烏森町

烏森町
烏森町
	町丁
	愛知県立松蔭高等学校
	烏森町烏森町の位置烏森町烏森町 (名古屋市)
	北緯35度9分12.91秒東経136度51分32.95秒 / 北緯35.1535861度東経136.8591528度
国	日本
都道府県	愛知県
市町村	名古屋市
区	中村区; 中川区
町名制定	1921年（大正10年）8月22日
人口（2019年（平成31年）1月1日現在）
• 合計	5,327人
等時帯	UTC+9 (日本標準時)
郵便番号	453-0855（中村区）; 454-0819（中川区）
市外局番	052 (名古屋MA)
ナンバープレート	名古屋

日本 > 愛知県 > 名古屋市 > 中村区 > 烏森町
日本 > 愛知県 > 名古屋市 > 中川区 > 烏森町

烏森町（かすもりちょう）は、愛知県名古屋市中村区と中川区にある地名である。現行行政地名は中村区に烏森町1丁目から烏森町8丁目が、中村区及び中川区に単独町名としての烏森町が存在する（いずれも住居表示未実施地区^[6]^[7]）。中村区烏森町8丁目と中川区烏森町は隣接している。

概要[編集]

中村区南部、中川区北部に位置する。烏森という地名の由来は城跡に森があり、多くの烏が棲んでいたため「烏（からす）の森」と呼ばれ、略して「烏森（かすもり）」となったと言われている^[8]^[9]。佐屋街道の最初の集落であり、古くは豊臣秀吉の家臣、杉原家次の子である杉原長房の居城として烏森城が築城され、同じく秀吉の配下の副田吉成が出家した後、禅養寺に隠棲している。

名古屋市の行政地名としては烏森駅の西一帯を指すが、駅周辺の高須賀町や松葉町の一部、愛知県道190号名古屋一宮線、名古屋高速5号万場線の烏森出入口周辺を含む場合もある。町の中心を縦断する佐屋街道沿いに古い街並みが続き、中川区側には東海旅客鉄道（JR東海）の関連施設が集中している。佐屋街道と交差するように惣兵衛川（中井筋）が流れていたが、現在は暗梁化され中村区側は中井筋緑道として整備されている。

字[編集]

単独町名としての烏森町には小字が残る。現存する烏森町の字は以下の通り。なお特記のない限り、中村区及び中川区いずれにも存在する^[10]。

才ノ神^{[注釈 1]}
四反畑
下ノ坪^{[注釈 2]}
社宮神
十一面
長田^{[注釈 3]}
蓮池
村内下^{[注釈 4]}
八幡廻^{[注釈 5]}

またかつて中村区烏森町には以下の字が存在した^[11]。

案内
九反田
須崎
天地
東沖田
西沖田
村内
村内上

歴史[編集]

愛知郡烏森村を前身とする。

沿革[編集]

1889年（明治22年）10月1日 - 町村制施行・合併に伴い、愛知郡柳森村大字烏森となる^[1]。
1906年（明治39年）5月10日 - 合併に伴い、常磐村大字烏森となる^[1]。
1921年（大正10年）8月22日 - 名古屋市中区へ編入し、同区烏森町となる^[1]。
1937年（昭和12年）10月1日 - 行政区再編に伴い、中川区所属となる^[1]。
1944年（昭和19年）2月11日 - 一部が中村区に編入され、中村区烏森町が成立^[1]^[12]。
1959年（昭和34年）5月1日 - 中村区高須賀町の一部を中村区烏森町へ編入^[12]。一部を豊国通・畑江通へ編入^[13]^[14]。
1961年（昭和36年）10月20日 - 中村区高須賀町の一部を中村区烏森町へ編入^[12]。
1966年（昭和41年）1月26日 - 中村区烏森町の一部が同区沖田町・鈍池町となる^[12]^[13]。
1974年（昭和49年）8月11日 - 中村区烏森町の一部が同区並木一～二丁目となる^[12]。
1977年（昭和50年）5月15日 - 中村区八田町の一部を中村区烏森町へ編入^[12]。
1980年（昭和55年）
- 9月7日 - 中川区/中村区烏森町の一部を中川区八田町・柳森町へ編入^[1]。
- 9月21日 - 中村区烏森町の一部を中川区八田町・柳森町へ、中川区烏森町の一部を同区柳森町へ編入^[1]。
1982年（昭和57年）8月29日 - 中川区烏森町の一部が同区小本一丁目となる^[1]。
1991年（平成3年）11月3日 - 中村区烏森町字才ノ神・四反畑・蓮池・社宮神・村内・十一面の各一部が烏森町8丁目となる^[15]。

世帯数と人口[編集]

2019年（平成31年）1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである^[2]。

区	町丁	世帯数	人口
中村区	烏森町	2,682世帯	5,080人
中川区	烏森町	146世帯	247人
計		2,828世帯	5,327人

学区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学校等は以下の通りとなる^[16]。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる^[17]。

区	番・番地等	小学校	中学校	高等学校
中村区	全域	名古屋市立柳小学校	名古屋市立御田中学校	尾張学区
中川区	全域	名古屋市立常磐小学校	名古屋市立長良中学校	尾張学区

主な施設[編集]

教育[編集]

愛知県立松蔭高等学校
名古屋市立柳小学校
名古屋市立西養護学校
名古屋市烏森保育園

寺院・神社[編集]

禅養寺
願成寺
妙通寺
願隆寺
相応寺
烏森天神社

その他[編集]

名古屋烏森郵便局
愛知銀行松葉町支店
名古屋銀行岩塚支店
JR東海名古屋工場
日本貨物鉄道（JR貨物）名古屋車両所
太洋基礎工業本社

交通[編集]

長らく町の東西を横断するJR 関西本線、近鉄名古屋線によって町が分断され、朝夕のラッシュ時は踏切による慢性的な渋滞が問題化していたが、2002年にJR線の、2005年には近鉄線の高架化が完了し解消された^[18]。高架化が完成する以前は1時間当たりの遮断時間が47分を数える踏切も存在した^[19]。

鉄道・バス[編集]

道路[編集]

その他[編集]

日本郵便[編集]

集配担当する郵便局は以下の通りである^[20]。

区	町丁	郵便番号	郵便局
中村区	烏森町	453-0855^[3]	中村郵便局
中川区	烏森町	454-0819^[4]	中川郵便局

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 名古屋市計画局 1992, p. 821.
^ ^a ^b “町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)”. 名古屋市 (2019年1月23日). 2019年1月23日閲覧。
^ ^a ^b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。
^ ^a ^b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。
^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
^ “中村区の町名一覧”. 名古屋市 (2015年10月21日). 2019年2月13日閲覧。
^ “中川区の町名一覧”. 名古屋市 (2015年10月21日). 2019年2月13日閲覧。
^ 『尾張名所図会』付録『小冶田之真清水』
^ 名古屋市計画局 1992, p. 254.
^ “名古屋市道路認定図”. 名古屋市. 2021年3月23日閲覧。「中村区烏森町」及び「中川区烏森町」のページを参考とした。
^ “自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2021年3月23日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 名古屋市計画局 1992, p. 777.
^ ^a ^b 名古屋市計画局 1992, p. 775.
^ 名古屋市計画局 1992, p. 776.
^ 愛知県公報第432号1991年11月3日号1046-1048ページ県告示第1008号
^ “市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
^ “平成29年度以降の愛知県公立高等学校（全日制課程）入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
^ 近鉄名古屋線・JR関西本線連続立体交差事業の整備事例 - 名古屋市
^ 近鉄名古屋線連続立体交差事業に伴う上り線（名古屋方面行き）の高架運行開始について(pdf) - 近鉄
^ 郵便番号簿平成29年度版 - 日本郵便. 2019年01月06日閲覧 (PDF)

注釈[編集]

^ 中村区のみに存在
^ 中村区のみに存在。かつては中川区にも存在。
^ 中村区のみに存在。かつては中川区にも存在。
^ 中村区のみに存在
^ 中川区のみに存在。かつては中村区烏森町にも存在した。

参考文献[編集]

名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。全国書誌番号:93012879。

外部リンク[編集]

オープンストリートマップに烏森町の地図があります。

ウィキメディア・コモンズには、烏森町に関するカテゴリがあります。

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[FOOTNOTE名古屋市計画局1992821-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 名古屋市計画局 1992, p. 821.

[population-2] “町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)”. 名古屋市 (2019年1月23日). 2019年1月23日閲覧。

[postal_nakamura-3] “郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。

[postal_nakagawa-4] “郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。

[areacode-5] “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。

[6] “中村区の町名一覧”. 名古屋市 (2015年10月21日). 2019年2月13日閲覧。

[7] “中川区の町名一覧”. 名古屋市 (2015年10月21日). 2019年2月13日閲覧。

[8] 『尾張名所図会』付録『小冶田之真清水』

[FOOTNOTE名古屋市計画局1992254-9] 名古屋市計画局 1992, p. 254.

[sido-10] “名古屋市道路認定図”. 名古屋市. 2021年3月23日閲覧。「中村区烏森町」及び「中川区烏森町」のページを参考とした。

[16] “自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2021年3月23日閲覧。

[FOOTNOTE名古屋市計画局1992777-17] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 名古屋市計画局 1992, p. 777.

[FOOTNOTE名古屋市計画局1992775-18] 名古屋市計画局 1992, p. 775.

[FOOTNOTE名古屋市計画局1992776-19] 名古屋市計画局 1992, p. 776.

[20] 愛知県公報第432号1991年11月3日号1046-1048ページ県告示第1008号

[school_shochu-21] “市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。

[school_koko-22] “平成29年度以降の愛知県公立高等学校（全日制課程）入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。

[23] 近鉄名古屋線・JR関西本線連続立体交差事業の整備事例 - 名古屋市

[24] 近鉄名古屋線連続立体交差事業に伴う上り線（名古屋方面行き）の高架運行開始について(pdf) - 近鉄

[25] 郵便番号簿平成29年度版 - 日本郵便. 2019年01月06日閲覧 (PDF)

[11] 中村区のみに存在

[12] 中村区のみに存在。かつては中川区にも存在。

[13] 中村区のみに存在。かつては中川区にも存在。

[14] 中村区のみに存在

[15] 中川区のみに存在。かつては中村区烏森町にも存在した。

[1]

[2]

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[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[注釈 1]

[注釈 2]

[注釈 3]

[注釈 4]

[注釈 5]

[11]

[12]

[13]

[14]

[15]

[16]

[17]

[18]

[19]

[20]

表話編歴名古屋市中村区の町・字
あ行	荒輪井町 ■ 稲上町 ■ 稲西町 ■ 稲葉地町 ■ 稲葉地本通 ■ 乾出町 ■ 猪之越町☆■ 井深町☆■ 岩上町岩塚町 ■ 岩塚本通 ■ 牛島町☆■ 牛田通 ■ 運河町☆ 大秋町 ■ 大宮町 ■ 大船町★ 沖田町 ■ 押木田町 ■
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た行	太閤☆■ 太閤通 ■ 大正町 ■ 大日町☆ 大門町 ■ 高須賀町 ■ 高道町☆■ 竹橋町☆■ 千原町☆■ 椿町☆■ 剣町 ■ 豊国通 ■ 豊幡町 ■ 鳥居通 ■ 鳥居西通 ■‎
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は行	羽衣町 ■ 橋下町 ■ 畑江通 ■ 八社八田町 ■ 東宿町 ■ 日ノ宮町日比津町☆■ 日吉町 ■ 平池町 ■ 広小路西通★ 枇杷島町★ 深川町 ■ 藤江町 ■ 二瀬町 ■‎ 二ツ橋町 ■ 船入町本陣通 ■
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や行	靖国町 ■‎ 横井町横井横前町若宮町 ■‎
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概要[編集]

字[編集]

歴史[編集]

沿革[編集]

世帯数と人口[編集]

学区[編集]

主な施設[編集]

教育[編集]

寺院・神社[編集]

その他[編集]

交通[編集]

鉄道・バス[編集]

道路[編集]

その他[編集]

日本郵便[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

注釈[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

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