れ可能」とする、例外的なルールがある。安全管理体制の問題というのは以下に示す

などとされている。

リストアップの開始まで

2004年1月にエジプトの民間航空会社、フラッシュ航空ボーイング737型機がエジプト沖の紅海に墜落し乗っていた148人の乗客乗員全員が死亡する事故(フラッシュ航空604便墜落事故)が発生し、そのほとんどがフランスからの観光客であった。さらに調査でフラッシュ航空は2002年10月にスイスでの抜き打ち検査で安全基準を満たしていないとして乗り入れを禁じられていたことが発覚。このスイスの決定に追随したのは当初ポーランドのみだったが、欧州委員会は航空会社に対する安全対策でEU圏内の一部の国家で開始されていた「危ない航空会社リスト」を統一し、2006年3月22日に欧州委員会で統一したブラックリストを発表。以後3か月ごとに更新し、公式サイトおよび旅行会社などに掲載されることとなった。

また、2007年にインドネシアにおいてアダム航空ガルーダ・インドネシア航空が相次いで重大事故(アダム航空574便墜落事故、及び、ガルーダ・インドネシア航空200便墜落事故)を起こしたため、一時期はインドネシアのほとんどの航空会社がこのブラックリストに載っていた。

2019年にはTAAGアンゴラ航空が制限を解除されている。[1][2]

  • 国際民間航空機関 (International Civil Aviation Organization, ICAO) に沿った規格を元に「重大な安全上の懸念 (Significant Safety Concern, SSC)」に指定され、ICAOの監査を元に決定する。

2022年ロシアのウクライナ侵攻により、欧州連合はロシアの航空会社全社に対して、航行制限を加えた。[3]

EU乗り入れ禁止航空会社一覧

2022年5月31日現在[4]

国籍、航空会社に対する制限

(ANNEX A による規定)

機種による制限

(ANNEX B による規定)

脚注

関連項目

外部リンク