AWA世界タッグチーム王座

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AWA世界タッグチーム王座
詳細
管理団体 American Wrestling Association
創立 1960年8月
廃止 1991年
統計
初代王者 マーダーInc.
(スタン・コワルスキー&タイニー・ミルズ)

AWA世界タッグチーム王座(AWAせかいタッグチームおうざ、AWA World Tag Team Championship)は、アメリカン・レスリング・アソシエーション(以下「AWA」と略)が認定するプロレスタッグ王座の一つである。かつてはNWA・WWF(現WWE)とならび「世界三大タッグ王座」と言われていたタイトルである。

1996年AWAスーパースターズ・オブ・レスリングによって同名のタイトルが復活しているが、それについてはWSL世界タッグチーム王座の項参照。

歴史

元々はバーン・ガニア率いるNWAミネアポリスで認定されたNWA世界タッグチーム王座の一つであったが、1960年にガニアがNWAから脱退してAWAを創立したためタイトル名を改め、NWA脱退前から(AWA創立時)の現NWA世界タッグチーム王者チームであったスタン・コワルスキー&タイニー・ミルズ組を初代AWA世界タッグチーム王者チームとして、そのまま継続して認定をした[1]

以降、ディック・ザ・ブルーザー&クラッシャー・リソワスキーロード・ウォリアーズなど、プロレス史に名を残す数々の強豪タッグチームが戴冠し、その権威を高めた。

日本でも、1970年代から1980年代にかけてのAWAの提携団体だった国際プロレス全日本プロレスのリングにおいて、マッドドッグ・バション&ブッチャー・バションニック・ボックウィンクル&レイ・スティーブンスグレッグ・ガニア&ジム・ブランゼルなどのチャンピオン・チームによって防衛戦が行われている。

AWA末期にはマーティ・ジャネッティ&ショーン・マイケルズのミッドナイト・ロッカーズなど新世代のチームが戴冠したが、1991年のAWA崩壊に伴い封印された[2]

歴代王者

歴代 レスラー 戴冠回数 戴冠日 戴冠場所
マーダーInc.
(スタン・コワルスキー & タイニー・ミルズ)
1
1960年8月 AWA本部から指名
2
ハードボイルド・ハガティ & レニー・モンタナ / ジン・キニスキー
1
1960年10月4日 ミネアポリス
3
レオ・ノメリーニ & ウイルバー・スナイダー
1
1961年5月23日 ミネアポリス
4
ハードボイルド・ハガティ & ジン・キニスキー
2
1961年7月19日 セントポール
5
ハードボイルド・ハガティ (3) & ボブ・ガイゲル
1
1961年9月26日 セントポール
6
パット・ケネディ & デール・ルイス
1
1961年11月16日 ロチェスター
7
ボブ・ガイゲル (2) & オットー・フォン・クラップ
1
1961年11月23日 ロチェスター
8
ラリー・ヘニング & デューク・ホフマン
1
1962年1月15日 セントポール
9
ボブ・ガイゲル (3) & スタン・コワルスキー (2)
1
1962年2月13日 ミネアポリス
10
アート・ニールソン & スタン・ニールソン
1
1962年4月 シンシナティ
11
Mr. High & Mr. Low
(ディック・スタインボーン & ダグ・ギルバート)
1
1962年12月16日 セントポール
12
イワン・カルミコフ & カロル・カルミコフ
1
1963年1月1日 ミネアポリス
13
ザ・クラッシャー & ディック・ザ・ブルーザー
1
1963年8月20日 ミネアポリス
14
バーン・ガニア & ムース・エバンス
1
1964年2月9日 ミネアポリス
15
ザ・クラッシャー (2) & ディック・ザ・ブルーザー (2)
2
1964年2月23日 セントポール
16
ラリー・ヘニング (2) & ハーリー・レイス
1
1965年1月30日 ミネアポリス
17
ザ・クラッシャー (3) & バーン・ガニア (2)
1
1965年7月24日 ミネアポリス
18
ラリー・ヘニング (3) & ハーリー・レイス (2)
2
1965年8月7日 ミネアポリス
19
ザ・クラッシャー (4) & ディック・ザ・ブルーザー (3)
3
1966年5月28日 ミネアポリス
20
ラリー・ヘニング (4) / ハーリー・レイス (3) & クリス・マルコフ
3
1967年1月6日 シカゴ
21
パット・オコーナー & ウイルバー・スナイダー (2)
1
1967年11月10日 シカゴ
22
ミツ荒川 & ドクター・モト
1
1967年12月2日 シカゴ
23
ザ・クラッシャー (5) & ディック・ザ・ブルーザー (4)
4
1968年12月28日 シカゴ
24
マッドドッグ・バション & ブッチャー・バション
1
1969年8月30日 シカゴ
25
レッド・バスチェン & ヘラクレス・コルテス / ザ・クラッシャー (6)
1
1971年5月15日 ミルウォーキー
26
ニック・ボックウィンクル & レイ・スティーブンス
1
1972年1月20日 デンバー
27
バーン・ガニア (3) & ビル・ロビンソン
1
1972年12月30日 ミネアポリス
28
ニック・ボックウィンクル (2) & レイ・スティーブンス (2)
2
1973年1月6日 セントポール
29
ザ・クラッシャー (7) & ビル・ロビンソン (2)
1
1974年7月21日 グリーンベイ
30
ニック・ボックウィンクル (3) & レイ・スティーブンス (3)
3
1974年10月24日 ウィニペグ
31
ザ・クラッシャー (8) & ディック・ザ・ブルーザー (5)
5
1975年8月16日 シカゴ
32
ブラックジャック・ランザ & ボビー・ダンカン
1
1976年7月23日 シカゴ
33
ザ・ハイ・フライヤーズ
グレッグ・ガニア & ジム・ブランゼル
1
1977年7月7日 ウィニペグ
34
レイ・スティーブンス (4) & パット・パターソン
1
1978年9月23日 AWA本部から指名
35
バーン・ガニア (4) & マッドドッグ・バション (2)
1
1979年6月6日 ウィニペグ
36
ジ・イースト・ウエスト・コネクション
ジェシー・ベンチュラ & アドリアン・アドニス
1
1980年7月20日 デンバー
37
ザ・ハイ・フライヤーズ (2)
2
1981年6月14日 グリーンベイ
38
ザ・シークス
ジェリー・ブラックウェル & ケン・パテラ
1
1983年6月26日 ミネアポリス
39
ザ・クラッシャー (9) & バロン・フォン・ラシク
1
1984年5月6日 グリーンベイ
40
ザ・ロード・ウォリアーズ
アニマル & ホーク
1
1984年8月25日 ラスベガス
41
ジミー・ガービン & スティーブ・リーガル
1
1985年9月29日 セントポール
42
スコット・ホール & カート・ヘニング
1
1986年1月18日

アルバカーキ

43
バディ・ローズ & ダグ・サマーズ
1
1986年5月17日 ハモンド
44
ザ・ミッドナイト・ロッカーズ
マーティ・ジャネッティ & ショーン・マイケルズ
1
1987年1月27日 セントポール
45
ソルダット・ユスティノフ & ボリス・ズーコフ / ダグ・サマーズ (2)
1
1987年5月25日 タホ湖
46
ジェリー・ローラー & ビル・ダンディー
1
1987年10月11日 メンフィス
47
ドクター・D(カール・コバック) & ヘクター・ゲレロ
1
1987年10月19日 メンフィス
48
ジェリー・ローラー (2) & ビル・ダンディー (2)
2
1987年10月26日 メンフィス
49
ザ・ミッドナイト・エクスプレス
デニス・コンドリー & ランディ・ローズ
1
1987年10月30日 ホワイトウォーター
50
ザ・ミッドナイト・ロッカーズ (2)
2
1987年12月27日 ラスベガス
51
バッド・カンパニー
ポール・ダイヤモンド & パット・タナカ
1
1988年3月19日 ラスベガス
52
ジ・オリンピアンズ
(ケン・パテラ (2) & ブラッド・レイガンズ
1
1989年3月25日 ロチェスター
53
ザ・デストラクション・クルー
ウェイン・ブルーム & マイク・イーノス
1
1989年10月1日 ロチェスター
54
D・J・ピーターソン & ザ・トルーパー
1
1990年8月11日 ロチェスター

脚注

  1. ^ 同様にAWA世界ヘビー級王座の初代王者もNWA世界ヘビー級王者をそのまま継続して認定をした
  2. ^ Royal Duncan & Gary Will (4th Edition 2006). Wrestling Title Histories. Archeus Communications. ISBN 0-9698161-5-4 

外部リンク