「留萌駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 04:50時点における版

留萌駅
駅舎(2017年8月)
るもい
Rumoi
大和田 (5.9 km)
地図
所在地 北海道留萌市船場町2丁目
北緯43度56分33.68秒 東経141度39分7.69秒 / 北緯43.9426889度 東経141.6521361度 / 43.9426889; 141.6521361
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 50.1 km(深川起点)
電報略号 ルモ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
61人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1910年明治43年)11月23日
備考 社員配置駅
みどりの窓口
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留萠駅
るもい
Rumoi
(2.7 km) 三泊
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 羽幌線
キロ程 0.0 km(留萠起点)
開業年月日 1927年昭和2年)10月25日
廃止年月日 1987年(昭和62年)3月30日
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留萠駅
るもい
Rumoi
(2.9 km) 春日町
所属事業者 天塩炭砿鉄道
所属路線 天塩炭砿鉄道線
キロ程 0.0 km(留萠起点)
開業年月日 1941年(昭和16年)12月18日
廃止年月日 1967年(昭和42年)7月31日
備考 路線廃止による。
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留萌駅
るもい
Rumoi
(2.1 km) 瀬越
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 50.1 km(深川起点)
開業年月日 1921年大正10年)11月5日
(当駅 - 増毛駅間延伸により)
廃止年月日 2016年平成28年)12月5日
(当駅 - 増毛駅間廃線により)
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留萌駅(るもいえき)は、北海道留萌市船場町(ふなばちょう)2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線である。

北海道北部の西海岸、留萌振興局の中心都市・留萌市の中心駅。現在では留萌本線の終着駅であるが、留萌本線は2016年(平成28年)まで増毛駅まで通じており、それ以前は日本国有鉄道(国鉄)羽幌線天塩炭砿鉄道線、留萠鉄道臨港線も分岐する拠点であった。

JR線において、「る」で始まる駅は当駅と留辺蘂駅のみとなっており、私鉄・第3セクター線には存在しない。

歴史

1977年の留萌駅と留萌港周囲約2.5km範囲。右が深川方面、左下が増毛方面。上が羽幌線羽幌方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

ルル・モ・ペ→ルルモッペ(潮入り→海水・穏やかな・もの→川)から転訛したもの。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。朝の1本[注釈 2]を除いて、駅舎側の1番ホームを使用する。ホーム間の移動は跨線橋を使う。現在の駅舎は羽幌線とのターミナルあった1967年(昭和42年)に建て替えられたもので、近隣の深川駅などと同規模のコンコース・待合室を有している。1987年の羽幌線廃止までは4.5番線が存在し、留萌港方向へ長く伸びていた。また、1番線と2番線の間に渡り線を有していたが、現在は西側の転轍機が撤去され引込み線化されている。

留萌炭田の各炭鉱から産出される石炭の積出港として栄えた留萌港との間に留萠鉄道とともに広大な留置線と多数の貨物側線・転車台を有していたが、留萠鉄道・羽幌線廃止後は遊休地となっていた。2007年度(平成19年度)より貨物側線跡・羽幌線ホーム跡の公園化が留萌市によって着手され、2016年4月に交流施設とドライブインを兼ねた「船場公園」として全面供用されている。なお、跨線橋と2番ホームは公園への自由通路としての通行も可能である(5月初めから10月末まで)。

2016年12月5日に廃止された当駅 - 増毛駅間がスタフ閉塞であったことから、運転担当社員が終日配置されている(夜間停泊は行わない)。みどりの窓口(出札)と改札業務は営業担当社員が勤務する7時50分 - 16時20分のみの開設で、時間外は無人駅扱いとなる。トラベルセンター(営業時間:9時 - 17時30分、日・祝日・年末年始休業)を併設する[5]。毛が増えるということで縁起物切符として知られていた増毛駅の硬券入場券も同駅廃止前日まで販売を行っていた。

駅舎は、1967年(昭和42年)11月15日に落成した2代目のもので、鉄筋コンクリート造2階建て約1,737平方メートルあったが、1988年(昭和63年)に庇を取り壊したため約1,640平方メートルとなっている。当時約2億円の鉄道利用債を留萌市が引き受けて建設された「市民の駅」であった[新聞 1]

待合室内に立ち食いそば・うどん店屋があり、改札傍には留萌市の特産である数の子のオブジェや、SLすずらん号(C11 207)[注釈 3]ヘッドマーク留萠鉄道新雨竜駅の運賃表など留萌本線沿線にまつわる資料が展示されている[新聞 8]

1998年春から2000年2月にかけて恵比島駅を中心に断続的に撮影が行われ、蒸気機関車の方向転換のために留萌駅へ往来していた「すずらん (テレビドラマ)」にちなみ、ドラマ放映と映画版公開が行われた1999年から2000年にかけては、同作出演者と明日萌駅舎を描いた高さ2階分の巨大な映画看板が駅舎壁面(現在のFMもえる付近)に掲げられていた。

利用状況

  • JR北海道によると、乗車人員(特定の平日の調査日)平均は以下のとおりである。
調査対象の5年間 5年間の各調査日における
平均乗車人員
(単位:人)
出典
2012 - 2016年(平成24 - 28年) 70.4 [報道 2]
2013 - 2017年(平成25 - 29年) 64.0 [報道 3]
2014 - 2018年(平成26 - 30年) 64.6 [報道 4]
  • 「留萌市統計書」によると、2015年(平成27年)度の1日平均乗車人員61人であった[6]。また、各年度の1日平均乗車人員は以下のとおりである。
乗車人員推移
年度 年間 1日平均 出典
1997年(平成09年) 64,157 176 [7]
1998年(平成10年) 65,836 180
1999年(平成11年) 59,982 164 [8]
2000年(平成12年) 57,700 158
2001年(平成13年) 50,300 138
2002年(平成14年) 48,200 132
2003年(平成15年) 39,800 109
2004年(平成16年) 39,000 107
2005年(平成17年) 36,900 101
2006年(平成18年) 34,200 94
2007年(平成19年) 33,100 90
2008年(平成20年) 32,200 88
2009年(平成21年) 31,300 86 [7]
2010年(平成22年) 32,400 89 [9]
2011年(平成23年) 30,300 83 [10]
2012年(平成24年) 25,325 70 [11]
2013年(平成25年) 23,690 65
2014年(平成26年) 20,278 55 [12]
2015年(平成27年) 22,293 61 [6]
2016年(平成28年) 40,200 110 [13]

駅弁など

駅弁として、「にしんおやこ」(炊き込み御飯の上に留萌名物の塩かずのこにしんの甘露煮。山菜が乗ったもの)が販売されている。

1987年(昭和62年)の羽幌線廃止に伴って駅弁は消滅したが、2003年(平成15年)、閉店予定だった駅そば屋(古川立売商会が運営)とともに営業権を買収した北海コーポレーションが新たに駅弁を開発し16年ぶりに駅弁が復活した。留萌の特産品であるかずのことにしんを贅沢に使っており、作り置きができないため、完全受注生産品である。また、駅そば屋では留萌名物のにしんそばが提供されている。

駅周辺

名勝・旧跡・観光
  • 千望台
  • 黄金岬海水浴場
公共施設
産業
文教施設
郵便局・金融機関
交通など

バス路線

沿岸バス留萌駅前待合所
 
北海道中央バス留萌ターミナル
沿岸バス
「留萌駅前」停留所を設置。1のりばに隣接して沿岸バスが待合室と発券窓口を設置しており、回数券定期券を取り扱う。高速バス「特急はぼろ号」については、回数券の販売と、高速経由便(当停留所には停車しない)の予約受付・変更のみ行っている[14]
  • 1のりば
  • 1-A 留萌市内近郊線Aコース:自衛隊正門前・留萌市立病院経由 潮静3丁目行き
  • 1-B 留萌市内近郊線Bコース:元川町・留萌市立病院経由 潮静3丁目行き
  • 7 日東団地線、12・13 幌延留萌線、23・24 留萌別苅線:留萌市立病院行き
  • 8 留萌峠下線:留萌市立病院経由 峠下分岐点行き
  • 56 留萌旭川線:深川十字街経由 旭川駅前行き(道北バスと共同運行)
  • 特急はぼろ号(増毛経由)浜益厚田支所経由 札幌駅前ターミナル行き
  • 2のりば
  • 1-A 留萌市内近郊線Aコース:留萌十字街・沖見団地中央経由 大町2丁目行き
  • 1-B 留萌市内近郊線Bコース:留萌十字街経由 大町2丁目行き
  • 7 日東団地線:見晴町6丁目行き
  • 8 留萌峠下線、56 留萌旭川線:留萌十字街行き(道北バスと共同運行)
  • 12・13 幌延留萌線:留萌十字街・羽幌ターミナル幌延駅経由 幌延深地層研究センター前行き(12系統は豊富駅まで直通運転)
  • 15 羽幌留萌線:留萌十字街経由 羽幌ターミナル行き
  • 23・24 留萌別苅線:留萌十字街・旧増毛駅経由 大別苅行き
北海道中央バス
徒歩5分の位置に「留萌ターミナル」を設置。高速バスを運行。パークアンドライド駐車場を備える[15]
  • 高速るもい号(直行便):札幌駅前ターミナル行き
  • 高速るもい号(深川経由)深川市立病院前経由 札幌駅前ターミナル行き
  • 高速るもい号(滝川経由)滝川駅前経由 札幌駅前ターミナル行き

この他、かつてはてんてつバス小平町達布地区への路線も駅前に発着していたが2014年10月に廃止された。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線
上り4920D・4926D
峠下駅 ← (4926Dは幌糠駅)← 留萌駅
上記以外の列車
大和田駅 - *東留萠信号場 - 留萌駅
*打消線は廃止信号場[注釈 4]

廃止路線

北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線廃止部分
留萌駅 - 瀬越駅
日本国有鉄道
羽幌線
留萠駅 - 三泊駅

脚注

注釈

  1. ^ 全国専用線一覧 昭和45年、58年版にてモービル石油・共同石油共有線 作業距離0.5km 総延長0.9km
  2. ^ 夜の深川行き最終を1番、深川からの到着を2番で取り扱う場合もある。
  3. ^ 2017年より東武鉄道大樹として運行開始
  4. ^ 廃止時点での当駅の表記は「留萠駅」

出典

  1. ^ a b c d 『北海道鉄道百年史 下巻』1981年(昭和56年)3月 日本国有鉄道北海道総局発行、第5編資料/1年表。
  2. ^ 『新留萌市史』2003年(平成15年)3月 留萌市発行、P710。
  3. ^ a b c 『新留萌市史』 P719。
  4. ^ 『旭川・鉄道八十八年の歩み』1987年(昭和62年)3月 日本国有鉄道旭川鉄道管理局発行。
  5. ^ 留萌の魅力を 発信します ほか 留萌 観光・感動物語 - 留萌市
  6. ^ a b 留萌市総務部総務課総務係(編集) (2016年9月). “留萌市統計書(平成28年度版)” (PDF). 留萌市. 2016年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月6日閲覧。
  7. ^ a b 留萌市総務部総務課総務係(編集) (2011年1月). “留萌市統計書(平成22年度版)” (PDF). 留萌市. 2016年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月28日閲覧。
  8. ^ 留萌市総務部総務課総務係(編集) (2010年1月). “留萌市統計書(平成21年度版)” (PDF). 留萌市. 2016年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月28日閲覧。
  9. ^ 留萌市総務部総務課総務係(編集) (2011年11月). “留萌市統計書(平成23年度版)” (PDF). 留萌市. 2016年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月28日閲覧。
  10. ^ 留萌市総務部総務課総務係(編集) (2012年10月). “留萌市統計書(平成24年度版)” (PDF). 留萌市. 2016年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月28日閲覧。
  11. ^ 留萌市総務部総務課総務係(編集) (2014年10月). “留萌市統計書(平成26年度版)” (PDF). 留萌市. 2016年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月28日閲覧。
  12. ^ 留萌市総務部総務課総務係(編集) (2015年10月). “留萌市統計書(平成27年度版)” (PDF). 留萌市. 2016年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月22日閲覧。
  13. ^ 留萌市総務部総務課総務係(編集) (2017年9月). “留萌市統計書(平成29年度版)” (PDF). 留萌市. 2019年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月5日閲覧。
  14. ^ 沿岸バスの営業窓口”. 沿岸バス. 2018年3月5日閲覧。
  15. ^ パーク&バスライド” (PDF). 北海道中央バス. 2018年3月5日閲覧。

報道発表資料

  1. ^ "留萌線(留萌・増毛間)の廃止日繰上げの届出について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 28 June 2016. 2019年1月6日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2019年1月6日閲覧
  2. ^ "駅別乗車人員(2016)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 8 December 2017. p. 3. 2018年8月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月17日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  3. ^ "留萌線(深川・留萌間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 2 July 2018. p. 3. 2018年8月18日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月18日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  4. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。

新聞記事

  1. ^ a b 留萌駅舎15日で半世紀 10日からイベント パネル展や記念スタンプ”. 北海道新聞 (2017年11月9日). 2017年11月16日閲覧。
  2. ^ “2代目駅舎が50周年”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2017年11月16日) 
  3. ^ “羽幌線にもお別れ列車 60年の歴史閉じる”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1987年3月30日)
  4. ^ “<こだま>「留萠駅」から「留萌駅」に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1997年2月21日)
  5. ^ “24日開局へ大詰め「エフエムもえる」 初日はノロッコ号中継 機材操作「OK」30日は特別番組”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年10月21日)
  6. ^ “こだま”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年4月2日)
  7. ^ 列車から車内放送用の機器盗まれる JR北「不届き者」 朝日新聞 2016年5月20日
  8. ^ “車窓”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2007年10月16日) 

関連項目

外部リンク