EU域内乗り入れ禁止航空会社の一覧
EU域内乗り入れ禁止航空会社とは欧州連合(EU)が航空会社の安全管理体制に問題があるとして、EU圏内での飛行・離着陸を禁止した航空会社のことである。
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[編集] 概要
詳細は「#EU乗り入れ禁止航空会社一覧」を参照
EUに乗り入れの禁止を指名された航空会社は、ヨーロッパ諸国への路線の開設や、領空の飛行もほぼ不可能になることを意味する。乗り入れ禁止の航空会社のリストアップを行うのは、乗り入れを禁じられた航空会社に対し、もっと安全意識を持たせるためであるが、航空会社によっては「安全が確認された一部の機体は乗り入れ可能」とする、例外的なルールがある。安全管理体制の問題というのは以下のことを指す。
- 問題の航空会社を管轄する国の監督が不十分(整備基準の施行や航空事故の調査が不十分であるなど、インドネシアの航空会社のほとんどがEUの乗り入れを禁止されているのはこの理由も含む)
- 規定を満たさない整備(航空会社側の理由、もしくは国の監督が不十分などの理由により定期的に整備を行っていないか、あるいは整備が不十分など)
- 古すぎる機体(先進諸国の多くの航空会社がすでに退役させたボーイング747(-100/SP)、ボーイング737(-100/200)、ボーイング727、ボーイング707、ダグラス DC-9、ダグラスDC-8、イリューシンIl-62、ツポレフTu-134など製造後30年以上の航空機「経年機」)を、EU諸国の規格に合わせたアビオニクスの更新を行わないで使用し続けていること
- ハイジャック防止などのセキュリティが不十分なこと
などとされている(国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization=ICAO)に沿った規格を元に作成され、ICAOの監査を元に決定する)。
2010年4月現在、対象となっているのは、北朝鮮の高麗航空、フィリピン航空を含めたフィリピンの全航空会社、一部を除くインドネシアの社全て、アフリカの多くの航空会社など。
[編集] リストアップの開始まで
2004年1月にエジプトの民間航空会社、フラッシュ航空のボーイング737型機がエジプト沖の紅海に墜落し乗っていた148人の乗客乗員全員が死亡する事故(フラッシュ航空604便墜落事故)が発生し、そのほとんどがフランスからの観光客であった。さらに調査でフラッシュ航空は2002年10月にスイスでの抜き打ち検査で安全基準を満たしてないとして乗り入れを禁じられていたことが発覚し、欧州委員会は航空会社に対する安全対策でEU圏内の一部の国で開始されていた「危ない航空会社リスト」を統一し、2006年3月22日に欧州委員会で統一したブラックリストを発表。以後3か月ごとに更新し、ウェブサイトおよび旅行会社などに載せられることとなった[1]。
[編集] EU乗り入れ禁止航空会社一覧
[編集] アジア
- 北朝鮮
- インドネシア
- ガルーダ・インドネシア航空、エアファスト、マンダラ航空、プレミエアー、インドネシア・エアアジア、メトロ・バタヴィア以外の国内全社(インドネシアの当局の管理体制が問題とされているため。禁止時点でEU乗り入れ路線は無し)
- フィリピン(2010年3月30日に追加)
- 国内全社[2]
- カンボジア(2008年11月14日に追加)
- シェムリアップ・エアウェイズ(管轄する国の監督が不十分)
- アフガニスタン
- 国内全社
- パキスタン
- キルギス
- 国内全社
- カザフスタン
- エア・アスタナの一部機体を除く国内全社
- イラン
- イラン航空 エアバス・ボーイング機のみ乗り入れ可能。(2010年3月30日に追加)
- ヨルダン
- ヨルダン・アビエーション 一部の機体に制限。 (2011年11月21日に追加)
[編集] ヨーロッパ
- ウクライナ
- ウクライナ地中海航空(MD-83を除く)
以下の3国ではEUとの協議で、独自に予防的措置を行っている。
- ブルガリア
- ロシア
- ロシアはEUとの協議で、ローカル旅客航空4社(Kuban Airlines、Yakutia Airlines、Airlines 400、Kavminvodyavia)のEUへの乗り入れを禁止。また、6社(Gazpromavia、UTAir、KrasAir、Atlant Soyuz、Ural Airlines、Rossyia)のEUへの乗り入れ機体の数を制限した。
- モルドバ
- モルドバはEUとの協議で、適切な安全管理が行われていない8社(Valan、Pecotox、Jetline International、Jetstream、Aeroportul Marilescu、Aeronord、Grixona、Tiramavia)に対し事業認可を取り消す処分を行った。
[編集] アメリカ大陸
[編集] アフリカ
- コンゴ民主共和国
- 国内全社
- コンゴ共和国
- 国内全社(2009年11月26日に追加)
- スワジランド
- 国内全社
- アンゴラ
- TAAGアンゴラ航空の一部機体を除く国内全社
- リベリア
- 国内全社
- シエラレオネ
- 国内全社
- ガーナ
- MERIDIAN AIRWAYS LTD、AIRLIFT INTERNATION AL (GH) LTDの一部の機体以外
- スーダン
- 国内全社(2010年3月30日に拡大)[2]
- 赤道ギニア
- 国内全社(ブラックリストに載った後の2006年6月29日に、赤道ギニア運輸省は航空機の安全調査の結果、国内20社のうち、国営赤道ギニア航空を含む19社に対し、航空機の飛行を継続するのは危険として認可取り消し処分とした。また外務省も赤道ギニアの航空会社を利用する際は綿密に選定して利用することを呼びかけている[2])。
- ルワンダ
- SILVERBACK CARGO FREIGHTERS
- コモロ
- AIR SERVICE COMORESの一部の機体以外
- ガボン(2008年7月24日に追加)
- ガボン航空のボーイング767-200とAFRIJET、Nouvelle Air Affaires Gabonの一部機体を除く国内全社
- ベニン(2009年4月8日に追加)
- 国内全社
- ザンビア(2009年7月14日に追加)
- 国内全社
- サントメ・プリンシペ
- 国内全社(2009年11月26日追加)
- ジブチ
- 国内全社(2009年11月26日追加)
- モーリタニア
- 国内全社
- モザンビーク
- 国内全社 (2011年4月21日追加)
- マダガスカル
- AIR MADAGASCARの一部の機体以外
[編集] 出典・注
- ブラックリスト一覧(英語)
- JETRO公表データ(PDF)
- 駐日欧州委員会代表部発表データ (2007/7.4)
- 駐日欧州委員会代表部発表データ (2008/7.24)
- 駐日欧州委員会代表部発表データ (2008/11.14)より
- 駐日欧州委員会代表部発表データ(2009/7.14)より
- 駐日欧州委員会代表部発表データ(2010/3.30)より
その他
- ^ 高麗航空などの域内乗り入れを禁止 -航空会社のブラックリスト公表-JETROブリュッセル(PDFファイル)
- ^ a b 欧州連合:フィリピンとスーダンの全航空会社、域内への乗り入れ禁止 (ブルームバーグ)
[編集] 関連項目
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